産後の腰痛と骨盤とかさ、

産後の腰痛をみてほしい、ということで来られたお客さんのお話。

いちばんきついのは寝起きの腰痛なんだそうです。
この方はもともと「骨盤がどうの」とはおっしゃっておられなかったので、普通に腰痛として施術をしていきました。

治療業界って、「検査」に入るタイミングが早すぎるんでないの？と思うときがあるんです。
「産後です、腰痛です」で検査に入り、「骨盤が右にあがってますね」「足の長さがこっちが短いですね」てなるパターンがなきにしもあらず。。。

でも、お客さんの話を聞くと「寝起きがきつくて、動き出すと楽になってくる」てちゃんとおっしゃってるんですよ。
で、産後は「骨盤」がクローズアップされてくるんだけれど。

歪んだ骨盤で動き回ったら歪みの状態で負荷をかけ続けて動くわけだから、動き回ってる日中のほうがもっと腰がいたくなりそうじゃないですか。それが日中のほうが楽、なんてあべこべなんですよ。

もちろん、足の長さが違う状態で動き回ったら腰への負担はもっと増えるっしょ。バランスも崩れてるんだから。それなのに・・・寝起きなんて、まだ足を地面にもつけてないんですよ？足をつけて動き回る日中のほうが腰は痛いはずだ、ちゅうの。


というふうに、お客さんの話を「真に受ける」だけで、「この人の場合は、産後であろうと骨盤の歪みは関係ない、てことだわね」と推測できちゃいます。そしたら、病院はともかく民間療法では「骨の歪みの検査」すら要らなくなっちゃう(苦笑)。だって、腰痛には関係してないんだもの。

そんなこんなで「お客さんの話を真に受けるか、習ってきた常識に縛られるか」て選択を迫られてるんじゃないかしらん？と思う今日この頃です。


今日もありがとう。