火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

メタンを見つけたけど・・・

2019-04-26 11:04:19 | ESA

CuriosityがGaleクレーターで3火星年(約6地球年)に亘る「SAM」による大気測定でメタンを下図のとおり測定してました。
当ブログ「有機ある活動!」でも記載してます。

(C)NASA / JPL

そして、2019年4月1日にESAがMarsExpressによる火星大気中のメタン測定結果の再分析を行い、Curiosityが2013年6月15日に観測したメタンの強い信号を、その翌日Galeクレーター上空を通過したMarsExpressが惑星フーリエ分光計によって観測していたことが分かり、Curiosityの測定の裏付けがされました。
その記事がNatureにも載りました!

ESAの記事

http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/Mars_Express/Mars_Express_matches_methane_spike_measured_by_Curiosity

Nature

https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/12903

でも、でも、4月25日のNatureには「火星にメタンは見つからなかった」という記事が載っています。

https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/98545

主な趣旨は、以下の通りです。Curiosityが観測したGaleクレーター内のメタン濃度とMarsExpressが測定した火星大気上層のメタン濃度との整合性が取れないということです。
Nature記事の一部「火星では過渡的で局地的なメタン濃度の上昇と、大気中メタンの背景濃度の季節変動の検出が報告されているが、これらを、火星大気の化学と物理に関する現在の理解に基づいて予想されている均一なメタンの分布と容易に両立させることはできない。」

Curiosityが見つけたメタンは、どこへ行ったのか??

*ESAの最初の記事が4月1日だったので、、、

コメント

宇宙での存在感を増す!

2016-12-04 00:40:11 | ESA

12月2日のESAの閣僚理事会で、Space 4.0の始まりとして火星探査やロケット開発のための予算103億ユーロが承認されました。
103億ユーロというと約1兆2,500億円となります。
もちろん、年間予算ではなく、今後2020年代までに亘って使用される予定です。
通常のESAの年間予算は、約30億ユーロです。
宇宙開発競争激化の中でESAの存在感を増そうという意欲に満ちたものです。
日本経済新聞の記事は、こちら 

とにかく、ExoMarsの継続が確認されたことで、安心しました。

コメント

Beagle-2 発見!

2015-01-17 11:41:44 | ESA

1月16日、ESAのMars ExpressのページでBeagle-2が発見されたことが発表されました!
発見したのは、NASAのMROでした。

凄い!無事に着陸していたようです。
下図は、NASAのMROによる画像です。

下図は、拡大図です。

下図のとおり、本体以外にパラシュートと後部カバーも発見されていますね。
Beagle-2は、2003年12月19日に母船から離されて火星大気圏に突入しました。

その後、NASAも協力してBeagle-2を探しましたが、見つからなかったのです。
ところが、着陸予定地のIsidis平原で、しかも着陸予定範囲の中心から5km離れたところで ソーラーパネルを一部展開した状態で見つかったのです。
軟着陸に成功していたと思われます。
では、なぜ通信が繋がらなかったのでしょうか?
実は、Beagle-2では、ソーラーパネルが展開することで通信アンテナが露出する仕組みになっていたのです。
ソーラーパネルの展開が不十分に終わったことが通信不能の原因となったようです。
しかしながら、Beagle-2が無事に軟着陸を果たしたということが分かり、2016年と2018年に計画されているExoMars計画の弾みになると、ESAでは喜んでいますね。 


コメント

クワッドコプターで精密な着陸を!

2014-07-10 00:26:14 | ESA

ESAのStarTiger projectで‘dropship’ (quadcopter)によるローバーの着陸テストが成功しました。
場所は、北ドイツにあるAirbus’s Trauen site に作られた40m×40mの敷地です。
そこは、危険な岩だらけの火星の風景を模した場所です。

‘dropship’ は、以下のことを完璧にこなしたとのことです。
・17mの高さに上昇
所定の位置に飛ぶためにGPSと慣性システムを使用
・目的地まできたら、視覚ベースのナビゲーションに切り替え

・高度10mまで降下
・5mの手綱でローバーを吊るし下ろしてから、ゆっくりとローバーを安全な場所に着地させる
・自身は安全な高さまで戻る

‘dropship’ : ローターの直径が41cm、重量13.2kg(ローバー3.6kg込みの総重量約16.8kg)、最大飛行時間 約15分(電池容量による)

ビデオは、下記の画像をクリックしてください。

このチームは、 Airbus Defence & Space’s facility(Bremen, Germany)が主催して以下の組織から派遣されたエンジニアで組織されています。 
・the German Research Center for Artificial Intelligence
・Portgual’s Spin.Works aeronautics company
・Poland’s Poznań University of Technology Institute of Control and Information Engineering

いろいろ研究がされているんだなーというのが事務局の感想です。
でも、気圧が低い火星でヘリコプターは・・・
使えると便利ですが・・・

コメント

火星へ向け飛び立った日から早10年!

