山から下りてきました。
まだまだ東京は酷暑でありまする。

高原のせせらぎが懐かしい・・・・
(前回載せたのはiphoneからの画像だったので、少しはましなコンデジの画像を上げてみました)
さて、今年の奥日光は天気に恵まれず、読書の時間が長く取れました。
最初から天気が悪そうというのはわかっていたので、ホテル引きこもり用にどっさり本を持ち込んだのですが、それも読み切ってしまい、家族から借りて読んだりしました。
今回の旅で読んだ1冊目。
破門 (単行本)

でございます。
『映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪した詐欺師を追い、邪魔なゴロツキふたりを病院送りにした桑原だったが、なんと相手は本家筋の構成員だった。組同士の込みあいに発展した修羅場で、ついに桑原も進退窮まり、生き残りを賭けた大勝負に出るが―!?』(アマゾンより)
という展開です。
黒川博行さんの本を読んだのは初めてでした。
というのも、わたくし、ヤクザものはあまり興味がなくて。
(ついでにいうと『警察小説』というやつもあまり興味がないです)
主人公は、二宮君。
ヤクザの父を持ち、でもすれすれ堅気(?)で、ある日窓から飛び込んできたオカメインコの「マキ」をこよなく愛し、怪しげな「建設コンサルタント」会社、二宮企画をしている。
(このオカメインコを愛している、というのに引っかかる方もいるのでは!)
表看板は建築工事や解体工事の仲介斡旋だが、じつは建築現場にまとわりつくヤクザの嫌がらせを別のヤクザを使って防ぐ『サバキ』で生計を立てている。
これって堅気の仕事とは言えない気が・・・。
この二宮君が、『厄病神』とこっそり読んでいる本物のヤクザの桑原と絡んで、どたばた劇を演じます。
出だしからテンポよく、次が気になってサクサクと読める展開。
最後までぐいぐいと引っ張ります。
だけれど、内容はとりあえず詐欺師にだまされたヤクザが、ほかのヤクザとぶったりけったり刺されたり刺したり・・・と闘争しながら、詐欺師を追いかけ、お金をとりかえす・・・・という話で・・・
・・・・・それだけです。
読了後、直木賞の選評を見ると、
『初回の投票で圧倒的な支持を集め、会見した選考委員の伊集院静さん(64)は「候補作の中で読み物として一番面白い。心象を一切書かず、これだけ読ませるのは素晴らしい」と絶賛した。』
そうなんですが、まことに全編「心象を一切書かず」なので、わたくしとしては実に雨に降りこめられたホテルで「暇つぶし」に読む本、という感じでした。
もともとハードボイルドは苦手なので、『男性が主人公の男性が書いた男性のための本』であるこの本は、読んでる時はさらさら読めるしまあ楽しくて、思わず関西弁で喋りたくなるノリではありましたが、読み終わって、もう一度読みたいとか、いろいろ考える、ということはないです。
女性の登場人物は、ナイスボディの従妹の悠紀と、逃亡する詐欺師の彼女ぐらいかな。
ま、セクシーシンボルという役割だけで、活躍は全くしません。
この著者の別の本も、チョイスがないのなら読むかもしれませんが、自分から進んで購入して読むことはないだろうな~というのが感想でした。
ちなみに「温泉が気持ち良くて、思わず中で放尿」とか、ショックでした・・・
そんな大人がいるのか???

まだまだ東京は酷暑でありまする。


高原のせせらぎが懐かしい・・・・

(前回載せたのはiphoneからの画像だったので、少しはましなコンデジの画像を上げてみました)
さて、今年の奥日光は天気に恵まれず、読書の時間が長く取れました。
最初から天気が悪そうというのはわかっていたので、ホテル引きこもり用にどっさり本を持ち込んだのですが、それも読み切ってしまい、家族から借りて読んだりしました。
今回の旅で読んだ1冊目。
破門 (単行本)

でございます。
『映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪した詐欺師を追い、邪魔なゴロツキふたりを病院送りにした桑原だったが、なんと相手は本家筋の構成員だった。組同士の込みあいに発展した修羅場で、ついに桑原も進退窮まり、生き残りを賭けた大勝負に出るが―!?』(アマゾンより)
という展開です。
黒川博行さんの本を読んだのは初めてでした。
というのも、わたくし、ヤクザものはあまり興味がなくて。
(ついでにいうと『警察小説』というやつもあまり興味がないです)
主人公は、二宮君。
ヤクザの父を持ち、でもすれすれ堅気(?)で、ある日窓から飛び込んできたオカメインコの「マキ」をこよなく愛し、怪しげな「建設コンサルタント」会社、二宮企画をしている。
(このオカメインコを愛している、というのに引っかかる方もいるのでは!)
表看板は建築工事や解体工事の仲介斡旋だが、じつは建築現場にまとわりつくヤクザの嫌がらせを別のヤクザを使って防ぐ『サバキ』で生計を立てている。
これって堅気の仕事とは言えない気が・・・。
この二宮君が、『厄病神』とこっそり読んでいる本物のヤクザの桑原と絡んで、どたばた劇を演じます。
出だしからテンポよく、次が気になってサクサクと読める展開。
最後までぐいぐいと引っ張ります。
だけれど、内容はとりあえず詐欺師にだまされたヤクザが、ほかのヤクザとぶったりけったり刺されたり刺したり・・・と闘争しながら、詐欺師を追いかけ、お金をとりかえす・・・・という話で・・・
・・・・・それだけです。
読了後、直木賞の選評を見ると、
『初回の投票で圧倒的な支持を集め、会見した選考委員の伊集院静さん(64)は「候補作の中で読み物として一番面白い。心象を一切書かず、これだけ読ませるのは素晴らしい」と絶賛した。』
そうなんですが、まことに全編「心象を一切書かず」なので、わたくしとしては実に雨に降りこめられたホテルで「暇つぶし」に読む本、という感じでした。
もともとハードボイルドは苦手なので、『男性が主人公の男性が書いた男性のための本』であるこの本は、読んでる時はさらさら読めるしまあ楽しくて、思わず関西弁で喋りたくなるノリではありましたが、読み終わって、もう一度読みたいとか、いろいろ考える、ということはないです。
女性の登場人物は、ナイスボディの従妹の悠紀と、逃亡する詐欺師の彼女ぐらいかな。
ま、セクシーシンボルという役割だけで、活躍は全くしません。
この著者の別の本も、チョイスがないのなら読むかもしれませんが、自分から進んで購入して読むことはないだろうな~というのが感想でした。
ちなみに「温泉が気持ち良くて、思わず中で放尿」とか、ショックでした・・・
そんな大人がいるのか???


