ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

ロンドンでアガサ・クリスティをキンドルで読む♪

2015-12-22 | Kindle
今さらアガサ・クリスティ?とおっしゃるかもしれませんが、英国ミステリーの女王をロンドンのカフェで不味いコーヒーを飲みながら読むのも乙なものです。



クリスティというと、もう数十年前(とりあえず不透明に)に何冊か読んで、今や実家の本棚にあるのやら段ボールに詰めて倉庫にあるのやら、どこにあるかもわからないし、ストーリーも犯人も(強烈だった『アクロイド殺し』以外は)わすれちゃってます。

それでも早川書房さんが、新訳を文庫で全集発行するという試みを2003年からはじめてらして、本屋にも散見するので、それでクリスティを読み始めたという方もいらっしゃるかも。


で、羽田でぶらぶらしててふと目についたこの本。

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そうそう、これって発表当時、賛否両論でた、あの・・・・と思ったらまた読みたくなってしまい、買い求めました。

結末がわかってて読むと、クリスティがしょっぱなから仕掛けた罠がいろいろ見つかって、それが面白くて読んでしまうのですが、初読だと、かなりラストでショックを受けるはず・・・・

行きの飛行機で半分ぐらい飛んだら読み終わってしまいました。


ロンドンについて、なんかもっとクリスティ読みたい~~と思い、キンドルストアを漁ると!

The Mysterious Affair at Styles (Poirot) (Hercule Poirot Series)The Mysterious Affair at Styles (Poirot) (Hercule Poirot Series)


「The Mysterious Affair at Styles(スタイルズ荘の怪事件)」の原書が49円!

え?50円でおつり来るよ?

バババ、バーゲンに弱い・・・・


さらに

Hercule Poirot’s Christmas (Poirot) (Hercule Poirot Series)Hercule Poirot’s Christmas (Poirot) (Hercule Poirot Series)


「ポアロのクリスマス」は150円!

安いし~~ 

キンドルなら難しい単語の意味を自動で表示してくれる Word wise 機能も使えるし!


・・・というわけで400円するけど分厚いボリュームの

Hercule Poirot: The Complete Short StoriesHercule Poirot: The Complete Short Stories

「ポワロ短編全集」とか


Murder on the Orient Express (Poirot) (Hercule Poirot Series)Murder on the Orient Express (Poirot) (Hercule Poirot Series)

「オリエント急行」とか、たくさんダウンロードしてしまいました♪


ロンドンにいて、ネットで好きな本が好きなだけ買っても、荷物が全然増えない!

快感~~~



・・・というわけで、ロンドンで始めたアガサ・クリスティ再読の旅、日本に帰ってもマイペースで続けております。

幸い、アクロイド以外のストーリーは全部忘れてるし、

とっても楽しく、ミステリーの女王の上質の物語を楽しんでます。

寒い冬に温かい部屋でココアなんか飲みつつ読むクリスティは最高!


原書で読んでも英語も平易ですし、日本語で読みたい方は早川書房のクリスティ全集文庫があるし、おすすめです♪


皆様の「お気に入りクリスティ」はなんですか?



ちなみに昔jesterのお気に入りだったのは

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


や、

終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)


とか

杉の柩 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)杉の柩 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


とか、ああ、もう書ききれないほどたくさん♪


これからゆっくり再読していくのを楽しみにこの冬を乗り切ります♪

(というか、何冬か過ごせそう・・・・)


まだ読んだことがない方は・・・あまりいないかもしれませんが、とりあえず「アクロイド」からかなあ・・・?