2013-06-24 23:42:53 | ESA

ESAのMars Expressがロシアのバイコヌールから打上げられて10年が経ちました。
Mars Expressは、2003年6月2日にソユーズFG/フレガートロケットで打上げられて2003年12月25日に火星周回軌道に乗りました。
着陸機ビーグル2は、放出は成功しましたが、着陸に失敗してしまいました。
ESAとしては、初めての惑星探査ミッションで、次はExoMarsを2016年と2018年に計画していますね。
10周年記念の式典がWeb放送されています。
式典では、この10年で Mars Expressのミッションの主な功績と火星地表面の鉱物の地図が発表されています。

下図は、10年間の実績をまとめています。
2008年には、Phoenixの着陸を追跡しました。
2012年には、Curiosityからのデーターを中継しましたね。 

下図は、Mars Expressが作成した鉱物の地図です。
1枚目は、水の存在下で生成した水和鉱物の分布を示したものです。
2枚目と3枚目は、火山活動によって生成した鉱物の分布を示したものです。
2枚目が橄欖石、3枚目が輝石の分布を示しています。
4枚目は、酸化第二鉄(Fe2O3)の分布、5枚目は、ダストの分布を示しています。

ビデオは、こちら 

10年間良く働きましたね。まだまだ、頑張ってもらいましょう!

コメント

南極から火星へ

2012-05-13 22:04:27 | ESA


5月7日のMarsDailyにイギリスのThe Independentのレポートが紹介されています。
南極で行われているESAの有人火星探査のための8ケ月に亘る閉鎖実験に参加しているイギリスの医師であるAlexander Kumarさんに電話インタビューしたものです。
2006年から夏チーム、冬チームの編成で14名程度で人類が火星へ到る長期のミッションに如何に対応すべきかの研究を続けています。
特に、4ケ月間の白夜の季節には、気温もマイナス80℃となり、外部からの補給等の支援も出来なくなる環境下で人間の耐久性の限界をテストするようです。
Alexanderさんは、次のようにインタビューに応えて発言しました。「人間がそのような極限環境で暮らすことができることを私たちが示すことが重要です。」「私は、私たちがある日火星に辿り着くことができることを示したいと望みます。」

場所は、南極に設けられたESAの施設Concordiaで行われています。

Concordiaは、2005年に開設。
南緯75度06分 東経123度20分
海抜3,200m
下図の★印がConcordia


Alexanderさんは、Concordiaに1年以上滞在したEoin Macdonald-Nethercottさんと交代する為に今年の1月27日にConcordiaにやってきました。
まず、Alexanderさんは、1月7日にthe Astrolabeに乗ってタスマニアのホーバートの港を発ちました。



南極海を横切り、1週間にわたる旅行の後、the Astrolabeはデュモン・デュルビルに着きました。



其処から、約1,200kmの距離を双発プロペラ機で5時間のフライトの後に、やっと高度3,200mのConcordiaに着きました。



Concordiaは、極端に厳しい環境の中で、長期間隔離されており、小さな多文化的なチームに対する影響を検討するのに理想的な場所と言えますね。

5月11日のConcordiaのサイトのニュースによりますと、いよいよ太陽に別れを告げるときが来たとのこと。
9月まで太陽とお別れですね。


また、2013年度の参加者の募集が行われており、締め切りが6月8日となっています。
残念ながら、ESA加盟国の国籍を持っているか在住していないと参加資格が無いようです。
また、健康で医学的素養(博士号等)があり、英語が出来てフランス語かイタリア語も出来るとなお良いとのことです。

3-5人の候補者が2012年7月に完全な健康診断、心理学的アセスメントおよびインタビューのためにパリに招待され、すべての医学のテストの結果が良ければすぐに、最終選考に到るとのこと。
2012年10月の前半に出発前の打ち合わせがあります。
2012年11月末から2013年1月の間の出発となります。

