火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

Sol52 次の露頭に到着

2012-09-29 09:19:19 | MSL

JPLのWhat'sNewによりますと、
Sol52で、37.3m前進しました。総移動距離は、450mとなりました。
この移動を利用して車輪のすべりを評価して調整するためにvisual odometry を使用したそうです。
次の調査対象の露頭の前まで来ましたので、APXSとMAHLIでの調査が始まることでしょう。
今後のもうひとつの優先事項は、土壌物質をすくい上げて、かつ実験器具へそのサンプルを投入するための候補地を目指すことです。

下図は、Sol52の移動後の左NavCam(NAV_LEFT_A) によるものです。

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水が流れていた!絶対に!

2012-09-28 23:49:10 | MSL

凄いです。やはりそばに行って見ることで新しい発見に繋がりました。
NASAの28日3:00 JSTのCuriosity科学調査報告にて、上記のGoulburn、Link、Hottahにて水の流れによって形成される丸い砂利を含んだ礫岩層を確認したと発表しました。
Goulburnの観察によってヒントを得て、LinkとHottahの両方の露頭を注意深く観察したことで確信を得たとのことです。
水は、短期間の流れではなく、かなりの長期間継続して流れていたか、または繰り返し流れていたものと推測されています。

露頭の礫岩の中の小石は微量の砂からゴルフボールのサイズで、いくつかは角ばってますが、多くは丸い形をしています。
小石は、風などでも運ばれる可能性もありますが、大きさから水で運ばれたことに間違いないようです。
その小石のサイズから、水が約3フィート/秒(91.44cm/秒)で移動していたことが分かるそうです。
更に深さは、足首とヒップの高さの間であったろうとのこと。
この発見は、私たちが初めて火星の地で、水に運ばれたであろう小石を実際に見ているということになります。
今までの推測から直接観察への大きな進歩です。

科学チームは、、この礫岩の元素組成を調査する為にCuriosityを使用するかもしれないとのことです。
これらの堆積層は、水のあった環境のより多くの特性を明らか持っている。そして、礫岩の中の石は、火口縁の上からのサンプルを提供することとなります。
したがって、科学チームは、さらにより広い地域の地質学に関して学習することになるわけです。
現時点での最優先の目標は、Sharp山での有機物の探査であることは、変わりないとのことです。
しかしながら、科学チームは、この長いなだらかな水の流れの発見は、生命に適した場所の最初の発見として保証となると言ってますね。
Sharp山の粘土層でどのような発見があるか?期待が膨らみます。
早く辿り着いて欲しい、でもここら辺も良く見て欲しい。なんて贅沢な悩みでしょうか?
微生物!御用だ!

下図は、MROのHIRISEによる画像で、色は高度を表わしています。
Curiosityは、黒い楕円線の中の×印に着陸しました。
扇状地の広がりの中の低地に着陸したことが分かります。
こう見ると、Curiosityは、絶好の場所に着陸したことになりますね~

Goulburnでの礫岩です。

Linkでの礫岩です。

Hottahでの礫岩です。

Hottahでの礫岩のアップです。

下図は、火星と地球の礫岩を比較したものです。色合いは、異なりますが、構造は似通ってますね。

下図は、アタカマ砂漠(チリ)での扇状地上の乾燥した河床を示します。

YouTubeでテレビ朝日が速報していました。火星に水があった証拠を発見」NASAが発表(12/09/28)

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Sol50 48.9メートル移動

2012-09-27 10:26:40 | MSL

Sol50は、移動を中心にCuriosityの前後の写真や空の写真を撮影しました。
48.9m進んで、総移動距離が416mとなりました。
上記は、後ろを振り返った時の写真です。

次の優先事項は、土のサンプルを掬って分析器に入れる最初の候補を決めることだそうです。
CheMinとSAMの出番ですね。このテストで全ての機器の可動確認が完了します。

NASAは、28日3:00 JSTにCuriosityの科学調査の報告会を実施するとのことです。

NASA TV: http://www.nasa.gov/ntv

Ustream: http://ustream.tv/nasajpl

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ファーストタッチ Sol46

2012-09-26 11:50:53 | MSL

上の画像は、Sol49で31m移動した後のものです。総移動距離は、367mとなりました。
目標へのルートを確認するため撮影されました。着陸地点よりも小石が多く見られるような気がします。

Sol46から48に掛けて、「Jake Matijevic」を試験的に調査しました。こちらこちら(ビデオもあります。)
まずは、Sol46にAPXSにて測定を実施。ファーストタッチですね~
でも、石の表面にブラシをかけては、いないようですね。やはり、ブラシは、問題ありでしょうか?

Sol47には、MAHLIが下記の画像を撮影しました。
「Jake Matijevic」の表面から25cm、5cm(大きい白枠)、2.5cm(小さい白枠)の3通りの距離から撮影したものの合成写真です。
この写真で「Jake Matijevic」の表面が、日光を反射してきらきら光るいくつかの面と、岩の中の窪みに赤味がかったダストがある比較的滑らかで灰色の表面を持っていることが分かります。

Sol48には、ChemCamで測定をしました。
APXSとChemCamは、どちらもX線を使用した分析器で元素を測定できますので、今回のデータは両方の機器の相互校正(cross calibration)に使用されるとのことです。

「Jake Matijevic」での調査は、ChemCamの測定で終了となり、Glenelgへ向かうこととなります。
Sol48には、42m移動をしました。(今までで最長の距離を移動しましたね)
更にSol49に31m移動したわけです。

いよいよ科学チームの焦点は、Glenelgへ合わされました。

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国旗を大切に!

2012-09-22 10:11:27 | MSL

Sol44にMAHLIによって撮影された画像です。

Curiosityのアームに取り付けられたアメリカ国旗のメダルです。
他には、NASA logo、JPL logoと Curiosity mission logoのメダルがあるそうです。
メダルは、陽極酸化アルミニウム(アルマイト処理されたもの)で、直径が68ミリメートルです。

Curiosityのデッキ正面左側にある飾り板には、オバマ大統領始めバイデン副社長を含む米国の職員の署名があります。
(ボールデンさん以下NASA関係者の署名がありますね。)
このプレートもメダルと同様に陽極酸化アルミニウムで作られており、長さ82ミリメートル、高さ100ミリメートルです。

Spirit と Opportunityにも同様のプレートが付けられており、こちらで見ることが出来ます。
http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA05034

いろいろしっかりやっています。なんとなく予算の潤沢さを感じますね。

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Vikingとは違うSAM

2012-09-21 21:32:07 | MSL

Astrobiology Magazineに9月10日付けでDanny GlavinさんのSAMに関するインタビュー記事が載っていました。
Danny Glavinさんは、CuriosityのSAMチームの1員です。
SAMチームは、火星の表面で生命のビルディングブロックが残存しているかどうかを調査します。


Danny Glavin is one of the scientists using the rover Curiosity to analyze samples of Martian rock and soil for hints of organic compounds. Credit: NASA

Q:一般にどんな種類の科学を行いますか。
A:NASA-Goddardで、私は宇宙生物学分析実験室の研究者のチームで働いています。
私の時間の半分は、宇宙からの隕石および他の材料を分析することに費やします。
私たちは「the Stardust comet mission」で採取されたサンプルを調査しました。
私たちは、月のサンプルおよび火星からの隕石を含む南極大陸で見つかる隕石を研究してます。
また、私たちは、アミノ酸と核酸塩基に特に集中して、どんな種類の有機化合物がこれらの材料の中にあるか測定します。
それは生命の基本構成要素です。そういう訳で、私の時間の一部はその研究に費やされます。

私の時間の他方の半分は、MSL及びSAMに当てています。
私たちは、 wet chemistry experimentに取り組んでいます。
それは、火星でCuriosityが集めた土や岩の物質と化学反応させることで、私たちがいくつかの隕石で見つけた、アミノ酸および核酸塩基と同じタイプの有機化合物を探します。
私たちは、SAMのその実験を最適化しており、火星の岩石試料を調査する機会を待ってじりじりしています。
私たちは、SAMのwet chemistry experimentの働きを楽しみにしています。

Q:特にMSLで何を行いますか。
A:私は、MSLに参加する科学者であり、SAMチームのメンバーです。
私たちは、有機化合物の分析に主としてGCMS(ガスクロマトグラフ質量分析)を使用します。
もっと具体的には、wet chemistry experimentです。それは、基本的にGCMS分析のための抽出です。
私たちは、これらの化合物がGCによって分離され、かつ質量分析計によって検知されるよう十分に揮発性にするために鉱物(それらはアミノ酸と核酸塩基を含んでいるかもしれない)から有機物を抽出する方法で固体試料を調整する必要があります。

Viking missionsでもGCMS機器がありました。
しかし、VikingのGCMSは、このwet chemistry experimentを持っていませんでした。
アミノ酸および核酸塩基(生命の基本のビルディングブロック)のような合成物は、Vikingの機器では検知できていなかったでしょう。
今回こそが火星でのこれらの合成物の最初の強健な捜索となります。

Q:あなたの仕事は、どのようにして宇宙生物学の質問に答えるのを支援することができますか?
A:このミッションの目的は、火星の環境が生命の存在への適性があるかを評価することです。
私たちは、Galeクレーターの底にいます。
また、私たちは、過って生命が存在したか、現在も生存に適した環境かどうか判断しようとしています。
もちろん、多くのサインがあります。そうでなければ、私たちは、そこに行かなかったでしょう。
その火口の内部に過って水の存在があったことが明らかになってます;軌道上からクレーター内部のSharp山の麓に粘土鉱物の層を備えていることで、その証拠を見ました。

私が特に処理しているものは、マールスの実験(すなわちSAM)のサンプル分析に関して、これらの材料の有機化合物を発見する能力です。
私は、それは生命の生存適性の評価への第2のステップであると思います。
1番目は、水がそこにありましたか?。液体水 - 生物出現以前の化学および恐らくは生命に利用可能。
2番目は、生命の基礎要素があるか(炭素、水素、酸素、窒素、リン、硫黄)また、炭素の還元体、特に有機物があるか。
それは、火星で現在、見当たらなかった重要な情報のうちの1つです。
私たちは、実際にその質問に対する良い答えをまだ持っていません。
私たちは、SAMが、有機化合物が火星で存在しているかどうかを理解するのを助けてくれるだろうと期待しています。

私は、火星での有機化合物の発見は宇宙生物学の大きなステップになるだろうと思います。
それらの有機物は、火星上のどこかに存在した生命からのものか、宇宙から運ばれてきたものであるかどうかに関わらず、地表で見つかった有機化合物は、火星の環境がそれらを破壊するほどには厳しくなく、火星の地表のいくつかの環境下で有機物が保存されるということを示すので重要です。
私は、それは確かに私たちがこのミッション中に答えようとする重要な質問のうちの1つだと思います。

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Sol43 道半ば

2012-09-20 21:38:34 | MSL

Sol43までの移動ルートです。Glenelgまで半分ほどの地点ですね。
総移動距離が290mとなりました。

Sol43でCuriosityが止まった2.5m先に下図の石があります。
高さ 約25cm、幅 約40cmです。
ローバーチームは、Curiosityの接触機器の最初のターゲットとすることに決めました。
接触機器とは、MAHLIとAPXSですね。
さっそく石に「Jake Matijevic」 という名前が付けられています。
Jacob Matijevicさんを追悼してのものですね。Jacob Matijevicさんは、2012年に亡くなっているようです。
Jacob Matijevic:MSLプロジェクトおよびCuriosityの地表オペレーション・システム技師長でした。更にSojourner、 Spirit、 Opportunity等の主要なエンジニアでした。

下図は、最初の目的地であるGlenelgを100mmのMastCam(M-100)で撮影したものです。
3つのタイプの地表の一つで、よく発達した層状の明るい色調をしています。
これは、恐らく沈殿物が堆積した記録を示すでしょう。このエリアには、全体に幅1m程度の黒い帯状のものがあります。
この場所は、重要な化学目標です。

下図は、34mmのMastCamで撮影したものに上記の画像を合成したものです。

下図は、Sol37(2012年9月13日)に太陽面を通るPhobosの画像です。
左が34mmのMastCam(M-34)で、右が100mmのMastCam(M-100)で撮影したものです。
左と右の画像とで18.37秒の時間差があります。

下図は、M-100の256画像によって作成されました。
Phobosの通過によって太陽光の約5パーセントが遮られました。
また、REMSでも観測が行われ、紫外線が約5%遮られたことが確認されました。
科学者は、火星の月の軌道の要素を正確に決定する為に、これらの機会を利用します。
また、Opportunityが火星の反対側Meridiani PlanumでPhobos と Deimosの通過を観察する予定です。

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必ず有機物を見つけ出す

2012-09-20 08:42:28 | MSL

Astrobiology Magazineに9月13日付けでChris McKayさんのインタビュー記事が載っていました。
McKayさんは、CuriosityのChemCamチームの1員であると共にSAMチームの1員でもあります。
(the Mars Societyとも関わりがあります。)
このインタビューで、McKay さんは、Curiosityのこの2つの機器の使用について説明しています。
彼は、ChemCamのレーザーをどこに向けるべきかを決める支援をします。
そして、SAMで分析するべきサンプルを選ぶわけです。
また、SAMによる有機分析結果と過ってのVikingが測定した結果及び地球上の砂漠で彼が見つけたものと比較する支援をします。
Curiosityは、途中でいろいろ腕試しや調整をしながら最初の目標に向かって移動中です。
あと数週間または数ヶ月の内に火星の環境の調査や過って生命がいたかについての調査を本格的に始めるでしょう。


NASA Astrobiologist Chris McKay is part of the ChemCam team. Credit: NASA

Q:一般にどんな種類の科学を行いますか?
A:私の関心は、火星での有機物の捜索です。
私は火星の類似環境として地球で砂漠土中の有機的物質を探すことをやってきました。
火星の最良の類似環境であると私が思う2つの砂漠があります。
チリのアタカマ砂漠と南極大陸のドライバレーです。
チリのアタカマ砂漠は世界で最も乾燥した砂漠で、また、南極大陸のドライバレーは、最も寒い砂漠です。
火星は、非常に冷たく、非常に乾燥しているので、これら2ケ所は、火星類似環境として非常に適切です。

Q:地球上でのこれらの有機物の探索でどんな種類の結果を得ていますか?
A:私たちは、地球上のすべての砂漠の中で有機物を見つけています。どれほど、乾燥していても寒くても熱くても。
更に、私たちは、同じ土の中にオキシダントが存在するにもかかわらず、これらの有機物が存在することを知りました。
このことは、火星の土中にオキシダントがあったとしても有機物が存在できることを示唆します。
このことは、Curiosityが火星で土中に有機物を見つけることが出来るだろうと私が楽観視する1つの理由です。
私たちは、オキシダントが火星の表土にあることを知っています。
そして、多くの人々は、オキシダントが有機物を破壊しただろうと考えました。
しかし、私たちが地球で発見したことは、乾燥土壌でオキシダントは、有機物をを破壊していないということです。

Q:MSLでは、具体的に何を行いますか?
A:私は、ChemCamチームの1員であると共にSAMチームの1員です。
SAMチームとChemCamチームで私は、データの分析をします。そして、今後どのような実験及び測定を行うべきか議論します。
私は科学的な分析に関係しますが、機器の技術あるいは校正に関係しません;私は、結果の科学的な分析に関係します。
私が関係する1つのものは、例えばSAM分析の結果を何年も前に火星上でVikingによって測定されたもの、および私たちが地球上の砂漠で測定しているものと比較することです。
ChemCamでは、私の関心の1つは、SAMによる有機分析用のサンプルを選ぶためにChemCamレーザーを如何に使用するかです。
私は、2つの機器の間のリンクです。
私は、SAMの機器すべてに関係します。しかし、私の本当の焦点は、土中の有機分析です。
SAMは多くの異なることをします。私は、わずかにそれらのすべてに関係しますが、本当の焦点と興味は土中の有機物です。

ChemCamで、私たちが何を行うか確定はしていません。
ChemCamの一般的なゴールのうちの1つは、Curiosityの他の機器による分析の為のサンプルを選ぶことです。
その点では、私は、SAMのサンプルを選ぶために私たちがどのようにChemCamを利用することができるか考えようとしています。
私たちは、私たちがChemCamからより多くのデータを得て、SAMからより多くのデータを得るための方法を習得するつもりです。
現在は、ChemCamを使用して、SAMのサンプルを如何に選ぶかの学習過程であると思います。

SAMは、まさに1立方センチメートル、あるいはそれより少ないサンプル量で足ります。私たちは多くの泥や岩を必要としません。
この時点で、私たちは、最初の土サンプルを集める準備をしています。
したがって、Curiosityは、適切な土を捜していますが、私たちは、まだそれを集めていません。

Q:MSLであなたは、どのようにして宇宙生物学の質問に答えることができますか?
A:私たちが知りたいのは、火星での生命の可能性です。
第一歩は水の存在の決定です;私たちは既にそれを確認しました。
次のステップは、有機物を探索することです。そのことがMSLが焦点を合わせている目標です。

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Sol42

2012-09-19 08:56:02 | MSL

JPLのWhat's NewによるSol42の報告です。
(Sol42は、日本時間で9月18日2:34から19日3:12にほぼ相当します。) 

Curiosityは、東南東方向へ32m進んで、総移動距離が259mとなりました。
DANでの測定を2回実施しました。
MastCamにてPhobos と Deimosが太陽面を横切るのを観測しました。

下図は、Sol41にNavcam: Left A (NAV_LEFT_A)によって撮影されたものです。

 

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Sol41で合計227m移動。DANも参戦。

2012-09-18 10:30:12 | MSL

MSL Landing UpdatesによりますとCuriosityは、下記の通り移動しています。
(MSL Landing Updatesは、情報が新しい順に増えていきますので、アクセス後、確認したい日付を探す必要があります。)
Sol38 32m (Total 142m)
Sol39 22m
Sol40 37m
Sol41 27m (Total 227m)

①Sol41には、10m毎にDANで2分間の測定を2回実施したとのこと。
②Sol37-38では、太陽面をPhobosが横切るのを科学機器で観測と測定をしたようです。
  MastCamで撮影もしたとのことです。

①②についての測定結果や画像は、現時点では公開されてませんね。

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ドライアイスの降雪を確認

2012-09-17 14:02:53 | 火星大気

9月11日、NASAは、南極で二酸化炭素の雪(ドライアイス)が降ることを確認したと発表しました。

既に、火星の両極に水の氷とドライアイスの層があり、季節によって増減することは、確認されています。
更に大気上層に水及び二酸化炭素の氷の雲が現れることが観測されています。
2008年には、Phoenixが上空4kmの雲の中に雪(水の結晶)を見つけ、雪が上空3km位から地表に向って落ち、途中で昇華していることを確認しています。
当ブログ「雪が降る~雪が~」でお知らせしています。

しかしながら、二酸化炭素の雪が降って、積雪することを確認したのは、太陽系で初めての発見となります。
MRO搭載のMCS(Mars Climate Sounder)の2006年から2007年に掛けての南極の冬の時期のデーターを詳細に分析した結果、分かったとのことです。
「the Journal of Geophysical Research」に発表されたそうです。
著者:Paul Hayneさん(Jet Propulsion Laboratory)他

火星の軌道の関係から北極より南極の冬の方が寒いことが分かっています。また、南極の方が6km程標高が高いのです。
その影響で、南極では、二酸化炭素の氷が一年中残っています。
今までは、直接霜として積もるか、降雪によるものか分からなかったのですが、降雪が確認されたことで火星の気候について新たな仮説が立てられることになりそうです。

上の画像は、南極冠上に降雪によって形成されたドライアイスの堆積の分布を示しています。
極冠に近いほどドライアイスの粒子が小さく、遠いほど粒子が大きいことが判ります。
(なぜなんでしょうか?レポートを読んでいないので、なぜこうなるのか理解できませんが・・・)

関連の日本語版のサイトは、下記の通りです。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120914003&expand#title

http://www.astroarts.co.jp/news/2012/09/14mars_snow/index-j.shtml

今回の発見のデーターを取得したMRO搭載のMCSについて少し記載します。
MCSは、下記のデーターを組合せて、毎日の昼間と夜間の両方の三次元のグローバルな天気図を作成しています。

・大気の様々な層で温度、圧力、湿度そしてダストを測定する。
・大気を縦に5kmの層に分けて観測する。

MCSは、電磁波スペクトルの可視・赤外線範囲の9本のチャンネルで観測します。
可視の範囲および近赤外線範囲(0.3-3.0ミクロン)中の1本のチャンネルは、太陽エネルギーが大気および地表とどのように相互作用するか理解するために使用されます。
赤外線範囲(12-50ミクロン)中の8本のチャンネルは、温度、圧力、水蒸気およびダストを測定するために使用されます。
これらの要素は、天候と気候を構成するもので、私たちが火星の気候を理解するのを助けるものとなります。

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こちらのAPXS活躍中

2012-09-15 12:10:54 | MER

9月14日のJPLのニュースによりますとOpportunityが新しい発見をしました。
Endeavour Craterの西部縁のヨーク岬の中のKirkwoodと呼ばれる露頭を調査中に見つけたものです。
早速、APXSで調査を開始しています。
まだ、詳細な結果は、確認できていませんが、以前に発見した "blueberries"とは違うものだとのこと。
 "blueberries"は、鉄が豊富に含まれていましたが、今回発見された球体は、鉄を多く含んではいないことが分かっています。
大きさは、約3mm程度で風による侵食を受けた形跡が確認でき、APXSの分析によると外側は、パリパリで内部は柔らかい。
Kirkwood球体は、"blueberries"と比べて、濃度、構造、組成そして分布において異なります。
Steve Squyresさん(Cornell University)は、「したがって、私たちは私たちの前に素晴らしい地質学の難問を持っています。」と言ってます。
すぐには解決できない可能性があるようで、先入観を持たず、岩に語らせるべきだとも言ってます。
科学者としては、堪らん気持ちでしょうね。

更に、この先に別の科学目標地域がOpportunityのために待っています。
そこは、軌道からの観測によって粘土鉱物を検知したヨーク岬の中の広範囲な青白い露頭です。

Opportunityは、運を持っていますね。9月30日辺りが南半球の春分に当たる為、今後十分な太陽光に恵まれて電力は問題ないとのことです。
4年前にVictoria Craterを出発して辿り着いたEndeavour Craterで、幸先の良い発見をしたので今年の春、夏の調査は、楽しみの多いものとなりそうです。
わざわざ異なるタイプの地質学的証拠を求めて長い旅を続けてきた甲斐がありましたね。

下図は、GoogleMarsで9月15日取得した画像です。Opportunityの位置を示しています。

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MAVENは、組立てが始まります

2012-09-14 22:44:05 | MAVEN

MAVENは、9月10日に開かれた「The key decision meeting」でKDP-D(Key Decision Point-D)を通過したそうです。
これによって次の段階に駒を進めることとなりました。
いよいよ、「システムの輸送 → 統合 → テスト → 打上」と進むわけです。
組立てが始まりますね~
次のレビュー「the Mission Operations Review」が11月に行われるとのことです。
「the Mission Operations Review」は、プロジェクトの運行の準備が出来ていることおよび着手へのその前進を評価します。

打上げは、打上窓の関係で2013年11月18日から12月7日の間で実施される予定です。
因みに火星再接近は2014年4月14日、距離9,239万km、最大視直径15.2秒角です。 
MAVENは、2014年9月に火星の周回軌道に入り、約1ケ月間チェックをした後、1地球年の観測をスタートする予定です。
下図は、MAVENの弾道軌道です。まだ、詳細な日付等が明示されていませんが・・・

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MAHLIお試し中

2012-09-13 22:41:20 | MSL

MAHLIのポートレートです。
MastCamが撮影しました。

下図は、SAMのサンプル投入口ですね。2つあります。
その周辺は、着陸時のロケットの噴射によって舞い上がったダストが乗っかっているのが見えます。

SAMサンプル投入口、蓋が閉まった状態です。
着陸時のロケットの噴射によって舞い上がった小石等が見えます。

SAMのサンプル投入口、蓋が開いています。
篩が見えます。篩のメッシュは、1mmとのことです。

以上SAMの投入口の画像は、MAHLIによって約20cmの距離から撮影されたものです。
MAHLIによる8枚の画像を合成したものだそうです。
クリアな画像ですね。

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APXSです。

2012-09-13 21:41:39 | MSL

APXSのポートレイトです。
ダストなど付着しておらず、きれいですね。

下は、校正用のターゲットです。
New MexicoのSocorroの近くで溶岩流から採取された玄武岩で、200以上の候補から選ばれました。
この玄武岩は、硫黄、ニッケルおよび塩素の含量が低いのが特徴ですが、火星のダストでは、これらの元素は一般的に含まれています。
このことが校正用ターゲットとして使用された理由とのことです。

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