火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

地味でも着実にやってますね

2010-12-30 22:35:24 | 520MARS
12月17日、24日の情報が更新されました。


余り代わり映えのしない状況が続いています。


下記のテストをやっています。12月10日と比べると最後のMICHAが追加されてますね。

•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light-2” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)
•Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)
•Microbial ecology of confined habitats “MICHA” (ESA)

皆さん元気で頑張っています。

12月17日 地球からの距離:58,309,000 km、火星への距離:1,907,000 km
12月24日 地球からの距離:61,865,000 km、火星への距離:886,000 km

後は、クリスマスを楽しんだりしているようです。
ビデオ情報は、ここから

子供達からも手紙などもらったようです。ここから

挨拶とかイベントの紹介だけで、シュミレーションの状況は前回のMARS105の時より分かり難いですね。
まあ、レポートを待つしかないようです。

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食べるのではなく食べられた?

2010-12-26 20:52:45 | Weblog
12月23日のMarsTodayにOpportunityに搭載されているpanoramic camera(Pancam)からの情報でOpportunityから見た夕日と太陽をPhobosが横切る様子が紹介されています。

詳しくは、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=32373

太陽が沈む様子は、2010年11月4日~5日の情報から作った17分の画像を30秒に短縮したものです。

また、Phobosが太陽の前を通過する様子は、見ていただけば分かるとおり、Phobosが小さいので地球上で見られる日食とは違います。
それで、transits(通過)とかpartial eclipses(部分食)と言うそうです。
この画像は、2010年11月9日の日没前に撮られた画像です。




元ネタは、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/mer/news/mer20101222.html

これらの画像は、rover science team memberのMark Lemmonさん(Texas A&M University)PancamのLead Scientistの Jim Bellさん(Cornell University)たちがOpportunityから得られた画像等を利用して作成したものです。

地球で見る日食と全く違って通過する感じですし、なんだか小学生の時に顕微鏡で見たミジンコのお腹の中を思い出しました。

でも、 Lemmonさんはフランスの作家マルセル・プルース(Marcel Proust)の下記の言葉を引用してPancamに敬意を表してます。
「The real voyage of discovery consists not in seeking new landscapes, but in having new eyes.」
本当に地球で温く温くしながら火星の景色を見られるわけですから、改めてありがたいことと思いました。
それにしても幻想的な画像ですね。太陽を中心にして青色のグラデーションが神秘的です。
なんだか簡単に移住でも・・と思ってしまうのは、私だけでしょうか?
いや、地球上に何人かは居そうですね。
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最長老!まだまだ・・・

2010-12-18 00:05:44 | NASA
Mars Odysseyが12月15日で火星周回軌道に入って3,340日となり、Mars Global Surveyorの記録を更新したとのことです。
過去及び現在、稼働中の火星軌道船の中で最長老となったわけですね。

NASAの発表は、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/odyssey/odyssey20101215.html

そうは言っても、2012年のMSL(Mars Science Laboratory)の着陸もサポートするとのことですので、まだまだ、健在です。
Mars Odysseyは、火星表面を赤外線・可視線カメラやガンマ線分光計などで観測を行う他、Spiritや Opportunityなど他の火星探査機との通信の中継を行ってます。
そういえば、2010年の初めにはPhoenixの復活を期待してMars OdysseyとMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)とで聞き耳を立てて見守ってくれたのでした。
Mars Odysseyは、2001年10月24日に火星周回軌道に入って以来、活動を継続してきましたが、Wikipediaによりますと推進剤の残量から2015年まで稼動可能とのこと

http://ja.wikipedia.org/wiki/2001%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%BB%E3%82%A4



ちなみに歴代の火星軌道船の稼働日数を下記に纏めました。

Mariner 9        1971/11/14-1972/10/27  349日
Mars Global Surveyor  1997/9/12-2006/11/2  3,339日
Mars Reconnaissance Orbiter 2006/3/10-    1,742日(12月15日時点)
Mars Express      2003/12/2-      2,548日(12月15日時点)
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12月18日には火星周回軌道に入ります!

2010-12-15 23:25:32 | 520MARS
12月10日にIBMPのニュースが更新されました。
機器等も問題なく、クルーの健康状態も問題ないとのことです。

下記のテストが行われています。
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light-2” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)
•Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)
前回12/3のときと比べると最後の“Galileo”が追加されてます。

地球からの距離は、55,289,000kmで火星までの距離は、3,255,000kmとなりました。
52,659,000kmは、通信に片道で3分強掛かります。



このような、風景が広がっているのでしょうね。
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皆でミスをなくそう

2010-12-09 19:14:36 | MSL

12月1日のMarsTodayによりますと、Curiosity(MSL)の組み立ての様子を10月以来ウェブカメラで見た人は100万人以上となったようです。

詳しくは、http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=32172

Curiosity Camの愛称で呼ばれています。

10月21日から11月23日の間で100万人以上が40万時間の視聴をして、230万以上のビューアーセッションがありました。

すごい反響です。期待が高まりますね。

現在は、カリフォルニアのNASAのジェット推進委研究所のクリーンルームで整備及びテストされており、来年春にはフロリダのNASAのケネディ宇宙センターへ移動します。

そして、2011年11月25日から12月18日の間の良き日に火星へ向けて飛び立つ予定です。

2012年8月には、火星へ降り立ちます。まだ、どこに着陸するか決まってないのですが・・・

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いよいよ火星周回軌道に近づきました!

2010-12-08 23:19:12 | 520MARS
12月3日にIBMPのニュースが更新されました。
機器等も問題なく、クルーの健康状態も問題ないとのことです。

下記のテストが行われています。
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light-2” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

地球からの距離は、52,659,000kmで火星までの距離は、5,163,000kmとなりました。
52,659,000kmは、通信に片道で3分弱掛かります。

いよいよ12月18日には、火星周回軌道に入りますね。
シュミレーションなので周回軌道への投入に失敗は無いかと思いますが、訓練として想定されていると、如何に克服するか?
興味深いです。
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着地は大丈夫なのか?

2010-12-05 22:56:11 | Weblog

11月28日のMarsTodayによりますとイギリスのLeicester大学で火星探査用のHopping Roversを開発中とのことです。
Leicesterは、人口約30万人のイギリスで10番目に大きな都市です。

Mars Hopperは、約400kgで一回の跳躍で1km移動出来るようです。
重量の内訳は、
本体が326kg
推進剤が43kg
radioisotopeが4.22kg
radioisotope (a mixture of plutonium oxide PuO2 and americium sesquioxide Am2O3)
*ただ難点は、着陸のたびに、より多くのCO 2を集めるため、少なくとも数日間その場に留まる必要があるということです。その間にその場の調査をすれば良い訳ですが、、、移動手段としては、今後の進化に期待しましょう!

放射性同位元素の電力を使用して、火星の大気を圧縮してそのガスで跳躍するアイデアです。
数年に亘って、数百の場所を調査出来ると言ってます。
過去の火星探査車は、固定式とホイールを使用したローバーであったが、狭い範囲しか探査できていないと言ってます。
過去の事例として下記の探査車が挙げられています。
Lunokhod 1→8輪車、金属製(メッシュ構造)
Apollos →4輪、タイヤ
Mars 3Prop-M rover→2枚のスキー板
Mars Pathfinder →6輪車、金属製
Spirit and Opportunity→6輪車、アルミホイール

過去の地上探査車は、移動速度が遅かった。
Mars Hopperは、その欠点を解決するために考えられている訳ですね。

MarsTodayの記事は、下記にて
http://www.marsdaily.com/reports/Hopping_Rovers_For_The_Red_Planet_999.html

Leicester大学の記事は、下記にて
http://www2.le.ac.uk/news/blog/2010-archive/november/exploring-the-red-planet-in-leaps-and-bounds
*記事の中に、このアイデアは、「2000年ころ、火星協会のロバートズブリン氏らが NASAの研究契約の一部として「ガスホッパー」の実用的な試作品(Wordドキュメント)を開発した。」とあります。

