kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

どこに合わせるか?

2016-12-13 | 陸上競技
矛盾するような話かもしれませんが。少し思う事を。

集団を考える上で何を重視するかというのは大きな部分だと思います。ひょっとしたらそこまで考えて指導をするというのは少ないのかもしれませんが。

以前から「集団は一番意識レベルの低い者に合わせる」と考えています。例えば集合時間が決まっている。それに合わせて人は動きます。行動が早い者は集合時間の20分くらい前に集まるかもしれません。次の行動を考えたら早めに動くことが必要になります。

しかし、一番意識の低い者が集合時間に10分遅れて来る。こうなると一番最初に来た者は「行動」を起こすために30分間待つことになります。この30分は本来であればもっと有効に使えたのではないか?!個人であれば来た瞬間から行動に移せます。何かをやろうとすれば集団は一番遅い者に合わせることになります。

集団として行動するのであれば「意識の低い者」を高めていく事が求められると思っています。どれだけ高い評価を受ける選手がいても「あいつは何をやっているんだ」と言われる選手がいたらやはりそちらの評価の方が目立つことになります。

「集団」の規律を守るためにはこういう部分を徹底していかなければいけないと考えています。

しかし、それはチームを運営していく上での考え方。競技面で考えた場合は「一番力がある者な合わせる」必要があります。ここも考え方なのだと思いますが。

勝負をする。これは「平均値」ではない。チーム全体の平均値で勝ち上がっていけるかどうかといえば答えはノーだと思います。女子のリレーで言えば平均値が「13秒0」くらいであれば中国大会に進めるかもしれません。しかし、「13秒0」であれば個人で上の大会な勝ち上がるのは不可能です。

スプリント種目で「集団」といえるのはリレー。私自身はリレー中心にチーム作りをしています。個人種目で考えた場合はこれだけでは足りない部分ある。

シンクロの井村コーチの書いた本を読みました。その中に「競技をやるなら一番上に合わせる」と明言されていました。シンクロは1人ではなく複数で全く同じ動きをする事が求められます。複数でパフォーマンスをする時に下手な選手に合わせていたら力がある選手は「力を抑えてやる」ことになります。これでは勝てるはずがない。一番上の選手のパフォーマンスのレベルに合わせていかなければいけないのです。

力を抑えて勝てるほど甘いものではない。まさに。競技に関しても意識レベルに関しても「一番高い者に合わせる」という感覚を持ち続けなければいけません。一番強い者がもっともっと強くなる事が結果的に「集団」の強化にも繋がるのです。当たり前の話ですが。

「一番高い者に合わせる」事と「一番低い者に合わせる」というのは矛盾している気もします。が、どちらも必要な事だと思っています総合力を高めるためには一番下を引き上げていく必要がある。それで「平均値」は上がります。同時に一番上を更に上げていく。一番下には「合わせなければいけなくなる」というマイナス面が大きい。一番上に合わせることは「各自が強くなるために必要な要素」になる。

強い選手がいればそこを伸ばすことに力を注ぐ。他の選手はその選手に少しでも追いつけるようにやっていく。ここが重要になります。強くするためにこちらの指導力自体を上げなければいけなくなる。教育的な部分と競技的な部分なのだと思います。

両輪が必要になる。そう考えています。それを選手自身が把握してもらわないといけない。ここの部分は外せないかなと。全員を大切にするために何をするのか。ここですね。

上手くまとまっていませんが(笑)。ひとまず書いておきます。

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