火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

Sols 2461-2462:MAHLIの活躍

2019-08-04 11:50:35 | MSL

Curiosityのホイールの最新損傷状況(2019年7月7日)がアップされています。
かなりひどい損傷にも見えますが、Curiosityのミッションチームメンバーによると、「まだ数kmは走行可能だ」とのことです。

(C)NASA / JPL-Caltech / MSSS
<iframe src="https://mars.nasa.gov/layout/embed/image/500raw/?i=2459MH0007700010902109E01_DXXX" frameborder="0" scrolling="no" width="500" height="500"></iframe>

(C)NASA / JPL-Caltech / MSSS
<iframe src="https://mars.nasa.gov/layout/embed/image/500raw/?i=2459MH0007700010902117E01_DXXX" frameborder="0" scrolling="no" width="500" height="500"></iframe>

(C)NASA / JPL-Caltech / MSSS
<iframe src="https://mars.nasa.gov/layout/embed/image/500raw/?i=2459MH0007710010902106E01_DXXX" frameborder="0" scrolling="no" width="500" height="500"></iframe>

詳しくは、こちら: MAHLIによるCuriosityのホイールの画像(Sol2459)
https://mars.nasa.gov/msl/multimedia/raw/?s=2459&camera=MAHLI

下図は、Sol2459にCuriosityが居た位置です。
火星到着以来、20.91kmを走ってきて、着陸地点から359メートル登ってきました!
標高が-4141メートルを超えたところですね。
Sharp山の高さが5,000メートルなので、、、頂上へは、たどり着けないかも・・・

(C)NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona
https://mars.jpl.nasa.gov/msl/mission/whereistherovernow/?ImageID=10204

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過ってない高濃度のメタンだ!

2019-06-25 00:20:19 | MSL

CuriosityがSol2440(6月18日)に搭載機器SAMの波長可変レーザー分光(TLS)で21ppbのメタンを検出したとのこと。
https://mars.nasa.gov/news/8452/curiosity-detects-unusually-high-methane-levels/

2019年4月26日の当ブログ「メタンを見つけたけど・・・」で、今までCuriosityが計測したメタン濃度を紹介してますが、下図のとおり、最大で0.7ppbくらいでした。今回はその3倍です。NASAが色めき立つのも納得です。

NASA / JPL

上図は、3火星年(約6地球年)に亘る「SAM」による大気測定の結果です。

*いまのところ、あまり情報がないので、NASAの正式発表待ちですね。

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夕闇に輝く巻雲

2019-06-06 23:05:49 | MSL

EmillyさんがCuriosityが撮影した夜行雲をまとめてくれていますので、紹介します。
http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2019/curiosity-noctilucent-clouds.html

下図がSol2410(2019年5月18日)の日没後に撮影された夜行雲(巻雲)です。
青い夕日も素敵ですね!(ただし、人工的な着色です。)

(C)NASA / JPL-Caltech / Justin Cowart

巻雲の高度が分かりませんが、巻雲にしては高度が低く見えるような気がします。
地球上では、高度
5,000m~16,000m付近に発生する雲です。
Sol2410時点でCurisityの位置は、下図のHematite Unitを越えた辺りなので、標高-4,158mくらいです。
この時、Curiosityは着陸地点から20,440m走行して約342m登ってきたわけですが、地球で言えば、まだ海の中ですね。

以下は、その他の火星の雲の画像です。

Sol2417(5月25日)_曇りの夜

(C)NASA/JPL-Caltech/MSSS/Thomas Appere

Sol2405(5月13日)

(C)NASA / JPL-Caltech / Justin Cowart

*結構、いろいろな雲が見えますね!雲好きには、楽しい!

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sharp山の成り立ちが・・・重力は語る!

2019-02-08 00:41:14 | MSL

(C)NASA / JPL-Caltech

https://mars.nasa.gov/news/8406/mars-buggy-curiosity-measures-a-mountains-gravity/

1972年にアポロ17号の宇宙飛行士は、バギーを月面で走らせ、特別な計器で重力を測定しました。
火星に宇宙飛行士は今のところ居ませんが、地球の賢い研究者たちのグループが彼らが操作している火星のCuriosityを月面のバギーと同じように重力測定に使えることに気づいていました。
Curiosityに重力計は搭載されていませんでしたが、加速度計とジャイロスコープを搭載しています。
それは、スマートフォンに搭載されているものと同じように働きます。スマートフォンを動かすと、これらのセンサーがその位置と向きを判断できます。Curiosityのセンサーも同じことを遥かに正確に行うことができます。
各ドライブの火星表面をナビゲートするのに重要な役割を果たします。
今回、科学雑誌Scienceで発表された論文「A surface gravity traverse on Mars indicates low bedrock density at Gale crater」には、Sol60(2012年10月6日)からSol1743(2017年7月2日)の約5年にわたるデータが使われています。
http://science.sciencemag.org/content/363/6426/535.full?ijkey=xakdRhWj7CWEE&keytype=ref&siteid=sci

その結論は、Sharp山がGaleクレーターの中でどのように成長したかについての一つの仮説について否定的なものでした。
その一つの仮説とは、Gale
クレーターがかつて堆積物で満たされていたということです。どれだけ埋め尽くされていたかは議論の余地がありますが、その考えによると、今のSharp山は、その堆積物が何百万年もの時間をかけて風などによる侵食によってできたというものです。
そこで今回の重力測定の結果が立ちふさがったわけですね。
Scienceで発表された論文によると、それらの岩石層の密度が予想よりはるかに低く、多孔質であり、Galeクレーターがかつて数kmの堆積物で埋まっていたという仮説に反証していることがわかりました。
Galeクレーターが堆積物で縁までいっぱいになっていた場合は、その堆積物の重量によってその下にある粒状の堆積物の多くの層を押し下げるか、または圧縮しているはずです。しかし、今回の論文の結論は、Sharp山の下層が半マイルから1マイル(1から2キロメートル)の堆積物の重力を受けた程度にしか圧縮されていないことを示唆しています - クレーターが完全に埋められた場合よりはるかに低い数字です。(仮説では、5km以上の堆積物と考えられていました。)
今回、Curiosityが測定したGaleクレーターの堆積岩の密度は、1立方メートル当たり1680±180キログラムでした。

下図は、Sol1743でのCuriosityの位置です。

(C)NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona 

Sharp山の傾斜は、下図のとおりです。

(C)NASA/JPL-Caltech

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Sols 2163-2256:Vera Rubin Ridge頂上の困難(コンピューター編)

2018-12-11 22:48:44 | MSL

Curiosityの情報更新を米惑星協会のEmillyさんが纏めてくれていますので、メモします。

http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2018/curiosity-update-sols-2163-2156.html

この数カ月間の期間は、Curiosityミッションにとって挑戦的なことでした。しかしチームの努力と固執は彼らが主要なコンピュータ異常から回復して、そしてVera Rubin尾根で科学目標を進歩させるのを見ました。好奇心は、Sol1809以来4つの異なるタイプの岩を掘ることを試みて、尾根を探求していました尾根岩は掘削が困難であることが証明されていますが、作業はほぼ完了しています。Sol2224にHighfieldの3番目に成功したドリルサイトで、彼らは最後の尾根への挑戦、とりわけ赤い岩のドリルサイトに取り組む準備ができています。

最初にコンピュータの問題について説明し、次に科学的な操作に関する最新情報を提供します。しかし、私がそれらのことのうちのどちらかをする前に、ただ楽しみのために:下図は、ダストでビルの群れのビデオ!Galeクレーターでは風が強くなっています。

下図は、Sol2215でのダストデビル

Galeクレーター、ゾル2215でほこり悪魔 (C)NASA / JPL /フレッド

好奇心は定期的に地平線の火星の景色を見渡し、ちりを大気中に持ち上げる一時的な出来事を探すために一連の画像を撮ります。Sol2215(2018年10月30日)に、運が良く、何枚かのダストでビルが視野を横切った。このアニメーションでは、静止した風景からの変化を強調するように画像が処理されているため、見つけにくいほこりの悪魔がより見やすくなります。アニメーションは約30分です。

そして、下図がPhil Stookeさんによる最新の地図で、このブログ記事のコンテキストを提供しています。このアップデートにおけるCuriosityの活動はすべて左下隅で行われました。

(C)NASA / JPL / UA / Phil Stooke
PHIL STOOKEの好奇心経路図:ヴェラ・ルビンでのドリルのための移動、Sol2053-2250

①B-side computerの異常

Sol2172(2018年9月15日)、技術者はローバーが奇妙な振る舞いをすることに気付きました。保存された科学データやエンジニアリングデータが送信されませんでした。ローバーは完全に健全で、重要なシステムを実行しても問題はありませんでしたが、後で検索できるようにデータを格納しているメモリの一部にアクセスできなくなりました。ローバーのメモリのその部分のデータ構造が破損しており、ローバーはそれにアクセスできませんでした。これは明らかに科学にとって深刻な問題でしたが、幸いローバーの安全性を脅かすことはありませんでした。

それでも、ローバーが後で検索するために情報を保存できなかったという事実は、問題を解決することを非常に困難にしました。ミッションは、最善の行動はバックアップコンピュータと交換することであると判断しました。バックアップが行われると、(以前の)メインコンピュータのトラブルシューティングが可能になります。A側のコンピュータのフラッシュメモリに深刻な問題が発生したとき、好奇心は、Sol200からずっと、ほぼ2000Solの期間、B側のコンピュータを使用してきました。Sol772までは、Bサイドコンピュータのバックアップとして使用するためにAサイドコンピュータを再認証する必要がありました。ソフトウェアパッチにより、Aサイドコンピュータがフラッシュメモリの半分を使用するのを防ぎます。

好奇心はSol 2204に限られた操作に戻り、Sol 2216でチーム全員で科学計画を再開しました。チームがしなければならなかったとんでもない量の仕事と彼らがどれほど慎重にやらなければならなかったかを考える - ローバーをA側のコンピューターに戻す。一方、Sol 200の異常とは異なり、B側のコンピュータは、A側のバックアップとして使用できます。好奇心はB側の上で安全に実行されるでしょう、それはちょうど科学をすることができないでしょう。

地球外の惑星でローバーとコンピューターを交換することの難しい詳細を楽しんでいるあなたのために、私がプロジェクト科学者Ashwin Vasavadaと話すことから学んだことを読んでください。それ以外の場合は、この更新のサイエンスオペレーションのセクションに進んでください。システム管理者、あなたはこれを好きになるでしょう。

非常に遠くからのコンピュータのトラブルシューティング

A側のコンピュータを回転させるのは、単に電源を入れるだけでは困難でした。1つの理由は、2台のコンピューターが異なるセットの重要なハードウェアに接続されていることです。特に、2台のコンピューターは、ローバーのマストにあるNavcamsとローバーの腹にあるリアおよびフロントのHazcamという2つのまったく異なるエンジニアリングカメラに接続されています。5地球年以上の間、A側コンプーターはカメラのどれの光子を見ていませんでした。彼らは電源を入れて自分のペースを通り抜けなければならず、彼らの画像は古いキャリブレーションモデルと照合しました。

 (C)NASA / JPL
CURIOSITYのカメラの位置

Curiosityのすべてのカメラの位置:2台のMastcams。Chemcamリモートマイクロイメージャー(RMI)。左右のNavcams(上から順に、着陸から使用されるセットA、下から、A側の異常の後に使用されるセットB)。左右の前面のHazcams(ABAB順で、ペアAのビューはペアBのわずかに右側にシフトされていますが、重なっています)。左右のリアHazcams(ペアAが左舷側にあり、ペアBが右舷側にあるため、ペアAの視点はペアBの視点に対して右にシフトしています)。

ローバーは、自律ナビゲーションや、手を伸ばして火星に触れる腕の操作を計画するためにNavcamsとHazcamsを使用しているため、視点がわずかにずれたときに問題になります。(具体的に言うと、CuriosityがB側からA側に切り替わると、Navcamの視点は4.8 cm上に移動し、前面のHazcamの視点はローバーの右側に8.2 cm移動し、背面のHazcamのビューは移動しましたローバーを1メートル左に移動します。)

ずっと前に、ソル200の異常の後に最後のコンピュータ交換が行われたとき、エンジニアはB側Navcamsが自律ナビゲーションを特に難しくしている彼らのポインティングにおいて奇妙な温度依存幾何学効果を経験したという不快な発見をしました。A側に切り替えることにした今、彼らはA側のカメラが同じ問題を持っていないことを確信できませんでした。 5年間の間に変化したかもしれません。それで彼らはそれらがそれらのカメラのために移動局のナビゲーションソフトウェアに温度依存性を書く必要がないことを確かめるために1Sol(1火星日)分の温度変動を通してA側のカメラのテストをしなければなりませんでした。そのために、Sol2209に彼らはカメラの各ペアで14セットの画像を撮った2209そしてSol2210上の早朝に、さらに8セット、を撮りました。ありがたいことに、これらのテストでは、Navcamsはうまく機能していて、ナビゲーションに影響を与えるような温度に依存するポインティングがないことが示されました。

(C)NASA / JPL /ショーンドラン
REAR_HAZCAMの一日

好奇心はSol2209と2210(2018年10月23-24日)に24時間にわたってこのアニメーションのために画像を撮りました。エンジニアは火星の気温変化に対するカメラの反応を日中から夜間までテストしていました。(気温は日中から夜間にかけて温度差約70度ほど異なります。)

次に、エンジニアはA側のコンピュータの更新に気を配らなければなりませんでした。それはすでに最新版のオペレーティングシステムを実行していましたが、2000 solsに相当する設定ファイルの更新を逃していました。これらのファイルには、過去2000solsですべての異なる機器用に開発されたすべての観測シーケンスとルックアップテーブルのようなものが含まれています。エンジニアはB側のコンピュータで必要なファイルパーティションにアクセスできないため、あるコンピュータから別のコンピュータに設定ファイルを単純にコピーすることはできませんでした。ローバーコンピュータは、ハードウェアの側面を制御する何百もの個々のパラメータも格納します。A側のコンピュータは、まだメモリにこれらを持っていましたが、そのメモリはSol200以来更新されていませんでした。これらのどれもが個々にチェックされなければなりませんでした。

すべてのチームは、ローバーにアップロードしたすべてのものを調べて、不足している設定ファイルをリカバリチームに提供する必要がありました。その後、リカバリチームはそれらをパッケージ化してA側コンピュータにアップロードする必要がありました。これは、簡単に言うと、素早いプロセスではなく、Ashwinはチームの作業を高く評価しました。「JPLベースのプロジェクト科学者として、世界中の科学者がこれらの課題に取り組んでいるのを見るのは本当に楽しいです。異常対応チームには、現在のローバーエンジニアだけでなく、ローバーの開発に携わったことがある何人かの人々も含まれています。 JPLの他のプロジェクト (これらの余分な人々の大部分は現在彼らの現在のプロジェクトに戻ってきており、そしてそれは現在のCuriosityエンジニアに戻ってB側コンピュータの診断を続けている。)

エンジニアは、失われた日々が科学への打撃であることを十分に知っているので、より簡単な機能(REMS、RAD、およびDAN機器による環境モニタリングなど)により、科学調査にできるだけ早く戻ることができると示唆しました。 )最初にオンラインに戻り、他の機能をゆっくりと立ち上げます。エンジニアは、環境科学を再びSol2204で進め、REMSとRADの環境記録に32-solのギャップを残しました。フルサイエンスはSol2216から再開しました。チームは、介在する週の間に風が作業スペースからほこりやドリルの尾鉱を洗い流し、試みられたドリルの場所が著しくきれいになったことを発見しました。ここで概要の鮮明さに感銘を受けました。

(C)NASA / JPL / MSSS
インヴァネスで試みたドリルサイト
好奇心は、Sol2170に、ヴェラ・ルービン尾根の「灰色のジュラ」部分の場所であるインヴァネスで掘削を試みました。ドリルは非常に硬い岩を突き抜けませんでした。次に、探査車はSol2172でコンピュータ異常に苦しみました。掘削場所のこの写真は、Sol2217で通常の科学操作に戻った後に撮られました。掘削と写真を分けた45のSolでは、風はドリルサイトからすべての粉を吹き飛ばしました。ドリルのくぼみの幅は約16ミリです。

インバーネスのすぐ隣にあるローバーは、グランジという名前の魅力的なターゲットの下図の写真を撮りました。一体何がそれらの小さな黒い結節ですか?ChemCamがこのスポットを作って見つけた結果が待ちきれません。Lossiemouthという名前のMAHLIターゲットにも同様の機能があります

(C)NASA / JPL / MSSS /ポールハモンド
グランジ、ミネラルクリスタルのターゲット、好奇心ゾル2217
好奇心はSol2217試みられたドリルサイトthe Invernessの近くでこの写真を撮りました。グランジは面白い暗い色の結晶を含みます。

エンジニアはSol 2218で短いテストドライブをし、Sol 2221で視覚的オドメトリー(走行距離走行の自律的チェック)を使って再開し、Sol 2222でLake Orcadieにぶつかりました。Sol 2221で総任務走行距離が20キロメートルを超えました。

私がマイルストーンについて話している間、ローバーはSol2210でSpiritの活動Solを超えました。Curiosityは、今、火星探査ローバーで史上2番目に長い寿命となりました。

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隕石自認

2018-12-05 00:14:15 | MSL

Sol2245-2246のMissionUpdatesによりますと、Curiosityが光るものを見つけましたね!
早速、 "Little Colonsay." と名前が付けられました。
隕石ではないかと考えて、調査をするとのことです。

Image taken by the ChemCam RMI on sol 2242 of target "Little Colonsay," a potential meteorite.

https://mars.jpl.nasa.gov/msl/mission/mars-rover-curiosity-mission-updates/?mu=sol-2245-2246-hunting-shiny-things

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Bagnold砂丘の調査結果

2018-10-23 23:14:58 | MSL

(C)NASA/JPL-Caltech/MSSS
https://mars.jpl.nasa.gov/msl/mission/mars-rover-curiosity-mission-updates/?mu=recap-of-the-bagnold-dune-investigation

CuriosityがSharp山(Galeクレーターの中心にある)を登っていくにつれて、遭遇する岩石には変化する環境条件の証拠が含まれています。マレー地層の細粒泥岩は、湖が過去に存在していたことを私たちに示していますが、スティムソン層の砂岩は古代の砂丘地帯の証拠です。

2015年から2017年にかけて、Sharp山の北西側の長さ35 km、幅1〜2 kmのBagnold砂丘地を横断しました。
科学者が別の惑星で活動的な砂丘システムを調査したのはこれが初めてです。
火星の秋/冬に、2つのバルカン(Barchan)砂丘を調査しました。バルカン砂丘は三日月形で、一方向に吹く風によって、そして堆積物の供給が制限されているときに形成されます。
その後、火星の夏の間に、我々は線形(Linear)砂丘を調べた。線形砂丘は、より豊富な堆積物の供給を伴う、2方向に吹く風によって形成され、非常に長くなることがあります(地球上では、それらは長さ160マイルに達することがあります、例えば、Namib Sand Sea、Namibia)。


Curiosityは、この2つのキャンペーンで彼女の正式な名前 "火星科学研究所"に恥じない働きをしました。
そして、観測と測定のために工学カメラ(NavcamとHazcam)を加えました。最近発表された一連の論文(下記参照)の中で、私たちはこれらの結果を提示し、Bagnold砂丘のあらゆる面を見ています。

砂丘地帯を横断するたびに、また停止するたびに、MAHLIChemCamMARDIMastcamNavcam、およびREMSを使用して、砂丘の物理的な特性(粒径、粒子の移動速度、および全体的な地形形態など)を観察しました。 。夏と比べて秋から冬にかけては風が弱く砂の移動が少ないなど、風の活動レベルに違いが見られました。塵埃含有量(APXSで測定して硫黄、塩素、亜鉛のレベルで表示、濃度が高いほど塵埃の含有量が多いことを示します)は、観測された放射能レベルが夏季に調査された線形砂丘で高かったことを示します。秋/冬の間に調査されたバルカン砂丘の低い。

APXS、ChemCam、CheMinDAN、およびSAMを使用して、砂の化学組成、鉱物学および揮発性成分を測定しました。APXS運用チームの一員としての私の役割は、分析されたサンプルの組成の評価、barchanと線形砂丘の比較、および以前にOpportunity rover(Meridiani Planum)およびSpirit(Gusev Crater)によって分析された砂です。玄武岩質バニョルド砂は、バルカン砂丘と線形砂丘の間で、また砂丘内の場所によっても、鉱物学と化学の微妙な変化を示しています。例えば、波紋の山はより粗粒でマグネシウムとニッケルが多く含まれていましたが、線形砂丘内の山以外の砂はクロムが多く含まれていました。これらの変動は、選別プロセス、または地元の岩盤源からのわずかな濃縮を反映している可能性があります。

Bagnold Dunesの旅は、風がどのようにして現代の火星の景観を形作るか、そして吹き飛ばされた材料の性質を、アクティブなBagnold砂丘と古代火星砂丘の両方の形でStimsonのような単位の岩として保存する方法の理解を深めるのを助けました。

AGU Journals:
    - Investigations of the Bagnold Dune Field, Gale crater ›
    - Curiosity at the Bagnold Dunes, Gale Crater: Advances in Martian Eolian Processes ›

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Sol2093~2162

2018-09-07 20:14:39 | MSL

米惑星協会のEmilyさんがCuriosityの活動をまとめてくれてますので、メモします。

http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2018/0906-curiosity-update-sols-2093-2162.html

下図で以下のドリルの位置が分かります。
Sol 2057(18.05.20) Duluth (深さ5.1cm) 
Sol 2112(18.07.16) Voyageurs (深さ3.7cm サンプル採集不可)
Sol 2122(18.07.24) Ailsa Craig (深さ3.7cm サンプル採集不可)
Sol 2136(18.08.09) Stoer (深さ4.6cm) 

VoyageursとAilsa Craigでは、十分な深さまで掘る事が出来なかったのでCheMinやSAMでの分析は行われませんでしたが、ChemCamやAPXSでの調査を実施しました。
*転んでもただでは起きないというか、智恵を絞ってCuriosityの能力一杯に活動していますね!

NASA / JPL / UA / Phil Stooke

下図は、Duluthとそのドリル穴

NASA / JPL / MSSS

NASA / JPL / MSSS

下図は、Steorとそのドリル穴

NASA / JPL / MSSS

NASA / JPL / MSSS

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有機ある活動!

2018-08-04 20:56:24 | MSL

2018年6月7日のWhat'sNewでCuriosityが有機硫黄化合物等を発見したことと、メタンの測定結果が発表されていました。

[1]有機物の発見

Galeクレーターで有機物が発見されたのは、CuriosityがSol279(2013年5月13日)にドリルして採取した”Jhon Klein”と "Cumberland"からのサンプルからでした。
当ブログ「確信を得ました!」(2014.12.18)で紹介してます。
https://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/cf2ce50b3af621262d2059609b7a51b4

その時、サンプル採取地点"Cumberland."から発見された有機物は、以下の通り。
1:クロロメタン、2:ジクロロメタン、3:トリクロロメタン、4:四塩化炭素、5:ジクロロエタン、6:ジクロロプロパン、7:ジクロロブタン、8:クロロベンゼン

そして、今回は、Murray formationの最下層のPahrump Hillsでのサンプル採取地点の”Confidence Hills”と”Mojave”からのサンプルをCuriosityの分析装置「SAM」で分析した結果、下記の有機硫黄化合物を発見しました。

  • チオフェン(C 4 H 4 S)
  • メチルチオフェン(C5H6S)
  • メタンチオール(CH4S)
  • ジメチルスルフィド(C 2 H 6 S)
  • 多分ベンゾチオフェン(C8H6S)
また、以下のような硫黄を含まない炭素含有化合物も確認されました。
  • ベンゼン(C 6 H 6)
  • トルエン(またはトロピリウムイオンC7H7 +)
  • アルキルベンゼン(C 8 H 9または安息香酸イオンC 7 H 5 O-)
  • クロロベンゼン(C 6 H 5 Cl)
  • ナフタレン(C 10 H 8)
  • 炭素数1〜5の炭素鎖分子がたくさんある
さらに、以下の化合物が確認されました。
  • カルボニルスルフィド(COS)
  • 二硫化炭素(CS2)
  • 硫化水素(H 2 S)
  • 二酸化硫黄(SO2)
  • 酸素(O 2)
  • 一酸化炭素(CO)
  • 二酸化炭素(CO2)
各サンプル採取地点は以下の通りです。

Emily Lakdawalla from NASA / JPL / UA / MSSS data

今回の分析結果を理解するために「SAM」の機能を理解する必要があります。
SAMは、固体のサンプルと大気などガスのサンプルの分析が出来ます。
そして、固体のサンプルは、加熱処理が出来る74個の
SMS(sample manipulation system)に取り込まれて高温で加熱処理されます。
と言う事で、ロボットアームで採取したサンプルが高温で分解されたものを測定していることになります。
SAM」の分析で得られた有機硫黄化合物や炭素含有化合物そしてその他の化合物は、ロボットアームで採取された物質が高温で分解されたものだと言うことです。
NASAの科学者達は、
ケロジェン(kerogen)のような高分子量の有機物が存在していると推測しています。

惑星協会のEmilyさんは、考えています。
①ケロジェンは、どこから来たのでしょうか?
⇒生命由来という可能性もありますが、惑星間塵粒子や火成岩(岩石が溶けて固まったもの)から来ている可能性もあります。
②ケロジェンは、Pahrump Hillsの”Confidence Hills”と”Mojave”で見つかったのに、Yellowknife Bayの”Jhon Klein”と "Cumberland"から見つからなかったのは、何故か?
Yellowknife Bayの泥岩は、約8000万年の間露出していたとCuriosityの調査で分かっていますが、Pahrump Hillsの泥岩は、それほど長期には露出していなかったためケロジェンが残っていたと考えられます。
Pahrump Hillsのケロジェンが残っていたもう一つの理由として、硫黄の存在が考えられます。硫黄は、より小さな炭素含有分子をより大きな分子に結合させ、それらが分解するのを防ぐのに役立つことが分かっています。私たちは、地球上で硫黄のこの性質を工業的に利用して、炭素含有分子が大きくて壊れないようにするのに利用しています。例としては、タイヤメーカーがタイヤのゴムを劣化させないようにするために加硫することです。
③まだ、謎は多く残っていますが、
Pahrump Hillsに保存された大きな炭素含有分子が観測されたことから生命の存在(した。又は、する。)可能性が高まったことは確かです。
ーーーーーーーーーーーーーー
*ケロジェン
(kerogen): https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%B3
 以下wikipediaの引用:ケロジェンは、堆積岩中の有機物の一部を構成する有機化合物の混合物で、その生成は、珪藻、プランクトン、胞子、花粉等の生物が死ぬと、有機物は分解される。基本的に生合成の逆となるこの過程では、タンパク質や炭水化物に由来する大きな生体高分子は分解される。分解された成分は、高分子形成の材料になりうる。このような重合反応は、常に鉱物の形成と同時に起こり、頁岩のような堆積岩となる。
ーーーーーーーーーーーーーー

[2]メタンの測定結果

NASA / JPL

上図は、3火星年(約6地球年)に亘る「SAM」による大気測定の結果です。
Galeクレーター内の大気中のメタンが火星の季節に合わせて変動していることが分かりました。
まだ、確定ではないですが、生命由来ではないとも言えないと言うことです。

火星での生命探査の道について、NASAのMichael Meyerさんは「これらの結果は、我々が正しい軌道にいることを示している」と言ってます。
Michael Meyer:lead scientist for NASA's Mars Exploration Program, at NASA Headquarters

詳しくは、下記にて

1.CuriosityとNASAのサイト
https://mars.nasa.gov/news/8347/nasa-finds-ancient-organic-material-mysterious-methane-on-mars/

https://www.nasa.gov/press-release/nasa-finds-ancient-organic-material-mysterious-methane-on-mars

2.7月30日のEmilyさんの記事
http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2018/0730-curiositys-organics-on-mars.html

3.AstroArtsさんの記事
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9966_mars

4.Science:論文

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Sol2027~2092

2018-07-01 21:11:14 | MSL

米惑星協会のEmilyさんがCuriosityの活動をまとめてくれてますので、メモします。

http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2018/0629-curiosity-update-sols-2027-2092.html

Sebina(sol 1495:2016.10.20)でのドリル以降、かなり日にちが開いてDuluth(sol 2057:2018.05.20)でのドリルが実施されました。
その間562Solでしたね。
下図がDuluthのドリル穴です。

NASA / JPL / MSSS

上図のドリル穴は約1.6センチメートルです。
これは2016年10月20日以来久々に掘削された岩石試料です。
2016年12月以降には機械的な問題によりドリルが使えない状態でした。

下図は、現在までにサンプル採取をした16のドリル穴です。

NASA / JPL / MSSS / Emily Lakdawalla

また、Emilyさんは、砂嵐の状況について「Mars year 34の全球規模の砂嵐」と言って説明してます。
*Mars Yearについては、こちら

NASA / JPL / MSSS / Justin Cowart / Emily Lakdawalla

下図は、Phobosが太陽面を通過する様子をCuriosityが撮影した画像から動画を作成したものです。
Sol 2055 (2018.05.18).

NASA / JPL / MSSS / Roshaan Bukhari

下図は、CuriosityがDuluthをドリルしている様子です。
Sol 2057(18.05.20)

NASA / JPL / Emily Lakdawalla

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来し方の山はかすみ、はるかにて

2018-06-07 23:33:44 | MSL

今年の2月にVera Rubin Ridgeから今まで走行してきた方向を見ている自撮り画像です。

NASAは、Curiosityからの新しい科学的成果を発表するため、メディアや一般の人を招待してライブ中継を日本時間6月8日午前3時から行います。(11時 PDT、14時 EDT)
その時に質問を歓迎するとのことです。

司会:Michelle Thaller(assistant director of science for communications, in NASA's Planetary Science Division)

他の参加者は、以下の通りです。
・Paul Mahaffy, director of the Solar System Exploration Division at NASA's Goddard Space Flight Center in Greenbelt, Maryland
・Jen Eigenbrode, research scientist at Goddard
・Chris Webster, senior research fellow, Jet Propulsion Laboratory, Pasadena, California
・Ashwin Vasavada, Mars Science Laboratory project scientist, JPL

どんな発表か、見当がつきませんが、TOCANAさんでは、「地中から宇宙人?」とか、期待しているようです。

ライブ映像は、NASA_TVまたは、こちらhttps://www.nasa.gov/nasalive
更に次のサイトでも見ることが出来るとのことです。
Facebook LiveTwitch TVUstreamYouTube and Twitter/Periscope

一般の人でもソーシャルメディアで#askNASAをつけて質問できます。

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継続は、力なり!

2017-07-09 00:41:44 | MSL

Curiosityがいよいよヘマタイト層に迫っています。
下図は、Curiosityが見上げているヘマタイト層の画像です。
撮影:Navcam: Left B   
撮影日時:Sol1747(7月6日 05:22:06 UTC)


Full Resolution

下図は、着陸地点から登ってきた高低差を示してます。
約260メートル登ってきました。

下図は、Sol1748(7月7日 UTC)時点のCuriosityの位置を示してます。

Sol1454(2016年9月8日)にMurray ButtesからMurray formationに入ってヘマタイト層に迫るまで約10ケ月かかりました。
Curiosityが着実に調査を続けていることに改めて頭の下がる思いです。
Curiosity!凄いぞ!

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UAEの火星移住計画:Mars2117

2017-02-21 01:18:24 | MSL

有人火星を目標としている組織として、新たにUAEが名乗りを上げました。
*詳しくは、WIREDさんの記事を見てください。
http://wired.jp/2017/02/17/finally-someone-has/?site=sp%25252525253Fsite%25252525253Dpc%25252525252525253Ca+href%25252525252525253D

現在、有人火星を目標としている組織としては、ISECGのメンバー14ケ国と民間のSpaceXとMarsOneです。
ISECGについては、2011年9月24日の当ブログ「JAXAも火星を目指します!」を参照してください。
*最新情報は、「「国際宇宙探査ロードマップ」の概要について」2014年2月19日版をご覧ください。
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/kagaku-dai9/sankou3-1.pdf#search=%27%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E5%8D%94%E5%83%8D%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%27 

UAEは、新規参入となりますが、すごく具体的な計画です。
特に、動機が新しく素晴らしいと思います。
それは、現在の石油資源に頼る生活からの変化を見据えて、これからの世代がより豊かな生活を送るための計画です。
この計画を発表したムハンマド首長は、次の発言をしたそうです。
「来るべき次の世紀に、科学や技術、知識に対する若者たちの情熱が発展していくことを望んでいます」

火星へ挑戦することが地球に豊かさをもたらすと言っているように私には聞こえました。 
*ムハンマド首長のTwitterは、こちらhttps://twitter.com/HHShkMohd 
Twitterからの画像を下記に

*ニューズウィーク日本版の記事(下記サイト)を追記しておきます。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/2117uae.php 

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湖が乾燥した時期の証拠があった!

2017-01-22 10:29:42 | MSL

1月17日のWhat'sNewによりますと、Galeクレーターに存在していた湖が乾燥した時期がある証拠であるだろう現象を見つけました。

下図がその証拠となる割れた泥岩です。“Old Soaker,”と呼ばれています。
この画像は、Sol1566(2016年12月31日)、MAHLIによって90センチの距離から撮影されたものです。
画像の横幅は、約1.2メートルです。 
場所は、 Murray formationの泥岩の露出地域です。

 下図は、上記の画像を取得した場所を示してます。

 
Curiosityは、今後ドリルでサンプル採取する場所を求めて、山登りを続けます。

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今までに分かったこと

2016-12-14 18:04:14 | MSL

12月13日のWhat'sNewthe American Geophysical Union の発表内容がアップされていますので、紹介します。

概要は以下のとおりです。

- Curiosityは、山のより高い、より若い層で岩の組成の変化のパターンを調査しています。
- 古代火星の地下水を伴う堆積盆地は、化学的に活性で、生命の存在の可能性のある組成でした。 
- Curiosityは、大変可溶性の高い元素として最初にホウ素を見つけました。 

移動ルートやドリル穴に関しては、昨日の当ブログ「Curiosity、最新情報(明日の朝4時です)」でお伝えしましたので、割愛します。

下図は、現時点でのCuriosityの垂直位置を表しています。
高さが水平方向に比べて14倍に誇張されています。
また、高さは、火星の海面レベルより低いので「マイナス」表示となっています。

下図は、 CheMinによる2013年から今までの泥岩の分析結果です。

上記のサンプルサイトは、以下のとおりです。
JK:JohnKlein、CB:Cumberland、CH:Confidence Hills、MJ:Mojave、TP:Telegraph Peak、BK:Buckskin、OD:Oudam、MB:Marimba、QL:Quela、SB:Sebina 

下図は、CheMinの分析結果から"Yellowknife Bay" と "Murray Buttes."での泥岩からの粘土鉱物の分析結果の違いを表しています。

下図は、"Yellowknife Bay" と "Murray Buttes."での粘土鉱物の構造に固定されるイオンの様子を示しています。

下図は、"Yellowknife Bay" と "Murray Buttes."での鉱物の含有量の違いを示しています。

下図は、Curiosityが移動中にChemCamでホウ素を分析した結果を示してます。

下図は、CuriosityによってSol1441(2016年8月25日)に最高濃度のホウ素を発見した"Catabola,"と呼ばれている場所です。

下図のとおり、Murray岩盤中の白く見える硫酸カルシウムの鉱脈中にホウ素、ナトリウムと塩素を発見しました。
場所は、 Diyoghaと呼ばれる分析対象で、Sol1454(2016年9月7日)に調査しました。 

下図は、the Murray formationで泥岩中の硫酸カルシウムの鉱脈中にホウ素が集まったことを説明する2つの仮説を上下で示しています。
右端の結論が同じだということに注目です。 
*まだ、2つの仮説があるんですね。 

下図は、現在Curiosityが見ている風景です。
今後、進んでいく場所が含まれています。
岩の色がいろいろありますね。地層の多様性を示しているようですので、今後の調査が楽しみです。 

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