YouTubeは、下記にて
http://www.youtube.com/watch?v=grffBimdwUg

現在、火星地表上で稼動しているのは、NASAのOpportunityです。
Opportunityの移動速度は、1日で100m程度。
Victoria craterから Endeavour craterまでの12kmを2年がかりで移動しているのですが・・・
このレポートで触れられていますが、12kmといえば地球上の自動車だったら15分足らずの移動距離なんです。
Mars Hopperの場合、400kg程度の重量の探査車が1回の跳躍で1km進めるので、広い範囲を移動しながら、必要な場所の探査や実験に時間を掛けることが出来るようになる訳です。
Mars hopping vehicleのアイデアは、‘gashopper’ という形で火星協会のRobert Zubrin会長が出していたそうです。
もちろん、現在開発中のものは、材質、システム等新しく考えられているものです。

当ブログの10月14日「密着取材も可能」において、火星で飛行機を飛ばして広範囲の地域を詳細に観測するアイデアを紹介してますが、火星探査は、一段と効率的かつ精密な調査にレベルアップしていくことが求められる段階になってきたということですね。
水の存在は、確認されており、次は生命(微生物)の発見と有人探査→長期滞在→入植→更なる深宇宙への基地作りとなるのでしょうか?
ロボット探査で効率よく調査することが必要ですね。
太陽系外に生命に満ちた地球型惑星を発見するのも時間の問題となっています。
究極は、そこへ人が行かなくては・・・握手も出来ない!

下の画像は、本文とは関係なく静かな冬の朝の風景です。

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火災訓練

2010-12-04 21:25:11 | 520MARS
IBMPのニュースによりますとMARS500で12月1日に火災訓練が行われました。
この実験は、クルーには事前に知らせてないとのこと。
火災は、医療技術施設の電力盤のショートによって発生という想定です。
この火災にMARS500のクルーがどう対処するかをモニターして彼らの現在の健康状態や任務への適応状態を調査したそうです。
今回の実験は完了し、多くのデーターが取得されたとのことです。
現在、分析中で、その結果は、近々発表されるとのことですので興味を持って待ちたいと思います。

詳しくは、下記にて
http://mars500.imbp.ru/en/news.html

写真は、下記にて
http://mars500.imbp.ru/en/gallery/520_outside_1.html







このシュミレーション実験に入る前には「そんなこともあるかも~」という話は出ていたと思いますが、クルーは驚いたことでしょう。
diegouさんのTwitterには、まだ何も書き込まれていませんね。

http://twitter.com/diegou
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1時間毎に23ケ月休まず!

2010-12-01 23:00:27 | MSL


11月30日のニュースですが、NASAの次期火星探査ローバーCuriosityに気象観測器が設置されたとのこと。
上の写真で、技術者が持っている棒の様なものだそうです。
2本の内、1本を持っていてその向こうにもう1本水平に出ているのが見えますね。

詳しくは、下記にて
http://marsprogram.jpl.nasa.gov/news/whatsnew/index.cfm?FuseAction=ShowNews&NewsID=1085


気象観測器で測定するのは、下記の項目です。
・ローバーの周囲の温度と地面の温度
・風速、風向
・気圧、湿度
・紫外線

この気象観測器は、スペインのScience and Innovation省と工業技術開発センターによって提供されました。
主任研究者は、Javier Gómez-Elviraさんです。(マドリッドにあるCentro de Astrobiologíaの航空技師)

測定は、1時間毎に5分そして23ケ月間を予定しているそうです。
ちなみに23ケ月は、火星の1年間です。
まだ、ローバーCuriosityの着陸地点は、決定してませんが、Curiosityが下り立った地点の環境データーを収集することで微生物の発見に繋げる意気込みですね。
紫外線については、6つの異なった波長域を測定します。(NASAのMars Reconnaissance Orbiterによって上からモニターされた波長を含んでいます。)
気象観測器から得られたデーターで以下のことが分かると期待されています。

・火星の気象のメカニズム
・大気の循環モデル
・地表での紫外線測定による生命の居住性の評価
・生命探査

いずれにしても、既存の軌道船から得られたデーターと照合することで火星に関する理解が一段と進むことを期待してます。
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