火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

着実に進んでいます

2011-07-28 23:28:18 | MAVEN


7月22日のMarsTodayによりますとMAVEN(The Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN)がCDR(Mission Critical Design Review)を成功裏に終えたとのことです。
これで2013年末の打上が確実となりましたね。
MAVENは、火星の上層大気の状態を調査する最初のミッションです。
その目的は、火星の気候進化の答えを提示し、過去の宇宙空間への大気の散逸の歴史を解明することです。
そのために、現在の大気散逸速度の測定をします。
さらに外挿法によって過去を推定する為に必要となる情報を収集します。
Michael Meyerさん(Lead Scientist for NASA's Mars Exploration Program at NASA Headquarters)は、MAVEN teamは良くやっていると言ってます。
Bruce Jakoskyさん(MAVEN Principal Investigator from the Laboratory for Atmospheric and Space Physics at the University of Colorado)は、火星の大気が如何にそしてなぜ変化してきたかを知ることは重要な科学の目的であると言ってます。
その準備に大童なようですね。
Dave Mitchellさん(MAVEN Project Manager at NASA Goddard Space Flight Center)は、MAVEN teamが着実に進んできたと言ってます。
順調のようですね。
MAVENは、Colorado大学のAtmospheric and Space Physics研究室が主体となっています。
その他に、下記の研究施設が協力しています。
Goddard Space Flight Center
Lockheed Martin
California-Berkeley大学のSpace Sciences Laboratory
NASAのJet Propulsion Laboratory

探査の様子と大気散逸の様子のビデオは、こちらです。
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山へ行くことになりました

2011-07-23 00:23:31 | MSL
決まりましたね!
Curiosityは、Gale Craterを目指すこととなりました。
下記は、Mars OdysseyのThermal Emission Imaging System cameraによる画像です。



Gale Craterの位置は、4.5°S、137.4°Eとなってます。大きさは、直径154kmで中に5kmほどの高さの山(堆積層)があります。
多彩な地層の宝庫ですので、かなりの年代に亘ってデーターが取れるものと期待してます。
概略は、第4回の着陸地点検討会議に参加された惑星地質研究会の臼井さん並木さんのレポートにまとめられています。
Gale Craterの特徴は、大変低地にある大きなクレーターで風景はマリネリス峡谷に似ているとのことです。
研究者は、今までの火星探査は、「水を探せ」というものであったが、Curiosityは、それを越えてより生命に近い有機物を探す能力を備えていると期待しています。
着陸予定地は、Gale Craterの北側の水の流れで形成されたと思われる扇状地です。
ターゲットは、20km×25kmの楕円形の中に着陸する予定です。



Spiritのターゲットは、幅3km×長さ62kmの楕円でしたから、sky crane方式の着陸の特徴が出ています。
矢印は、探査候補の峡谷です。粘土層と硫酸塩層が良く観察調査できそうです。
下は、着陸地点及び探査地点の詳しい画像です。



下記は、Cemented Fracturesの拡大画像です。



いよいよ具体的になって来ましたね。
Charles Boldenさんは、「Curiosityは貴重な科学的データーを送ってくるだけではなく、火星への有人探査の先駆けとなる」と力強く言ってます。
期待が高まります。1年以上先のことではありますが、楽しみが増えました。

USTREAMのCuriosity Camも見ました。結構な盛り上がりで、こういう演出は上手いものだと感心しました。
また、宇宙探査への期待は大きなものではないかと感じましたね。
1時間に亘る発表と質疑があり、視聴者数 3,810,053でした。
では、今夜はこの辺で・・・
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いよいよ地球に近づきました

2011-07-21 00:07:57 | 520MARS
IBMPのニュースをほぼ毎日見てますが、6月3日以降更新されていませんでした。
しかしながら、本日もう寝ようかと思いながら何気にチェックしたところ、下記の通り7月20日まで一気に更新されていました。
ロシア語のブログには、いくつか紹介されていましたが、良く分からないので英文の記事を待っていたんですが・・・
寝不足は応えますが、簡単に紹介します。

