火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

火星へ向け飛び立った日から早10年!

2013-06-24 23:42:53 | ESA

ESAのMars Expressがロシアのバイコヌールから打上げられて10年が経ちました。
Mars Expressは、2003年6月2日にソユーズFG/フレガートロケットで打上げられて2003年12月25日に火星周回軌道に乗りました。
着陸機ビーグル2は、放出は成功しましたが、着陸に失敗してしまいました。
ESAとしては、初めての惑星探査ミッションで、次はExoMarsを2016年と2018年に計画していますね。
10周年記念の式典がWeb放送されています。
式典では、この10年で Mars Expressのミッションの主な功績と火星地表面の鉱物の地図が発表されています。

下図は、10年間の実績をまとめています。
2008年には、Phoenixの着陸を追跡しました。
2012年には、Curiosityからのデーターを中継しましたね。 

下図は、Mars Expressが作成した鉱物の地図です。
1枚目は、水の存在下で生成した水和鉱物の分布を示したものです。
2枚目と3枚目は、火山活動によって生成した鉱物の分布を示したものです。
2枚目が橄欖石、3枚目が輝石の分布を示しています。
4枚目は、酸化第二鉄(Fe2O3)の分布、5枚目は、ダストの分布を示しています。

ビデオは、こちら 

10年間良く働きましたね。まだまだ、頑張ってもらいましょう!

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LEGO化 発売予定!

2013-06-21 23:41:03 | MSL

惑星協会のEmily LakdawallaさんによりますとCuriosityのLEGOが発売されるとの事です。
上記のLEGOは、EmilyさんがStephen Pakbazさんから貰ったキットを組み立てたものです。
Emilyさんは、このLEGOでCuriosityの動きを確認しているとの事です。

CuriosityがLEGOセットとして認められるには、CUUSOOで認められることが必要なようです。
Curiosityは、ネット上で10,000票の支持を獲得したことなどから、製品化となることが決まったとの事です。 

CUUSOOは、次のように言ってます。
・MSLプロジェクトを分析した結果、Curiosityが宇宙と教育のコミュニティからの最適なアピールと強い要求を持っていることを知りました。この製品は、宇宙空間で私たちの将来を構築する人々を含めて、「明日の建築者を鼓舞し動かす」LEGOグループの使命と、よく提携します。

・バック・トゥ・ザ・フューチャー・タイムマシーン(それは夏調査の中で承認された)のように、このプロジェクトで示されたモデルは、LEGOグループの設計基準に非常に緊密に作られます。したがって、最終生産物はPerijoveのオリジナルの設計に非常に接近するでしょう。それは高いプレー価値を持っています。それは投票者の価格期待によく適合します。また、次のLEGO CUUSOOセットとしてこのプロジェクトをリリースするために、私たちはNASAから権利を得ました。

・ これらの理由で、MSL Curiosityローバー・プロジェクトは、LEGO調査を通り、次のLEGO CUUSOOセットとして生産に選ばれました。価格と発売は、これから決定されます。

Emilyさんが「ウーフー。発売がクリスマスに間に合うかしら・・・」と言ってます。

LEGOの世界も深いものがありますね。 
KeiKeiさん、コメントお願いします。

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Sol292、MAHLIのクールな画像

2013-06-14 22:44:28 | MSL

6月7日のEmily LakdawallaさんのブログにCuriosityが撮影したクールな写真が紹介されています。
しばし、梅雨空を忘れて鑑賞しましょう。 

今回の画像は、Slo292に撮影された夜間勤務中の画像となっています。
夜間撮影が可能なのは、下図の通りロボットアームの先端に1組のLEDを装備しているからです。
下図は、2012年9月7日にMastCamによって撮影されたもので「MAHLI wink」とのことです。
この頃は、盛んにロボットアームの具合を確かめていた時期です。
懐かしいですね~ 当ブログの「君の~行く道は~」「MAHLIその片鱗を!」「MAHLIお試し中」も見てください。
 

次の3画像は、Sol292(2013年6月2日)のものです。
下図は、Cumberland drill holeにChemCamのレーザーを打ち込んだ跡です。
Emilyさんが「ピュー、ピュー、ピュー!」と言ってますね。

次の画像は、MAHLIが地面を照らして撮影する様子をMastCamで撮影したものです。
MastCamは、今回のような暗さでの撮影を想定してなかったため露出を長く取ったようで画像には、斑点ノイズが多く見られたとの事です。
そのノイズをかなりの部分修正してあるそうです。

最後の1枚は、Cumberland drill holeの内部の側面を平面に広げたものです。
MAHLIによる多数の画像を組み合わせて作成したものです。 

 

いろいろやってますが、Cumberland drill holeから採取したサンプルの詳細な分析結果は、まだ発表されてませんね。
長丁場は覚悟してましたが、火星に着陸してから300Sol経っていて、まだ727mしか進んでいないですよ。
走れば良い訳ではないですが、無人探査機のもどかしさですね。
やはり、有人探査を実現しなければ・・・

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別れを惜しみつつ、いよいよ出発の日が・・・

2013-06-10 00:36:15 | MSL

 

上図は、NavCamから得られた画像のモザイクで得られたものです。
"Cumberland,"で採取した2回目のドリルによるサンプルは、まだ分析中です。楽しみにしましょう!

