ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

紅芋

2006-10-28 | グルメ
最近、家族Aは沖縄出張が多いのです。

そこで秘密指令。
紅芋を入手せよ!

お菓子なんかの材料として入っているものは食べたことがあるけれど、『紅芋』の調理前のものを、好奇心の塊のjesterは、一度食べてみたかったのです・・・

ほんとにあの色なの?
あんなに甘いの?
どんな匂いがするんだろう・・・?


でも、じつは紅芋は害虫が本州に入るのを防ぐために、生のまま持ち込みが禁止されているものなんですね。
(九州などでも栽培はされているらしいのですが・・・)

家族Aが沖縄の八百屋さんやスーパーで買おうとすると
「これは東京には持ち込めませんよ~」といわれてしまったそうです。

このミッションももはやここまで・・・と思った家族Aでしたが、そこに抜け道が・・・・

加熱してあればいい、ということがわかり、ホテルの厨房でふかしてもらって持ち込み成功。

それでも飛行機を降りたとき、羽田で没収されないかとどきどきしたそうです。

生の紅芋は薄い色だそうですが、蒸したものはこのように美しい(毒々しい??)紫色。
ねっとりとしててとってもおいしいお芋でした!

小柴昌俊さんのこと。

2006-10-24 | a day of my life
以前、小柴さんのカエル勲章(こちらの記事)のことを書きました。

ノーベル賞のとき、学生団体主催の余興としてカエル跳びをするともらえるのだけれど、小柴さんは、足が不自由なのに、孫のために頑張ってもらったのだとかいう話でした。


小柴さんが足を患ったのは中学の頃だそうです。

戦争で軍人だった父をなくし、おばさんの家に居候していた小柴さん、ある朝突然起きられなくなった。
学校へ行こうとするけれど全然動けない。
ジフテリアを発病していたのですって。

ご飯も部屋に運んでもらって、野良猫のようにがつがつと食べる生活。
お風呂も階段を降りられないので、1週間に一度、階段を下ろしてもらって、若い手伝いの女性に入れてもらう屈辱の日々。

そこで小柴さん、「考えたんですよ」 

このまま寝込んでいても、絶望的なだけ。
帰る家もない。
そこで3週間頑張って一人で身体を動かし、だんだんに動けるようになって来た。
階段も降りられ、一人でお風呂に入れるようになる。

次は片道4キロの通学路を一人で2時間かけて歩く訓練。
転んでしまうと一人では起きられない。
通りかかった見知らぬ人に起こしてもらう。おしりをパンパンとたたいてもらって。
こんな生活が3ヶ月も続き、次第に克服したそうです。

まだ杖をついて歩かれていますが、ノーベル賞の舞台ではカエル跳びもなさったのでしょうか。


実はこの話、家族Bが大学の特別講義で小柴さんから聞いた話です。
(それをjesterは又聞きしたので、間違っている部分があったらごめんなさい)

大教室は満員、立ち見まででた人気の講義で、学生たちは「心に夢の卵を持とう」という小柴さんの話を、非常に真面目に聞いていたそうです。
その熱気にも家族Bは感激したと申しておりました。


そして家族Bの心に残った言葉は、小柴さんが何回も繰り返された、
「そこでわたし、考えたんですよ」
という言葉。

生活で、研究で、新たな壁にぶち当たるたびに、小柴さん、考えるのだそうです。
そして、解決していく。

今80歳を越して、外観は可愛いおじいさんなのに、講義の内容はぴしっとして時間配分も申し分なく、とてもためになる講義だったそうです。



問題の責任を追及する人間じゃなく、その解決にはどうしたらいいか考える人間にならなくては。

いつも心に刻み込んでいる言葉ですが、ふと気がつくと愚痴愚痴いってたりします。

わたしも自分の頭で(よろよろとだけど)「考えて」、ひょうひょうと生きていきたいな。


アボカドの並木

2006-10-21 | a day of my life
昨日、青山から信濃町の間の外苑東通り権田原の付近を歩いてまして、面白いものを見つけました。

アボカドの木です。

そうそう、あの、おしょうゆをつけて食べるとおいしい、森のバター、アボカド。
あれって中に入っている立派なタネを植えると芽が出てくるのですよ。

むかし某亜熱帯の国に住んでいた友人が育てていて、それを見てjesterも何回か挑戦してみました。

いわく、割り箸などで調整してタネの下半分が水に浸かるようにしておくと、芽が出る。

ところがいつの間にか水が干上がったり、カビが生えたりして、まったく成功しなかったのでした。


で、先日、まつかぜさんのブログで、アボカドの芽が出ました~という記事を読んで、「植木鉢に突っ込んでおいたら」という方式に「そんなやり方があったか!」と膝を打っていたjesterでありました。

