kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

越えるべき壁・・・

2006-09-29 | 陸上競技
 今日は自分が担当する授業が終わってから、草刈りを実施。練習で使う近くの公園の草刈りをしたのですが、学校の敷地外のことなので「やったらダメ」と言われたので、年休をもらってやりました。1時間程度やったら燃料が切れたのでもらいに行ったら生徒を見つけたので(テストのため午前中授業だったらしい)、強制的に参加させて草集めを。いやこれを1人でやったら4時間はかかりましたが、協力を得て3時間弱で達成!!これで走って足がかぶれる事もないでしょう。安心です。

 練習はなぜか分からず筋肉痛だったようですが、全く気にしません。スキップしてキャリオカをしたら十分からだが温まったようで元気になりました(500mやりましたからね~)。筋肉痛だから走れないということはないでしょう?気持ちの問題ですね。

 本練習はひたすらタイヤ。走りまくって補強しまくって体中ボロボロでも、絶対に妥協はしません。なぜなら「越えるべき壁」が目の前にあるから。これまで本人達の心の中にある壁を越えることができませんでした。「苦しい」や「きつい」という気持ちの壁にどうしても負けていた。ぶつかってぶつかってそこで座り込んでしまっていた。越えようという気持ちが少しあっても実際は、諦めてしまってそこで眺めていた。自分は頑張ったけど、ここまでしかできなかったという状況が続いていました。それを越えるために今週の3日間を使いました。ボロボロになって動かなくなっても、「気持ち」があれば必ずできる。日誌に「自分を追い込みきれなかった」とかいている選手がいたので、追い込まざるをえない状況に置きました。自分が動けなかったらチームが負ける。これまでそんな切迫した状況に置かれたことはなかったかもしれません。うちのチームのトップ2とグループを組んでのリレー、負けられない気持ちは出たでしょうか?
 走る前に「腰が痛くてもいい。倒れてもいい。最後まで絶対に走れ。」という話をして全体を送り出しました。うちの選手は「今」を逃したら絶対に強くはなれません。この状況で何をすべきか?日々の練習の積み重ねでしか結果は変わらない。

 がむしゃらになってフォームが崩れた?それでいいんですよ。今はスマートに走る必要はない。自分の気持ちを前面に出してがむしゃらに走れば良いんですよ。結局1年生チームが勝つ。ラストでおーまちが追い込みましたが逃げ切られる。これが大会だったら・・・。どんなことがあっても最後に勝つ気持ちを忘れてはいけない。カノムラが「楽しかった。試合みたいだった。」と話していた。結局はその雰囲気なんですよ。いつも集中して緊迫した雰囲気で練習ができるのか、単に「みんなといて楽しい」から練習をするのかで全然違ってくるでしょう?

 ともがマークにしていたコーンを回収しようとしていたので、回収場所まで一緒にダッシュ。100m位ダッシュしましたが、コーンはない。仕方ないのでダッシュで帰る。周りの選手は「まだ追い込んでいる」と思ったらしく「ファイト~」と声を出していました。こういう雰囲気は良いですね。ありがたいことにみなみは気が利くので自分でコーンを回収してくれていました。そのおかげでともは+αの負荷をかけることができた。感謝(笑)

 2週間分の練習不足を取り戻せたでしょうか?とりあえず2週間前の「だめだめチーム」からは少し進歩しました。8人しかいないメンバーのうち、1人でも「頑張ったつもり」になる選手がいたら何も変わりません。8人が全員変わらなければいけない。変われなければチームは変わらない。日誌の内容も少しずつ変わり始めています。それを継続することができるか?今の3年生が何もないところから中国大会を目指しやってきた「気持ち」を引き継ぐ気があるのか?本来なら6月の時点で引き継がないといけなかったものを今になってやっと気づけた。遅れを取り戻せるか?

 今日の練習を見て、やっぱりみなみはエライね~と思った。自分が走らなかったら移動してでも走っている選手に声をかける。自分が苦しくても他の選手に気を配れる。2年生、見習いなさい!!特にキャプテン!少しずつできるようになってきていますが、みなみはこれを1人でずっとやってきたんですよ。見習うことは多い。みなみが一緒に練習に参加してくれる残りわずかな時間、2年生は学びなさい。どうすればチームが作れるのかを。「3年生が練習に来てくれて雰囲気が良かった」と思うのなら、その雰囲気を自分たちで作り出さないとね。

 今の気持ちを忘れないで欲しいね。この雰囲気で残された時間練習ができれば、驚くほど強くなると思います。期待過剰になるとすぐにやられるので、まだまだ時間をかけていかなければいけませんが、やっと4ヶ月前に近づいたかな。選手が一番その違いに気づいているはずですね。「越えるべき壁」にやっと立ち向かうことができました。打ち砕かれても必死で越えようとする姿が見えました。必ず越えることができます。8人の力を合わせて越えましょう。足りないなら3年生の力を借りてでも・・・。「楽しい」だけでない「苦しみ」や「喜び」、「悔しさ」や「無力感」を全員で共有していけるチームになりたいね。近づいたかな・・・。
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