"Cumberland,"でのサンプル採取は、下図の通り実施されました。
まず、ドリルする目標の近くに点線で示すラインに両脇のprongで接地して、そこから正確な位置へドリルを持っていくそうです。
この画像は、Sol279(2013年5月19日)にMAHLIによって25cmの距離から撮影されたものです。 

下図は、ドリルする場所の表面の状態をMAHLIで撮影したものです。Sol279、5cmの距離からの撮影。
"Cumberland,"は、"John Klein,"に似ている場所として選ばれていますが、小さな粒子が確認されます。
これは、ずっと以前に水が岩を浸していた時生じた凝塊か鉱物の塊です。

 

下図は、ChemCamのレーザーで分析した跡です。分析結果は、今のところ発表されていません。

いよいよSharp山の麓を目指して出発の時が迫ってきたようです。
ただ、Glenelg エリアを出発する前にあと3ケ所、簡単に調査するとの事です。
そこは、「泥岩と砂岩の岩盤エリア」と「"Shaler"と呼ばれる層状の露頭」と「"Point Lake."と呼ばれる窪みのある露頭」です。
下図は、「"Shaler"と呼ばれる層状の露頭」です。Sol120(2012年12月7日) にMastcamで撮影されました。

下図は、「"Point Lake."と呼ばれる窪みのある露頭」です。Sol193(2013年2月20日)に右のMastcamで撮影されました。

実際、いつ出発となるか不明ですが、そう遠くないようです。
ただ、Sharp山の麓をまっすぐ目指すわけではなく、途中で興味深い場所があれば、じっくり調査するとの事です。
早くSharp山を調査して欲しいと言う気持ちもありますが、道中いろいろ出てきそうな期待もあります。
慌てず、注目していきましょう。

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新しいチャレンジ!"Arctic 365"

2013-06-06 21:46:33 | 火星協会

アメリカ火星協会が2013年にFMARSへ投資をして、2014年に火星探査実現に向けた新しい閉鎖実験を開始することを発表しました。

FMARS(Flashline Mars Arctic Research Station)は、カナダのデボン島にある擬似火星環境の実験場のひとつです。
場所は、北極から約1,440km離れた北緯75°に位置しています。

この計画は、"Arctic 365"と名づけられました。
実行計画は、以下の2段階となっています。

Phase1.FMRASの施設を改修及び増強します。2013年7月から開始予定。
       費用=13万ドル 

Phase2.2014年に1年間の閉鎖実験を行います。
       実験の目的は、MARS500で実証された閉鎖環境でのデーターに対して、更に火星に近い環境での実験となります。 
       費用=100万ドル

現在、3万ドルの現金と5万ドル分の支援(2機の北極対応航空機のとその専門パイロットの供与)を獲得しているので、残りの資金の獲得のために火星協会は、下記の16施設の命名権を販売する考えです。
5,000ドル以上を寄付することで命名の優先権が与えられます。 

an equipment storage shed(備品倉庫)
two new generators(2台の発電機)
a thermal heating system(暖房システム)
four all-terrain vehicles (ATVs)(4台のATV)
four snowmobiles (skidoos)(4台のスノーモービル)
a weather station(測候所)
a ham radio station backup com system(通信システム)
a small electric range(小型電子レンジ)
an upgraded lab(実験室の改良)
 

HABも改修されますが、既に2000年7月Flashline.comにちなんで命名されていますので、対象外となります。

寄付は、オンラインの場合は、Crowdtilt pageへアクセスしてください。
小切手の場合は、下記へ送ってください。
  * The Mars Society, 11111 W. 8th Avenue, unit A, Lakewood, CO 80215.

火星協会は、気候研究チームを立ち上げました。
気候研究チームには、以下の研究者を含んでいます。
Dr. Ghassem R. Asrar (World Climate Research Program and World Meteorological Organization)
Dr. Chris McKay (NASA)
Dr. Alexander Kumar (Concordia Station, Antarctica)
Dr. Bruno D.C. Marino (Planetary Emissions Management, Inc.)

