母親の謎の死、
主人公、琶子、
老人ホームへと拉致?
図書館で偶然手にした本、
かなりの面白さでした。
琶子と、恋人修介の想いが、
順次交互していく構成で、
ストーリーが進行していきます。
琶子のメールが事件の端緒。
彼女の母親の事件に対する、
記憶の曖昧さ。
そして口が聞けなくなっている。
過去のトラウマ、背景の複雑さ。
海の深さを知らない者、
浅いだけではなく狭い自分。
嫉妬深い自分、
それを受けいることが出来ない自分の狭さ。
自分を守るために相手を非難する、
そんな悲しい防衛反応。
振幅の大きい性格。
もてあまし気味な乾いた心、
自分を制御出来ない。
とにかく主人公、琶子、
とても危なかしくって
どうにかなりそうで
目が離せないです。
物語としても
ミステリーとして読んでも
とても面白い本でした。