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ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

パリで美味しいビストロ夕ご飯♪

2015-06-10 | My Paris
パリ・ミッションの4つ目は大したものではございません。

前回来たとき、予約したのにおなかの調子が悪くてキャンセルしたビストロがあったので、そこに行きましょう♪というものです。

お店の名前は Laiterie Sainte Clotilde

前回来たとき、友達に教えてもらったビストロです。
地元の人たちが普通に夕ご飯を食べにやってくる、美味しいビストロを教えてね、とお願いして教えていただきました。



こじんまりしてて、サービスは心地よい感じです。

ちなみにサーブしてくれたギャルソンヌはメニューやワインの説明とか立て板に水を流したようなフランス語の早口でまくしたてたので、あらま~ほとんどわかんなかったし・・と焦りましたが、なぜかオーダーを取りに来たときは英語でしゃべってくれて(しかも英語上手だった)助かりました。



メニューは黒板で。

種類は多くありませんがお魚からお肉までいろいろ。

前菜にとった「アボカドとズッキーニの冷製スープ」は、隠し味が「ごま油」でした。

食べた瞬間広がるごま油の香りは、わたくし的にはフレンチというより中華みたいで、新鮮ではありましたが、ううむ・・・とうなっちゃう感じでした。




メインはステーキ。
濃厚なコクのあるチーズのソースが付いていてあっさり岩塩で焼いた牛肉が引き立ちます。
付け合せにたっぷりついたカラッと揚がったポテトも美味しい。



お酢とサフランとレモン風味のサーモンは、爽やかでふっくら仕上がってます。



デザート、マスカルポーネのムースであえたイチゴの上に載っているコロッケみたいのは、カリカリに焼けたラングドシャのようなクッキーです。

とまあ、お味は五つ星とはいきませんが、肩の張らないディナーを楽しんできました♪


パリでは、あとは、いつもどおりルーブル美術館やオルセー美術館、そしてオランジュリー美術館などをぶらぶら。




でもロンドンでは「ただ」で入れる美術館がパリでは結構入館料を取るので、なんか・・・損した気分になったのでした。

また美術館についてなどは、あとで気が向いたら書くかも・・・しれませんが、パリ報告はこれで終わり。

とりあえずロンドンに戻ってまいりました。






パリで美味しいそば粉のガレットを食べよう♪ @モンパルナス Creperie Josselin &移民問題

2015-06-07 | My Paris
さて、パリミッションの三番目。

それは!



そば粉のガレット(クレープ)を食べよう!

前回食べ損ねた、そば粉のガレット(クレープ)を食べに、朝から出かけました。

サンジェルマンのホテルから、美味しいクレープ屋さんがいっぱいのモンパルナスに向けて、バスに乗ろうとバス停へ。

でも・・・

ネットで調べるともうとっくに来るはずの時間になっても、路線バスが全然来ない・・・・

というか、バス通りに車が一台も通ってない。

たまたま同じバス停に並んでいたアメリカ人青年と、「こんなに来ないっておかしくない?」といいあう。

・・・と、遠くからなにかシュピレヒコールのような声が聞こえてくる。

目を凝らしていたアメリカ人青年が

「だめだこりゃ。デモだよ・・・・・」


デモで交通がストップしているのでした・・・・。


仕方がないので最寄りのメトロの駅にでて、地下鉄でモンパルナスへ。

目指すはガレットの名店、Creperie Josselin(クレペリエ ジョスリン)。



開店から列ができる人気店というので早目に行こうともくろんでいましたが、バスに乗れなかったので着いたときには開店時間を超えていました。

でもこの日は待たずに着席できました。

素敵な感じに年をとったマダムに案内されて席に着くと、



たくさんあるメニューに迷いますが、小さく英語と日本語が書いてあるメニューを出してくださったのが嬉しいす。

卵とハムとチーズとマッシュルームのガレットを注文。

と~~っても食べごたえがあり(画像は一番上のです)食べ終わったら甘いのも頼もうと思っていたけど、一枚食べるのがやっとで、甘いのは食べそこないました・・・

画像がいまいち美味しそうに撮れてませんが・・・・(ハワイのパンケーキなどに比べると地味な絵)

外側はカリ! 中はふわとろアツアツで、とても美味しかったです♪



つぎつぎにお客さんが入ってきて、みんな楽しそうにしゃべりつつガレットに舌鼓を売っています。

歴史を感じる店内の作りがまた素敵です。



さて、この日の夕方。

オランジュリー美術館へ行った帰りに、サンジェルマンの公園の近くのカフェで一息。



クレーム・ブリュレを頼んで、上のカチカチのカラメルにスプーンでこちこちとひびを入れる幸せ(by アメリ)を楽しんでおりますと、表の通りから音楽が近づいてくる。



楽隊と一緒に馬に乗った騎士たちもやってくる。

お坊さん(?)の扮装の人たち、そしてそのあとに続く、シュピレヒコールを叫ぶデモ隊。

(億劫だったので道まで出ずに、カフェの席に座ったままとった写真で、いろいろうつりこんでてすみません・・・)



ギャルソン(上の画像の人)に「あれは何?」と聞くと、

「今日は『ジャンヌ・ダルクの日』なんですよ。それでそれを記念したパレードに、右派の人たちがくっついてきて、『外国人労働者反対、移民反対』のデモをしているんです」

だそうです。

朝、バスを止めてたデモはこれだったんですね~~!

そっか、ジャンヌ・ダルクって15世紀にイギリスとフランスが戦ったときの国民的ヒロインでしたね。
愛国の旗印にされてるわけなんだな~

デモは、まあ、右派といっても日本の右翼みたいな物々しいのではなく、普通の白人の家族連れとかカップルとかでした。


それでもアフリカから来たと思えるギャルソンは

「僕らには困っちゃうデモなんですよ・・・」

と言っていました。



確かにパリの移民問題は根が深そうです。

東欧から、アフリカから、貧しい人たちがたくさん入ってきています。

それゆえに治安の問題も起こっています。


ロンドンも多国籍都市ですが、まだ島国なだけに守られているのかもしれません。


とはいえ、ユーロスターでパリからの帰りのイギリスの再入国審査はとても厳しく、パスポートをじろじろ見た挙句、

入国審査のおっさん「イギリスに何しに来たの?」

jester「観光だけど」

おっさん「でも今年は2月から3月にかけても来てるし、今回は最初に入国したの4月だよね? それから一か月以上ずっと観光してたの? 一人で?」

と根ほり葉ほり、人より長く聞かれてしまいました。

(ちなみにイギリスの就労ビザを持っている家族Bはするする入れて、イライラしつつ待っていた。


そういえば日本からイギリスに入国した時も、一緒に入った家族Aは滞在期間が2週間だったのですぐに通れたのに、滞在が2か月近くと長い私は、目的だのイギリスにいる家族がどこに勤めているかとか、いろいろ質問されたのでした。



キャメロンさん率いる政府が、不法就労外国人の入国にピリピリしているのが、こんなことからもうかがえます。




ギュスターブ・モロー美術館へ

2015-06-06 | My Paris
パリ・ミッションインポシブル・その2は、「ギュスターブ・モロー美術館」へ行く、でした。

一年半前にパリに来たときに行きたかった、「ギュスターブ・モロー美術館」。

毎日ここに通うだろうなと思い、わざわざここから近いところにホテルを取ったぐらいの意気込み。

しかしなんて情報弱者でしょう・・・・

開館日とか開館時間を調べていたくせに、『改装のために休館』という情報に気が付いていなかったのでした。

(だってフランス語のサイトだから読めなかったんだもん!)


その後、そのご縁があってか、パリのギャラリエの小さな古本屋でギュスターブ・モローの絵が入った「詩と絵画」という本に巡り合い、その著者に連絡を取ったお話はこちらの記事に書きました。

そして、その後、京都に行ったときに、著者のお宅にお邪魔し、お茶まで点てていただいたのでした。


さて、それにしても、やっぱりギュスターブ・モロー美術館に行ってみたい!というのが今回のパリ行のミッションの二つ目でした。


美術館は坂を上ったところにこじんまりとあります。



看板などがないので、ここかな?と迷ってしまうほど目立たない入り口をおそるおそる開けて入ると、1階と2階は昔ギュスターブ・モローが生活していた居室が見られます。

彼が集めた絵画や写真が所狭しとかかっていて、圧倒されます。


3階と4階は天井の高い絵画展覧室になっています。

窓際の窓の下にカーテンのかかった棚がずらっと並んでいます。それを開くと本のようにめくることができる展示板があり、



何千枚ものギュスターブ・モローのデッサンや水彩画が展示されています。

こういう棚が3階と4階に20ぐらいあるかな?もっとかな? とにかくたくさんあります。

窓の下の棚以外にも、部屋の中央にある移動できる巨大な箱みたいな家具にも収納されています。



全部丁寧に見ていたら2~3日かかってしまいそうなほどの量です。5000枚ぐらい?

しかし中には、これって発表の意思はなかったんだろうなあ~と思われる絵も。

でもこういうデッサンを見るのが大好きなjesterはほんとに幸せでした♪

その辺にある椅子を持ってきて座り込み、朝から晩まで、1日かけてじっくり鑑賞しました。




3階から4階へは螺旋階段で上ります。



有名な「出現」は確かルーヴルに水彩画がありますが、こちらは油絵で大きい絵です。

各階の部屋の端っこに木のフォルダーがあり、そこに絵の解説が描かれたプラスティック板が入っているので、日本語で書かれたものを取り出して、それを見ながら絵を鑑賞できます。

ただし、このプラスティックの板、重いので、ずっと持っていると手がしびれます。


こういう、画家が昔住んでいた家屋を美術館にした建物ってどこもそうですが、人がたくさん来ることや、絵画を展示するように作られた建物ではありません。

なので、人とすれ違えないほど階段が狭かったり、展示物のガラスに照明が反射して、絵が良く見えないということが良くあります。

ギュスターブ・モロー美術館もこの例にもれず、通路がとても狭く、絵も見づらいところがありましたが、それにしても見る価値のある、素晴らしい美術館でした。


入場料は6ユーロ。

ギュスターブ・モロー美術館の詳細が載っている(絵も載っています)サイトはこちらです。 



奇跡のメダイユ(メダル)を求めて 奇跡(不思議)のメダイユ教会@パリ

2015-06-03 | My Paris
一年半前にパリに来て、し残した4つのミッション。

その第一は「奇跡のメダイユを手に入れること!」

奇跡のメダイユとは、1830年に、カタリナ・ラブレという修道尼が「心を込めてメダルを作りなさい」というマリアのお告げを受けつくったメダイユ(メダル)のことです。

このメダルをコレラが流行した際に人々に配ったところ、コレラが収束したと言い伝えられています。
そして、このメダルを持っていると奇跡が起こる、幸せになるという話が世界中に伝わり、jesterの小耳にも伝わってきたわけです。

もとはというとこの本

修道院のお菓子と手仕事
修道院のお菓子と手仕事

を読んでいて知ったのですが。

この本、日本全国の修道院と、そこで作られているお菓子や手仕事が紹介されている素敵な本です。

その頃、いろいろ疲れて、もう尼さんになってしまおうかなどと冗談半分に考え

この本を読んでは

「はあ~~ 世俗を離れた祈りと手仕事の毎日、いいわあ~~」

などとため息をついていたのですが、
その中で特に気をひかれたのが「不思議のメダイ」という87ページの写真。



幼少の頃より「不思議」とついたものはアリスであろうと文学全集であろうと世界××発見であろうと、めちゃくちゃ心惹かれ、好奇心でいっぱいになってしまうサガをもつわたくしとしては、「不思議のメダイ」とはいったいどのような物だろうと思い詰め、どうにか手に入れたいと思っていました。

ところでこのメダイユ、実は日本でも買えるのです。全国の「サンパウロ宣教センター」で販売されているらしいです。
さらにネットで検索すると、たくさん出てきます。

でも、どうせなら、パリで買いたい・・・

ネットなどで売られてるものには「偽物」も結構あるらしい。
ほかの国で作られたものも多いといううわさだし。

というわけで、今回のミッションNo.1となったわけです。


メダイユを作りなさいというマリア様のお告げを受けたカタリナ・ラブレさんのご遺体は、死後、湿気の多い地下墓地に埋葬されていましたが、56年たって発掘されたにもかかわらず、腐敗することなく元の姿のままだったそうです。
それも現代に伝わる奇跡だということ。

そして現在は礼拝堂にその遺骸が安置されて、世界中から多くの人が巡礼に訪れているのだそうです。

今やパリ観光屈指のパワースポットとして有名になった「不思議のメダイ教会」(とこの本では訳されていますが、奇跡のメダイユと訳すのが近いと思います)を今回は訪れてみました。

Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse(奇跡のメダイユのノートルダム礼拝堂教会)
  
140, rue du Bac 75007 Paris



メトロの Sèvres-Babylone(セーヴル=バビロヌ)駅で降りて迷いつつも行くと、街中の路地を入ったところにひっそりと教会があります。



ちょうどミサが始まる前で、人がたくさん集まっていました。

この祭壇の右側にカタリナ修道尼の遺骸がはいったガラスの御棺があります。
(上の画像にも右の白いマリア像の下のライトで内部が照らされている御棺がちょっとうつっています)

ロウ人形のようで本当に死後何十年も経っているとは思えない感じです。

アメリカ人の観光客とかは遺骸を写真に撮っている人もいましたが、私はなにか「バチが当たる」ようなおおそれ多い気がして、カメラを向けることはしませんでした。

(ちなみに左側にも誰かの遺体がはいったガラスの御棺が。こっちはちょっとロウ人形っぽ過ぎるので、多分フェイクだろうと思いつつ・・・良くわかりません・・・

ミサにも参加させていただきましたが、世界中からの巡礼者で込み合っていて、席に座るのもやっとのこと。


私の横にフランス人のおばあさんが座っていて、あとから来た人に話しかけられ何か喋っていましたが、その後私の方を向いて、

「そこをつめて、座らせてくれないかって言われたけど、断ってやったわ。だってもうすでにぎゅうぎゅうですもの。
私は歌を歌うのが好きで、いつもミサに来ているのよ。あなたは?」


などと勝ち誇ったようにフランス語でいう(っているのではないかと感じた)ので

「私も歌が好きよ」

などと思わずいい加減なフランス語で答えてしまった結果、その後全く意味が分からないフランス語の讃美歌を楽しそうに歌っているふりをし続け、たまにはおばあさんとうなずきあい微笑みあいながら歌い続けなくてはいけないという、なんともつらい修行になってしまったのですが・・・・




さて、礼拝堂に入る前の通路の左側に小さな「メダイユ売り場」があります。

ミサが始まる前はたくさんのお客で大混雑していましたが、終わって出てくるとそれほど人はいませんでした。



メダイユは質素に、まるでアクセサリーのパーツ売り場のように販売されていました。

そしてとても安いです。一つ1ユーロ前後、日本円で100円前後です。

私はたくさん買ったのですが、6ユーロしなかったでした。

ただしこのメダイユ、誰かにプレゼントするのはいいけれど、転売は禁止だそうです。

転売するとご利益がなくなるとか。(日本で、とくにネットでは買いたくなかったのはこのせいもあります)


会計をしてくれたシスターが穏やかなフランス語で「英語が話せますか?」と聞いてきて、

「もし話せるなら、ここの外に出たところにシスターがいて、あなたの買ったこのメダイユを祝福して、魂を込めてくれますよ」と教えてくれました。



外に出てみると、3人ほどのシスターがメダイユを買った人たちで祝福を希望する人たちに次々とお祈りしてくれています。

私も早速頼むと、メダイユを私の手に置いて、その手をそっと下から支える感じで持ち、英語で2~3分ほどお祈りしてくれました。

・・・なんかこういうのに弱いんです・・・・・(汗

・・・そのお祈りの間、とても不思議な力がシスターから伝わってくるのをピリピリと感じたのでございます。

ちなみに一緒にお祈りしてもらった家族Bも

「シスターの手を通して、天から力が下りてきている気がした」

などと申しておりましたので、あながち乗りやすいわたくしだけの症状でもなかった感じです。





その時買ってきたメダイユたち。

金や銀のメダイユ、またそれに青や緑のコーティングがしてあるもの。

なかなか気に入って、それからは紐に通して、首にチョーカーのように飾って旅のお守りにしておりました。

といってもキリスト教徒ではないのですが・・・・

(でも、ロンドンで、ウエストミンスター・アービィ(教会)のミサで『聖体拝受』を(ひょんなことから)受けてしまったことは内緒です・・・

だってウエストミンスター教会はイギリス国教会だし・・・・

マリア様信仰はカソリックですし・・・ああああ


まあいいか。

かの三輪明弘さんも「マリアさまはご利益がある!」と言ってたし。



ちなみにメダイユ好きなjesterはロンドンのウエストミンスター・カシドラル(寺院のほう。ウエストミンスター・アービィと違って、こちらはカソリック)でもメダイユを購入。



マリア様以外に、マザーテレサとか天使とか、デザインがいろいろあります。

これは結構高くて、フランスのものの3倍~5倍ぐらいしてました。



ああ、崇高な宗教の話をしているつもりが、またいつもの物欲の話になってしまった・・・

神よ、マリア様よ、罪深きわたくしをお許しください。



ある本との出会い・・・「絵画と文学」 つながる縁(えにし) Le petit miracle de paris その3

2013-11-29 | My Paris
ちょっとまた日本国内を南方面にふらふらしておりましたので、間が空いてしまいました・・・

そっちの旅の話をしたくなってきてますが、「はよ、絶品バンショー(Vin chaud)のレシピ書きなさい」などのコメントもいただきましたし、とりあえずパリのお話がまだ全然終わってないので、そちらを続けますです。(汗

Le petit miracle de Paris・・・「パリの小さな奇跡」のなかで、一番心に残るのが一冊の本との出会いです。

図書館、本屋や古本屋をうろうろするのは世界中どこへ行っても同じですが、今回のParisでは、私が生まれる前に出版された日本語の古い本に出会いました。


といってもフランス語はナメクジの速度ぐらいでしか読めませんから(正直に言いなさい、読めませんからと!)、本屋で買うのは、せいぜい文章より絵の方が多い画集とか絵本。
そして古本屋あさりの主なる目的は古地図と古い絵葉書です。
(図書館では本も見るけど(あえて読むといわない)日記をつけたり一休みしたり手紙を書いたりします)



ヨーロッパではこんな感じで、古い絵葉書が古本屋とか蚤の市で売られています。

これを買ってきて額に入れて飾り、裏を読んだり時々替えて楽しんでいます。



ホテルの真向かいにあったサン・ラザールの駅の昔の写真の絵葉書(右上)も見つけました。
昔も今も駅の面影は変わりません。
これらは蚤の市でかったもの。

なぜか絵の方に切手を貼ってるのね。


で、あるパサージュ(古いアーケード街)を歩いていた昼下がり。



男性がやっている古本屋さんに入りました。
店内には歴史のありそうな革表紙の古本や布表紙の古本。
きっと魔法が書いてある本もありそう。
そして古絵葉書に古地図もたくさんあり、大喜びで時間をかけていろいろ見ました。


店主はこちらにかまわず静かにパイプをくゆらせて何かを読んでいます。

その時、店の外に置いてあったかごに入った古本を覗いていた家族Bが

「あ~~日本の古い本があるよ~~」

とつぶやいていましたが、旅人が荷物を軽くするために売った本かな、ぐらいに思って見に行きませんでした。

さて、この絵ハガキを買おう、と決めて店主のところに行くと、店主はしばらく考えた後、お~~う、と人差し指を立てて

「いいこと思いついた」と店の外のかごのところに。



しばらくさがした後、薄い本をかごから抜き取り、その本に絵葉書を挟んで、はい、と渡してくれました。

わたくしに贈呈してくださったのです。(というか、・・・おまけですが)


そのいただいた本(と買った絵葉書)がこれ。



「絵画と文学」という本で、今から50年以上前、昭和31年12月25日に第一刷が発行され、その第二刷、昭和32年2月1日に出た本です。

セロファンに包まれ、古い本なのに汚れもなく、中にはドラクロアやレンブラント、モネやゴヤやマネ、ロイスダールなどの名画と、それに合った文学の一節が集められています。



私の大好きなギュスターブ・モローの「オルフェ」という絵にはアンリ・ド・レニエの「オルフェウス」の詩が添えられていました。

今回の旅はギュスターブ・モロー美術館に通うことも目的の一つでした。

(・・・しかしギュスターブ・モロー美術館は改築中で入れず!! そのためにその近くのホテルを取ったというのに!!)


カラーの絵ページは別紙に刷られ、ノリで張り付けてあります。
昔はカラーページを別に印刷して、白黒で印刷した本体に貼り付けたのでしょうか。

さきほど家族Bが「日本の本がある」とつぶやいていたのはこの本らしい。

しかし昨今、東洋系の旅行者はパリにあふれ、そのほとんどが中国人。韓国からの旅人も多く、フランス人からはどの国の人間か多分見分けがつかないでしょう。

そのたくさんの東洋人の中で、日本人の私に渡ったのは奇跡だとおもいます。
(まあ、本屋や古本屋では東洋人はほとんど見かけないのですが)

その夜、ホテルに戻り、この本を読んでいると、表紙の裏に万年筆で書き込みを見つけました。



謹呈 
 オーシュコルヌ先生

  田村 俶
  大槻 鉄男
  津山 昌


歳月に少し薄くなってはいますが、はっきり読めます。

この三人の方はこの本の著者でした。

著者の方たちが『オーシュコルヌ先生』にこの本を贈られた時に書かれたものだと思われました。



そのあとのパリの街歩きにはバックにこの本を携えて、カフェや公園でこの本のページを捲りました。

ある日は夕暮れの空の下、教会の鐘を聞きながら

「この謹呈の言葉を書いた人は今頃どうなさっているのかな。昭和31年に出された本の著者だから御幾つだろう・・・・」と思いを巡らせました。



そしてこの思いは忘れがたく、帰国してから早速この御三方について調べてみました。

大槻鉄男さんは京都大学の仏文科をでられてクラウン仏和辞典の編纂もなさった方で、京都女子大でフランス語を教えていた方。
「樹木幻想」という本を出している、詩人でもいらっしゃいます。
1979年にお亡くなりになったようでした。

津山昌さんは美術評論家でらして、「津山昌を偲んで」という展覧会が地方の美術館で催されたことがあるようで、やはりもう鬼籍に入ってらっしゃるらしい。

そして、田村俶さんは、同じく京大の仏文科をでられ、ミッシェル・フーコーの著作の翻訳でも有名で、奈良女子大で教鞭をとられ、奈良女子大の学長にもなり、今は名誉教授でもいらっしゃるのでした。


その後、奈良女子大を通じて、田村さんの連絡先を伺うことができ、おそるおそる手紙をだすと、お返事をいただきました。

『・・・なんという僥倖でしょうか、パリの古本屋で出会われた由、不思議な縁(えにし)を感じでいます』と書いてくださいました。

本当に、私も不思議な縁を感じます。

なお『オーシュコルヌ先生』は50年前に関西日仏会館の教授で、京大でもフランス語会話を教えていた方だそうです。
またこの本を出版した時にお世話になった方なのだそうです。


日本でこの本を贈られたオーシュコルヌ教授が、パリにこの本を持って帰られ、それが何人かの人の手を渡り、どういう道筋を通ってか、あのパサージュの古本屋の本棚で何年か過ごし、そしてかごに入れられ・・・

それが2013年の10月のある日、パリを野良猫のように足の向くままふらふら歩きまわっていた旅人の私に贈られ、旅の荷物に交じって日本に帰りついたのです。

自分を読める人の手に渡りたい・・・
そしていつか日本に帰りたい・・・


という本の意思があったのかな・・・
わたしを待っていたのかな・・・



帰りの成田からは天候の関係で電車が止まっていて、バスで東京に戻ることになりました。

バスの車窓から東京が見えてきたとき、またこの本を読んでいました。

旅の疲れで重くなった体をガラス窓にもたれさせて、本に

「ほら、日本に帰ってきたよ。数十年ぶりの東京かな」

と小声で話しかけました。



この本が与えてくれた縁(えにし)を大切に育てたいな、と思っています。








パリのホテル パーティカリア・モンマルトルでブランチ  Le petit miracle de Paris  その2

2013-11-11 | My Paris
今回はホテルを選ぶとき、大きな五つ星ホテルじゃなくて、petit hotel 『プチホテル』みたいな、可愛らしい小さなホテル、をコンセプトに。

でももちろんサービスは最高な評価があるところを探しました。

最後まで候補に残った一つが Hotel Particulier Montmartre(オテル パーティカリア モンマルトル)
(どうしてもパティキュリアと読んでしまいますが)

ロンドンに住む友達がとてもいいよというのでネットで見ると







モダンさとアンティークっぽさがシックにアレンジされていて乙女心(当社比)をそそるいい感じです。
(以上の写真はネットよりお借りしました)

アンティークが好きで、本来乙女である家族Bはもちろんここが気に入って、「ここにする!」と主張していましたが、結局交通の便が悪い、ということで、別のホテルに泊まることしました。
(泊まったのはオペラ座にほど近いサンラザール駅前の Londres Et New York というホテル。また詳しくご紹介しますね)

でもせめて食事ぐらいしようよ、とある日のブランチにパーティカリア・モンマルトルに出かけました。

モンマルトルのはずれのほうにあるはずのホテル。

ここら辺の横道を上がっていくはず、とうろうろするけれど、道がない・・・・

「この辺のはずだけど」と地図を片手にいったりきたりするB。
疲れて道端に佇むわたくし。

ふと見ると、小さな坂道を上ったところに高い柵の門がある。




何の看板もなく、「Voie Privee」と書いてある。(プライベート・ロードっていう意味?)
関係者以外立ち入り禁止の雰囲気。
こりゃあ、個人の邸宅って感じよね。

でももしかして・・・

「ねえ、この坂を上って門を入るんじゃない?」

と、試しに坂を登って門を押したり引いたりしてみたけど頑丈な門は鍵が掛かっていてびくともしません。

ふと横を見ると小さなインターフォンが。



あ、ちいさくHotel Particulier Montmartreって書いてある!

「こ・・・これを押すんじゃないの・・・?」とおそるおそる押してみて、
「そ・・・そちらのレストランに行きたいものですが・・・」と言ってみると、おお!バチンと音がして門の鍵があくじゃないですか。

で、やっとこさそこを通ってさらに坂を上ると



また何も書いてない分厚い鉄の扉。・・・なんのクエストなんだ、これは。

でもおそるおそる触ってみると、さっきのインターフォンで開けてくれたらしく、この鉄の扉は鍵が開けてありました。



中には瀟洒な白い建物が。



お庭もきれいです。



通されたのは窓際と壁際に二つのテーブルがある個室。
(この写真、椅子に置いたマイ・バッグのレジ袋と脱ぎ捨てたダウンが見苦しくてすみませぬ・・・)



なぜか暖炉の上の鹿の頭がお出迎え。棚にはキツネとか鳥のはく製もいっぱい。



窓の横の本棚には古い本が並び、古本好きのBは大喜び。

メニューはビュッフェ式。







ブランチなので、卵料理、サラダ、ソーセージ、パテ、チーズ、ハム、カヌレ、クロワッサン、パンケーキ、フルーツなど、ごく普通のものしかありませんが、味はどれも美味しかったです。




静かで優雅で、雰囲気は満点。

で、ゆったりと食事を始めると・・・

・・・しばらくして、マネージャーのような人が来て何事か告げた。

多分「隣のテーブルに特別な客がくるけど、気にしないで食事をしてください、ごめんね」・・・・とか言われてる気がする

「ウィウィ!」とかいつものように適当に答えていると・・・

なぜかどやどやとカメラと照明が入り、え?何事?と聞くとちょび髭の照明さんが肩をすくめて笑う。

やがてどこかで見たような気がする、ちょいとハンサムな男性と、アナウンサーのような女性が入ってきて



隣のテーブルで何かの撮影が始まりました・・・・

これは誰なのか? 何の撮影なのか?

気にしないでといわれても気になりますがな。

でも早口のフランス語の会話はほとんどわからない・・・。

アナウンサーのインタビューに男性が答えて15分ほどで謎の撮影は終わり、撮影隊は瞬く間に引き上げ。

呆然と見送る私たちに、照明さんは軽いウインクを残して「チャオ!」と去っていきました。

         

あれはなんだったのだろう?

(実はこのインタビュー、私のカメラで動画でも撮ったので、いつかフランス人の友達に見せて、誰なのか、なんなのか追究してみたいと思っておりまする。)


さてお食事が終わって、例の分厚い鉄の扉から出たのですが、扉を閉じた途端、ガチャン!と閉まるカギ。

そして道には鍵の閉まったあの柵の門が。

「なんで扉を閉じちゃうのよ! これじゃ道に出られないし、誰にも聞けないじゃないよ!」と怒るB。



道を来た時と逆の方向に階段を降りてみても、また柵の門があり、鍵が閉まっている…


「じゃ、柵から手を伸ばして外のインターフォン押して『出たいの!』と叫んで開けてもらえばいいよ」と柵に近づき、柵の間から手を伸ばそうとしつつ、ふと横の壁を見ると柵の内側に小さなボタン発見。



なんにも書いてないけど・・・、ええい!

と試しに押してみると、がちゃん!と鍵が開き、無事に外界に出られたのでした。

あ~~ ドラゴンクエストやっといてよかった

(押してもだめなら引いてみな、飛んだり跳ねたりして、ボタンがあったら押してみな、というのは全部ロールプレイングゲームで習ったのであった)


            


今冷静に考えると、ホテルなのにあの要塞のような幾重もの厳重なカギと門は変でしょう。
建物にすら看板がなかったし。

多分私たちは・・・「裏口」(または「猫入り口」ともいう)から侵入していたのではないかと思います。


どこかにするすると入れる人間用「表口」があるに違いない。・・・多分。


ま、でも面白かったから思い出の一つとして良しとしましょう。



・・・と言っておきまする。



                   


















Parisの(プチ)奇跡(当社比)その1 Midnight in Paris & モンマルトルの葡萄収穫祭 その1

2013-11-09 | My Paris
コメント欄にik-akiraさんから

「jesterさん、突然ですがウッデイ・アレン監督はお好きですか?
もし好きでしたら、パリの想い出に浸りながら
『ミッドナイトインパリ』とゆう映画をご覧になってください、なんてことない映画ですが、監督のパリへの想いが溢れていて 僕は結構好きなんですよ ^-^ノ」

というコメントをいただき、「ミッドナイトインパリ」は昔見たけど、もう一回見たいな・・・
レンタルビデオ屋さんにあるかな・・・・
と思いつつ、何気なくテレビのスイッチを入れたら・・・

ちょうどタイトルロールが流れ、『ミッドナイトインパリ』が始まったところだった!


こんな嘘みたいな小さな奇跡(Le petit miracle de Paris と命名)がシャボン玉みたいに次々にフワフワ浮いてきて、目の前でパリンと割れる…

そんな不思議がいっぱいの街でした! Parisは・・・

(本当に今、「Midnight in Paris」を見ながら書いています。
この映画、現在11月9日10:00から放送中ですが、ムービープラスHDで11月15日、30日(早朝)にも再放送があります。
もしご興味がある方がいらしたらどうぞご覧になってください。
パリの美しい風景が堪能できる映画です


さて、今朝は結構涼しい日本ですが・・・(札幌じゃ雪だてよ!)
Parisはほんとに寒かったのでございます。



ね、南国(日本)から行ったjesterばかりじゃなく、パリッ子だってみんなダウンやコート着込んでるでしょ?
これ、10月12日のお昼過ぎですからね。

で、こんなに集まって何しているかというと、もちろんおしくらまんじゅう押されて泣くな・・・じゃなくて、なにか怪しげな「賭け」なんです。

なんか絶対インチキそうなあてもの。
写真を撮ろうとしたら「撮っちゃダメ!」と怖い顔したおっさんに怒られたので、集まってきた人の後ろ姿しか取れなかったのですが。



ダメと言われると燃えるタチなもんで・・・
「やめなよ」と止める家族Bを振り切って根性で撮ったのがこの写真。
(緊迫感ありのピンぼけ、お許しを。)

ダンボールの台の上に小さなお皿みたいなのを3~4個置いて、その下にコインを入れて、お皿をシャッフルして
「どのお皿に入ってるか?」という賭け。
なんか小学校の時こういう遊びしたかも。

「そりゃあ絶対これだわさ」とお札を置くと、ああ悲しや、絶対そこにはコインはないのであった。

どういう仕掛けになっているのか、30分ぐらいぼ~~っと見てたけど全然わからない。
きっとあのお皿、と思ったところには絶対ない。

ただ何回かおきに大当たりする人がいるんだけど、その人は実は同じ人で、2~3人の賭け屋の間を回って、どこでも大当たりしている「サクラ役」なのだということはわかりました。はい。




この日はParisに唯一残っている、モンマルトルの葡萄畑の年に一度のブドウ収穫祭で、モンマルトルはごった返してました。
フランス国内外の観光客だけではなく、地元っ子のパリの人たちがたくさん来てました。
(日本でいうと朝顔市とかホウズキ市とか新茶祭りとかそういうイメージです)

だからこんな「賭け」の屋台も出てるのですね。

屋台であったかい「バンショー」(ワインにクローブやシナモンなどを入れて温めたもの)を買って飲む。



こんなものが入っています。

シナモン、アニス、クローブ、・・・え?鹿の角?(そんなわけない!)(それは漢方薬でしょ)


(この時ベンチで隣に座って友達になったノルマンディからきた陽気なフランス人のおば様から「私の絶品バンショーの作り方」を教えてもらいましたが、それはまた別項にて。)




誰かがアコーデオンを弾きだすと、それに合わせてみんなで合唱。

ワインの試飲をしまくってる人たちみんないい気分で歌いだし、しまいには町中が陽気なコーラスに満ち溢れ、うっとり。
いい気分のおこぼれをもらいまくるわたくしでした。
(一緒に歌いたいけど歌詞がわからないので、適当にハミング♪)



大好きな映画「アメリ」に出てきたメリーゴーランドはこの日は寂れておりましたが・・・



寺院へいく参道も大混雑。
うひゃあ~~
人の壁があってサクレクール寺院につかないよ~~
スリにご用心!



蜂蜜屋さんもあって、味見させてくれて買える。
(この背中は誰か知らない人です)
おにいちゃん、英語が通じなくて、たどたどしいフランス語でなんとか味見をさせてもらい、いくつか選んで買ったけど、・・・重い。



銅像みたいに動かないパフォーマンスとかしばらく見て歩いたけど、なにせすごい人で、都会が好きなくせに人混みが苦手なjesterは、さっさと横道にそれました。





人混みから離れれば、愛しのモンマルトルの階段。
やっとほっと一息。

野良猫歩きで気の向くままさすらうのはとても楽しいけど・・・

・・・つかれる・・・・


というわけで、すぐに一休みモードに入るわたくしでした。



続く。

・・・・かもしれない。    







もどってきておりまする

2013-10-30 | My Paris
無事、帰還いたしました。
未だ時差ぼけが取れませんが・・・・

留守の間、たくさんコメントいただき、ありがとうございました。

旅先からiphoneにて写真をアップしましたが、画面が小さいのでぼけているかどうかもよくわからず・・・文章もなんだかへん・・・・

Parisの旅行についてはこれからポチポチと書いていく予定です。

美しき我らが貴婦人 ノートルダーム

2013-10-22 | My Paris

無宗教ながらクリスチャンに入信したくなっちゃうのは、こんな時です。

どこの国を旅していても、歩き疲れて一休みも兼ねて、教会へはよく入りますが、NOTRE-DAME(我らが貴婦人)Cathdrale の美しさは、何度行っても息を飲みます。

粗末な木の椅子に座ってステンドグラスを見上げていると、何百年もここで捧げられた祈りの気が満ちているのが感じられて、神知らぬこの身もまたこうべを垂れたくなるのでした…



ラデュレの朝ごはん@Paris

2013-10-21 | My Paris
本日の朝ごはんはラデュレ。

ホテルにも立派な朝ごはんが着いているのですが、Parisでの一食を無駄にしたくなくて、朝の散歩をかねて暗いうちから(八時だけど)ラデュレへ歩いて来ました。

マカロンが有名なラデュレですが、ブリオッシュのフレンチトーストが史上最強の絶品。

最高の材料を使って作られた至上のフレンチトーストと言えるかも。

カリッと焼かれてキャラメル状になった表面を割って、口にいれた途端ふわっと崩れます。
なんと品のいい甘さと優しい風味。

お好みでメープルシロップか、生クリームを添えてたべます。
どちらも美味しいけど、生クリームがオススメです。


食べ終わったあとは、隣の店舗でオヤツのマカロンを。

ああお腹いっぱいで苦しい💕
ああ幸せ💕

今日のわんこのお行儀

2013-10-19 | My Paris
常連さんなのでしょうけど、当然のようにレストランにわんこ同伴で入れるのかなParis。

そういえば、ローマのレストランにもレストラン犬がいたなあ。

だけど、さぞかし厳しくしつけられているのだろうと思っていると。

リードの届く限りの範囲のテーブルに向かい、お客様にご挨拶したあと、飼い主のテーブルに戻り報告。



誰も何もくれなかったの。


しょうがないなあ、じゃオリーブでも食べるか?

うん!
あ、ワインにあうね、このオリーブ!



ワハハハ!
いける口ダネ、おまいさんも!


…なんて言ってるかどうか知りませんが、オリーブだのなんだのご馳走になり、とっても幸せなわんこなのでした…

Parisでパッサージュを歩く日々

2013-10-15 | My Paris

美術館に入り浸る合間に、パッサージュを歩き回っています。
パッサージュは、日本のアーケード街みたいなもので、昔Parisで流行ったけれど今はすっかり廃れて数も少なくなっています。

Parisに散在してポツポツ残っているパッサージュはどれも素敵で、落ち着いたアールヌーボーの美しい作りには、本当に感動してしまいます。

今日はギャラリエ ベロ ドダを歩きました。

革製品の良いお店が静かに営業しており、買い物にはあまり興味ない私ですが、ちょっと散財してしまいました。