The Murder of Roger Ackroyd (Poirot) (Hercule Poirot Series)The Murder of Roger Ackroyd (Poirot) (Hercule Poirot Series)



それか、処女作の

スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


スタイルズ荘を、気が向いたらキンドルで49円で原書で

The Mysterious Affair at Styles (Poirot) (Hercule Poirot Series)The Mysterious Affair at Styles (Poirot) (Hercule Poirot Series)


読んでみる、というのもいいかも♪

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もたない すてない ためこまない 身の丈生活 byアズマカナコ ロンドンで読んだ本その1

2015-12-09 | 読書
最近はキンドルちゃん(名前はWatson君)のおかげで、海外旅行に重たい本をどっさり持っていくことはなくなりましたが、それでもチェックインを済ませて離陸前に羽田空港で本屋を漁るのは旅行の楽しみの一つ。

今回本屋で「タイトル買い」したのは4冊。その中の一冊はこれ。

もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活

大きな写真を貼りつけたのは、この表紙の魅力をお伝えするため。

帯にある、電気代500円って・・・?!

ついつい惹かれてしまいました。


それと「捨てない」というのがすごく心をひかれたキーワード。


今どきの日本で出ている片付け本って「捨てなさい!」というものが多いんですね。

「ワクワクしないものは捨てなさい」

「全部捨てて心まですっきり!」

などなど、読み終わると、jesterみたいにモノに愛着(執着とも呼ぶかも)を持つタイプの人間は、なんかうすら悲しくなるものが多くて・・・・

人生がときめく片づけの魔法人生がときめく片づけの魔法

ご存知のベストセラーのこの本とか

新・片づけ術「断捨離」新・片づけ術「断捨離」

とか

(前にも書きましたが、わたくし「断捨離」って言葉が好きになれません・・・)


わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至りますわたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります

とか

(ゆるりまいさんは、自分を面白おかしく「捨て変態」とか読んでいて、捨てたがる自分を「異常」と認識して、それでもその生活に幸せを感じているところが好感が持てます)


洋服は季節が変わったら来年着そうにないものは捨てなさい、(そして新しいものを買いなさい、)って結局資本主義社会の売り手側の「古いものはどんどん捨てて、新しいものを買え!」というセオリーを、片づけに見せかけていっているだけ。

結局は「お金をどんどん使いましょう」って押し付けられてるって気がします。


湯水のように使えるお金もあるはずないのに、『身の丈にそぐわない使い捨て生活』。

捨てるって、今自分が所有している財産の価値を破棄することですものね。


とはいえ、物が捨てられない、モノがあふれている自分の生活もうんざり・・・・

バックパックひとつに必要なものを入れて流離うミニマリストにあこがれる・・・・


(・・・だから『片付け本』をついつい読んでしまいます)


結局・・・・

最終的には、簡単に「購買」することによって生じる「所有」に安易な幸せを求めず、知恵を使って自分らしい生活をクリエイトすること、その中で幸せを感じる時を過ごすこと、が一番なんじゃないだろうか?

もしミニマリスト的な生活をしたいのなら、新たな購入をやめて、今あるものを捨てずに活用して暮らしていくべきなのでは? 

なんて思うのでありますけれど・・・・

(でも~~~ 
今ある洋服を全部着たおしても、死ぬまでありそうなんですけど~~~

      



その点、最近のベストセラーである

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質


なんかは、

「アメリカ人である著者がものであふれている自分の生活を見直して、不便だけれど生活を楽しんでいるフランス人のマダムに学ぶ、」

という、あまりに陳腐過ぎるテーマについて書いた本ですが、ただただ「捨てなさい!」と言っているんじゃなくて、便利さより「暮らしの質を高める」『知性』に関して書いているところが好感が持てます。

(といって、買って読むほどの本じゃないですけどね)←買った私がいうことじゃないが。



さて、このアズマカナコさんのご本ですが、なぜ電気代一か月500円で済むか。

それはこの方は『エアコン、炊飯器、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機、携帯・・・・』
などなどを持っていない!

今どき『エアコン、炊飯器、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機、携帯・・・・』なしで生活しているのです!


思わず大文字にしちゃいましたが、実はわたくし、これに近い生活を2週間ほどしたことがあります。

某国駐在から家族Bを連れて帰国した時、ちょうど初めての消費税導入の直後だったんです。

導入前の駆け込み需要で、皆様が白物家電などを爆買いなさったあとだったんですね~~


なので都内の大型家電販売店のどこにいっても、白物家電がない!
買っても納入は2週間後!

というなかで生活を始めたのであります。


4月ごろだったと思うのですが、冷蔵庫がないと、お肉やお魚はもちろん、『岩下の新ショウガ』なんて買ってきて封を開けると、その日のうちに白い膜が貼っちゃうし・・・

家族Bの部活で汚れたTシャツとか毎日手洗いでごしごしで手は荒れちゃうし・・・・

カーペットのホコリはほうきではなかなか取れないし・・・・、私的には結構大変でした。

毎朝の家族Bが学校に持っていくお弁当のおかずにも困るし。


2週間後に冷蔵庫が届いたときは、ドアを開け閉めするたびに「はあ~~」って手を叩いて拝んじゃったほど。


なので、この本をぱらぱらとめくって

『冷蔵庫がなくなって、自由にモノが食べられるようになった。買いだめしないから』という一節を読んで、衝撃。

そっか~~ そんな風に思う人もいるんだね~~~


しかし、考えてみますと、確かに、冷蔵庫があると便利だけれど、セールの時など冷蔵庫・冷凍庫に買いだめすると、それを早く食べなくちゃと思って、もう飽きても必死で(いやいや)食べたりすることも良くありますもの。

もたない生活って不便だけど、結構自由なのかなあ・・・?


でも洗濯物を家族の分もごしごし手洗いするのって実際やってみるとやっぱり大変でしたし・・・。


・・・などなど、いろいろ考えさせられました。


なんしろアズマ家では、雨水を溜めてトイレを流す水にしたり、お日様が当たると日向水を作って行水用にしたり、冬は炭のこたつに入り、夏は水をためたタライに足を付けて冷やしたり、現代人が忘れている知恵を使って生活をなさっているのですが、これって確かに昭和の生活では結構普通のことでしたよね。


電話は自分の家になくて、緊急の場合は近所の家にかけて呼び出してもらったり。

冷蔵庫も氷を入れて冷やすタイプがあったのを覚えています。(年ばれ)


電灯は家に3か所しかなくて、窓に食卓を寄せて明るいうちに夕食を食べたり、暗くなったら灯りの下に家族が集まって、静かに過ごす。

朝家族のお弁当を作るときに自分の分も作っておけば昼に火を使わなくて済む。


アズマさんは、洋服も枚数はシーズンで3セットしか持たず、それらのものを継いだり当て布したり染め直したりして、家族で交換しながら大事に長く着る、っていう生活だそうですが、それも好きだな~~ jesterは友達になれる、この人と。

だって。綿花を育ててそれを糸にして、布を織り、裁断して、縫う、っていう手間を考えたら、シーズンが終わったら捨てる、なんてできないです。

(まあ、みんながこういう生活をしたら、ファッション業界の人はおまんまの食い上げにつながっちゃうかもですが~~)


あと、テレビは夫が見たがるのであるけれど、普段はダンボールに入れておいて、見たいときだけ出す、っていう処は笑えました。

男ってほんとにテレビが好きだからね!!!(当社比)



良く考えると、この生活はjesterの好きな、マーク・ボイル氏の生活につながっていくのかも。

ぼくはお金を使わずに生きることにしたぼくはお金を使わずに生きることにした


そして地球上の人間がみんなマーク・ボイルさんやアズマカナコさんの暮らし方を少しでも取り入れて生活するようになれば、エネルギー問題とか、食糧問題なども解決していく部分もあるのかもしれません。



アズマカナコさんの本、ほかにもたくさん出ている模様。



捨てない贅沢捨てない贅沢


電気代500円。贅沢な毎日電気代500円。贅沢な毎日


昭和がお手本 衣食住昭和がお手本 衣食住


なんか、きっと内容は似たり寄ったりなんだろうな~と思いつつ、もうちょっと読みたくなってしまいました。



ロンドンでの引っ越し。。。やっと完了

2015-12-08 | My London
家族Bのフラットの引っ越しは案の定、不動産業者の不手際でしっかり遅れました・・・・

11月いっぱいで前のフラットを出るので、11月28日に引っ越すよ、と言ってあったのに、前日に行ってみたらすごく汚いまま!

