火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

革新的なブロードバンドを求む!

2014-07-28 18:28:35 | NASA

NASAが7月23日にRequest for Information (RFI) を発行しました。
2020年以降の火星-地球間の通信システムを一新したいということです。
RFIの詳細は、こちらです。 



現在、火星地表面では、OpportunityとCuriosityが活動しています。
軌道上には、OdysseyとMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)そしてESAのMars Expressが周回しています。
さらに、今年の9月には、MAVEN(the Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN)が火星軌道に投入されます。
2016年には、ESAのExoMarsのTrace Gas Orbiterが火星軌道に投入される予定です。
Odysseyは、2015年頃、MROは、2018年頃には役目を終えることと思われます。
その後継機としてMAVENが投入されたのですが、それ以降の予定は立てられていません。
2020年代には、火星-地球間の通信に問題が生じることとなります。
NASAは、2020年代には、従来型の通信ではなく、革新的な通信手段を採用したい考えです。
そのため、民間の活力を利用したいとのことです。 

現在考えられている技術としては、レーザーや光通信だそうです。
レーザーは、2013年10月に月-地球間でLADEE(Lunar Atmosphere and Dust Environment Explorer) missionにより実証されました。
LADEE(Lunar Atmosphere and Dust Environment Explorer) mission
LADEEは、月-地球間の382,000km以上の距離で622メガビット毎秒(Mb/s)の驚異的なダウンロード速度を達成しました。

因みに、Curiosityが直接地球との通信をX-band direct-to-Earth (DTE) を用いて地球のDeep Space Network 34m antennaと通信した場合は、500 b/s以下の速度です。
Curiosityが火星周回機を経由して地球と通信する場合は、 2 Mb/sとなり、1Solあたりで500 Mbの通信が可能となります。 
LADEEの通信速度は、火星-地球間の現状の速度と比べると夢のようですね。 

今回のRFIは、ロボットミッションのためとなっていますが、事務局は、有人探査のためにも通信速度を高めてほしいと思っていたところです。
やはり、映画や音楽はもちろんスポーツ(サッカーのワールドカップ、ツールドフランス等)も自由にダウンロードして楽しみたいですものね。 

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遠来のお客さん!お迎えしましょう!

2014-07-26 20:14:44 | MSL

今年の10月19日の彗星の接近に対応してNASAが動き出しました。
Comet C/2013 A1 Siding Springが火星に対して約132,000kmまで接近し、毎秒56kmの速度で物質を放出しながら通過することが予想されています。
その速度では、0.5mmの大きさと見積もられている微粒子でさえ火星周回機に重大な損害を及ぼす可能性があります。
現在、周回中のMRO(NASA's Mars Reconnaissance Orbiter)と Mars Odyssey そして、9月下旬に火星周回軌道に入るMAVEN(NASA's Mars Atmosphere and Volatile Evolution)の3機を彗星からみて火星の反対側に避難させる予定です。

MROは、7月2日に1回目の軌道修正を行っています。次は、8月27日に行う予定です。
Odysseyは、8月5日に軌道修正を行う予定です。
MAVENは、9月21日に火星周回軌道に入る予定で、10月9日に予防の軌道修正を行う予定です。
その後、11月初旬から本来のミッションに入ることになります。

この彗星は、太陽系の中心部に入ったことのない彗星で、初期の太陽系の手がかりを残しているとのことです。
NASAは、またとないチャンスに総力を挙げて取り組むことにしています。

MROは、火星大気の温度上昇、雲の形成ならびに高高度での電子密度の変化をモニターします。
また、彗星のコマのガスもまた調査をする予定です。
さらに、チームは、彗星の核の詳細な画像と、
もしかすると、その回転速度や表面の特徴も明らかに出来ると期待しています。

Odysseyは、彗星のコマと尾の熱的及びスペクトル特性を調査します。
MAVENは、太陽に温められて彗星のコマから出てくるガスを調査するのと、火星の上層大気への影響そして、太陽風を突き抜ける彗星を観測します。

地上にいるCuriosityとOpportunityは、火星の大気が保護をしてくれそうですので、ローバーのカメラは、最接近前の彗星を観測したり、最接近時に彗星の尾によって生じる流星を監視するために使われるかもしれません。
頑張って!

Comet C/2013 A1 Siding Springの火星接近に関しての詳細は、こちら

*ところで、10月19日の彗星接近時には、ESAのMars ExpressとインドのMOMも火星軌道を周回している予定ですが、対策はどうなるのでしょうか?
 気になるところです。

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最新の地質図

2014-07-25 14:48:43 | 火星地形

USGSから火星の最新の地質図が発表されました。
マーズグローバルサーベイヤー、マーズオデッセイ、マーズエクスプレス、マーズリコネッサンスオービターの16年間のデーターの集大成です。
膨大な資料で作られた地質図は、新しい火星の姿を提示してくれます。
マリナー 4号が1965年に火星の画像を送ってきてからマリナー 6号、7号、マルス2号、3号、5号、バイキング 1号、2号、マーズグローバルサーベイヤー、マーズオデッセイ、マーズエクスプレス、マーズリコネッサンスオービターとどんどん進化した画像を送り続けてきた成果です。
パンフレットは、こちら、地質図は、こちらです。 

また、1971年に火星着陸を果たしたマルス3号以来、バイキング 1号、2号、マーズパスファインダー、スピリット、オポチュニティ、フェニックス、キュリオシティが実地で地質データー取ったのも探査技術の進歩に繋がっています。

事務局のような素人には、資料が膨大すぎて消化できませんね。
でも、楽しみにいろいろ見てみたいと思っています。 

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2016年のヒートシールド完成!2018年の着陸候補地は、4ケ所に絞られたようです。

2014-07-14 00:14:14 | EXOMARS

7月8日Airbus Defence and Spaceが2016年のミッションのEDM(the Entry, Descent and Landing Demonstrator Module)の為のヒートシールドを完成したと発表しました。
EDMは、Schiaparelliと呼ばれていますね。
下図がSchiaparelliのヒートシールドで、前と後ろの2枚で構成されています。

左が火星大気突入時に前にあるフロントシールドで直径 2.4メートル、質量 80キログラムで90枚のタイルからなり、最大1,850度の高熱に耐えることができます。
右がリアシールドでパラシュートが収まり、質量 20キログラムで12種類の異なるタイプの93枚のタイルからなっています。
2016年1月にプロトンMロケットで打上げられる予定。 

Space Airbus Defence and Space :Airbus Groupの1部門で、従業員 4万人、総利益 140億ユーロの防衛・宇宙企業です。ヨーロッパで一番大きく、世界で2番目に大きい。

Schiaparelli(EDM)の着陸サイトは、下記の赤い★のところです。Opportunityの近くですね。

 

EXOMARS 2018年の着陸候補地は、現在下記の4ケ所となっています。
 Mawrth Vallis (2ケ所重なってます)、Oxia Planum、Hypanis Vallis、Oxia Palus

 

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クワッドコプターで精密な着陸を!

2014-07-10 00:26:14 | ESA

ESAのStarTiger projectで‘dropship’ (quadcopter)によるローバーの着陸テストが成功しました。
場所は、北ドイツにあるAirbus’s Trauen site に作られた40m×40mの敷地です。
そこは、危険な岩だらけの火星の風景を模した場所です。

‘dropship’ は、以下のことを完璧にこなしたとのことです。
・17mの高さに上昇
所定の位置に飛ぶためにGPSと慣性システムを使用
・目的地まできたら、視覚ベースのナビゲーションに切り替え

・高度10mまで降下
・5mの手綱でローバーを吊るし下ろしてから、ゆっくりとローバーを安全な場所に着地させる
・自身は安全な高さまで戻る

‘dropship’ : ローターの直径が41cm、重量13.2kg(ローバー3.6kg込みの総重量約16.8kg)、最大飛行時間 約15分(電池容量による)

ビデオは、下記の画像をクリックしてください。

このチームは、 Airbus Defence & Space’s facility(Bremen, Germany)が主催して以下の組織から派遣されたエンジニアで組織されています。 
・the German Research Center for Artificial Intelligence
・Portgual’s Spin.Works aeronautics company
・Poland’s Poznań University of Technology Institute of Control and Information Engineering

いろいろ研究がされているんだなーというのが事務局の感想です。
でも、気圧が低い火星でヘリコプターは・・・
使えると便利ですが・・・

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ハリセンボン!空飛ぶ円盤となる!

2014-07-01 00:14:44 | NASA

6月28日8:45 HST(6月29日3:45)にLDSD (Low-Density Supersonic Decelerator)が気球によって上空へと運ばれテストが実施されました。
11:05 HST(6月29日6:05 JST)に気球から引き離され、小型エンジンでの飛行を開始しました。
テスト手順は、下図の通りです。

結局、a mammoth parachute (the Supersonic Disk Sail Parachute)の展開に失敗したようですが、概ね成功とのことです。
次のテストは、来年となります。 

LDSDの勇姿です。

LDSDが気球で上がって行くところです。

船に回収されるところです。        任務を終えて船上で寛ぐハリセンボンです。(空飛ぶ円盤になって楽しかった!)

     

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