goo

コンチキチン(2)

 去年に続いてまた今年も妻は祇園祭り見物に出かけてきた。しかも今年は宵山から山鉾巡行まで堪能してきたのだから、羨ましい限りだ。来年は娘が京都を引き払っているだろうから、タダで寝泊りする場所がなくなってしまう。身一つで気軽に見学できるのも今年が最後だろう。結局私は娘が京都にいる間に行けずに終わってしまったが、またいつかそんな機会もあるだろう、と心を慰めている。
 でも、やはり祭りの片鱗くらいは味わいたい。そこで妻にSDカードを渡して祭りの様子を写真に撮ってくれるよう頼んでみた。しばらくブツブツ言っていたが、意外にも戻ってきたらかなりの枚数を撮ってきてくれていたので、その中から選んだ写真をデジブックにまとめてみた。



 山鉾巡行を見るなら「辻回し」が見たいと言っていた妻だが、河原町では見物客が多すぎて、とても見られないだろうと思って、御池の方に行ったら案外楽に見えたのだそうだ。山鉾を直角に回すにはかなりの時間がかかるが、「見ていて楽しかった」と、祇園祭りの醍醐味を心行くまで楽しんだようだ。
 実は私が渡したSDカードは容量の小さなものであったらしく、10枚も撮れずに満タンになってしまったので、通りにあったカメラ屋で新しくカードを買って撮影してくれたらしい。妙にサービスがいいからちょっと面食らってしまったが、コンチキチンと街中を流れるお囃子を聞いていると、気分が高揚してくるのかもしれない。
 天気はよくなかったそうだが、それが反って幸いし、あちこち歩いていても暑さが苦にならなかったらしい。京都の人たちは京都の暑さを自慢するが、そんな暑さを味合わなかっただけ運がよかったのだろう。(私は名古屋地方の暑さのほうが厳しいと思っているが・・)
 留守番していた私に、昨年と同じように白楽天山の粽を買ってきてくれた。「学業成就招福除災御守」として、一年間塾舎の玄関に貼っておいたものを、新しい粽と交換できた。


 
 祇園祭りが終わると、私の塾は夏期講習が始まる。また今年の夏も暑くなりそうだが、何とか最後まで頑張ろうと粽を見ながら心を奮い立たせている。

 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする