火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

満火星です!

2010-02-28 23:25:47 | Weblog
2月25日にCMO#369がアップされました。
今回は、2月1日から15日までの報告です。
視直径は14.1°から13.3°まで小さくなってきています。日本は、天候に恵まれず苦戦してますね。
今回も極型黄塵の観測が多かったです。マレ・アキダリウムの北で見られています。
2月1日のLaurenceさん、2月2日のSanchezさん、Casquinhaさん、3日のParkerさん、4日のPhillipsさんの画像が分かりやすかったです。
クサンテ夕霧もこの時期は濃いとのこと。
7日の森田さん、12日の阿久津さん、13日の森田さん、熊森さんが撮影してます。日本の天気が良かったのですね。眼視では、北極冠に負けない明るさで見えていたそうです。
オリンポス山の夕霧も観測されてます。
朝霧は、シルチス平原での観測です。
衝効果は、7日のFranaganさん、14日と15日の阿久津さんの画像で衝効果(満月状態)が見られるとのこと。


詳しくは、下記にて
http://www.hida.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn5/CMO369.pdf

画像は、下記にて
http://www.hida.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2009/f_image.html

追加情報として兵庫の松本さんの投稿が紹介されています。松本さんからのお便りも14-15ページに載ってます。
1月24日の松本さんの画像は、1930年製の口径25cmの中村要鏡での撮影とのこと。
松本さんも同じ年の生まれだそうです。
詳細が良く写っているので南さんも驚いてらっしゃいますね。

先日横浜の三渓園に観梅に行った時の写真を紹介します。

鉢植えの蝋梅です。


臥竜梅です。
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かなり雪が融けています!

2010-02-28 10:56:52 | Phoenix


上の写真は、MROのHiRISEの画像で左が2月8日で右が2月25日です。
1辺が100mで下が北側です。
・MRO(NASA's Mars Reconnaissance Orbiter)
・HiRISE(High Resolution Imaging Science Experment camera)

かなり雪融けが進んできているのが分かりますね。季節的には、5月中旬といったところです。
日照時間は、22時間程で08年5月25日に火星に着陸してから3ケ月ほど経過した時期に相当するとのことです。
今回は、まだ最終結果の発表ではありませんが、Phoenixからの信号は確認できない模様です。
次は、4月5日から9日が予定されています。この時期になると24時間太陽がPhoenixを暖めてくれるので期待度が高まります。

大きい画像は、下記にて
http://www.nasa.gov/images/content/430439main_phoenix20100226-full.jpg

詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/phoenix/images/phoenix20100226.html

08年のその頃のブログを振り返ってみますと下記のような記事があります。
08年8月30日:太陽が75分間沈むようになった。Spiritが息を吹き返した。
08年9月21日:白雪姫溝に初霜。
08年10月1日:上空で雪が降るのを観測した。

何とも懐かしいです。Phoenixの復活が熱望されます。
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三角関係

2010-02-23 23:32:58 | Phobos
ESAのMars Express Blogの2月17日の記事によりますとPhobosの内部構造の詳細を得るためにMars ExpressがPhobosに接近した時にPhobosから重力の影響を受けるのを利用する計画を立てているようです。
火星とPhobosとMars Expressの三角関係をMars Expressと地球上の2台の巨大アンテナとの三角関係でPhobosの内部構造を解き明かそうと言うことです。
使用される巨大アンテナは、ESAの35mDSA-2(Deep Space Antenna、SpainのCebreros stationにある)とNASAのこれもSpainにある70mのDSS-63(Deep Space Station、SpainのRobledoにある)です。



Mars ExpressがPhobosを追い越す時、Phobosの重力の影響によってMars Expressの速度変化が引き起こされる。それをMars Expressからの無線信号の微妙な変化から捕らえることでPhobosの重力分布が推定できるとのことです。

詳しくは、下記にて
http://webservices.esa.int/blog/post/7/1006
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雛祭りが最高!

2010-02-20 18:58:59 | Phobos
2月16日のMarsTodayによりますとESAのMars ExpressがPhobosへのフライバイを開始しました。
フライバイは、2月16日05:52 UTに開始され、そして最接近が3月3日で3月26日まで続けられるとのことです。



Mars Expressに搭載されている全ての機器を活用してPhobosのデータを集めます。
前回のフライバイでPhobosの体積と質量をかなり正確に測定して、Phobosの内部に空洞があると予測されています。
今回の最接近の距離は50kmとなる予定で、その時にPhobosの重力分布を測定する計画です。

Mars Expressは、極を回る最大距離10,000kmの楕円形の軌道を回ってます。
Phobosは、約9400kmの高度を7時間39分間で回っています。火星表面から見ると西から昇って東へ沈んでいくのが見られることでしょう。
Mars ExpressとPhobosは、定期的に接近することがあり、今回は絶好の機会であるとESAでは張り切っています。

詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=30242

http://www.esa.int/SPECIALS/Mars_Express/SEM4Q1NEG5G_0.html




Phobosの正体は、いまだ謎です。次の3通りの可能性が考えられていますが、真実は解るでしょうか?
①火星の重力に捕まった小惑星である。
②火星が形成された時に同時に形成された。
③火星に大きな隕石がぶつかって、飛び散った残骸が火星軌道上で形成された。

雛祭りの頃には、何かニュースがあるかもしれません。
楽しみに待ちましょう!
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今度は60回上空通過です!

2010-02-18 23:32:19 | Phoenix
MarsPhoenixのTwitterによりますといよいよ2月22日から26日の間でOdesseyが再びPhoenix上空を通過して耳を澄ます予定です。
前回は、1月18日から3日間で30回の上空通過でしたが、残念ながらPhoenixからの応答は有りませんでした。
今回は、2月22日から5日間で60回上空通過を予定してます。
2月22日は、「天文年鑑」の火星暦によりますと5月15日辺りになりますのでかなり気温が上がって来ていることと思います。
期待しましょう。

Twitterでは「見込みは低い、希望的観測は高い」と言ってますが・・・。

下記にて
http://twitter.com/Marsphoenix

Phoenixが火星に着陸した日は、火星暦で6月6日辺りで、CSA(カナダ宇宙局)の観測装置が測定した火星の気温は、最高気温が-30℃、最低気温が-80℃でした。
CSAがPhoenixに搭載したレーダーと気象観測装置は下記の通りです。



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ここも面白そう!

2010-02-14 15:41:56 | MSL
2月10日のMarsTodayによりますとNASAのJPLのRalph Millikenさんが二人の同僚とMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)の撮影した画像をもとに火星のGALEクレーターでの地層を調べた結果を Geophysical Research Lettersに発表したとのことです。
GALEクレーターは、2011年打上予定のMSL(the Mars Science Laboratory roverのCuriosity)が調査する候補地の一つです。
場所は、南緯4.8°、東経137.3°で直径は約152kmです。
数100の露出地層が露わになっているところで、数10億年前の大規模な環境変化が記録されているとの事です。

詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/news/mro20100211.html



粘土層から硫酸塩の層そして乾燥した層と下から上へと層をなしています。
上記の写真は、南西方向に向かって見た画像で、幅1.5km、マウンドの中心高さは4km(グランドキャニオンの約2倍)です。

HiRISEの画像は、下記にて


上の画像は、2006年11月20日のものです。

詳しくは、下記にて
http://hirise.lpl.arizona.edu/PSP_001488_1750

水が存在していたことは、確実ですね。
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衝効果が見られました

2010-02-11 18:09:04 | Weblog
2月10日に火星通信のCMO #368がアップされました。
今回は、1月16日から31日までの報告です。期間中、27日は最接近、29日には衝を迎えました。
1月31日の当ブログで触れましたが、1月29日からのマレ・アキダリウムの北から極冠で発生した黄塵の報告が多かったです。
また、衝の時ならではの衝効果の報告もありました。

詳しくは、下記にて
http://www.hida.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn5/CMO368.pdf

各画像は、下記にて
http://www.hida.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2009/f_image.html

念のために画像の見方をお伝えします。
・上のサイトにアクセスしたら左側に日付順にインデックスがありますので見たい日付をクリックしてください。
・左側に日付に対応した各観測者の名前が出てきますので、見たい観測者のところをクリックすると右側に投稿画像が出ます。

1.北極冠の黄塵について
1月29日:マレ・アキダリウムからの画像です。英国では、良く晴れたらしく良い画像が多いです。
    Tyler氏、Sharp氏、Mason氏はUKの方です。
1月30日:やはりマレ・アキダリウムからの画像です。Lewis氏、Lawrence氏もUKですね。
1月31日:ユートピアからの画像で、日本人の阿久津氏(セブ・フィリピン)の画像が良いですね。

2.衝効果については、事務局は始めて知りましたが「オリンポス・モンスなどの山頂が衝の時輝くのが衝効果」ということだそうです。
1月29日:Fernandez氏(フロリダ)はスケッチを描いてます。Morales氏(プエルトリコ)は画像で両氏とも中央付近で捉えてます。
1月31日:Parker氏(フロリダ)は朝方での画像です。
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ちょっと地溝帯!

2010-02-07 14:25:53 | ESA
10年2月3日ESAからMars Expressの High Resolution Stereo Cameraによる画像が発表されました。
ファイル名からすると09年11月9日に撮影されたようです。



大きい画像は、下記にて
http://esamultimedia.esa.int/images/marsexpress/452-20091109-6547-6-co-01-SirenumFossae_H1.jpg

場所は、09年7月28日の当ブログで紹介したMa'adim谷の近くで上記の画像の中心は、南緯28°東経185°(西経175°)です。
南半球の高地でSirenum Fossae領域(サイレナム地方)の一部です。
画像は、約230km×127kmで広さは、約2万9450平方キロですのでベルギーの広さに相当するようです。標高は、3,000m位です。
Sirenum FossaeはTharsis火山地帯から南西へ2500km以上離れたところに広がっています。
(火山地帯はオリンパス山(私たちの太陽系で最も高い火山)を含みます)。
Sirenum Fossaeは、Tharsis領域の隆起の間に地殻に生じた圧力によって形成された、地溝帯とのことです。
火星の眉と称される暗く見える地域で、クレーターが多く分布しています。
今回の画像は、古いクレーターと新しいクレーターの混在している様子を伝える為のものです。

下の画像は、上記の画像の説明のためのものです。
①の枠には、直径50kmのクレーターがあり、かなり古いものと推定されます。
②の枠には、大きな谷があり、枠の左側には2本の平行な線が見られる。これが地溝帯だそうです。
大きなサイズで見ると良く分かりますね。
③の枠の中心には、大きさ約28kmのクレーターがあり、浸食をあまり受けていないので若いクレーターと予想されます。この枠の中で最も新しいクレーターは、大きさ9kmの小さなものです。
枠の下側のクレーターの大きさは34km。一番大きなクレーター(左上のはみ出ている物かと)は、大きさが56kmでこの中では、一番古いものだとのことです。


大きな画像は、下記にて
http://esamultimedia.esa.int/images/marsexpress/451-20091109-6547-6-ft-01-SirenumFossae_H1.jpg

地溝帯については、下記にて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%BA%9D
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コンステレーション打ち切り

2010-02-06 11:43:09 | NASA


すでに各所で解説されていますが、当ブログでも触れておきます。
米国時間2月1日にオバマ大統領が11年度(2010年10月~2011年9月)の予算教書の中でNASAの計画である「コンステレーション計画」の柱である月有人探査計画を打ち切ることを発表しました。
この「コンステレーション計画」は、04年にブッシュ前大統領が打ち出したものですが、次世代ロケット「アレス」の開発が難航していたものです。
この計画で米国は、1972年にアポロ17号で2人の宇宙飛行士が月面に立って以来、長い中断がありましたが、20年までに月有人探査を実現することを目指していました。

