花ごよみ

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偉大なる、しゅららぼん 万城目 学

2012-02-17 | 本 ま、や行(作家)


偉大なる、しゅららぼん

石走城に住む日出家と対立関係にある、
棗家との一族同士の争い。

両家とも先祖代々、
超能力を持った、
同じ「湖の民」である。

そこに違った勢力である速瀬家が入り込み
互いにその勢力を排除しようとする。

他人の心に入り込み
「相手の精神を操る力」によって
築かれた日出家と、
他人の心に入り込み
「相手の肉体を操る力」を
授かった棗家の将来は?

奈良、京都、大阪と続き、
万城目氏今回の作品は滋賀県、
琵琶湖の東岸に位置する石走が舞台。

因みに石走は米原駅と
長浜駅の間にある架空のまち。

主人公は日出涼介、
涼介は修行のため、
本家で暮らすことになる。

同じ高校に通う本家の息子は淡十郎。
日出涼介、日出淡十郎、
そして棗家の棗広海が同じクラスに。
はじめは淡十郎の恋敵である棗広海を
追い出すためだったのが…

赤い詰襟の学生服を着て、
高校まで船で通う涼介、淡十郎。
二人の住んでいるところはお城。
…な~んてあり得ないでしょう!!。

琵琶湖がメインとなって物語は進みます。

本のページ中頃、ある事件が起き、
そこから怒濤の展開になっていきます。

広々としていてなんか謎めいた
琵琶湖も目に浮かんできます。
知っている風景なので
うれしい!!
のんびりとした風景の中での息詰まる戦い。

ラストもいい感じで
本を読んでいる間、
楽しい時を過ごせました。

映像的にも派手な構成、
奇想天外なストーリーに、
まんまとうまくのせられて
本を読み切ってしまいました。




コメント (8)
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