ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

「やられたら、倍返しだ!」半沢直樹君の、オレたちバブル入行組~ロスジェネの逆襲by池井戸潤

2012-11-29 | 読書
池井戸さんのご本といえば、なんといっても直木賞をとった

下町ロケット下町ロケット

を読んだ方が多いのでは。

中小企業とそれを食い物にする大企業の攻防の嵐の中で、自分の生きる道を、ものつくりを通して見つめていく感動作でしたね♪

でも今回のレビューは

ロスジェネの逆襲ロスジェネの逆襲

でございます。


半沢く~~ん、ウエルカム・バック!!!

なんてなれなれしく「くん」と呼んでしまうのは、三部作の最初から読んでいるから。


オレたちバブル入行組 (文春文庫)オレたちバブル入行組 (文春文庫)


オレたち花のバブル組 (文春文庫)オレたち花のバブル組 (文春文庫)

2作目の最後で、銀行から出向させられた半沢君がどうなるのか・・・

待っておりました、3作目!!

その期待を裏切らない面白さでした!


このブログにいらっしゃる方は、たぶんファンタジーとか児童文学とかミステリーがお好きな方が多いかもしれません。

そういう本のレビューが多いですし。(そうか?)

jesterは雑本読みで、字が書いてあればジャンルを問わずなんでも読んじゃう活字中毒者なので、とりあえず本屋さんで気になった本は手に取ってしまいます。

でもレビューを書こうかなと思うのは、その中のほんとに100分の1ぐらい。

そして企業小説は、あんまり興味なし・・・かな?
積極的に買ったりはしません。

しかもこのお話、M&Aとか、金融業界の裏側が書かれていて、共感できる女性は出てこない、つうか、出てくるのはほんの二人(爆

(半沢君の奥さんのはなさんと、平山美幸だけ・・・だった気がする。しかも二人とも嫌な奴!)

男だけの世界の、銀行だの企業の裏話の、どこが面白いんじゃ~~!!



・・・これがめちゃくちゃおもしろいのです・・・

ま、三作目の最初は、IT企業の電脳雑技集団とか東京スパイラルとかフォックスとかコペルニクスとかいっぱい会社が出てきて、どれがどれだかわからん状態に・・・

でも我慢して読んでいくと、われらが半沢君が、またもやかっこよく・・・・
あのしいたげられた半沢君が・・・・

半沢はいった。「――― やられたら倍返しだ」 p44

かっこえ~~!!

まあ、ほとんどが会話で話がすすみ、難しい法務関連とかはちゃんと説明してくれるし、わからない部分は適当に読み飛ばしても話が通じるので、全体的にはとても読みやすいです。


著者の池井戸さんは慶応卒で某銀行員だったおかたで、半沢君も慶応卒の銀行員。
半沢君は自分の半身、またはなりたかった自分なのかもしれませんね。

「銀行なんて体のいいやくざだ!」

なんていわれると、そっか?と思いますが、

「そんな理屈が通る相手じゃない。自分たちを正当化するのは銀行員の特技だからな」 P212
とか

「知恵でかなわなきゃ、人事権にものをいわせてポストから引きずり降ろす。それが銀行のやり方ですか」 P294
とかとにかく銀行についてめちゃくちゃいってます。



実は…  

jesterの身内にも銀行員がおります。
誰とは言いませんが。

ある日、「○○さんっていい人だよね~」(○○さんは同僚の銀行員)とjesterが申しますと、

「・・・銀行員にいい人なんていねえよ」

と、ぼそっともうしておりました・・・・

(そういう君も銀行員!)



今回も半沢君は、大量のすんごい悪い銀行員たち(爆)を相手に、やってくれるのであります。

読んですっきり、ああいい気分♪


できれば、一作目から半沢君の活躍をお楽しみくださいませ♪


自由であり続けるために  20代で捨てるべき50のこと by四角大輔

2012-11-27 | 読書
ぐんと冷えてきましたね。
もっともっと秋の季節を楽しんでいたいなあ…

朝のウオーキングをさぼって、あったかいベッドの中でのんびりしていたい・・・

そんな停滞気分の中で、こんな提案をしている本を読みました。


起きたら、朝の空気にめいっぱい触れる。
同じ日は一つもない。
空の色、鳥のさえずり、街が動き始める気配、風の動き。
地球の小さな変化を感じようと意識を集中すると、五感が目覚めはじめる。

朝日が昇るとともに、Mac Bookを持って公園へ出かける。
自然とつながりながらの一人会議は最高だ。
世の中の動き出す前が、もっとも自由を感じられる時間。

ラッシュの前に、誰よりも早く出社する。
昼食の時間を早め、仕事も早めに切り上げる。

夕食はまだ人が込み合わない、お店の開店直後から始める。
大好きな仲間と、いつもと違うお店で、いつもと違う話題で盛り上がる。
明日も早いからと少し早めに店を出る。

駅からいつもと一本違う道を歩いて帰る。

家に着いたらすぐにシャワーを浴び、寝間着に着替える。
お茶を入れて、好きな音楽を聞きながら、明日の準備を始める。
そして消灯。

こんなに早く?と感じる時間にベッドに入るのが最も贅沢な時間。
  P104より


20代で捨てるべきこと、と言われても、もうずいぶん前だしなあ・・・
今更間に合うのかなあ・・・

と思いつつ書店で手に取り、この文を読んで、購入しました。

自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)
自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)

でございます。

ちょっと前に(当社比)20代を過ぎてしまったjesterにも、響くものがありました。

著者は、レコード会社のプロジューサーなどを経て、現在は東京とNLの湖畔を往来するノマドライフを送っている。
1年に150万円あれば生きていける知恵とサバイバル力を身につけてあるそうです。

端的に言うと、最近よく見かける、「捨てる技術」本なのですが、それが衣食住、英語の勉強法から移住の仕方まで、生活全般から精神的なことにまで広がっていきます。


年を重ねるうちに、余計なものをたくさんしょい込んでしまい、自由でありたいと思いながら、身動きが取れなくなってしまう。

でも、そんな自分でも、考え方ひとつで、身軽に、自由になれるのかもしれない、と、期待を持たせてくれる本でした。


出すお金以上に価値があると思えたら投資だし、出すお金と同じ価値かそれ未満だったら浪費だ。
節約ではなく、選ぶこと。

「なんでもいい」を捨てる。

バーゲンだからといって、思いもよらぬものにお金を使うなんて、人生とお金に対して失礼だ。
安いから買う ではなく、これだから買うへ。
  P44


なんて、バーゲンセールのお店にはいって、とりあえず欲しいものはないけど、これが安いから買っておこうかな? という思考のjesterには耳に痛い言葉でした。


表紙の写真は、内容とどうつながっているのかな?と疑問ですが、中に挿入されている大自然の写真はとてもきれいです。

時々パラパラとめくってみたくなる本です。




JINS PC はほんとに目にいいのかなあ?

2012-11-22 | a day of my life


にゃんにゃのこりは!

ロッタさん、ごめんごめん、噛むのやめて~



というわけで「パソコン、スマホを1時間以上見るなら 」のJINS PCメガネでございます。

JINSというメガネ屋さん、手ごろな値段で軽いメガネが買えるせいなのか、いつも通りかかるとすごい混んでます。

バーゲンか?と、から喜びさせるほどの人だかりだけど、バーゲンじゃないの…



こちら、新宿のルミネにあるJINS。

そこでJINS PCを買ってみたのが、今年の夏。

スマホやPCやテレビなど、バックライトにLEDを使う画面からは 「ブルーライト」 というものが出ていて、これを見続けると 「VDT症候群」 という病気になる。

(VDTとは、コンピュータのディスプレイなど表示機器(Visual Display Terminal:VDT)を使用した作業を長時間続けたことにより、眼や体、心に支障をきたす病気のこと。別名テクノストレス眼症ともいう。具体的には目の疲れ、肩こり、不眠などの症状らしい。)

そのブルーライトを50%防ぐというのが JINS PC です。(詳しくはこちらなど


今年初めにiphoneに替えてから、ちょっとしたスマホ依存症で、すごく目を酷使してる自覚があったので、お手頃価格ということもあって、家族Bと新宿をふらふらしているときに買ってみました。

度ははいってなくて、とにかく目の疲労を防ぐためのものです。(ちなみに、度入りも買えます)

夜寝る前に、30分以上パソコンやスマホなどを見て、このブルーライトを浴びると、睡眠の質が悪くなるとか、寝つきが悪くなるとか。

よく、夜寝つきをよくするためには、昼間に太陽の下に行って強い光を浴びると、メラトニンが出ていいとかいって、時差ぼけの時なんか、海外に着いた途端にせっせと日光浴をするjesterですが、夜にブルーライトを見るとこの逆の症状が出てしまうらしいです。

(こちらなどによります)

寝る前の30分、もちろんパソコンだのiphoneなどを眺めてないわけがないjesterなので、結構期待して使い始めました。

パソコンやスマホの画面を見続けてると、途端に視力が落ちるのはもちろんですが、最近のオフィスなどの照明はLEDが多く、そういう部屋で一日過ごすと、確かに目が異様に疲れる気がします。



さて、使い始めて4か月・・・

      


最初は喜んで使ってましたが、最近はするのを忘れてることが多い。

だって、それほど効果があるのかが、わからないのです・・・・


それどころか、普段メガネをしたことのないわたくしには、メガネをするってことがストレスになるのでした。

耳の横とか痛くなるし、そのせいで頭も痛くなり、かえって疲れる??


しかし一緒に買った家族Bは愛用している模様。

「それって効く?」と聞いてみると、「そんな気がする」そうです。


どなたか、使ってらっしゃるかた、いらっしゃいますかね?



これって効きますか???(爆




「大草原の小さな家」のローラが…『「ローラ」と呼ばれて』

2012-11-15 | 読書
事の発端は、本棚で埃をかぶっていた、

Little House in the Big WoodsLittle House in the Big Woods
 
をふと手に取ったこと。
最後のページに若き日の自分の筆跡で読了の日付とサインが。

なんと×十年前ですだよ~~

・・・本物の少女だったころ(爆

パラパラと読み始めて没頭し、最後まで読んで次が読みたくなりました。

数十年の年月の間に、引っ越しで動かし、また家族Bが読んだりしていたので、家じゅうの本棚にばらばらになっていた「大草原の小さな家」シリーズを見つけ出して、順番に読みました。

面白かった~~
英語はとても平易でサクサク読めます。

貧しくともシンプルで手作りの生活が語られて、現代の生活より豊かに思われます。

お父さんが狩りに行ったり罠を仕掛けて動物を捕るシーンだとか豚を殺すシーンは、jester的にはちょっと眉をしかめちゃうようなことが書いてあるのですが、ローラにとっては「美味しいお肉が食べられる♪」うれしいことなんです。

(ローラはクマが大好き。美味しいから。)

そうそう、食べ物がおいしそうなのも、このシリーズの良いところ。
バターを作って、残ったバターミルクを飲んだり、雪にメープルシロップを落として食べたり、シカの肉を燻製したり・・・


ちなみにjesterのお気に入りは

The Long Winter (Little House)The Long Winter (Little House)

『長い冬』っていう本です。
冷たくて厳しい冬を乗り切る話。
だんだん食料もなくなってきて、家族で肩を寄せ合って寒さの中、ひたすら春を待つのです。
好きだな~こういう「耐びんぼ話」。

そして、本をあるだけ全冊読み切って、あ~ドラマのほうも見たいな~と思い、

大草原の小さな家 DVDコンプリートBOX大草原の小さな家 DVDコンプリートBOX

検索をかけたら、こんなもんをアマゾンで見つけてしまい。

DVDで200話みられて、26460円か~~

そりゃ、安い!・・・といっていいよね?

でも英語ではみられないのかな? 
そんな感じに怪しく読めるコメント(多分日本で放映されたところだと思うけれど「部分的に英語になる」、とか、「全部英語で見たい」、とか)がアマゾンにあったので、ちょっと迷う…

そのうち、リマスターのブルーレイになるだろうしなあ・・・
そしたらきっちり2か国語だろうしなあ・・・
でかい箱で、場所取りそうだしなあ・・・


と、ショッピングカートに入れたまま、しばし迷いつづける・・・・。


そんな時、お勧めにでてきたこの本

「大草原の小さな家」主演女優の半生記 「ローラ」と呼ばれて (ワニプラス)「大草原の小さな家」主演女優の半生記 「ローラ」と呼ばれて (ワニプラス)

を、おもわずポチ。

あのローラが? どうだったというのよ?という好奇心には勝てませんでした。


本が届くと、分厚い510ページを一気に読んでしまいました。
(メリッサは書きたいことがいっぱいあったんだね。)

覚悟して読んだことでしたが、メリッサ・ギルバートはローラではないのですよ。

あのかわいいおさげ髪の子が、実は生後1日で養子に出された子で、オーデションを受けて、スターになり、派手な芸能界でもまれ、悪いこともいっぱいしながら、大人になっていく。


オルソン夫人を演じたキャサリン・マクレガーが、実はとっても楽しい人で、メリッサがジョン・トラボルタのファンと知って、撮影所の食堂でトラボルタを見かけると、例のオルソン夫人の声で「ちょっと、そこのお兄さん、そこの若いの、こっちよ!」と呼んでしまったこととか、セリフをおぼえてなかったメリッサを父さん役のマイケル・ランドンが優しく諭したことなど、ドラマの裏側の面白いことがたくさん書いてあります。

でもメアリーやアルマンゾ役の俳優とは仲が悪かったこと、マイケル・ランドンの浮気と離婚の詳細などは、ドラマのファンとしてはショック。

そのほかにも、有名な俳優のスキャンダルやら、自分が整形したこと、不純異性交際(?)、ドラッグ・・・また、アルコール中毒になって、克服しつつある(した、と書けない)こと、など、暴露本的な要素がたくさん盛り込んであり、読んでいてつらい部分もありましたが、なんだか他人事とは思えないような気がしてしまうのは、ドラマで成長を見守っていた女の子が、こんな風に育っていたのだなという感慨のせいかもしれません。

ドラマでローラを演じた少女は、実は自分と同じ年代で、同じような時期に結婚したり子育てしたりしていたわけで、「わかる」と思われる部分もありますが、「これはないよな」と思うところも多数あり、日本と米国ではこれほどの意識の差もあるのだし、芸能界と普通の人の差もあるのよね、と興味深かったのでした。



ちなみにこの本の中では、派手な恋愛遍歴の末に2回目の結婚をした、ブルース・ボックスライトナーと幸せに暮らしているころで終わっていますが、実は、最近ブルースとも別れたらしい。

どんな苦難も家族が結束して乗り越えていく、幸せな家庭の象徴のような「大草原の小さな家」のローラを演じていた彼女なのに、名声や金銭があっても、幸せになれるわけじゃないというよい例になってしまっているところが、なんとも皮肉なのでありまする。


DVDはまだ買ってません。

どうしようかな~~~


後記;結局買っちゃいました・・・・!!
   シングル音源で英語で聞けそうなので・・・
   


PJが!ゴラムが!!!ニュージーランド航空機内安全ビデオ

2012-11-05 | 映画 DVD TV

ニュージーランドエアの機内安全ビデオはいつもユニークで有名ですが、今回のはすごい。
かなりお金をかけて、Middle Earthの住人の旅を描いています。

飛行前のブリーフィングは、ビデオにしろアテンダントがやってるのにしろ、見てる人はほとんどいないと思いますが、LOTRのファンでなくても、これだったら絶対見ちゃいますね。

ニュージーランド航空機内安全ビデオ「思いがけないブリーフィング」編



しかも「あのひと」が指輪をはめて消えちゃうし。
いとしいしとをおってる「やつ」もいるし。
トールキンの孫のまた子供もでてるし。

見れば見るほど、笑える!!

(しかしいつからSirがついたんだろう、PJ・・・)

jesterがどうしても「シャイア」に行きたくてニュージーランドに行ったのも、ずいぶん前ですが、この時の機内安全ビデオは、ごく普通だったと思います。(おぼえてないし・・・)

あの時こんなのが見られたら、もりあがっただろうなあ~~


もちろん映画Hobbitの公開を記念して、作られたものなのでした。