ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

卒業式

2010-03-26 | a day of my life
先日は愚娘の卒業式でございました。

他の大学では、武道館などを貸しきってど~~んとやるところもあるようですが、娘の大学は自分のところの校舎でやってます。

全学で6000人以上の卒業生がいる上に、卒業25年のOB・OGを呼ぶ(という名目で寄付金を集めてるんだと思う・・・・今回も3000万円だか集まったとか嬉しそうにいってました)ため、式場に父母は入れません。

ま、それは入学式もそうだったから、わかっておりましたが。


しかし、式後に伊勢丹によって、家族写真を撮ろうと思っていたので、別々に集まるのもなあと、朝からわたくしめも大学に出かけました。

すんごい人出でした!

飛び交う言葉を耳に挟むと、どうも家族全員、ばっちゃん・じいちゃんまでも動員して、田舎から遠路はるばるいらしてるグループも多々あるようで・・・

まあ、孫の卒業式ということで、東京見物も兼ねてるのかな・・・・

父母用の控え室が、体育館やら大規模教室やら、学内にたくさん用意されて、そこで巨大プロジェクターで式の様子をみるのです。

なんかなあ・・・・

プロジェクターで見せられても、もちろんなんの感慨もありませんでした・・・・・
(ずっと本を読んでいて、プロジェクターはほとんど見ませんでしたが)




ところで、最近の卒業式で女性はみな「はかま」をご着用なさいます。

うちの娘もご多分に漏れず、貸衣装で「はかま」を身につけました。


私の概念では「はかま」というと、渋い赤紫系かせいぜい肌色の色無地か矢絣に藍色のはかまで、髪を下ろして後ろでリボンでまとめ、あくまでも楚々として知的なイメージ。


ところが最近は小振袖や大振袖にグラデーションやら刺繍付のカラーはかま。

メイクはあくまで派手に、髪型は茶髪アップでふさふさと結い上げてテッペンから噴水のごとくほつれ毛を下ろし、鳥の羽やら花やらリボンやらをたっぷり飾りあげて、前髪は「ゲゲゲの鬼太郎」よろしく片目を隠すように垂らすのが流行なんですね・・・・


でも、とっても不恰好に見えますの。

流行だから仕方ない、のですかしら?
新しい時代の和服?
でも例えば、洋服のセンスでいっても、ごちゃごちゃと満艦飾すぎて辟易。
ましてやTPOを考えた装いは和服の真骨頂であると思ってましたが・・・・

なんだかとうてい「学士」には見えず、明日の未来を背負って立つ優秀な人材たちのはずが、どうみてもドンちゃん騒ぎか「七五三」の宮参り・・・・・(殴



こういうことを申しますと、古い人間だと思われるでございましょうが、成人式にしろ、卒業式にしろ、お嬢さん方の装いを見ていると、本来の「式」の意味がどんどんかすんでしまうように感じてしまいます。



ちなみに愚娘は、自らオーソドックスに髪をおろし後ろで束ねただけで参加しましたが、「一番はかまが似合う」と老若男女から誉められたと申しておりました。


〆が親ばかですみませぬ・・・・・・

このきなんのききになるき

2010-03-19 | a day of my life
散歩の途中で見つけた、道ばたのコンクリの間から生えていた高さ30センチぐらいの潅木。

オレンジや黄色や緑色の、直径1.5センチぐらいの実がたくさんついていました。
ほうずきの中の実みたいな感じのものです。

熟れた実が道路に落ちていたので、ひろってきてうちの植木鉢に植えてみたら、たくさん芽がでたのが去年の事。

名前も知らない木(誰か知ってるかた、教えてください)なんですが、せっせと水やりし、大切に育てました。
(家族間では「Jが大切にしてる木」と呼ばれてました。)

育つにつれて白い小さな花がたくさん咲き、その中のいくつかは実になりました。

冬に入り、最初は葉と同じ緑色だった実がほんのり色づいてきて、喜んでおりました。


そのうち、なんだかネコがベランダを見てはぺちゃんこになって「あ、あ、あ、あ」と警戒警報をあげるようになったのでございます。

(ほんとに鳥などを見ると、姿勢を低くしてこういう声を出します。騒ぐと逃げられちゃうと思うんだけど・・・)

なにかなあ? 鳥でも来てるのかな?
最近良く鳥が来るなあ・・・・


なんて思って、2~3日したら。

あたしの大事な実が、なくなってるう!

