やっぱり目覚めてしまった。
”機が熟したら“としていたコスモス薬品が調剤事業に動き出した。
今期中に20~30店舗の調剤併設店を出店し、40店舗まで増やすそうだ。
処方箋が面に広がり薬剤師の確保がしやすくなったことが”機が熟した“と考えたようだ。
確かに、ドラッグストアの調剤売上の急伸は、マンツーマンや門前には限らないような気がする。
調剤ポイントやスマホ決済などの支払いポイントの影響も大きいようだ。
さらに、学生の奨学金依存傾向から返済のための高報酬に流れる傾向も顕著かもしれない。
ただ世の中は機が熟してからでは遅い。
どんな果物も熟す前に収穫が大事になる。
さて、遅れてきたコスモスはどんな咲き方をするのだろうか。
クスリのアオキも明確に調剤シフトが感じられる。
2021年5月期の調剤売上は304億8500万円(前期比11.6%増)だった。
11.6%増は立派な数値であるが、今期の目標は361億円の18.4%増を掲げている。
その意気込みは7月1日に調剤併設ドラッグストアを一気に40店舗オープンさせている。
さらに今期中に75店舗にするらしい。
全国の処方箋枚数はここ数年横ばい状態になっている。
その中で売上げを伸ばすということは、現状の処方箋を引き寄せなければ成り立たない。
クスリのアオキは”満を持して“の攻略なのか。
新店舗が処方箋を吸引する力の強さに脅威を感じる。
このブログでは何度もドラッグストアの危険度については警鐘してきた。
コロナ禍でインバウンド効果が薄れて、改めて見直された調剤市場の魅力に火が付いたようだ。
何と言っても処方箋単価がほぼ1万円で粗利益率が38%前後もある。
しかも待ち時間には生活必需品が売れる。
”1粒で2度おいしい“
この勢いに負けないためには何をしなければならないだろうか。
もっと現実を直視して欲しい。
生き残り策など誰も教えてはくれない。
自分で探すしかない。
私に聞いても、他の人が出来るとは限らない。
KAEの違いだ。
私にはKの知識とEの経験がある。
Aは”やっちゃえ“の勝手な自信で何とかなる。
それぞれには自分に合ったやり方しか出来ないことになっている。
ふとまた思い出した「チーズはどこに消えた」のか。