火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

若すぎるクレーター

2009-12-24 23:21:37 | MRO
12月23日のMarsTodayによりますとMRO搭載のHiRISEで直径5.5mの非常に若いクレーターを発見したことが発表されました。
場所は、北緯8.1°、東経167.0°です。
このクレーターは2006年1月、2008年5月の間で形成されたと推定されています。



詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewsr.html?pid=33109

HiRISEのサイトは、下記にて
http://hirise.lpl.arizona.edu/PSP_010862_1880

火星は、かなり詳細に調査されていますね。後は、何時行くかでしょう!
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あと1ケ月で最接近

2009-12-24 22:07:33 | Weblog
火星通信の最新版がアップされました。
各地での観測が盛んに行われていますね。今回は、火星の北極環に異常が見られるという報告もありました。
詳細は、下記にて
http://www.hida.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn5/CMO365.pdf

11ページには、下記の通り、今回は小接近ではあるが北半球の春分以降の観測が出来る貴重な機会と言うことが記載されてます。

「いよいよ今期の火星が目前に近づいて来ている。火星は2010年一月27日の19hGMTころに最接近(δmax=14.1ʺ)し、黄経衝は同じく一月29日の19.5hGMT頃に起こる。今回の接近は2007年の最大視直径δmax=15.9ʺを下回る小接近で、次回の2012年3月の小接近(δmax=13.9ʺ)とペアである。しかし、今回の接近の特徴は適当な視直径のもとで北半球の春分以降を観察できることで、特に北極冠の縮小の観測に最も適している。火星の季節λが北半球の春分(λ=360°Ls=000°Ls)を迎えたのは2009年の十月26日のことで、視直径δは7.6ʺであった。」

また、13ページでは、下記の通り、8月初めに今回の観測が終了すると記載されてます。

「八月初め土星・金星と接近する。そばの低空には水星も見られる。三惑星との会合を最期に今期の火星観測は終了となるだろう。」

地道な活動には、毎回頭が下がる思いです。
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いよいよゴーサイン!

2009-12-23 15:18:46 | EXOMARS
12月18日ESA(欧州宇宙機関)は、EXO-MARSが承認となったと発表しました。
費用は、8億5千万ユーロ。
ESAの18の加盟国のうち13国がExoMars プログラムに参加しています:
オーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、およびカナダ。
NASAとも提携して計画が進められていますので、国際的協力体制による宇宙探査の時代が進んでいくことが期待されます。



2016年には、周回機と着陸機。2018年には、着陸機2機の構成となってます。
生命の探査と2020年代にサンプルリターン計画があり、更に有人探査を視野に入れた調査となる模様です。

詳細は、下記にて
http://www.esa.int/esaCP/SEMIH8AK73G_index_0.html

更に詳しくは、下記にて
http://exploration.esa.int/science-e/www/area/index.cfm?fareaid=118

最接近日は、2016年は、5月30日(7,528万km)。
2018年は、7月31日(5,759万km)。
今までの打ち上げ時期からすると最接近日の4-5月前に打ち上げられるのでしょう。
また、一歩前進です。楽しみですね。
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ただ堆積した訳ではない!

2009-12-20 17:30:05 | Weblog


12月15日のMarsTodayによりますとCatherine Weitz(Planetary Science Instituteの研究主幹)さんが火星の地形に関して、水の影響が認められる新しい証拠を報告しました。
15日にアメリカ地球物理学連合コンファレンスの午前中の会議での発表だそうです。
場所は、Marineris峡谷の西のNoctis Labyrinthus領域にあるトラフ(trough)です。
緯度は、南緯6°54′、西経102°15′辺りですね。
Tharsis 三火山の近くでもあります。
MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)搭載の次の3つのカメラを使用しての解析です。
HiRISE(the High Resolution Imaging Science Experiment camera)
CTX(the Context Camera)
CRISM(the Compact Reconnaissance Imaging Spectrometer)

露出しているLTDs(light-toned deposits:明るい色調の堆積物)を観測して、小さな窪地の中に各種タイプの粘土、ケイ酸、および硫酸塩があることを発見したとのこと。
明らかに水の影響を受けたことが分かるとのことです。
ただし、その水が湖のような形で有ったのか、川のように流れていたかは分からないようです。
火山活動によって雪や氷そして地下水が液体で存在していたと考えられます。
更に、この堆積物が火山灰や風などで集められた後に水がやって来て変成した可能性もあるということです。

詳細は、下記にて

http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=29847

http://www.psi.edu/coverpic/layereddeposits.html
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いつも一緒さ!

2009-12-13 11:26:26 | ESA


12月11日にESA(European Space Agency)が11月5日に撮影したフォボスとダイモスが一緒に写っている画像を発表しました。
1.5分間で130枚の画像を撮影したものです。
撮影時の条件は、下記の画像の通りMars Expressからの視野に火星が入らない時期を待つ必要がありました。
ESAでは、この画像を得る為に長期間計画してきたとのことです。
私のブログでは、見難いので下記サイトの拡大画像をお勧めします。




詳細と動画を下記サイトにて見ることができます。

http://www.esa.int/SPECIALS/Mars_Express/SEMDOE7JT2G_1.html#subhead3

Mars Expressからフォボスは、1万1800km、ダイモスは、2万6200kmの距離です。
フォボスとダイモスのデータを下記に。ちなみに月は、フォボスの約7百万倍の重さです。

           フォボス      ダイモス
公転周期     7時間39分     1日6時間18分
質量(kg)     1.08×10の16乗   1.8×10の15乗
          (10.8兆トン)      (1.8兆トン)
大きさ(km)    13.3×11.1×9.3  7.6×6.2×5.4

ESAのサイトの動画を見ていると凄いな~という気持ちと行ってみたいという気持ちが強まりますね!
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火星に生命!そんなことナクライト!

2009-12-06 23:41:50 | NASA


11月30日のMarsSocietyによりますと13年前に火星からの隕石ALH84001に生命の化石を発見と発表した研究者たちが、更に新しい技術を駆使して調査した結果、隕石の化石が生命の痕跡である確証を得たとのことです

詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=29710

The Geochemical Society と The Meteoritical Societyの「the journal Geochimica et Cosmochimica Acta」の11月号に「Origin of Magnetite Nanocrystals in Martian Meteorite ALH84001」という表題で掲載されているようです。
火星からの隕石ALH84001の磁鉄鉱の由来とでもいうのでしょうか?
発表したのは、全てJohnson Space Center の研究者でThomas-Keprtaさん、Simon Clemettさん、 David McKayさん、Everett Gibsonさん、Susan Wentworthさん達です。
磁鉄鉱の由来について1996年時点で反論がありました。
1.生命説:いくらかの水のある土壌中でバクテリアは、彼らの細胞の中にミネラルを分泌する。ALH84001の炭酸塩小球体中の磁鉄鉱は地球上のバクテリアに見つけられるものと特性が似ていて生命活動に必要なものである。
2.無機反応説:炭酸塩をしかるべき条件で加熱することで隕石中の磁鉄鉱と同じ状態を再現できる。

今回は、最新の装置を用いて生命であるという確信を得たのことです。
文献を読んでないのでこれ以上は分かりませんが、13年間諦めずにやってたんだと思うと感慨ひとしおです。

現在、地球上で発見された隕石のうちで火星由来とされている物の中では、その特徴からS:シャーゴッタイト(インドのシャーゴティで初めて見つかった。)、N:ナクライト(エジプトのナクラで初めて発見された。)、C:シャシナイト(フランスのシャシニーで初めて見つかった。)の3種類に分類されています。
ALH84001は、ナクライトに属しています。
今回のレポートには、下記の通り多くのナクライトの走査電子顕微鏡の写真が発表されています。
いろいろな状態があって興味深いですが、専門ではないので詳しいことは分かりませんので、どなたか詳しい人~。

下記の5は、日本の南極観測隊が発見した大和593という隕石です。

詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/centers/johnson/home/mars_meteorite.html

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