鳥さんたちがパーティ開いてたのは、どうやらあの実をごちにあずかっていたらしく・・・・

一つ残して、全部食べられていた!!

残った一つを写真撮影した4時間後。

その一つも食べられて、なくなっておりました。


遺影(爆)になってしまった写真ですが、この木と実の名前をご存知の方は、ぜひ教えてくださいませ

きょおはたのしいひなまつり~  ・・・じゃないの。

2010-03-03 | a day of my life
全国的にはおひな祭りですが、jester家では何も飾ってません。

なんしろひな祭り主役の娘がいないのでございます。

ヨーロッパ演奏旅行にでかけ、ドイツから入って、今日はチェコのブルノ付近のヤナーチェク劇場でリハーサル、明日公演しているはずでして、その後はオーストリア・ウィーンの楽友協会ホール(ウィーンフィルがニューイヤーコンサートを毎年している由緒正しいホール)に移動、それからハンガリーのブタペスト、芸術宮殿バルトークホール・・・と演奏放浪の旅。

(「旅の最後にポーランドに行ってアウシュビッツを見てくる」あたりはjesterの娘でございますが・・・)


というわけで、うっかりお雛様を飾り忘れたけど、そんなことはひた隠しにして
「娘もいないし、帰ってくる4月まで待って、うちは今年は旧暦でお雛様を飾ることにした!
などと男らしく宣言。

(聞いているのはネコ一匹)


なんですけど、こないだ、目黒雅叙園でやっていた百段ひな祭りというのを見て来ました。

これがすごいものでしたが、個人的には怖かったのです・・・・



もともと行く前に、もう行った友人から


「ものすごく怖かった!金縛りにあって、会場にはいれなかったので、ずっと外で待っていた!」


といわれ、
「あなたも行くなら、お清めの塩を持って行きなさい」とアドバイスされました。
なので素直に塩を持っていったわたくし。


会場が都の文化財にもなっている百段階段がある古い木造建築物なんです。

ぎしぎしと音のなる階段を上がっていくと、暗い廊下があり、その先にいくつか日本間があるのですが、これの作りがまたすごい。


豪華絢爛に飾り付けられた日本間は、年を経て凄みを増してまして、いっちゃなんですが、きっと昔、あんなことやこんなことがあったのではないかと、鈍感なわたくしでも感じられるほど。

お寺やお城なんかでこういう歴史あるお部屋を拝見することがありますが、なんか外に開けている感じがして、ここほど秘密めいた、陰湿(いいすぎか)な雰囲気を感じることはありません。

薄暗いそのお部屋に、日本各地から集められた古いお雛様がどどど~~~
っと飾ってあるのです。

写真は撮れませんでしたが、撮ったら絶対この世のものではないものも写ってしまいそうな・・・そんな雰囲気です。

特に、昔のお雛様って、日本人じゃない顔をしているのですね。
目が細くてつりあがっていて、うりざね顔の大陸系の顔つき。
昔は上流階級はああいう顔つきだったのかしら?
装束まで異国のもののようでした。

それと、裃(かみしも)雛という、お稚児人形のようなお雛様が700体も!飾られてる部屋があって、そこはほんとに怖かったでした!

「こないだから試してるトリートメントが良くて、今日もしっかり髪が伸びてますの」なんていうひそひそ声が聞こえてきそう・・・・


そそくさと見終わって、ロビーに出てきて、「さ、お清めの塩」といったら、一緒に行った友人は
「わたしはいいわ~~」

(彼女は、絶対に霊がつかないタイプの人間です)

なので、一人寂しく寒風吹きすさぶ玄関の外に出て、ドアボーイに不審がられながら、お塩をぱっぱっと被ったわたくしでございました。

もちろんお雛様には罪はないのでございまする。

そういえば昔読んだ漫画で(山岸涼子さん?)お雛様が夜、ひそひそいって笛を吹いたり踊ったりというのがあったなあ。

うちのお雛様は海外へも連れて行って、毎年日本人ではない子どもたちたくさんとひな祭りをしたお人形さんなんですが、日本では場所がないことや、ネコがじゃれそうなこと、そして子どもが大きくなったこともあり、ここ2年ほど出してあげてません。

やはり旧暦のひな祭りには出してあげなくては、といまのところ(殴)おもっているjesterでございます。

(写真はすべて目黒雅叙園のサイトからお借りしてきました。)