医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

江戸時代も・・・

2008-06-01 09:01:47 | 薬局
「江戸の性愛術」 凄いタイトルでしょ。
2年ほど前に見つけて読んだ本です。
もちろんタイトルに惹かれました。
実は、この本に江戸時代版ED治療薬の処方があるのです。
全体の内容は興味がある方のために、ここで教えちゃうと本を読む楽しさが薄れますので避けますが、ちょっとだけ紹介します。
先ずは、「おさめかまいじょう」と言う遊女の性指南書が、宝暦2年(1752)に有ったそうです。
ここにはあらゆる手法が披露されています。
何事もプロの道は厳しいようです。
手技、技法は置いといて、薬剤師的に見てみます。
先ず、食べ物では、なんと言っても鰻だそうです。
もちろん生卵も効果があると記されています。
何となく当時の食糧事情が分かりますね。
この他にごぼう、山の芋、どじょうなどがあるそうです。
江戸時代では精液は腎臓で作られると思われていて、腎臓の強化が効くとされていました。
その代表がオットセイの睾丸です。
これを干して粉にしたものが補腎薬として売られており、当時の松前藩では「一粒金丹」と称する家伝薬になっていたとのことです。
また江戸時代後期にはオットセイの陰茎も「たけり丸」として売り出されていて、たけり(・・・)とは元気な状態を表すそうです。
この他に山椒魚なども食されたとあります。
漢方では地黄がよく用いられています。
八味地黄丸は今でもそれらしい効能が有るようです。
さて、最も効果が期待できる江戸時代版ED薬と言うのがあります。
それは「長命丸」と呼ばれるものです。
丁子、阿片、贍酥、紫梢花、龍脳、麝香
これは塗り薬のようです。
『「長命丸」を男根に塗布して交合すると、硬直力が増大し、萎えること無く、持続し続ける。もう終了という時に、湯か水を飲むとそこで初めて射精にいたる。』(本分より)
何と都合がいい薬でしょか。
この他にもいろいろありますが、手に入らないものが多くて絵に描いた餅のようです。

薬剤師として気になる内容でした。
八味地黄丸かぁ・・・


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 気になるテキスト! | トップ | 要らぬ心配! »

コメントを投稿

薬局」カテゴリの最新記事