原作は高村薫の同名小説。
監督は井筒和幸。
過去に何かで繋がっている男達が集合し
金塊強奪を計る。
配役は
幸田―妻夫木聡
北川―浅野忠信
モモ―チャンミン
北川の弟・春樹―溝端淳平
野田―桐谷健太
爺ちゃん―西田敏行
といった豪華メンバー。
時価２４０億円の
金塊が眠る金庫に挑む熱い男。
…というよりは暑苦しい男達。
メンバーは妻夫木聡、、桐谷健太、
チャンミン、溝端淳平、西田敏行等が演じる
計６名のアウトロー。
そこに次々と襲ってくる、
ヤクザや過激派、北の工作員等。
「人間のいない土地で人間をやめたい」と
希望して計画に参加する幸田（妻夫木）。
計画の立案者、北川（浅野）は、
妻子もいて一見ごく普通の市民に見えるが…
銀行のシステムエンジニアで、
大阪弁を話す野田（桐谷）の
チャラ男的雰囲気は原作にぴったり。
爆弾のプロで国家スパイ、
表向きは留学生のモモ（チャンミン）、
北川の弟の春樹（溝端）の暗くキレた表情。
心の重荷を背負った、
元エレベーター技師、爺ちゃん（西田）。
幸田（妻夫木）北川（浅野）
野田（桐谷）溝端（春樹）チャンミン（モモ）、
キャスティングはぴったりの感じがします。
爺ちゃん(西田)はちょっと
イメージが違っていました。
夜空を赤く染める変電所の爆破から
銀行の地下にある金庫の、
金塊略奪を目標に突き進むが…
見慣れた淀屋橋、中之島、梅田など、
大阪の街が舞台というのもうれしいです。
幸田（妻夫木）とモモ（チャンミン）の
優しい信頼関係も見所です。
暴力的な映像、命の軽視など
痛みを感じるシーンも多くありますが
原作のもつ重く暗い絶望感と、
それに相対する、
鬱屈したエネルギーの発散、
疾走感を描くのには、
不可欠なシーンかなと思いました。
結果は分かっていても、
ラストはドキドキ。
ときどきクスッと笑えるシーンが
緊張感をほぐしてくれました。
本の感想は→こちらです。
珍しく、井筒のオッサン、硬派の映画、撮りましたね（笑）？
240億円の金塊が眠る金庫は意外にレトロで、結局、単純な爆破で金庫室までの２枚の重い扉を
吹っ飛ばすという、ちょっと笑ってしまうものでしたが、
原作もこんな感jだったのでしょうか？
余談ですが、桐谷健太は中学の後輩です（笑）
彼、出身天六ですから、結構近所でしたわ（笑）
金庫破り、
原作では時間の経過に伴う
作業を細密に描写していて
とても緊迫感がありました。
具体的な描写がこの本の
魅力にもなっていました。
へ～桐谷健太は中学の後輩なんですか。
さすがひとりだけの大阪弁、
いい味出していました。
仕方がない話なんだけど、この映画にはこれらのドラマの緻密さがなかったんだよね。もちろん5時間のものと2時間のものを比べるのは可哀想なんだけど。
ひょっとしたら原作自体が、も一つなのかな？なんて思いました。
「レディジョーカー」「マークスの山」
私も見ました。
「マークスの山」はかなり昔、
本も読んでいるし昔のドラマも見ました。
やっぱり2時間はしんどいですね。
これもWOWOWで見たかったです。