医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

割り込み禁止

2023-12-10 05:00:41 | 薬局
“なぜ”が理解できると「なぜ」か前に進む。

相変わらずオンライン資格確認の利用率は低空飛行のままのようだ。
このままじゃ厚生労働省の責任問題になる。
そもそも「マイナ保険証」が国民のためみたいな話が間違いだ。
本音は国のためじゃないか。

オンライン資格確認が幅広く利用され、それと同時に電子処方箋も普及する。
それらの使い勝手の良さから医療機関の電子カルテ化も必然的に進む。
その結果として支払基金の合理化、重複投与やポリファーマシー改善、外国人などのなりすまし受診の防止そしてビッグデータの活用による新薬開発につながる。
これらにより適正な医療費抑制から国民皆保険の維持、継続につながる。
要は、今の国民皆保険を守るためにオンライン資格確認への協力が必要だとお願いしたらいい。
国民はバカじゃない。
日本は世界に冠たる医療保険に守られている国だ。
本音でぶつかれば、だれも反対しないし、協力は惜しまない理解ある国民だ。

“なぜ”が理解できると薬局業務も変わる。
ある薬局での取り組みである。
「かかりつけ薬剤師指導料」についてスタッフ全員で話し合いを持った。
“なぜ”かかりつけ薬剤師が必要なのか。
患者にとってどんなメリットはあるのか。
次に、いかに患者に理解してもらったらいいのかを話し合う。
それぞれの立場から案が出てくる。
薬剤師だけの問題じゃなく、他のスタッフにも何が出来るのか

“なぜ”服薬フォローが必要なのか。
どんな薬にフォローが必要で、どんなリスクが考えられるのか。
フォローのやり方はどうしたらいいのか。
薬剤師だけの問題じゃなく、他のスタッフにも何が出来るのか
リフィル処方箋が来た時の対応も考えてもらう。

オンライン資格確認の利用率を増やす。
“なぜ”オンライン資格確認が必要なのかを理解してもらう。
どうしたら患者が利用してくれるのかを考える。

こんなことを薬局内で取り組んでいる。
結果は、もちろん地道に増えている。
セミナーで”チーム薬局”の大切さを話して回ったことがある。
まさに、これからの薬局運営で必要なのは”チーム薬局“を育てることじゃないかと思う。

話し合いのコツがある。
薬局の責任者(議長)は発言しない。
発言ではなく参加者が発言しやすいような質問をする。
ちょっとしたテクニックがいるが慣れると上手になる。
かなり前にブログでも紹介したが”アクションラーニング”的な手法である。

人が話している最中に割り込んで話すのは最低と心得たい。
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