火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

火星から見た地球家族

2017-01-08 10:48:17 | MRO

NASA/JPL/MRO

上図は、2016年11月20日に火星周回軌道からNASAのMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)のHiRISE(the High Resolution Imaging Science Experiment) カメラで撮影されたものです。
NASAのサイトはこちら。https://www.nasa.gov/feature/jpl/earth-and-its-moon-as-seen-from-mars
朝日新聞デジタルの記事はこちら。http://www.asahi.com/articles/ASK172H3TK17UHBI004.html

火星と地球との距離は、205百万km。
地球と月の明るさを同じに調整してます。
ちょうどオーストラリア大陸が正面に見えてます。日本は、てっぺんの夜側に入った付近でしょうか?
下図は、Google Earthにて

Google Earth

*さすが高解像度カメラ!結構鮮明に見えるもんですね!

*HiRISEについては、こちら https://marsoweb.nas.nasa.gov/HiRISE/instrument.html#components
        と こちら http://moonstation.jp/ja/mars/exploration/MRO/inst.html

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液体の水!塩辛いけど

2011-08-05 05:48:09 | MRO
MROによる新発見がNASAからEDTで4日の午後2時(日本時間5日午前3時)に発表されました。
事務局も早めに寝てみる予定でしたが、起きれませんでした。
8月4日のMarsTodayに載っていますので、とりあえず簡単にお知らせします。
火星の低緯度で暖かい季節にいくつかの傾斜面で液体の水(塩水ではないかということ)が流れた証拠を確認したとのことです。
火星の表面には、気体の水しか存在できない環境なので、塩類が溶け込んだ水であれば、氷点が下げられ液体で存在の可能性があるのか?
実際には、まだメカニズムの解明はできていないとのことです。



HiRISEのサイトにも載っていました。
それによりますと、Recurring slope lineae (RSL)は、幅(0.5-5 m)、傾斜角度(25°-40°)となっています。
RSLとは、繰り返し発生する傾斜の状態を言うのでしょうか?
位置的には、南緯48°S to 32°S辺りで発見されている。

いくつかの場所も紹介されています。動画も見ることが出来ますので・・・
Newton Crater、Terra Cimmeria、Horowitz Crater、Terra Sirenum

地表面を液体の水が今でも流れているとしたら、今後の探査の興味も更に高まります。
有人探査が早まることもありえますね。
大変驚きの発見ですが、本日は、とりあえずここまでとします。
コメント (2)
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先輩の夢、やりましたよ!

2010-06-06 00:21:30 | MRO


上記の写真は、Mars Global Surveyorが撮影した火星の北極冠です。北極冠はおおよそ直径が1,000kmあります。
大きく抉れている所がChasma Borealeで地球からの観測でも見ることが可能です。
Chasma Boreale(ボレエールカズマ:当ブログ5月31日で触れてます。)は、アメリカのグランドキャニオンと同じ長さで深さが2kmあります。
グランドキャニオンは、深さ平均で約1200m(最深地点は1800m)、長さ446km、幅6km~29km。

大きい画像は、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/multimedia/pia13163.html

Chasma Borealeの他にもいくつも溝のような切れ目があることからその成因についていろいろ議論されてきました。
それが、今回 MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)搭載のShallow Radar (SHARAD)での観測結果から北極冠の構造の原因が分かったとの事です。
5月27日発行のthe journal Natureに2論文が発表され、その中で数百万年の歳月を掛けて風がこの構造を作ったと述べられているようです。(本文見てないので申し訳ないです。)

下の画像が、MRO搭載のSHARADによる北極冠の構造です。


大きい画像は、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/multimedia/pia13164.html

MGSは、2006年11月2日に突然通信を絶っています。そして、MROは2005年8月12日に打上げられ2006年11月から観測を始めています。
この2衛星の連携で奇しくも新しい発見がされたのですから、とても素晴らしいことだと思います。
地球上では水の作用が重要なのと同じで、火星では風の作用を解明することで気候の歴史が明らかになることが期待されますね。

詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/news/mro20100526.html
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ジロジロ見てもまだほんの1%

2010-04-05 21:51:07 | MRO
3月31日のMarsTodayに多くの火星ファンが選んだ写真の8枚が紹介されています。
それは、1月に始まったHiWishというプログラムで、 Mars Reconnaissance Orbiter 搭載のHiRISE camera(The High Resolution Imaging Science Experiment)によって撮るべき画像についておよそ1,000の提案がされました。
その中から8枚が撮影され、紹介されたということです。
HiRISEは、2006年に撮影を開始してから何十平方マイルをもカバーする約1万3000枚の画像を撮っています。
それでも、火星の地表のたった1%をカバーしただけだそうです。

詳しくは、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=30504

①Boulder Strewn Plain in Northern Utopia Planitia (ESP_016731_2360)
Acquisition date: 20 February 2010 Local Mars time: 2:46 PM
Latitude (centered): 55.5 ° Longitude (East): 131.0 °
北Utopia平原のCydnus Rupes領域は、火星の北部平野に共通の岩石と玉石がゴロゴロしている風景の好例です。



②Mesas in Aureum Chaos (ESP_016869_1775)
Acquisition date: 02 March 2010 Local Mars time: 3:05 PM
Latitude (centered): -2.5 ° Longitude (East): 332.2 °
Aureum Chaos領域で mesas(メサ:頂上が平らで周囲は絶壁の地形)とknobs(ノブ:丸い丘)の表面を詳細に見れます。
Aureum Chaosは高原、メサ、およびノブの広い領域で、この領域の岩石の大部分は火山または、沈殿物の過程で横に連続した層を形成したように見えます。



③Collapsing Volcano (ESP_016886_2030)
Acquisition date: 04 March 2010 Local Mars time: 3:00 PM
Latitude (centered): 22.9 ° Longitude (East): 224.8 °
Olympus山の北縁をカバーしています。
この画像は、巨大な崖の地すべりの様子を示しています。



④Samara Valles (ESP_016895_1525)
Acquisition date: 04 March 2010 Local Mars time: 3:06 PM
Latitude (centered): -27.0 ° Longitude (East): 344.4 °
Samara Valles(サマラバレス)は、火星で最も長い古代の谷の系の1つです。
このシステムは、Terra Meridianiの緩斜面にから南部の高地を越えて1000キロメートル以上を北西に向かって横断します。 この谷はViking Lander 1と Pathfinderの両方が位置しているChryse Basin(盆地)の中の北低地で終わります。



⑤Deposits on the Floor of Palos Crater (ESP_016943_1775)
Acquisition date: 08 March 2010 Local Mars time: 3:04 PM
Latitude (centered): -2.7 ° Longitude (East): 111.1 °
Palosクレーターの底の一部を示しています。
底の地勢の大部分はメーター-サイズの多角形ブロックに風化しています。画像の円形構造はインパクト・クレーターです。
Palosクレーターは、南で長さ180キロメートルのTinto Vallisによって破られます。Tinto Vallisに沿って運ばれた水が集まったかもしれません。また、私たちが今日底に沿って見る層がTinto Vallisによって運ばれた沈殿物かもしれません。



⑥Dust-Mantled Topography Near Zephyria Tholus (ESP_016954_1590)
Acquisition date: 09 March 2010 Local Mars time: 3:08 PM
Latitude (centered): -20.7 ° Longitude (East): 173.2 °
この画像は、まさしく直径約30キロメートルのインパクト・クレーターの縁の外の何らかの高水準地形をカバーしています。
地表下の地層を見ることが可能な場所と推定されています。
惑星協会(the Planetary Society)のEmily Lakdawallaさんが1票入れているようですね。
NASAは、Emily Lakdawallaさんに期待してこの画像を撮ったそうです。



⑦Lobate Debris Apron in Deuteronilus Mensae(ESP_016959_2240)
Acquisition date: 09 March 2010 Local Mars time: 2:55 PM
Latitude (centered): 43.6 ° Longitude (East): 28.6 °
この画像は、北半球の高地/低地二分境界に沿ったDeuteronilus Mensae領域に位置しています。
氷河流等氷に富んだ地形です。



⑧Icy Layers and Climate Fluctuations at the Martian North Pole (ESP_016973_2595)
Acquisition date: 11 March 2010 Local Mars time: 2:07 PM
Latitude (centered): 79.3 ° Longitude (East): 351.5 °
北極圏ですね。氷が地球のグリーンランドと同様に火星の過去の気候を記録しているはずです。
氷の厚さは、約1キロメートルです。




NASAは、多くの人に参加してもらうためいろいろやってます。
・Mars Global Surveyorは、 2003年から2006年までリクエストされた1,086枚の画像を撮りました。
・Mars Odysseyは、2009年に開始された公共のリクエストで約1,400の提案を受領して500枚の画像を撮っています。
こうしてみるといろいろな地形があって素人ながら楽しいです。
地球の地形と似た面があり、地球ほど侵食されていないということで、地球のことも含めてこの太陽系の歴史に迫る知識が埋まっているんでしょうね。
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若すぎるクレーター

2009-12-24 23:21:37 | MRO
12月23日のMarsTodayによりますとMRO搭載のHiRISEで直径5.5mの非常に若いクレーターを発見したことが発表されました。
場所は、北緯8.1°、東経167.0°です。
このクレーターは2006年1月、2008年5月の間で形成されたと推定されています。



詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewsr.html?pid=33109

HiRISEのサイトは、下記にて
http://hirise.lpl.arizona.edu/PSP_010862_1880

火星は、かなり詳細に調査されていますね。後は、何時行くかでしょう!
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風によって作られた風景・・・

2009-10-18 10:23:52 | MRO


10月15日にMarsTodayで紹介されました。
火星の砂丘に描かれた風の芸術ですね。
いろんな風景がある中でも幻想的で美しいと思います。
ますます行ってみたいですね。

詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewsr.html?pid=32599

撮影条件:日時2009年8月24日。火星現地時間2:09PM。
     場所 北緯26.7°、東経62.8°(大シルチスの上の辺りですね)
     HiRISEの画像番号 ESP_014426_2070     
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火星からの眺め

2009-10-15 23:01:17 | MRO
やはり地球は、きれいですね!




火星を周回中のMRO搭載のHiRISEが火星の地表を観測するだけでなく、地球と月の画像を撮っていました。
2007年10月3日MST5時20分に撮影したとのこと。
(MSTは、「Mountain Standard Time」ということですが、今回どうして使われているのか分かりません)
火星からの距離が1億4200万km。
右から光が当たっていますが、右下は、南米の西海岸だそうです。雲の様子などから分かるとのことです。

詳細は、下記にて
http://hirise.lpl.arizona.edu/earthmoon.php

火星から満地球が見られるのは、合の状態の時です。
しかし、太陽が邪魔になりますし、火星-地球間の距離も遠くなってしまいます。
火星から地球を見るときどんな気持ちになるのでしょうか?
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中緯度にも水、バイキングの注意度足らなかったか・・・

2009-09-28 21:04:28 | MRO
NASAは、9月24日に火星の中緯度の地表のほんの少し下に水の氷が存在することを発見したと発表しました。
大きなニュースなので各方面で紹介されています。(もちろんスペースサイトさんにも)
この氷は、数千年前の今より多湿な気候であった名残であろうとのこと。
9月25日発行のScienceの掲載されています。Arizona大学のShane Byrneさん達の発表です。

詳細は、下記にて
http://marsprogram.jpl.nasa.gov/mro/newsroom/pressreleases/20090924a.html

大きさ6m、深さ1.33mのクレーターを08年10月18日(左)と09年1月14日に撮影したものです。(場所は、北緯43.28°、東経164.22°)
白く光る氷が無くなっている様子が分かりますね。


火星の表面を詳細に観察するうちに小さなクレータを多く発見するようになり、それらを詳細に追跡した結果、今回の成果に結びついたようですね。

バイキング2号の着陸地点付近の5個のクレータも調べています。
バイキング2号が10cm以上深く掘っていたら見つけただろうと言ってます。惜しかったな~。



二つのクレーター(北緯46.33°、東経176.90°)を9月12日から12月25日まで観測した様子が紹介されています。



上段左から右へ下段左から右の順で08年9月12日、28日、10月9日、14日、11月22日、12月25日。順番に白く光るものが消えていく様子が分かります。
氷が昇華していくんですね。
写真の大きさは、対角線で75m。クレーターの直径は4mで深さは50cm。これらは、08年6月4日には無かったが8月10日には見つかったとのことです。

詳細は、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/news/mro20090924.html

結構どこにでも水を見つけられそうですね。
生命の発見に繋がると思います。どんな奴なんだろう。早く会いたいものです。
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MROの今年4月から8月初旬の写真が公開されてます

2009-09-06 11:09:54 | MRO
2006年11月以来、MRO搭載HiRISEカメラによってガリーや砂丘、地層等いろいろな地形が詳細に記録されています。
画像は、幅6kmで長さがその2-4倍の範囲で解像度は1mです。



上は、4月17日撮影された南極の様子です。(ESP_012769_0935)

詳細は、下記にて
http://hirise.lpl.arizona.edu/releases/sept_09.php?page=1

Phoenixの近辺の画像ありました。7月30日の撮影です。(ESP_014103_2485)
天文年鑑の火星暦ですと2月1日位です。
まだ冬の真っ最中ですが、真っ白ではないですね。でも、拡大画像で見てもPheonix見つかりませんでした。



火星谷は、下記です。


オリンポス山のふもとの様子です。

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Victoria クレーターきれいですね!

2009-08-15 11:25:59 | MRO
皆さん紹介されてますが、きれいなので当サイトでも遅ればせながら紹介します。

09年7月18日にMROのHiRISEで撮影されたもので、8月11日(米国時間)に発表されたビクトリアクレーターの斜め上空からの影像です。



左側にOpportunityの轍が写ってます。それを拡大したのが下記の写真です。




詳細は、下記にて
http://hirise.lpl.arizona.edu/ESP_013954_1780

急斜面の地層には、地質学者さんたちが興味を引かれる情報があるのでしょうね。
Google Marsで見るとOpportunityの活動の軌跡が良く分かりますので、感慨深いものがあります。
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火星でもっとも低い場所!

2009-02-26 23:10:29 | MRO


2月23日提供のNASA MRO HiRISE IMageによると、巨大なヘラス盆地の北の縁のインパクト・クレーターにかって湖か海であったかも知れない地層が見られるそうです。ここは、火星でもっとも低い場所だそうです。このような場所が、太古の火星の状態を残している可能性があるので探査の候補となりますね。
下記サイトの下のほうを見てもらえれば、GoogleMarsで位置が分かりやすく表示されています。


http://hirise.lpl.arizona.edu/ESP_011631_1515

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