そして昨日。
歩いていて、明治神宮外苑の生垣の下に植わっている奇妙な小さい木にふと目が行きました。(ちゃんと前向いて歩け~)

いえ、大きさからいうとほとんど草なんですけどね。
それも生垣の下のあいている部分に、ずっとちっこい並木のように続いています。

30~50センチの高さのものが、30センチ~1メートル間隔ぐらいに10数本植わっているのでした。

どんぐりより大きな艶のある葉っぱ、そしてすうっとのびた枝先に何枚かの葉をつける独特の形。
これは友人宅でみなれたアボカドちゃんです!(なぜ急にちゃんづけ?)

アボカドちゃんであるという証明に、ほれ、あのでっかい種が半分見えているものも。

公園を管理している方が植えたとは思えないので、どなたか近くにお住まいの方が、自分で食べたアボカドの種を発芽させ、それからここに移植したものと思われ・・・・

なんだか嬉しくて、思わず立ち止まり、いいこいいこして、写真にとってしまいました。

寒い日本の冬が来るけど、頑張れ、熱帯生まれのアボカドちゃんたち!

秋だ~~チョコの季節!

2006-10-19 | グルメ
涼しくなってきましたね~

25度を越さない日が続くと、チョコレートホリックなjesterとしては嬉しい限り。

そそくさと、麻布十番の日進ワールドデリカテッセンにいって、チョコレートを買いあさりました。

これはその一部、ニューフェイスです。

左から3つが、ベルギーのNewTreeという会社のもの。
一番左はEternity。 ダークチョコレートで、73%カカオです。
抗酸化作用があるブドウ抽出物が入っているそうです。

2番目はCocoon。ミルクチョコレートです。シナモンフレーバーで、大豆イソフラボンたっぷりだって。

3番目はYoung。これもダーク・73%カカオ・ブドウ抽出物入リ。チェリーフレーバーです。

一番右の黄色いのはドイツのGrandorという会社のもので、エスプレッソ風味の75%カカオ。

どれもそれぞれ、かなりおいしい~~
チョコレート自体に抗酸化作用があるポリフェノールたっぷりなのに、それ以外に大豆イソフラボンだのブドウ抽出物だの入っていたら、美容と健康にもず~~んと効きそうです!!


なんて、自分を騙しつつ、それにくわえていつもおなじみのブランドのをあれやこれやと買ってまいりました。


秋の夜長はチョコとコーヒーを横に読書でございます

川崎ミューザ

2006-10-16 | 音楽・ミュージカル・コンサート
土曜日、川崎ミューザでコンサート。第九を聞いてきました。

川崎に行ったのは初めてで、その駅前の大きさと、人間の多さにびっくり!途中通過した品川の「エキナカ」の充実度にも驚きましたが・・・・


川崎ミューザホールは素晴らしいホールでした。(画像は携帯のものでよくありませんが・・・)

駅から近いし、雨が降っても屋根があって濡れずにいけます。
音響もいいし、舞台が見やすいです。
椅子もいいのですが、おしむらくは足もとが狭い。
奥に人が入ろうとすると、半分立ち上がらないと通れません。

楽屋は普通地下にあるのに、ここは舞台と同じ階にあり、その綺麗さもぴか一だったそうです。(家族B談)


家族Bの所属するオーケストラの定期公演で、演目はワグナーの「ローエングリン序曲」、スメタナの「高い城」、そしてベートーベンの「第九シンフォニー合唱つき」を聞いてきました。
手前味噌ですが、どの曲もなかなかの演奏でありました。


第九というと、年末、という感じがしますが、「喜びのうた」が1年の締めくくりにふさわしいというだけでなく、別の理由があるのだそうです。

まだクラシックコンサートを聴きに行く人が日本ではそれほどいなかった頃、交響楽団ではなかなかお客が集まらず、楽士たちは貧しい生活を送っていて、特に年末の年越しが苦しかったそうで・・・

そこで、年末のコンサートには「第九」。

第九は合唱つき。その合唱を音楽大学などに頼む。
       
そうすると、その音楽大学の生徒たちが自分の親などを呼んでくれる。
       
当時音楽大学に通う生徒は、わりと裕福な家の子女が多かったので、親戚まで来てくれたりする。
       
客席が埋まり、黒字コンサートになり、借金が返せて歳が越せる・・・・・


なので、年末に第九、というのが定番になったとか。


でも、第九って聞き応えがあって素晴らしいシンフォニーですよね~
どの楽章も大好きです。

すてねこわな

2006-10-15 | にゃんこ
最近、jesterの家にはダンボールが一つ。

「すてねこ。
 家事手伝いいたします。
 ひろってください」

この中に一日こもって通りかかる人に訴えている、しおらしい猫が1匹。





「掃除、料理、洗濯、マッサージもします」
と書いてある箱に、ふと足を止めた途端・・・・!!

「そこの人!! あそばんかい!!!」

ワイルドキャットに変身。
襲い掛かってくるのです。

おっそろしい「すてねこわな」



「だみだ。だれもわなにひっかかってこないわ・・・。

 ああ、しんど。
 眠くなってしもうた・・・」


ピーター・サースガードばりの湿っぽい目つきながら、その瞳の奥に燃える野生の欲望が次のエジキを待っている・・・・


この遊びの欠点は、運動量がすくなく、ますますデブ猫になってしまうということであります。

Wendy McNeill コンサート

2006-10-11 | 音楽・ミュージカル・コンサート
青山の東宮御所に集く虫の音が涼しい秋の夜、Wendy McNeill(ウエンディ・マクニール)さんのコンサートにいってきました。

やっぱり生の舞台っていいです。

ミュージシャンの気みたいなものが伝わってきて、元気にしてくれる。
「自分を表現したい」という心が痛いほどわかって、それにこちらの心が共感して震えます。



Wendy McNeill(ウエンディ・マクニール)さんはカナダ生まれ。
今はストックホルムを拠点に活動している歌手で、自分でギターやアコーデオンを弾きながらつぶやくように歌います。

スリップドレスに少女のような形のハイヒールを履き、足を踏ん張って楽器を弾き、かかとでリズムを取り、独特の世界を作り出していました。

小柄な体ながら歌唱力の確かさと、メロディアスで創造的な音楽作りで聞かせてくれました。

つややかなギターの爪弾きや、物悲しげなアコーデオン、そして足踏みなど使う道具は地味なのに、作り出す音楽は見事に過不足なく完結している。

歌いながら今歌ったばかりの声に自分の声をどんどん重ねて、一人でコーラスを作っていったりするのもすごく面白かった。
1つの楽器と一人の声だけで、あれだけ厚みのあるメロディを作れるなんて素晴らしい。


エディット・ピアフについてうたっている「 The Sparrow 」という曲では、手のひらに隠れるほどの手回しのオルゴールで「Vie en Rose(バラ色の人生)」のメロディを奏で、とても効果的に使っていました。
(エディット・ピアフってSparrow(雀)っていうあだ名だったんですね。初めて知りました。)

歌詞は暗めで、内省的です。
しみじみと聞き入ってしまう深い言葉。
人生経験豊かな大人のための音楽だと思いました。
たとえばこんな感じ。

Hug me touch me hold me down
until I can't resist
because I have been so restless restless
and I am tired of it
(restless より)



もともとライブハウスでの活動がお好きな方らしいです。
昨日も
「Next song is・・・・・”Such a common bird" 」
といって、息を深く吸い込み、歌いだす緊張に満ちた瞬間、観客でくしゃみした人がいました。

するとすかさず
「Bless you~」

ついでに「これって日本語ではなんていうのかしらね?」
なんておしゃべりを始めます。
(Bless youを日本語で言うと・・・「お大事に」でしょうか?)


「このホールの天井には、星がたくさんあるのね・・・ライトを消してくれない?」
なんて突然のパフォーマンスに、スタッフは日本人で英語の分からない方らしく、なかなかライトが暗くならなかったりしましたが、それもご愛嬌です。

(ちなみに、会場となったのはカナダ大使館のB2階のホールで、天井に星を思わせる小さな電球がたくさんついていて、点滅します)


この後はカナダに戻り、そしてまた世界中でコンサートツアーをなさるらしいです。

彼女の公式サイトはこちらです。
曲の試聴もできます。

長崎ちゃんぽんのお店

2006-10-10 | 
長崎駅前には『ちゃんぽん食べられるお店』がたくさんあります。

jesterが捜したのは、お昼を大分過ぎた頃。

知らない土地でお店を探すとき、チェックポイントは近所の人がたくさん入っているところ、です。

でもランチのピークの時間を過ぎていたので、どのお店もガラガラ。

そのなかでほぼ満席だったのがこの店ですが・・・・

このけばけばしい外観・・・
お店の周りに飾られた、巨大ちゃんぽんロウ細工。
黄色と赤の派手派手な飾りつけは観光客を寄せるため??
まるでお土産屋さんのように見えます。
しかし、一事が万事ともいいますしねえ~ このセンス、どうでしょうか・・・・

というわけで、このお店はパスして、駅前をぐるぐる歩いたのですが、やっぱりここが一番客の入りがいい。
しかも地元のタクシー運転手風の方とか、営業の会社員風の人が食べてます。
B級グルメ戦ではとっても有力なガイド選手の方々ですよね。

それで勇気を振り絞って入ってみました。(おおげさ)


さて、結構混んでいるお店の中であいているテーブルがひとつ。

やれうれしやと、そこに進むと、テーブルの上に一枚の紙。


「このテーブルは故障しています」

確かに足が一本折れていて、上にちゃんぽんをおいたら、滑り落ちそうです。

でもね、ちゃんと椅子もあって、しかも上にはメニューも乗せられて、割り箸とかお酢とか乗っているのです・・・・

しかも上に乗せられている紙は、使い込まれていると見えて、茶色に変色しているの。

つまり故障していることを覚悟の上、テーブルを支えつつ座れっ!そして食べろっ!てことなのかしら・・・・(うっく、おもしろそうである)




で、私はすっごくそのテーブルに座りたかったのですが、家族Bが

「もう! たのむよ~~!! こっちの「故障してないテーブル」に座ろうよ!」

と泣いて頼むので、仕方なく他のテーブルに座り・・・・

私たちがいる間に、だれかその「故障しているテーブル」に誰か座ってくれないかな~ 

という期待もむなしく、誰も座ってくれなかったので、ちらちらそっちをみながら出てきたおいしいちゃんぽんを気もそぞろにすすったのでした・・・・。


あのテーブルはずっとあのまま使われるのだろうか・・・・


長崎にもう一度行くチャンスがあったら、あのお店でもう一回ちゃんぽんが食べたい私です。


ちゃんぽん

2006-10-08 | 
長崎といえばちゃんぽん。
『本場物を食べるぞ~』と意気込んで出かけましたが、最初中華街のガイドブックにものっている高級な有名店で食べて、う~ん・・・・

「これなら東京で食べるのと変わらないよね??」

ついでに皿うどんも、たいしたことなくて、がっかりしました。


でも、最終日に長崎の駅前をうろついていて食べたとても庶民的なお店のちゃんぽんはおいしかったのです♪

スープがしっかりおだしがとってあって、こってり。
栄養満点に、野菜や海老・イカ・卵・肉団子などがたっぷりはいってます。
麺はしこしこしてて、するすると喉ごしよし!

わ~~思い出したらよだれが・・・・
また食べたいワン。

でもこのお店、外観がすごかったんですよね~
(続く)(殴

帰ってきました

2006-10-02 | 
予告したより長引いた旅でありました。

というか、はじめから2つ目の旅も決まっていたのに、途中一回東京に帰ってきたときに、更新しそびれたので、長々ご無沙汰してしまったしだいであります。

毎日覗きにいらしてくださった方、申し訳ありませんでした・・・・
カウンターを見てみて冷や汗かいております。


旅は、台風12号が近づいている長崎に出発するところから始まったのでした。

実はこの旅行は、友人の結婚式に出るという目的があったのでした。
披露宴は17日の午後に予定されていました。

なので9月17日の朝一番で長崎入りする予定でしたが、17日に台風上陸というので、急遽飛行機を替えて16日に長崎入り。

まさにjesterの頭の上を台風さんが通り過ぎていきました・・・・
画像は台風一過の長崎市内の様子です。


というわけで、またポチポチと書いていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします♪