火星への道

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MARS2020の目的地が決まった!

2018-11-21 20:31:44 | Mars2020

NASAは、Jezero CraterをMARS2020の着陸地として決定しました。
調査に5年が掛かりましたね。
その間、精鋭チームと惑星科学コミュニティによって
60以上の候補地点のすべてが調査・検討されてきました。
調査候補地点は、こちら
https://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/exploration-zone-map-v10.pdf

MARS2020着陸地のNASAの記事は、こちら
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-announces-landing-site-for-mars-2020-rover

下図が、Jezero Craterです。

(C)NASA/JPL/JHUAPL/MSSS/Brown University

いよいよ2020年7月から生命探査と有人探査へと繋がる新しいステージの始まりとなります。
MARS2020は、Galeクレーターで活動中のCuriosityの兄弟です。
ローバーの基本骨格などが同一のもので、そこに今回の探査活動に必要な機器・装備が搭載されます。
また、着陸システムはCuriosityと同じ「スカイクレーン方式」です。
Jezero Craterで採取した貴重なサンプルをMARS2020以降のミッションで地球に持ち帰ることが計画されていますので、ここが火星探査の次の10年のステージとなります。

(C)NASA

Jezero Craterは、火星の赤道のすぐ北にある巨大な衝突盆地のIsidis平原の西端に位置しています。
Isidis平原の西側は、火星で最も歴史的で科学的に興味深い風景などが知られています。ミッションの科学者は、かつては古代の川のデルタであった直径45キロメートルのこのクレーターが、古くからの有機分子や微生物生命の可能性のある兆候を留めている事を期待しています。
 

Jezero Craterの古代(Noachian)の湖のデルタシステムには、過去の生命の痕跡を残す可能性の高い粘土や炭酸塩など、少なくとも5種類の岩石の有望なサンプリングターゲットが多数存在しています。さらに、大規模な流域からデルタに運ばれた物質がクレーターの内側と外側にさまざまなミネラルとして存在している可能性があります。

(C)NASA

https://www.nasa.gov/feature/jpl/scientists-shortlist-three-landing-sites-for-mars-2020

惑星協会のEmillyさんのブログでも詳しく書かれています。
http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2018/jezero-landing-site-mars-2020-rover.html

火星の地質年代については、下記を見てください。
何年前かと言う年代については、諸説あるようです。

米惑星協会:http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2013/10251246-noachian-hesperian-amazonian.html

臼井寛裕氏:https://www.cps-jp.org/~mosir/pub/2012/2012-02-13/03_usui/pub-web/20120213_usui_01.pdf#search='%E7%81%AB%E6%98%9F%E3%81%AE%E5%9C%B0%E8%B3%AA%E5%B9%B4%E4%BB%A3'

サラリーマン宇宙を語る:http://www.astronomy.orino.net/site/kataru/solar_system/mars/mars_epoch.html

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探査候補地が3ケ所に絞られましたね。

2017-02-20 00:04:20 | Mars2020

2月11日のNASAのニュースによりますと、2月7日からカリフォルニア州のMonroviaで開催されていた「Mars2020の着陸サイトワークショップ」で、着陸候補地が8ケ所からColumbia Hills、Jezero Crater、NE Syrtisの3ケに絞り込まれました。

* このワークショップには、240名の参加者と60名のオンラインによる参加者がいました。

1.Columbia Hills(14°35″S、175°31″E)
  マーズ・エクスプロレーション・ローバーSpiritがGusevクレーター内で発見した丘陵。
  過って温泉が湧き出ていたことをSpiritが発見しました。

2.Jezero Crater(18°13″N、77°37″E)
  何度も何度も湿った状態が繰り返された過去の物語を伝えています。水が満たされ、少なくとも2つの出来事で排水されました。
  35億年以上前、川の流れによってクレーターに湖ができ、湖が乾燥した後、水が粘土鉱物を周辺地域からクレーターに運んだという証拠を科学者が発見しました。
  おそらく、微生物は、これらの濡れた時期の1つ以上の時期にJezeroに生息していた可能性があります。
  そうであれば、その痕跡がレーキ層の堆積物に見られるかもしれない。

3.NE Syrtis(16°27″N、76°35″)
  火山活動が過ってNE Syrtisを暖め、地下の熱源が温泉を流し、氷が溶けました。
  微生物は、ミネラルと接触していた液体の水でここで繁栄した可能性があります。
  NE Syrtisの層状地形は、火星の初期の歴史の連続した期間にわたって水とミネラルの間で起こった相互作用の豊富な記録を保持しています。

*Jezero CraterとNE Syrtisは、比較的近い場所にありますね。

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火星の本音が聞けそうです!

2016-07-21 13:42:12 | Mars2020

7月16日にMars2020がいよいよ本格的に2020年夏の打ち上げを目指して開発が進むことが発表されました。
http://www.nasa.gov/press-release/nasas-next-mars-rover-progresses-toward-2020-launch

2021年2月には、火星に到着予定です。
Mars2020は、単独のロボット探査の総仕上げとなります。
次は、「サンプルリターン」
そして、「有人探査」へと続きます。(有人探査は、人類とロボットの共同活動となることでしょう!) 

上図がMars2020です。Curiosityのバージョンアップ版となります。
*主要部分にCuriosityの技術を利用して、生命探査にさらに迫るための最新技術を詰め込む予定です。
 打上げからスカイクレーン方式での着陸まで、ほぼCuriosityの技術を利用するようです。
 2013年7月11日の当ブログ「Curiosityに8歳年下の弟が!」 も参照してください。

Mars2020の目的は、Curiosityとほぼ同じですが、カメラや分析機器などがグレードアップされていますし、Curiosityでは、結構心配かけている車輪も丈夫になっているようです。
また、マイクを搭載しています。
文字通り突撃インタビューアーとなって、火星の本音を取材してくれることが期待されます。
*火星の風の音やMars2020の移動音、サンプル採取時のドリル音など聞きた~いで~す。

そして、火星の大気(二酸化炭素)から酸素を作る実験装置が搭載されます。
*将来の有人探査では、「現地調達」がキーワードとなってますが、その中でも水や酸素の確保は、最重要事項ですね。 

総重量は、1,050kg

主要7機器は、以下の通りです。

MASTCAM-Z
ズーム能力とパノラマ立体撮像能力を持つ高度なカメラシステム。また、火星表面の鉱物を決定し、ローバーの操作を支援します。

MEDA:MARS ENVIRONMENTAL DYNAMICS ANALYZER
温度、風速と方向、圧力、相対湿度、粉塵の大きさ及び形状の測定値を提供する環境センサ。
(Curiosityは着陸の時に風向計の一部が破損してしまいました。今度は、そういうことがないよう頼みますよ!) 

MOXIE:MARS OXYGEN ISRU EXPERIMENT
火星の大気中の二酸化炭素から酸素を生成する技術調査。
 
PIXL:PLANETARY INSTRUMENT FOR X-RAY LITHOCHEMISTRY
火星の表面材料の微細なスケール元素組成を決定するために、高解像度の撮像装置を含むX線蛍光分光計。
PIXLは、これまでの分析機器以上に化学元素のより詳細な検出および分析を可能にします。
 
RIMFAX:RADAR IMAGER FOR MARS' SUBSURFACE EXPERIMENT
地下の地質構造をセンチメートルスケールの分解能で調査する地中レーダー。
 
SHERLOC:SCANNING HABITABLE ENVIRONMENTS WITH RAMAN & LUMINESCENCE FOR ORGANICS & CHEMICALS
細かいスケール画像を提供し、微細なスケールの鉱物を決定し、有機化合物を検出するための紫外線(UV)レーザーを使用する分析計。SHERLOCは、他の機器との補完的な測定を提供する最初のUVラマン分光計となります。
 
SUPERCAM
イメージング、化学組成分析、および鉱物を提供することができる器具。また、遠くから岩や表土中の有機化合物の存在を検出することができるであろう。
(CuriosityのChemCamの進化版ですね) 
 
着陸方式も改良されており、Curiosityよりも精度良く着陸地点を選べるそうです。
どこへ着陸するか?
期待が膨らみますね!
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アメリカの会社だけ・・・

2016-04-23 00:41:14 | Mars2020

4月21日のCuriosityのWhat'sNewに、NASAがいよいよ2020年に打上げ可能な最新技術レベルの火星周回機のアイデアの募集を開始したとの記事が載っていました。

当ブログでも2014年7月28日「革新的なブロードバンドを求む!」 と 2015年1月23日「火星でサッカーワールドカップを生中継で見れる!」 で紹介してますね。

ただ、応募資格がアメリカの企業だけと言うことです。
少し気になりますね。
世界の技術を切磋琢磨しないと本当に良い技術が育たないのではないかと心配です。 
ExoMarsからの離脱の仕方やそのあとにMars2020Roverを単独で始めたりと、国際協働という観点からすると少し違和感を覚えています。
でも、火星からの情報が豊富に早く入ることになるので期待しましょう!

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Curiosityに8歳年下の弟が!

2013-07-11 00:04:21 | Mars2020

7月9日12時PDT(日本時間10日4時)に開催されたNASA主催の media teleconferenceで「the Mars 2020 Science Definition Team 」(SDT)がMars2020ミッションの目標概要を報告しました。

発表者は、以下の通りです。ビデオは、こちら
 -- John Grunsfeld, NASA's associate administrator for science, Washington
-- Jim Green, director, Planetary Science Division, NASA Headquarters, Washington
-- Jack Mustard, SDT chair and professor of geological sciences, Brown University, Providence. R.I.
-- Lindy Elkins-Tanton, SDT member and director of the Carnegie Institution for Science's Department of Terrestrial Magnetism, Washington

主要部分をCuriosityの技術を利用して、生命探査にさらに迫るための最新技術を詰め込む予定です。
打上げからスカイクレーン方式での着陸まで、ほぼCuriosityの技術を利用するようです。

今後の火星生命の探査計画は、下記の通り火星からのサンプルリターンを含み、究極は有人探査計画へとつながるものです。

下図は、サンプルリターンの時のサンプル容器です。サンプルチューブの直径は、約1cmを予定してます。
Mars2020は、まだ、詳細設計には、至っていないとのこと。 

2020年打上げということは、7年後に迫っているミッションです。
Mars2020のミッションでは、ローバーによるサンプル収集と分析によって有人探査への理解を得られることと、将来の有人探査に役立つ、ローバー等のデザインの他に、探査機の精密着陸方式技術の有人探査機への応用などが期待されています。
更にその中に、火星大気中の二酸化炭素の濃縮の仕方や、二酸化炭素から酸素やロケット燃料の製造のデモンストレーションが含まれるとのこと。
<火星協会の「マーズダイレクト」の概念と合ってきてますね。>
着陸方式についても、スカイクレーン方式をそのままおさらいすると思いますが、もっと安全・確実な方法があるのか?も興味深いところです。

*地球に火星で採取したサンプルを持ってくることで、より精密かつ詳細な分析が可能になるということを以下で説明してますので、興味のある方は、読んでみてください。

下図の左側は、Sol126にChemCamのRMIで撮影されたものです。ミリメートル単位での観察となります。
右側は、地球で採取された火星由来の隕石を分析したものです。 こちらは、ミクロン単位での観察が出来ます。

下図は、Sol137に右のMastCamで撮影されたものです。
右の画像の四角い白枠で囲われたところが、もっと詳しく見たい場所との事です。 
RMIでは、見ることが出来ないのでしょうか・・・ 

 

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