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タモリ

 タモリ(63)が来週のフジテレビ系「笑っていいとも!」(月~金曜正午)を休むことを10日、発表した。人間ドックでの検査と白内障の手術のためで、代役は特に立てずに、レギュラーがテレホンショッキングなどの進行を務める。20日の放送から復帰予定。タモリが同番組でまとまった休みをとるのは01年11月以来、7年8カ月ぶり。所属事務所によると、白内障の手術は1日で終わるもので「念のためにお休みをいただきました」と説明している。

 というニュースを土曜の朝ネットで見つけたが、私は金曜の「笑っていいとも」の中でタモリが自ら発表したのを聞いていた。「人間ドックで徹底的に調べたら、どこか悪いところが見つかるだろうな・・」とちょっと心配になった。病気を見つけるためではなく、病気がないことを確かめるための検査となるように、とタモリのファンである私は祈るばかりである。
 「笑っていいとも」はギネスに載るほどの長寿番組であり、いささか金属疲労を起こしているのは否めないが、それでもやっぱり毎日欠かさず見てしまう。それは、月・火・金にSMAPのメンバーが出演するから我が家にとっては必須プログラムであるからなのは言うまでもないが、なんやかんや言いながらもやっぱりタモリが面白いからごく自然にチャンネルを合わせてしまうのが一番大きな理由だと思う。ちなみに月曜から金曜まで主な出演者を思いつくままに挙げてみると、
 月曜:慎吾・劇団ひとり・ガレッジセール・あっきーな
 火曜:中居くん・さまーず・タカ&トシ・柳原可奈子・里田まい
 水曜:爆笑問題・DAIGO・千原ジュニア・おすぎとピーコ
 木曜:鶴瓶・ぐっさん・南野陽子・青木さやか・チュートリアル
 金曜:つよぽん・関根勤・久本雅美・オリラジ・大島
これだけ大勢のメンバー一人一人をそれなりに生かしながら、しかもテレフォンショッキングで多種多様なゲストを迎えて面白そうな話題を引き出しているのだから、たとえ一週間であっても、タモリの不在は番組としては相当な痛手であろう。昔はタモリが夏休みをまとめてとることもあり、その間の司会をレギュラーメンバーで持ち回りにしていたが、その物足りなさだけは今でも覚えている。まったく肩肘張らずにやりたいようにやっているだけに見えるタモリのスタイルは、他人では真似できない彼独自の才能があってこそなのだろう。なんて稀有な存在なんだ・・。
 そのタモリの魅力が一番発揮されているのは、流浪の番組「タモリ倶楽部」であろう。流浪とタモリ自身が言っているように放送時間がコロコロ変わってしまうため、たまたまTVを点けたらやっていた、という感覚でしかお目にかかれない。先週も何曜日だったか忘れてしまったが、偶然久しぶりに終わり10分ほど見てしまった。「空耳アワー」も続いていたし、「ソラミミスト」の安斎肇もかなり老けて見えたが健在だった。その日の番組は「曳家」と言う大きな建物(神社)を動かす仕事の様子を映していたが、最後のダイジェストしか見えなかったのでその内容はよく把握できなかった。しかし、「タモリ倶楽部」恒例のコアなものであったことだけは間違いない(名古屋地区は放送が遅れているかもしれないが・・)。いくら深夜番組とは言え、どんな視聴者を相手にしているのかよく分からない不思議な番組をもう何年も続けているタモリとTV朝日には感服せざるを得ない・・。
 だが、やっぱりタモリのすごさを私が一番感じたのは、亡くなった赤塚不二夫の葬儀で読み上げた白紙の弔辞だろう。この弔辞は報道番組などで大きな話題になったが、私は後に「文藝春秋」に採録されたものを読んで、その場で心にこみ上げてきた言葉をそのままタモリが声に出したものだとはとても信じられなかった。切々とした心情を決して感情に流されることなく、万感迫り来る思いのたけを理路整然と語りきったタモリのすごさに、私は思わず身震いしてしまった。これほどの弔辞は今まで聞いたことも呼んだこともなかった・・。
 
 金曜日のタモリはゲストに山下洋輔がやってきたせいか、いつもよりもハイテンションな気がした。今思えば妙なタイミングだと言えなくもないが、とにかく一週間経ったらまた元気な姿を見せて欲しいものだ。
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