goo

エコポイント

 2週間ほど前に家電屋の人が、「TVの特売をするから」と案内を持ってきた。一応私が受け取って妻に渡したが、翌日になって「これいいんじゃない?」と、チラシに載っている、22型と26型のTVがセットになって、かなり安い値段がつ付けられている商品を指した。
「お父さんの部屋と私の部屋に1台ずつするにはちょうどいいかな・・」
なんにせよ、地デジに移行するのはもうすぐだし、いくら裸になった地デジ大使が解任されようとその流れは止められない。遅かれ早かれTVを買い換えなくちゃ見られなくなってしまうのだから、スマヲタの妻にとってはまさに死活問題である。それに今なら「エコポイント」が付いている。広告にもこのTVを買ったらエコポイントが○○ポイント付いてくる!!と必ず明記されているから、買い換えるなら今はチャンスなのかもしれない。あれこれ比べればまだ安い店もあるかもしれないが、ちょっとばかり付き合いが長くなってきたこの家電屋で買った方が、後々何かと便利だ。とりあえず、どんなものか実際に見てみようと、父も連れて店まで出かけてみた。

「これだとちょっと小さいなあ・・」
父が26型を見てそう言った。AQUOSの亀山モデルだからいいかな、と思っていたが、父の部屋に入れたら少し物足りないかもしれない。「それじゃあ」と、店の人が進めてくれたのが32型と26型がセットになった商品。こちらはTOSHIBAのREGZAだが、最近のTOSHIBAはSHARPに引けをとらないくらい性能がいいらしい(会社名が横文字ばかりだ・・)。こちらのセットだと、SHARPのセットよりも1万円高くなるが、1万円で大きなTVになるのならこちらがいいに決まっている。
「私の部屋に26型は大きいけどなあ・・」
と妻は言うが、大は小をかねる。それに、
「液晶TVは大きく見えても、部屋に入れると案外小さく感じますよ」
と店員さんの助言もあったので、32型と26型のセットを買うことに決まった。

 そのTVが昨日我が家にやってきた。妻の部屋にはやはり26型は大きい気もしなくはないが、父の部屋には32型がちょうどよかった。父も満足そうだ。画面の大きいTVは迫力があっていい。私の部屋のTVはデジタルチューナーがあるから、アンテナさえ引けば地デジも見ることができるそうだが、なんと言っても小さな画面だけに、父と妻のTVが羨ましくて仕方がない。エコポイントを使って・・、などと良からぬことを考えてしまうが、地デジのアンテナ代にエコポイントは利用する予定らしいので、私の願いなど聞き入れられるはずもない・・。
 
 瀕死の麻生政権が景気浮揚策として打ち出した、「定額給付金」「エコカー購入補助金」「エコポイント」をこれで遺漏なく利用したことになる。税金のばら撒きだ、と冷ややかな目で見られがちな政策だが、いざ利用してみるとサンキュー!と言いたい気にはなる。問題はこのツケを私たち自身が追々支払っていかねばならないことだろうが、喫緊の景気対策としては一定の効果はあったのではないだろうか。折りしも新車販売台数でハイブリッドカーの「プリウス」が首位になったとの報道があったばかりなので余計にそう感じるのかもしれないが・・。
 ブレまくって支持率を下げてきた麻生太郎も自分の政策にもう少し自信を持ち、それを前面に打ち出して選挙戦を戦うだけの勇気をもっていたならば、東などというバカな輩にこうまでナメられずにすんだものを・・、と連日TVに出てくるあの欲の皮が突っ張った顔を見るたびに思ってしまう。まったく!!
 
 自分としてはばら撒かれたお金に目がくらんではいないつもりだけれど・・。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする