火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

「忍耐」と決まりました!

2020-03-06 16:05:39 | Mars2020

NASAの火星探査機Mars2020の名前が「Perseverance」(忍耐)に決まりました!

NASAの発表は、こちらです。
https://www.nasa.gov/press-release/virginia-middle-school-student-earns-honor-of-naming-nasas-next-mars-rover

「NAME THE ROVER CHALLENGE」の結果は、下記サイトに詳しいです。
https://www.futureengineers.org/nametherover

今回、Mars2020n命名の栄誉を受けたのは、バージニア州のAlexander Mather君です。
彼のエッセイがこちら
https://www.futureengineers.org/nametherover/gallery/6989

ーーーー拙訳を下記にーーーーーーーー

Curiosity、好奇心。 InSight、洞察。 Spirit、勇気。 Opportunity、機会。
考えてみてください、これらの過去の火星探査機の名前はすべて、私たちが人間として持っている資質です。 私たちは常に好奇心が強く、機会を求めています。 月、火星などを探索する勇気と洞察力があります。
でも、ローバーが種としての私たちの資質を持つとすると、最も重要なことを見逃してました。

忍耐です。

私たち人間は、どんなに厳しい状況にあっても、どんな状況にも適応することを学ぶことができる生物として進化しました。 私たちは探検家の種であり、火星に向かう途中で多くの躓きに遭遇することでしょう。 でも、耐えることができます。 私たちは、(国家としてではなく、人間として、)あきらめません。 OpportunityやVikram 2のような激しい損失に直面したとしても、人類は常に未来に向かって忍耐することでしょう。

ーーーー以上ーーーーーーーー

*因みに発音は、「pə`ː(r)səvíərəns」 「パァー(ル)サァヴィアラァンス」です。
私の手元の電子辞書では(r)は付いてなかったです。
下記サイトは、(r)がついてます。
https://en.hatsuon.info/word/perseverance

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火星の今を、突撃取材中!

2020-03-01 01:25:00 | InSight

2月24日にNASAのInsightの最新ニュースが発表されました。
当ブログ「火星の1年間の振動 ver2_2019.12.28 」で報告していた情報のNature Geoscienceの論文ですね!

https://mars.nasa.gov/news/8613/a-year-of-surprising-science-from-nasas-insight-mars-mission/?site=insight

(C)IPGP / Nicolas Sarter

Insightの探査結果の最初の10ケ月分がNatureに5つの論文として正式に掲載されました。
内容は、火震・ダストデビル・未知の磁気パルスについてです。
https://mars.nasa.gov/insight/mission/science/research-papers/
また、Nature Geoscienceの追加の論文で、エリシウム平原にある「Homestead hollow」と呼ばれる浅いクレーターであるInSightの着陸地点について詳しく説明しているそうです。

InSightが2018年11月に着陸してから最初の火震を記録するまでに数か月かかりました。 2019年末までに、SEISは1日に約2つの火震信号を検出しているので、たまたま火震が少ない時期にInSightが着陸したと考えられています。
その中で、より大きな火震のうち2つによって、その発生位置が、火山およびテクトニクス活動の最近の証拠を示しているCerberus Fossae地域と確定されました。

*Cerberusは、ギリシア神話に登場する犬の怪物から名付けられたそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AD%E3%82%B9
*Fossaeは、穴とか窩(あな、あなぐら)という意味

下図がCerberus Fossaeで観測された地すべりの画像です。

(C)NASA / JPL-Caltech /アリゾナ大学

下図は、地震活動を調査しているInSightの様子を示す火星の断面図。

(C)JT Keane / Nature Geoscience

火震の成果が上がっている反面、Insightは、火星内部の温度を測定するHP3(熱流量プローブ)のセンサー"the mole,"の設置に、未だ手こずっています!!
火震の測定などから、火星が生きている惑星であることが証明されつつありますので、HP3も頑張ってほしいところです。

論文等も読むと面白いのでお勧めですが、2月13日放送のNHKのコズミック フロント☆NEXT「浮かび上がる火星の真実 探査機インサイト」も見てください。面白いし、凄く良くわかりました。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/1861/2120256/index.html

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