kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

卒業生の話を聞く

2015-02-05 | 陸上競技
土曜日。もうすでにかなり前の話になっているので記憶が曖昧になっています。特にこの土曜日は体調がすでに悪く微妙な状況でした。選手と距離を置きながら練習を見ることにしていました。

メニューはアップをしてから下のグランドでフレキ、マーク走、トゥトレ、タイヤ引き。その後学校に戻ってから補強。この補強の前に卒業生が来てくれました。これは前の日に私から連絡をしてお願いしました。「全盛期」と言われる時期に競技をしていた選手の話を直接聞くことで何かしら伝わるものがあればよいなという感じでした。今回呼んだのは当時のキャプテン。たまたまこの日仕事が休みだったようでお願いしたら快く引き受けてくれました。この子は「努力家」という言葉がぴったりの選手でした。それほど力があったとは言えません。それでも「何とかしよう」という気持ちが誰よりも強く人の何倍も努力をする選手でした。この子の学年と下の学年に「純粋に強くなりたい」と思う選手が多くいたのですがその子達だけでは絶対にチームはできなかったと思います。この子が「取り組み」の部分で同級生や下級生に示してきたからチームとして機能していたのだと思います。誰か一人でも「中心となる選手」がいるとその選手に引っ張られてチーム全体が変わるのです。

この子の同級生は前の記事に書いた「無冠のエース」の子。女子はこの2人しかいませんでした。この2人にはそれぞれ求めることがありました。キャプテンには「取り組みの姿勢でチームを引っ張る」こと、エースには「力でチームを引っ張ること」です。それぞれの役割を果たすことでチームとして機能すると考えていたからです。その次の学年も同様にそれができました。自己管理や全てのことを徹底するキャプテンと絶対に負けたくないと思って練習・レースをするエース。それぞれの「役割」を認識したとき初めてチームとして大きな機能を果たすのです。そのこともあって「チーム」を作る基盤となった卒業生に話をしてもらいました。

話の内容はこちらが求めることをくみ取ってか、話して欲しい内容をほとんど話してもらえました。この子が入学してすぐにリレーを走らせ、運よく中国大会へ。その後新チームとなり自分が一番力がないという部分を理解し、誰よりも努力することをしてきた。その取り組みに関して細かい部分を話してくれていました。簡単な話だったと思います。「先生の話を良く聞くこと」「何故やっているのかを考えること」「練習の流れを理解すること」「先生とコミュニケーションを取ること」という基本的な話でしたがそれができないという状況を把握しているかのようでした。また、補強を見ていて「声は良く出ていたけで出ているだけで意味がない」といような厳しい指摘も。これも私が以前から何度も言っている話ですね。「とりあえず声を出す」のです。出せと言われているから出しているだけであってそこに意味があるのかどうかを考えています。その部分が理解できるかどうかだと思っています。

何人かに質問もさせました。更に終わった後に一人は直接質問しに行っていました。多少なりと変化が生まれると良いのですが。

こんな状態で終わり私は究極の体調不良へ突入・・・。無念。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする