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赤福氷

 日曜日、昼食を終え、買い物を済ませたら、なんとなく小腹が空いた。昼食に食べた冷麺の量が少なかったようだ。何か食べたいなと思いながら、地下の食品売り場に行ったところ「赤福」の前に出た。偽装問題で営業停止になった赤福が営業再開を果たした時に食べて以来だから、一年以上食べていないことになる。順番待ちをしている人も多くなかったので、久しぶりに食べたくなって椅子に座って待つことにした。
 私にしては珍しいほど大人しく待っていたら、「赤福氷」という張り紙が目に付いた。
「カキ氷かなあ?」
「そうだろうね。頼んでみたら?」
「うん、そうする」
椅子に並んで待っているうちに注文をとってくれるたで、店内の席に着くとすぐに「赤福氷」が運ばれてきた。おお!!本当にカキ氷だ!!


 だけど、これではただの宇治氷だ。赤福は何処に?
「そりゃあ、中に入ってるんでしょう」
妻の言うとおりだと思いながら、せっせと食べ始めた。しかし、すぐに頭がキーンと痛んでしまった。
「痛い!!」
手を額に当ててしばらく待った。先日「笑っていいとも」に出てきた上戸彩は冷たいカキ氷をいくら食べても頭が痛くならないと言って実演して見せたが、とても人間業とは思えなかった。カキ氷を急いでかきこめば、頭がキーンとするのが普通だろうに・・。
 しばらく経って何とか回復した私は、飽くなき挑戦者としてさらに食べ続けた。すると、あった!!あんこが見えてきた。


獲物が見つかれば元気も出てくる。スプーンで氷をかき分けて、赤福を表に出してみた。

 

 なんとあんこと餅は別々になっている。しかも、餅は2つ入っている。なるほどこういう仕組みか・・。
 あんこから食べてみた。やっぱり赤福のあんこだ。おいしい。しかし、餅も一緒に食べてこその赤福だ。慌てて餅も口に入れてみた。うん!これでこそ赤福だ!!
「おいしいね」
つまみ食いした妻も絶賛した。今年からなのか、今までもずっとあったものなのかは知らないが、赤福の新しい食べ方を教えてもらって、ずいぶん得をした気分になった。これならカキ氷ではなく、アイスクリームの中に入れてもおいしそうだ。今度試してみよう。
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