現在、K・S・ロビンスンの「レッド・マーズ」を読んでいるところですが、火星へ移住する100人の選抜と訓練がやはり南極で行われている設定となっていましたので、興味深いです。

南極には、30ケ国を超える国が観測基地を設けており、夏に4,000人、冬に1,000人の研究者が滞在しているとのことです。
参考までにWikipediaを見てみましたが、改めて人間の探究心は凄いと感心しました。
コメント

過飽和か~

2011-10-01 22:35:28 | ESA
9月30日のMarsTodayによりますとESAのMars Express搭載のSPICAM(Ultraviolet and Infrared Atmospheric Spectrometer)による測定の結果、火星の大気が水蒸気で過飽和されていることが分かったそうです。



これは、今までの探査の中でも初めての驚くべき発見です。
このことによって、火星の全球的な水循環と大気の進化の歴史を理解するうえで重要な意味を持つとのことです。
以前の大気モデルでは、高度20-50kmでの水蒸気量を10-100倍低く見積もっていたことになります。
高高度では、太陽からの放射線によって水蒸気は、水素と酸素に分解されて宇宙空間へと散逸していくこととなり、水が火星から失われた割合、および火星の表面および大気の長期的な進化を知る手がかりとなります。

NASAのMROも垂直方向での大気の測定をしています。
MROの気象探測機は、水平線方向の大気中の気温、気圧、ダスト、水蒸気を高さ5kmの垂直のカラムとして立体的的に測定しています。
MROは低高度の地表面に近いところを測定しています。目的が違うということですね。

火星の大気情報(Wikipediaによる)
・大気圧 0.7-0.9 kPa
・平均気温 -43℃
(-130℃ + 0℃にも満たない)
・二酸化炭素 95.32%
・窒素 2.7%
・アルゴン 1.6%
・酸素 0.13%
・一酸化炭素 0.07%
・水蒸気 0.03%

地球大気組成 (体積比,地表)(Wikipediaによる)
・窒素 78.088%
・酸素 20.949%
・アルゴン 0.93%
・二酸化炭素 約0.04%
・一酸化炭素 1×10-5%
・水蒸気 0.0~4.0%
コメント

火星だって言うのに雨なんか降るもんで

2011-05-09 23:11:01 | ESA
5月2日のESAからのニュースによりますと4月18日~22日にスペインアンダルシアのRio TintoでESAの火星探査車と宇宙服の試作品をテストしたそうです。
Rio Tintoの風景や地形は、火星にそっくりだと言ってます。
空が今一ですが、火星っぽい。



Eurobotは、4輪で単独の活動も可能でマーズノウトのアシスタントとして共同作業も出来ます。
写真のように乗ることも出来るんです。
アームには、いろいろな道具やセンサーを取り付け交換可能で音声またはjoystickを使用して操作します。
楽しそうですね。



Aouda.X宇宙服は、オーストリア宇宙フォーラムの開発だそうです。
この試作品は、ヘッドアップディスプレイ、二酸化炭素除去による呼吸装置、医療モニタリングそして実際のスーツに匹敵する丈夫で柔軟な関節と手袋、そして無線装置を備えています。



下図の隊員Ulrich Lugerさんが着ているベストがthe Long Term Medical Survey System (LTMS)です。
宇宙服の下に着ているので汗だくのように見えます。
南極のthe Concordia research stationでは、テスト済みとのことです。



でも、雨などで苦労した様子です。


今回のテストは、the Austrian Space Forum (ÖWF) とProf. Felipe Gomezさん(the Centro de AstroBiologia institute in Madrid) とEuroplanet (a European research organisation for planetary science) が共同で実施したそうです。




コメント

ちょっと地溝帯!

2010-02-07 14:25:53 | ESA
10年2月3日ESAからMars Expressの High Resolution Stereo Cameraによる画像が発表されました。
ファイル名からすると09年11月9日に撮影されたようです。



大きい画像は、下記にて
http://esamultimedia.esa.int/images/marsexpress/452-20091109-6547-6-co-01-SirenumFossae_H1.jpg

場所は、09年7月28日の当ブログで紹介したMa'adim谷の近くで上記の画像の中心は、南緯28°東経185°(西経175°)です。
南半球の高地でSirenum Fossae領域(サイレナム地方)の一部です。
画像は、約230km×127kmで広さは、約2万9450平方キロですのでベルギーの広さに相当するようです。標高は、3,000m位です。
Sirenum FossaeはTharsis火山地帯から南西へ2500km以上離れたところに広がっています。
(火山地帯はオリンパス山(私たちの太陽系で最も高い火山)を含みます)。
Sirenum Fossaeは、Tharsis領域の隆起の間に地殻に生じた圧力によって形成された、地溝帯とのことです。
火星の眉と称される暗く見える地域で、クレーターが多く分布しています。
今回の画像は、古いクレーターと新しいクレーターの混在している様子を伝える為のものです。

下の画像は、上記の画像の説明のためのものです。
①の枠には、直径50kmのクレーターがあり、かなり古いものと推定されます。
②の枠には、大きな谷があり、枠の左側には2本の平行な線が見られる。これが地溝帯だそうです。
大きなサイズで見ると良く分かりますね。
③の枠の中心には、大きさ約28kmのクレーターがあり、浸食をあまり受けていないので若いクレーターと予想されます。この枠の中で最も新しいクレーターは、大きさ9kmの小さなものです。
枠の下側のクレーターの大きさは34km。一番大きなクレーター(左上のはみ出ている物かと)は、大きさが56kmでこの中では、一番古いものだとのことです。


大きな画像は、下記にて
http://esamultimedia.esa.int/images/marsexpress/451-20091109-6547-6-ft-01-SirenumFossae_H1.jpg

地溝帯については、下記にて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%BA%9D
コメント

いつも一緒さ!

2009-12-13 11:26:26 | ESA


12月11日にESA(European Space Agency)が11月5日に撮影したフォボスとダイモスが一緒に写っている画像を発表しました。
1.5分間で130枚の画像を撮影したものです。
撮影時の条件は、下記の画像の通りMars Expressからの視野に火星が入らない時期を待つ必要がありました。
ESAでは、この画像を得る為に長期間計画してきたとのことです。
私のブログでは、見難いので下記サイトの拡大画像をお勧めします。




詳細と動画を下記サイトにて見ることができます。

http://www.esa.int/SPECIALS/Mars_Express/SEMDOE7JT2G_1.html#subhead3

Mars Expressからフォボスは、1万1800km、ダイモスは、2万6200kmの距離です。
フォボスとダイモスのデータを下記に。ちなみに月は、フォボスの約7百万倍の重さです。

           フォボス      ダイモス
公転周期     7時間39分     1日6時間18分
質量(kg)     1.08×10の16乗   1.8×10の15乗
          (10.8兆トン)      (1.8兆トン)
大きさ(km)    13.3×11.1×9.3  7.6×6.2×5.4

ESAのサイトの動画を見ていると凄いな~という気持ちと行ってみたいという気持ちが強まりますね!
コメント

Spiritがいる近くのMa'adim 谷の影像です。

2009-07-28 23:42:35 | ESA
ESAのMars Express搭載のHigh Resolution Stereo Cameraで2008年12月24日に撮影された地形が公表されました。
Ma'adim谷は、Marineris峡谷に次いで大きい谷の一つだそうです。クレーターや溶岩流そして地質学的特長がある地域です。

詳細は、下記にて
http://www.esa.int/SPECIALS/Mars_Express/SEMQU2E3GXF_1.html

下記の写真は、Ma'adim谷の南東で138x70kmの広さで中心が南緯29°、東経182°です。
Spiritが動けなくなっているところに近い様です。Spiritの脱出には、まだ時間が掛かりそうですね。何か良いアイデアは、ないものでしょうか?



Ma'adim谷は、幅20kmで深さが2kmで「二分境界」の近くの南高地に始まってGusevクレーターで終わっています。
「二分境界」は、標高が高くてクレーターが多い南半球と標高が低くクレーターが少ない北半球を分けている境界を指してます。文献を見ると「二分性」と言ってます。
表面の年代は、南半球の年代が古く、北半球は年代が若いといえます。
下は、ortho-imageという高度を色分けした地図です。(この辺りは、詳しくないのですが。)
紫が-500m、ブルーが0m、オレンジが+500mというようになっています。画面で言うと上から下へ高度が高くなっています。クレーター内が一番低いですね。



Tharsis火山地帯の形成の影響が見られるとのことですが、私には十分理解できません。
でも、こういう地形が着々と調査されていることは、今後の進展に期待が膨らみます。
最初の火星基地は、どこになるんでしょうか?
コメント