"Arctic 365"は、以下の3つのゴールを提供することでしょう。
1)有人火星探査での野外調査オペレーションの多くの面を検討するためのテストベッドを提供する。
2)北極地方、地球、火星また私たちの惑星とその先での生命の可能性および限界についての私たちの理解を更に支援するために適切な実地調査研究所を提供する。
3)有人火星探査を明確な形で人々の前に提示することで、宇宙と科学に対するより大きな興味を世界中の人々に知らせ、感動を与えることができる。

火星は、現在の科学力で行くことが可能な一番近い星です。
冒険とは、こういうことではないでしょうか? 

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RADは、かく語りき

2013-06-03 22:17:44 | MSL

日本時間31日3時30分からNASAが media teleconferenceでCuriosity搭載のRADによる測定結果を発表した内容がWhat'sNewで纏められています。
その詳細は、「the journal Sciencethe」の5月31日版に「Measurements of Energetic Particle Radiation in Transit to Mars on the Mars Science Laboratory」として発表されています。

今回の発表は、地球から火星までの惑星間飛行中の宇宙線量についてでしたね。
火星地表面での測定もされていますが、まだ検証中なのでしょう。
当ブログの2012年11月16日「REMSとRADの競演=気圧と放射線の関係」に火星地表面でのRADの測定結果を紹介してますが、まだ測定データーのままなので、発表を待ちたいと思います。

やはり、かなりの被爆を覚悟しなくてはならないことがハッキリしました。
Curiosityは、地球から火星まで約253日間で5億6000万キロメーターの旅でした。
その間、2012年12月14日の当ブログ「宇宙放射線を測定開始です」に記載してから7月13日までの7ケ月間の測定をしています。
その7ケ月の測定結果は、当ブログ8月5日「初めての測定です」でも紹介していますが、今回はそのデーターを元に地球から火星まで6ケ月で飛行した場合の被爆量を下図の通り見積もっています。
6ケ月間というのは、現在の技術で最短で地球-火星間を飛行できる期間と考えられています。
*もっと早く行くことも可能ですが、火星に到達できても着陸が困難になるのと搭載荷重が減るため、現実的ではありません。
この結果から、地球-火星間を往復した場合の宇宙飛行士が浴びるであろう宇宙線量は、660 ± 120 ミリシーベルトと見積もられています。

 

片道6ケ月で約330ミリシーベルトを浴びるとなると、蓄積線量の点では、5日か6日に一度全身のCTスキャンをしているのに等しいとの事です。
それなりの防御法が必要となると言うことですね。

とにかく、通常の状態ではありませんが、NASAとしては、対応策はできると考えています。
事務局もそう思っています。

例えば、現在のISSでの被ばく線量管理をみると下記のサイトの10ページ以降にあるとおりです。
この数字を見る限り、火星に行く希望を今すぐに捨てる必要はなさそうです。
「国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士の放射線被爆管理について」 

1)生涯実効線量制限値(単位:ミリシーベルト)(全身)

 *リスク:放射線被曝により、がんで死亡する確率

__________女_______男
被曝開始年齢 _____(リスク)______ (リスク)
___27-29___600 (3.2%)___600 (2.9%)
___30-34___800 (3.1%)___900 (3.1%)
___35-39___900 (3.1%)__ 1000 (3.1%)
___≧40___ 1100 (3.0%)__ 1200 (3.1%)

2)等価線量制限値(単位:ミリシーベルト)

組織・臓器___ 1週間___ 1年間___ 生涯
_骨髄_____-_____500____-
水晶体_____500___2000____5000
_皮膚____ 2000___7000___ 20000
_精巣_____-____ 1000____-

*放射線による障害が発生しないよう、組織ごとに線量制限値を定めている。

3)飛行中止レベル(暫定)
現在、ISS参加各宇宙機関の調整において、次の飛行中止レベルが暫定的に合意され、Flight Rules(ISS飛行時の運用手順書)に盛り込まれている。 

骨髄等価線量
30日間 250ミリシーベルト
1年間  500ミリシーベルト
*飛行中止レベルとは、値を超える被曝があったときに飛行中止が検討される基準であり、実際のISS飛行時には全宇宙飛行士がこの基準に従った被曝管理運用を受ける。

以上です。
放射線被爆は、この宇宙で暮らす限り避けることの出来ないものであることを認識して、やたらと恐がるばかりではなく、冷静に対応していくべきではないかと考えてます。
生命は、放射線と切っても切れない関係で進化してきたのであり、今後も付き合っていかなくてはならないのでしょう。

下図は、2011年12月から2012年7月の間にCuriosityが測定した自然放射線のデーターです。
5回の太陽活動による影響が記録されています。
大変、興味深いデーターだと思います。
じっくり眺めていると、自分があたかも実際にCruiseStageに乗っていたような感覚がしてきますね。 

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