「プロフェッショナルクリーニングしてもらうはずなのに!!!」と大家のかわいいおじいちゃまにいってみると、

「いや、不動産屋からは30日引っ越しときいておるがの・・・・」

。。。おるがの、じゃなくて!!!

と文句を言おうと息を吸い込んだら、一瞬早く家族Bの怒りがさく裂

いままで海外でクレーム係というとわたくしの役目だったのですが、1年ロンドンに暮らして、家族Bもたくましくなったこと。

立て板に水という感じでまくしたててました。

でも大家のおじいちゃまは悪くなくて、すべてはへらへらした不動産屋のアダムの連絡ミスらしい。


結局引っ越しは一週間伸びてしまいました。

その場合、今のフラットを一週間延長して借りなくてはいけないのですが、今のフラットはメイドサービスつきのアパートで下手なホテルより料金が高いのでした。

誰が払うんだよ・・・・・

また家族Bの怒りがさく裂しております。(これは交渉で会社が払ってくれそうだけど・・・・)




とまあ先週はドタバタしましたが、無事に先週末引っ越ししました。

(チェスの柄のダンボールがかわいい。箱フェチなんで、ちょっと欲しい。しかし持って帰れないな、これは。)

引っ越し自体は「引っ越し楽々パック」みたいに業者が全部やってくれるので、のんびり監督してればいいし、家具の組み立てや、モップかけは家族Bの友人が総出でやってくれたので、jesterは出る幕なし、なんですが、やっぱり疲れました。


         



新しいフラットの天井は前より高いです。

線路に近いので、夜は電車の音が聞こえる~~

というわけで、なんとかミッション達成し、今度は日本のフラットの大掃除のために、帰国しようと思っておりまする。













ロンドンのクリスマスじたく

2015-12-07 | My London
ますます寒くなり、里ごころつきっぱなしのjesterでございますが、ロンドナーはクリスマスの準備を着々と進めています。



あれやこれやと品定めしてクリスマスツリーを選んで



リースや飾り付けの材料を買い求め



プレゼントの買い物をして



ワクワクとクリスマスを待っています。







すわ、テロ? そういえば肋骨…

2015-12-06 | My London
パリの同時多発テロを受け、厳戒態勢のロンドンでも、先ほど地下鉄でナイフで刺される人が出たらしいのですが、これはそんなある日。



道を歩いているとたくさんの人が倒れています!

すわ、テロか?と逃げ腰になりつつ、こわごわ見るとどうも様子が違うようなのです。

「自転車道路を整備してください!」

というデモだったらしい。

道理で自転車が一緒に寝ている。

しかしこの寒いのに短パンの人もいるし、よくやるなあ…

まあ道路整備はなってないロンドンです。


以前、四車線の道路を横断中、信号が変わったので慌てて走ったら、足が割れ目に引っかかり、それでもなんとか踏み堪えようと必死に頑張った挙句に、ド、ド、ド、、、ズッテ~ンと盛大に転んだことがあります。

人もいっぱいいるし信号待ちの車もビッシリ止まっている前で転んだので、めちゃめちゃ恥ずかしくて慌てて起き上がって、「転んだの、誰それ??」と、素知らぬふり(知らないのは自分だけ)で歩き出しましたが、なんか打った胸が痛い。

そのあと、夕ご飯を食べに行ったお店で、スパイシーなチキン(ピリピリチキンというやつ)を食べてむせたら、涙が出るほど胸が痛い‼︎

どうも肋骨にヒビが入ったらしく、その後ずっと一カ月ぐらい咳するたびに痛かったです。

でもイギリスで病院行くのも嫌で、結局ほったらかしていたら、治りましたが。

あれは今年の3月ぐらいだったかな~~

肋骨って簡単にヒビが入るのですね~

まあそんなことがあったので、私も『車道を整備しろ~~』って言いつつ一緒に寝転ぼうかと思いました。