goo

皆既日食(2)

 前日の天気予報は「晴れ」、しかし目覚めてみると曇っていた。すぐに毎朝届くウエザーメールを確認したところ「」・・・、「なんだよ」と力なく呟いてベッドから起きた。せっかく作った「日食観測器」もこれじゃあ出番がない。それでも雲間から太陽が時にはのぞくこともあるかもしれない、それに期待しようと気持ちを奮い立たせて、塾生を迎えに出発した。
 バスに乗ってきた女の子が手に小さな袋を提げていた。何かな?と思いながら運転していたが、塾に着いてすぐにその子が袋から取り出したのは「日食メガネ」。学校で生徒全員に配られたのだそうだ。聞けば他の塾生も何人か「日食メガネ」を持ってきていた。「じゃあ、時々は観察しなくちゃいけないね」と、勉強の合間を縫って、何度か観察することにした(一番見たいのは私だったろうけど・・)。
 

 曇り空は一向に解消しなかったが、それでも陽が差すことも時々あった。「今だ!」と子供たちに促して、窓から空を観察してみたら、10時過ぎにはもう欠け始めていた。私も子供たちからメガネを借りたところ、上の部分が欠けているのが分かった。すぐにカメラを太陽に向けて写真を撮ってみたが、うまく写らなかった。やはり「日食観測器」を家まで取りに行かねばならないかな、とも思ったが、授業をほっぽりだしてそんなことはできない。でも、何とか写真は撮りたい。あれこれ頭をひねってみたら、カメラのレンズを日食メガネに当てて撮ったら上手くいくんじゃないだろうか、早速試してみた。


小さいがかなり欠けた太陽の様子が分かる。子供たち全員に見せて回ったら、皆一様に感心してくれた。やはり人知を超えた自然の不思議に感動する心は子供たちの方が優れているのかもしれない。これが11時少し前のことだったが、その後は雲が厚くなってしまい、日食を観測することはできなかった。それでも、外は薄暗くなってきて、雲の上では月が太陽を隠している様子が間接的に伝わってきた。昼に暗くなるのはやはり神秘的だ・・。
 その後塾生の一人が携帯のカメラで写したという日食の写真を送ってくれた。


 どうやったのか知らないがなかなか上手く撮れている。
 
 奄美大島まで日食の観測に行った娘からは「曇り」という連絡しか来なかったらしいが、有名な芸能人が大挙して乗り込んできているとの情報もくれたそうだ。スマヲタの妻垂涎のあの方も・・、という話もあるようだが、あくまでも未確認情報なのでガセなのもしれない・・。
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする