始まった時はずいぶん長い期間やってるな~と思ったバルテュス展も、東京では明日が最終日です。
先週3回目を見てきました。
さすがに最終日が近付いたら、結構混んでいて、ちょっと疲れました。
混んでいる絵画展に行くと、「絵を見る」ルールというか、マナーがわかってない人が時々いて、疲れてしまいます。
(たとえば、ずっと関係ない話をしながら、ほとんど絵は見ないで絵の前を歩いているだけの人たち。
ぐいぐいと人を押しのけて、人の前に横入りしてくる人たち。
せっかく心を潤すために芸術を見に来ているのにねえ・・・・)
でも今回は見たい絵はわかっているので、自分の見たい絵だけをじっくり見て、あとはさっさと切り上げました。
バルテュスについてはいろいろ言ったのですが、(こちらの記事など)何回か見ているうちにまた印象が変わりました。
最初は「少女のエロティックな肖像」というテーマに縛られて見ていたのが、だんだんに絵そのものをじっくり見られるようになった感じです。
特にこの絵などは、人体のデッサンの確かさ、猫の描き方の自然さ、明暗のつけ方と、感情の盛り込み方、画面構成など、感動しました。
少女の薄い皮膚の下に、しっかりとした骨格があるのがわかり、画家のデッサン力を感じます。
(この路線でずっと描いてくれたら、もっとバルテュスが好きになったかも)
三角形が繰り返し使われ、色も視線を主題に引き付けるように配置され、計算されつくした構成力を感じます。
こういう力があってこそ、ディフォルメされてテーマを追求した作品が描けるのですね。
この絵も、ガラス器の描き方なんか、さらっと軽く、しかし的確に描かれていて、すごいな~と思います。
テーマ的には相いれない部分があるのは否めないのですが、絵画的に見てみると、やはりすごい。
以前はちょっと辛口なことを書いてましたが、少ししてみると、やっぱり感動したりして、芸術ってほんとに奥行きがあっておもしろいですね。
先週3回目を見てきました。
さすがに最終日が近付いたら、結構混んでいて、ちょっと疲れました。
混んでいる絵画展に行くと、「絵を見る」ルールというか、マナーがわかってない人が時々いて、疲れてしまいます。
(たとえば、ずっと関係ない話をしながら、ほとんど絵は見ないで絵の前を歩いているだけの人たち。
ぐいぐいと人を押しのけて、人の前に横入りしてくる人たち。
せっかく心を潤すために芸術を見に来ているのにねえ・・・・)
でも今回は見たい絵はわかっているので、自分の見たい絵だけをじっくり見て、あとはさっさと切り上げました。
バルテュスについてはいろいろ言ったのですが、(こちらの記事など)何回か見ているうちにまた印象が変わりました。
最初は「少女のエロティックな肖像」というテーマに縛られて見ていたのが、だんだんに絵そのものをじっくり見られるようになった感じです。
特にこの絵などは、人体のデッサンの確かさ、猫の描き方の自然さ、明暗のつけ方と、感情の盛り込み方、画面構成など、感動しました。
少女の薄い皮膚の下に、しっかりとした骨格があるのがわかり、画家のデッサン力を感じます。
(この路線でずっと描いてくれたら、もっとバルテュスが好きになったかも)
三角形が繰り返し使われ、色も視線を主題に引き付けるように配置され、計算されつくした構成力を感じます。
こういう力があってこそ、ディフォルメされてテーマを追求した作品が描けるのですね。
この絵も、ガラス器の描き方なんか、さらっと軽く、しかし的確に描かれていて、すごいな~と思います。
テーマ的には相いれない部分があるのは否めないのですが、絵画的に見てみると、やはりすごい。
以前はちょっと辛口なことを書いてましたが、少ししてみると、やっぱり感動したりして、芸術ってほんとに奥行きがあっておもしろいですね。