火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

火星の南極の地表下に塩水湖が!!

2018-08-09 13:48:54 | 水と生命

Copyright Spacecraft image credit: ESA/ATG medialab; Mars: ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO

Mars Expressが火星の南極の地表下に液体の水が存在しているのを発見しました。http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/Mars_Express/Mars_Express_detects_liquid_water_hidden_under_planet_s_south_pole

場所は、南極域のPlanum Australe地域で193°E、81°Sを中心とする位置です。
火星極冠の地下に液体の水が存在することは、30年前から予想されていたことで、Mars Expressの低周波レーダーMARSISは、12年以上に亘って火星の地下水を探してきたそうです。
そして、ついにやりましたね!!
2012年5月から2015年12月に収集されたデータによって、南極の地表下1.5kmで塩水湖の存在が確認されたということです。

Mars Express搭載機器については、こちら
http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/Mars_Express/Mars_Express_instruments

Copyright Context map: NASA/Viking; THEMIS background: NASA/JPL-Caltech/Arizona State University; MARSIS data: ESA/NASA/JPL/ASI/Univ. Rome; R. Orosei et al 2018

上図の説明
ESAのMars Expressは、南極極冠の下に埋められた水の証拠を見つけるために、氷の地下層に跳ね返ったレーダー信号を使用しています。
2012年から2015年の間に、南極のPlanum Australe地域で、地下および電離層探査装置MARSIS用のMars Advanced Radarを使用して29の専用観測が行われました。この期間に確立された新しい運用モードにより、ミッションの初期よりも高い品質のデータを取得することができました。
200km四方の研究領域は左側の画像に示され、表面上のレーダーフットプリントは複数の軌道として中間の画像に示されています。右側のグレースケールの画像は、NASAの火星探査機の熱放射イメージングシステムの画像で、基盤となる地形が強調されています。
フットプリントは、表面下のフィーチャから反射されたレーダ信号の「パワー」に対応して色分けされています。中心に近い大きな青色の領域は、宇宙船の多くの重なり合う軌道上で検出された主なレーダー - 明るい領域に対応します。
地下レーダープロファイルは、火星軌道の1つの右側のパネルに示されています。上の明るい水平の特徴は、この地域の火星の氷の表面を表しています。南極の層状堆積物 - 氷と塵の層 - は約1.5kmの深さに見られます。以下は、一部の領域では、青色で強調表示されたサーフェスの反射よりもはるかに明るいベースレイヤーですが、他の場所ではむしろ拡散しています。ベース層から反射された信号の詳細を分析することにより、液体の水に対応する特性が得られる。
最も明るい反射は、交差する軌道で193°E / 81°Sを中心とし、明確に定義された20 km幅のゾーンの輪郭を描いています。
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Scienceの記事は、こちら
http://science.sciencemag.org/content/early/2018/07/24/science.aar7268.full

Wiredさんの記事は、こちら
https://wired.jp/2018/08/05/liquid-water-on-mars/

マイナビニュースさんの記事は、こちら
https://news.mynavi.jp/article/20180806-674797/

火星の水事情に関しては、当ブログ「最近の水事情」を参考までに
https://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/8620f1ab642ce1eb4709c32c92dd8a7b

地球の南極にある氷底湖ボストーク湖については、こちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E6%B9%96

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大量の水発見!!

2016-12-07 10:00:30 | 水と生命

GIZMODOさんで、「火星に巨大な氷床を発見。水量は北米最大スペリオル湖以上かも」という記事が載ってましたので、紹介します。
詳しくは、こちらです。
ネタ元は、Geophysical Research Letters」です。

記事によりますと、テキサス大学オースティン校の博士課程学生Cassie Stuurmanさんのチームが、NASAのMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)搭載の火星の地下探査用レーダー、SHARAD (Shallow Subsurface Radar)のデーターを分析して、ユートピア平原の地下に大量の水の氷を発見したとのことです。
場所は、ユートピア平原の西側の地下1mから10mです。
推定量は、14,300 km³にもなります。

当ブログ2015年5月3日「中緯度に氷河が!しかも、動いている!」でも南北の緯度30°~50°の範囲の地下に大量の水があることが証明されています。
これも、MROのSHARAD のデーターから導き出したものです。(コペンハーゲン大学の研究者です。)
北緯30°~50°というとユートピア平原が含まれています。 

いよいよ、水の存在は確かなものになってきましたね。

--------水に関するアレコレ-----------

その1:東京都の2018年12月6日現在の貯水量は、合計で611,192km³ですので、今回発見された氷床は、その2.3%となります。
 12月5日の1日の配水量は、4,350km³でしたので、約3.3日分となります。
 一見少ないようですが、東京都の人口は、2015年11月時点で、13,646,374人でした。それ以外に大きな工業地帯とビジネス街、娯楽施設を抱えた大都市です。
 配水量で単純に比較すると13,646人だったら3,300日分、14人だったら3,300,000日分(約9千年分)の埋蔵量に相当しますね。
 東京都での個人の水使用量は、2014年の統計で平均220リットル(約0.22m³)です。
 でも、使用内容をよく見ると洗うことに大量の水を使用していることが分かります。
 この水は、節約も出来るし、火星でも水の再生システムで再利用することになりますので、10,000人規模の工場や娯楽施設を備えた都市を作ることが可能になるかもしれません。 (水に関して言えば、100万人でも可能かも・・・)

その2:火星の地下の氷の利用法は、既に研究が始まっています。
 10月14日発表のJAXAの「第2回 研究提案募集(RFP)結果」の中に「マイクロ波凍結乾燥技術(氷から水をつくる技術)」がありました。
 詳しくは、10月24日の化学工業日報JAXAの記事をご覧ください。
 *日刊工業日報からの引用:マイクロ波化学はこのほど、マイクロ波を用い、月や火星で地中の氷から水を作る技術の開発を始めると発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究提案募集に対し、東京工業大学と共同提案が採択された。まずは地球上で技術を確立し、将来、月や火星での実証を目指す。

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*ますます、有人火星探査の実現性が高まってきました。
火星の風景が下図のようになることがあるのでしょうか・・・ 

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最近の水事情

2016-07-15 13:50:05 | 水と生命

7月8日のNASAのJPLのニュースによりますと、マリネリス峡谷内でRSL(recurring slope lineae) が多数観測されたそうです。
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?feature=6562 

*RSL(recurring slope lineae):季節に対応して、暖かい時期にクレーターの斜面で観測されてきた水が流れたような黒い筋のことです。

MRO(マーズリコネイサンスオービター)のHiRISEカメラによるものです。
下図の青のポイントがRSLで、41サイトで観測されています。
各サイトは、HiRISEカメラで5.4km×12kmの範囲の単一画像として撮影されています。 

下図は、各サイトの詳細な画像の一例です。
幅約2.5kmの範囲を表しています。 

各サイトでRSLが数本から千本以上まで確認されています。
この41サイトから流れ出る水量は、3万から10万立方メーターと推定されています。 

ただ、問題点として「その水は、どこから来ているのか?」です。
今までのクレーターで観測されたRSLの場合は、「豊富な地下層保持水がクレーター形成時の衝撃によって作られたクレーター壁に保持されているため。」と考えられています。
マリネリス峡谷の場合は・・・
現在、有力なアイデアは、「大気の水分を高濃度の塩類を含む地質が吸収した結果である。」 と言うものです。
メカニズム的に無理があるようですが、今後の研究を待ちたいと思います。 

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ちょうど良い機会なので、火星の水をまとめておきます。
結構たくさんあるなーと言う印象です。 

1.北極・南極にドライアイスの下に氷の層があります。

2.2011年に確認されたRSLは、下記サイトで
・「液体の水!塩辛いけど」2011.08.05 
http://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/9cc2fe56a5d67b474bad50a8a8a69217

火星の低緯度で暖かい季節にいくつかの斜面で液体の水(塩水ではないかということ)が流れた証拠を確認したとのことです。

・「今も水が流れている!!」2015.09.30
http://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/ca9e3d45ca88797390736f06f45d18e8 

Palikirクレーター、Haleクレーター、Copratesカズマ、Horowitz 

9月28日付けNature Geoscienceで「Spectral evidence for hydrated salts in recurring slope lineae on Mars:火星で繰り返し発生するRecurring slope lineae (RSL)に水和塩の証拠を発見」と言う論文が出されています。

3.火星表面を覆うダスト中に水分が広く分布している。
地表の土に2%の水分!でも、荷造りはまだ早いとのことです!」2013.10/02
http://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/18f43fcddca9e4e55b309da210af0c9f

地表のきめ細かな土粒子に約2%の水分子が含まれていることが分かりました。
この土粒子は、火星のほとんどの表面を覆っているので、火星全体に水があるといっても良い発見です。

4.タルシス三山の一つArsia Monsの北西面に2.1億年前、湖があった可能性があり、現在も水の氷があるかも。
赤道近くに水がある・・・」2014.05.30 
 http://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/4a5b94b1f0ebc48b906d936e21710dc7

タルシス三山の一つで一番南にあるArsia Monsの北西面に2.1億年前大量の水が湖を形成していた可能性があるとのことです。
火星の地質年代でthe Amazonian後期(4億年前から現在)の頃まで生命が存在できる環境を維持していた可能性があります。
驚くべきことに研究者達は、この地域に現在も水の氷が存在している可能性も示唆しています。

5.火星の隕石から
火星の隕石の分析から火星の地下に新たな水素の貯蔵層を発見」2014.12.24
http://www.titech.ac.jp/news/2014/029417.html

・火星隕石の水素同位体分析により火星地下に新たな水素の貯蔵層を発見
・水素の貯蔵層は含水化した地殻か氷(凍土)として火星地下に存在
・その存在量は過去に存在した海水量に匹敵する可能性を提示

6.中緯度に氷河を確認しました。
中緯度に氷河が!しかも、動いている!」2015.05.03 
 http://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/70da5958e50c81251981e1b325513d0e

the Niels Bohr Institute (at the University of Copenhagen)の研究チームが以前から軌道船によって中緯度で観測されていた帯状に伸びる氷河が水の氷であることを証明しました。
北半球と南半球ともに緯度30°~50°の範囲の中にあります。
水の氷の総量は、1,500億m3以上で、火星表面を1.1mの氷で覆うことが出来るとのことです。

                                 以上

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今も水が流れている!!

2015-09-30 01:44:14 | 水と生命

"NASA to Announce Mars Mystery Solved," というタイトルでマスコミや多くの人々の注目を集めたNASAのもくろみは、ばっちり!
でも、深夜にNASA_TVを見ていてずっこけた人も居たかと思います。
新しい情報は、MRO(マーズリコネッサンンスオービター)のCRISM分光計によって、以前から水が流れたと言われていた現象から過塩素酸塩水を確認したことです。
9月28日付けNature Geoscienceで「Spectral evidence for hydrated salts in recurring slope lineae on Mars:火星で繰り返し発生するRecurring slope lineae (RSL)に水和塩の証拠を発見」と言う論文が出されています。

"NASA to Announce Mars Mystery Solved,"って煽っておいて、たったこれだけ・・・
でも、よく考えると「凄い!!」ことなんです。 

以前から、MROのHiRISEの画像で、クレーターなどの斜面に水が流れたような跡が発見されていました。
2011年8月5日の当ブログ「液体の水!塩辛いけど」でも紹介してます。 
下図は、昨夜のNASA_TVの画像をカメラで撮影したものです。
青△の4箇所でRSLが観測されています。 



しかし、「本当に水なの?岩が転がっても同じような痕跡が出来るんじゃないの?」とか言われていたんです。
科学的に「液体の水だ!」と証明したんですから、 "NASA to Announce Mars Mystery Solved," と煽られて、少しずっこけたとしても、凄い発見には間違いありませんね!

SpaceRefの記事は、NASAの発表を素直に伝えています。

Emillyさんは、少し誇大広告ではないか、NASAの政治的意図と合致していると言いつつも、生命の存在の可能性が高まったと評価しています。
科学的探求の成果だと言ってますね。

SETIも同じような論調で、今回の結果を評価して「今日のNASAの発表は、たいしたものだ!」と言ってます。
過去に生命が存在したとしたら、液体の水の存在を確認したことで、今後生命を発見するチャンスがあると言ってます。

わくわくして来ましたね。
要は、「今までは、仮説でしかなかったことを、科学的に当たり前のことを着々とやって真実を突き止めた。」と言うことですね!

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生命の星・エウロパ

2015-06-01 12:25:04 | 水と生命

5月27日にNASAがEuropaミッションのための科学機器の選定を開始したとのニュースが発表されました。
それによりますと、Europaミッションの無人探査機は、2020年代に打上げられます。
無人探査機は、木星の周回軌道に入って、3年間以上の期間Europaへのフライバイを繰り返しながら探査を行うとのことです。
約25km~2,700kmの範囲で接近します。25kmって近いでしょ!
太陽電池パネルをエネルギー源としています。
NASAの会計年度2016年の予算要求には、Europaミッションを策定するための3000万ドルが含まれています。

搭載機器は、9つで、下記のとおりです。

「PIMS」(Plasma Instrument for Magnetic Sounding:磁気探査のためのプラズマ計測器)
・principal investigator/ Dr. Joseph Westlake of Johns Hopkins Applied Physics Laboratory (APL), Laurel, Maryland. 
・この装置は、磁力計と連動して動作し、Europaの周りのプラズマ電流の磁気誘導信号を補正することにより、Europaの氷の殻の厚さ、海の深さ、塩分を決定するための鍵となります。
 

「ICEMAG」(Interior Characterization of Europa using Magnetometry:磁気測定を使用したEuropaの内部の描写)
・principal investigator/ Dr. Carol Raymond of NASA’s Jet Propulsion Laboratory (JPL), Pasadena, California.
 
・この磁力計はEuropa近くの磁場を測定します-  PIMS機器と一緒に- 多周波電磁探査を用いたEuropaの表面下の海の場所、厚さや塩分を推測します。

「MISE」(Mapping Imaging Spectrometer for Europa:エウロパのマッピングをする画像分光計)
principal investigator/ Dr. Diana Blaney of JPL.
・この装置は、Europaの海の組成を調査するでしょう。Europaの海の生命好適性を決定付けるために有機物、塩、酸水和物、水氷層、および他の物質を同定し分布を調べます。

「EIS」(Europa Imaging System:画像システム)
principal investigator/ Dr. Elizabeth Turtle of APL.
・ この装置の広角と狭角のカメラは、50メートルの解像度でEuropaの大部分をマッピングし、最大100倍の高解像度でEuropaの表面の領域の画像を提供します。

「REASON」(Radar for Europa Assessment and Sounding: Ocean to Near-surface: 表面近くに海の評価と測深用レーダー)
・principal investigator/ Dr. Donald Blankenship of the University of Texas, Austin.
・ この二周波氷貫通レーダー機器は、Europaの氷の殻の隠された構造と潜在的な水を明らかにするために、海に近い表面からEuropaの氷の地殻の特徴と深さを測定するように設計されています。

「E-THEMIS」(Europa Thermal Emission Imaging System:熱放射イメージングシステム)
principal investigator/ Dr. Philip Christensen of Arizona State University, Tempe. 
・この「熱感知器」は、空間への水のプルームを噴出する可能性のある通気坑のような活性部位を検出するのに役立つ、Europaの高解像度、マルチスペクトル熱画像を提供します。

「MASPEX」(MAss SPectrometer for Planetary EXploration/Europa:質量分析計) 
principal investigator/ Dr. Jack (Hunter) Waite of the Southwest Research Institute (SwRI), San Antonio.
・この計器は、Europaの非常に希薄な大気と宇宙空間に排出された表面物質を測定することにより、表面及び表面下の海の組成を決定します。

「UVS」Ultraviolet Spectrograph/Europa:紫外線分光器) 
principal investigator/ Dr. Kurt Retherford of SwRI.
・この計器は、Europaの表面からの水の噴出するプルームの存在を検出するためにハッブル宇宙望遠鏡で使用されるのと同じ技術を採用してます。 UVSは、小さな噴煙を検出することができますし、月の希薄大気の組成とダイナミクスに関する貴重なデータを提供します。

「SUDA」(SUrface Dust Mass Analyzer:表面ダスト質量分析器) 
principal investigator/ Dr. Sascha Kempf of the University of Colorado, Boulder.
・この機器は、低高度flybysの時に表面と潜在的なプルームから直接サンプリングする機会を提供し、Europaから排出された小さな固体粒子の組成を測定します。

Europaに関する情報は、こちらにて
http://www.nasa.gov/subject/3148/europa/


*Europaと生命存在への人類の関心を振り返ってみると以下の通りです。

「Europaに関して」
1610年1月7日 ガリレオが発見。
1970年代   内部海の存在が理論的に予想されていました。
1990年代   ガリレオ探査機によって表面画像が得られた。表面の地形の特徴から海の存在が強く示唆されました。

「生命存在に関して」
1977年  深海探査艇「アルビン号」(潜航能力:4,500m)によってガラパゴス海嶺の熱水噴出孔周辺でジャイアントチューブワーム、貝類、甲殻類などの生物が群生しているのが発見されました。
従来、生命は、「太陽光と水」の存在が必須と考えられて来ましたが、「水とエネルギー」があれば、存在可能だと分かったのです。 

*関連図書:「生命の星・エウロパ」 著者:長沼 毅
 事務局も読んでいるところです。かなり高度な情報も含んでいるけど、大変分かりやすく、まとめられています。 
 ・「日本の「しんかい6500」をシャトルに乗せてEuropaへ送り込んでEuropaの海を潜って探査したい」
 ・「南極の「ボストーク湖」がEuropaの海に似た環境と推測されています。」 

*NASAは、かなり前からEuropa探査計画を考えて来ましたが、予算的な面で断念してきた背景がありますね。
いよいよ、具体的な動きになりました。
地球外生命が発見されるのは、火星が先なんでしょうか?Europaが先になるのでしょうか?
どんな顔しているのか、楽しみ! 

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中緯度に氷河が!しかも、動いている!

2015-05-03 23:18:47 | 水と生命

旧聞となりますが、水に関する貴重な情報ですので、メモしておきます。

4月8日にSpaceRefで紹介されていました。
*ネタ元は、こちら 
the Niels Bohr Institute (at the University of Copenhagen)の研究チームが以前から軌道船によって中緯度で観測されていた帯状に伸びる氷河が水の氷であることを証明しました。

下図が、その分布図です。北半球と南半球ともに緯度30°~50°の範囲の中にあります。
水の氷の総量は、1,500億m3以上で、火星表面を1.1mの氷で覆うことが出来るとのことです。(凄い!)
レポートは、Geophysical Research Lettersに掲載されています。 
長い間、それが水の氷かドライアイスか泥なのかが分からなかったのです。
 
研究者は、MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)SHARAD(Shallow Subsurface Radar)による10年間にわたるデーターと氷の流れのモデルとを組み合わせて解析した結果、水の氷で、しかも動いていることが分かったのです。
これだけの水の氷が火星の地表面に存在するのは、厚いダストが覆っているためと考えられています。


Credit: Mars Digital Image Model, NASA/Nanna Karlsson

AstroArtsの記事は、こちら

*世の中、ゴールデンウイークですね!
 本日、みなとみらい地区に行ったところ、人波に圧倒されました。

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大変だ!太陽系は、水にあふれている!

2015-04-09 21:14:04 | 水と生命

(そして、NASAは、自信にあふれている)

Curiosityの4月7日のWhat'sNewでNASAが生命探査の一環で取り組んできた「水を探す」プロジェクトの成果をまとめて概観しています。
Ellen Stofanさん(chief scientist for NASA)によれば、「私たちの世代で”私たちが太陽系およびその外世界で一人ぼっちなのか”という問いに最終的答えることが出来るかもしれません。」とのことです。
*ネタ元は、NASAのサイトです。

天文学者は、星間の巨大な分子雲の中に、惑星系が新しく生まれる原始惑星系円盤の中に、そして太陽以外の星を回る巨大惑星の大気の中に水が存在するサインを見ています。
また、地表下に液体の水を保持するいくつかの世界があり、氷や水蒸気の形で水を保持している更に多くの世界があります。
月や水星にも水の存在の徴候が確認されました。
太陽系は、水であふれているようにも見えますが、一方、火星のように乾燥した世界もあります。
火星の太古に大量の水が存在したことは、かなり確実になっていますが、その大量な水は、どこへ消えたのでしょうか?
この謎を解くためにMAVENがいま頑張っているところです。
太陽系内での水の分布を理解することで、45億年前に太陽系がどのように形成されたかの多くの手掛かりが得られるとのことです。

最近、千個目の系外惑星を検証したKepler のデータは、最も一般的な惑星の大きさが地球よりわずかに大きいことを確認しました。
Keplerの後継者、K2は、新しい世界を発見するために星の光の中の奥底まで監視を続けます。

NASAのTESSの今後のミッションは、太陽系の近くの明るい星で地球と同サイズかまたは、超地球サイズの系外惑星を調査することです。
TESSが見つけた惑星のいくつかは、水を有しているかもしれません。
NASAの次世代の宇宙望遠鏡のthe James Webb Space Telescopeは、これらの特別な世界の大気を非常に詳細に調査することでしょう。

下図は、太陽系での生命探査候補を示しています。

地球だけがが太陽系内で海を持っているわけではないことが分かっています。
海洋は、生命探索の手がかりを与えてくれます。

NASAの探査ロボットは、これらの遠い未知の海の世界へ旅して、すでに間近に迫っています。

  • Dawn宇宙船は、魅力的な準惑星 Ceresを周回しています。
  • New Horizons は、準惑星Plutoへ過去の劇的な飛行を経て、今年の夏に到着します。
  • Cassiniは、土星の衛星Enceladusに今年の後半に接近する予定です。水の間欠泉の現象の発見からEnceladusには、地下に海があることが分かっています。
  • NASAの将来の水の世界への探検は、木星の衛星Europaへのミッションとして、科学者や技術者の心の中に形を作っています。  

 

 

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Enceladusで、生命がいま生きて活動している可能性!

2015-03-13 22:41:00 | 水と生命

日米欧の科学者の連携によって土星の衛星Enceladusの南極周辺の地下海に、いままさに生命が存在しうる環境があることが発見されました。
NASAのCassini による探査データーから欧米の研究陣が詳細な解析を行い、そして日本の研究陣が裏づけの試験を実施した結果、Enceladusに液体の水、有機物、エネルギーという、生命に必須の3大要素が現時点で存在していることが分かりました。 
Nature(3月12日発売)に論文「Ongoing hydrothermal activities with Enceladus 」が発表されています。

詳しくは、日本の発表NASAの発表をご覧下さい。

凄いことです!
火星に前進基地を作る必要がありますね!
早速取り掛からねば・・・

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日本人研究者、火星の水を発見!

2014-12-28 23:13:31 | 水と生命

12月24日(イブの日)の発表です。
東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻の臼井寛裕助教がNASAとの共同プロジェクトにより、火星の地下に水が凍土または含水化した地殻として存在していることを突き止めたそうです。

詳しくは、東工大のプレスリリースにてご確認ください。

東京工業大学の臼井助教たちは、火星隕石の衝撃ガラスに含まれる微量な水の高精度水素同位体分析に世界初めて成功しました。
下図は、火星隕石に含まれる衝撃ガラスの電子顕微鏡写真です。

下図は、今回発見された水素の貯蔵場所を示す模式断面図です。

凄い発見ですし、日本人として誇らしい成果ですね!
ますます、有人探査および入植の可能性が高まりました。
まずは、サンプルリターンを目指しましょう!

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赤道近くに水がある・・・

2014-05-30 10:14:02 | 水と生命

タルシス三山の一つで一番南にあるArsia Monsの北西面に2.1億年前大量の水が湖を形成していた可能性があるとのことです。
火星の地質年代でthe Amazonian後期(4億年前から現在)の頃まで生命が存在できる環境を維持していた可能性があります。
凄い!
CuriosityやOpportunityが水の存在を確認した年代は、30億年から40億年前ですから、それと比較して超最近の出来事と言えるでしょう。
Brown 大学の地質学者が中心となって行った最近の研究で明らかになりました。Brown大学の発表は、こちらです。
論文は、the journal Icarusに掲載されています。
かなり詳細な内容のようです。 事務局は、論文をまだ読んでいませんが・・・
論文は、Kathleen E. Scanlonさん、James W. Headさん、Lionel Wilsonさん、David R. Marchantさんの4名の共同署名です。
Scanlonさんが代表者です。
*Kathleen E. Scanlonさん:Department of Geological Sciences, Brown University
*James W. Headさん:同上
*Lionel Wilsonさん:Lancaster Environment Centre, Lancaster University
*David R. Marchantさん:Department of Earth and Environment, Boston University

論文の主な内容は、下記の通りです。
・Arsia Monsの氷河堆積物中の氷河火山地形を調査。
枕状溶岩やハイアロクラスタイト、氷に閉じ込められた溶岩の流れ、tuya(?)の証拠を見つける。
・上記の物を作り出すには、数百立方キロメートルもの氷が溶けたであろう。 
glaciovolcanic雪解け水は、100年から数1000年のタイムスケールで存続していた可能性がある。 

科学者達は、1970年代からこの地域に注目していたそうです。
マリナー9号バイキングの頃から目をつけていたことになりますね。
注目した理由の一つは、Arsia Monsの周辺の地形が地球の南極のドライバレーに非常に似ているからです。
さらに地軸の変動による気候変動を考慮した最近開発された気候モデルによって、この地域に氷河があった可能性が示されているそうです。
また、この地域のMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)の画像から、地球上で観測されている「枕状溶岩」「溶岩が氷河で遮られた時にできるマウンドと尾根」等を発見しました。

下図の地域が水が存在していた証拠があって、生命がいた可能性のある場所です。 

驚くべきことに研究者達は、この地域に現在も水の氷が存在している可能性も示唆しています。

人類が最初に降り立つ場所は、ここが良いのかも知れませんね。 

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証拠は、アルゴン

2011-10-24 23:24:46 | 水と生命

10月20日のMarsTodayにSyracuse 大学の科学者が地球や火星で水が何時存在したかを決定する為の新しい方法を発見したということが載っていました。
ネタ元は、Syracuse 大学のサイトです。
「Earth and Planetary Science Letters」の10月号(310巻)にSuzanne Baldwin(Syracuse 大学の科学と技術学部の教授)とJoseph Kula(研究者)が共同で発表したそうです。
Syracuse 大学は、ニューヨークのマンハッタンにあります。



ジャロサイト(jarosite)は、鉄の硫酸塩鉱物で酸性の水の存在で形成される岩石です。
酸素、鉄、硫黄、カリウムおよび水の適度な混合が存在する場合、鉱物は生じます。
ジャロサイトの形成には、水が必須ですが、湿潤な環境下では急速に分解する為、ジャロサイトの保存には乾燥しているほうが良いのです。
ジャロサイトを調査することで、火星の水がいつ頃そしてどの期間、存在したかを知ることが出来るというのです。
その鍵は、アルゴンにあるとのことです。
ジャロサイトが一旦形成されたならば、結晶の中でカリウム同位体の崩壊によってアルゴンを蓄積し始めます。
カリウムの崩壊は、既知の割合で生じる放射性のプロセスですので、結晶内に閉じ込められているアルゴンの同位体の測定によって、科学者は、結晶の年代を決定することができる訳です。
研究陣は、ジャロサイトにアルゴンがどの位の期間、閉じ込められているかを実験とコンピューターでのシュミレーションによって調べ、火星の表面温度の範囲で十分に長期間に亘って結晶の中にアルゴンが閉じ込められていることが予測されました。
この結果によって、火星の40億年前のジャロサイトが手に入れば、その中にアルゴンを発見できるし、40億年間の気象条件が記録されていることが期待できるとのことです。

ジャロサイトは、Oppotunityが火星で既に発見しており、2004年にNatureでレポートされていますね。
それによりますと、ジャロサイトは鉄ミョウバン石というもので、地球上のジャロサイトは、地質学的な時間(長期間ということですね)でみれば乾燥環境にしか存在しないとのことです。
その理由は、より湿潤な気候では、ジャロサイトは急速に分解してオキシ水酸化鉄になってしまうとのことですね。

現在、Syracuse 大学の科学者は、5000万年未満前にワイオミングのBig Horn盆地に生じたジャロサイトの詳細な検討を行なっています。この研究で、鉱物はいつ、形成されたか?そして、湿潤な環境が乾燥した環境へどう変化したかを明らかにしようとしてます。
この結果は、当然火星での探査に生かされるでしょう。

下記は、スペインのRio Tintoにあるジャロサイトだそうです。

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