オバマさんは、選挙戦の最中から教育が最優先と述べて宇宙開発には積極的な発言が無かったので、やっぱりという感じです。
「コンステレーション計画」を5年遅らせれば、教育予算が賄えるとも発言してました。
ブッシュが8年間も大統領をやり、短絡的なテロとの戦いと自由主義経済万能論が行き詰まり、大変な経済危機を世界が経験している現在の状態では、財政再建優先と雇用の創出に重点を置かなくてはならないので、やむを得ないかなと思います。
ただし、ホワイトハウス行政管理予算局のオーザッグ長官は「火星有人探査を視野に入れたより広い長期的な計画に移行する」という方針を示してます。
また、オバマ大統領もコンステレーション計画に代えて「我々を技術革新と発見への新たな旅路へと駆り立てる、米国の想像力に投資する野心的な新宇宙開発構想を立ち上げる」と言ってますので、期待して待って居たいと思います。
更に、NASAのボールデン長官は、「月探査計画中止は、米国が宇宙への大志を捨て去ったことを示す訳ではない。」と発言してます。
宇宙開発への熱意が受け継がれていくことを信じてます。

ただし、米国では宇宙産業がある程度の地位を占めているので、今回の決定により宇宙産業への打撃が予想され雇用問題等も含め議会の理解を得る為には、かなり大変な作業になるとの見通しが出ています。

米国の2011年度予算は、3兆8340億ドル(財政赤字1兆2670億ドル)
NASAの予算は、FY2010年 187.2億ドル、FY2011年 190億ドル、FY2012年 194.5億ドルとなってます。
コンステレーション計画には、すでに90億ドルが投じられ、今後も毎年30億ドルが投じられる計画であった。日本のダム工事やらの公共事業を連想しますね。
その代わりに、シャトルに代わる地球の低軌道に宇宙飛行士を送る商業宇宙輸送機を開発する為今後5年間で60億ドルの予算が充てられることとなっているんですが、かなりの減額となりますね。

NASAの予算は、下記にて
http://www.nasa.gov/pdf/420990main_FY_201_%20Budget_Overview_1_Feb_2010.pdf

Constellationのサイトは、下記にて
http://www.nasa.gov/externalflash/CxEMM_SITE/index.html

現在、有人の宇宙活動はISSでの活動が行われているのみで、家の縁側で日向ぼっこしている程度の活動しかできてません。
事務局の考えとしましては、月探査に余分な経費をかけるより、火星への有人探査計画を進めて欲しいと思ってましたので、今回、長い中断にならないで良い方向へ行くことを期待してます。
「アレス1」に関しては、デザイン的にも無理目な感じでしたので、一からやり直せるほうが良い結果が得られるのではと思います。
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塹壕戦へ!

2010-02-01 00:02:13 | MER
1月26日のNASAの発表ですといよいよSpiritは、HomePlateの西側面にあるTroyからの脱出を断念して塹壕戦へ切換えることになりました。
結局、いろいろ試したけど駄目でしたか・・・。
でも、電力さえ何とかなれば、もう一働き出来そうです。
無線などを使って火星の地軸の変動を数インチの精度で測定できるので、自転方向の長期変化から、火星のコアの大きさと密度が推定され、短期変化からコアが固体か液体か推定できるとのことです。
また、ロボットアームで近くの土壌を調べたり、地表の砂の流れなどから大気の動きをモニターしたりすることができるようです。
結構、凄いことが分かりそうです。



それにしても、今のままでは2月中旬に電力が足らなくなる見込みですので、なんとかソーラーパネルを北側に向ける試みが始まってます。
5月14日が火星の南半球での冬至となります。
頑張って欲しいものです。
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