6月17日 実験のオーガナイザーとRAS(CCH RAS)のCentral Clinical Hospitalの主な医師とがテレビ会議で乗組員の最新の詳細な診察の結果について議論しました。
6月20日 ロスコスモス長官代理のSergey SavelyevさんがIBMPを訪問した。

6月23日 中国の代表団がIBMPを訪問。その目的は、IMBPの活動とMARS500プロジェクトを調査することでした。

7月1日 宇宙船と地球との距離 145,509,000km、宇宙船と火星との距離 190,256,000km

7月8日 宇宙船と地球との距離 128,898,000km、宇宙船と火星との距離 213,661,000km
このデーターからすると、宇宙船と地球との距離が16,611,000km近くなり、宇宙船と火星との距離は23,405,000km遠ざかったことになります。
地球へ近づく速度は、98,875km/時 、火星から遠ざかる速度は、139,315km/時となります。

実験は、順調に続けられているそうです。

7月20日 下記の実験の紹介がされています。結果やデーターなど具体的な情報は、レポートがまとまってからでしょうかね。
Experiment «Syndrome Differentiation of Traditional Chinese Medicine in Mars 500 Long Term Closed Environment»
Experiment «Effects of the environmental factors in Mars500 program on circadian rhythm and oxidative stress»
Experiment «Influence of long-term confined and multicultural environments on nonverbal communication»

IBMPのMARS500のサイトのHOMEにThe scheme of flightがあります。
その宇宙船の軌道からみるとやはり金星フライバイを想定している感じですね。
日付は、2019年5月20日となっています。
私の技術では、拡大画像が貼り付けられないので、小さいまま貼り付けますが、全くわかりませんね。
ご自分で見てみてください。

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NASA、オーストラリアへ

2011-07-18 22:43:03 | NASA

7月15日のMarsDailyによりますとNASAは火星探査用のローバーの訓練の為、オーストラリア北西部の未開地Pilbara地域で活動しているそうです。
2010年8月12日の当ブログでやはりMarsDailyの記事で紹介した場所です。
その時の記事では、下記のように記載してますが、NASAが実際に実行していたんですね。

「火星のNili Fossaeの類似環境が地球の西オーストラリアの東Pilbara地域のArchean火山だろうという議論もしているとのことです。
火山活動による熱水環境での生命活動が40億年前の火星の状況を再現できると考えるとわくわくします。」

NASAの遠征隊は、オーストラリアで35億年前の微生物の化石を探しています。
Pilbara地域は、火星に似た環境があるようです。行ってみたいですね!
そして、Pilbara地域で微生物の化石を探すことで、火星で生命を探査する時の手がかりを求めているということです。
どこをどのようにどうやって何を探せば、探し物は見つかるのでしょうか?
バイキングの地表の土の最初の分析結果の騒ぎを思い出します。
我々は、何を探したら良いか十分に理解していないし、準備も出来ていないのでは?と不安になりますが・・・
なでしこジャパンと同じでどんなに苦しくても諦めない気持ちで頑張りましょう!

Christopher McKay(NASA Ames Research Center)さんは、「Pilbara地域で見る微生物そのものや構造は、我々が見つけることが出来るほど十分に大きい」と言ってます。
火星でもローバーがそこへ行くことができれば、必ず見つけられるということです。
Christopher McKayさんは、Huygens probe、Phoenix landerそしてMSL(Mars Science Laboratory)に関係しています。
火星協会や惑星協会のメンバーでもありますね。

NASAがPilbara地域のどの辺でテストを実施しているか調べたらThe West Australianのネット記事でオーストラリア火星協会も参加して宇宙服の実地テストが行われている様子が紹介されていました。

 科学者たちは、Pilbara遠征は、Nullagine、 North Pole、 near Marble Bar、 Port Hedland そして Karrathaなどと同様に火星での生命探査と理解に役立つといってます。

やれることは、何でもやって、行ける所へは、どこでも行きましょう!

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山、川 2つに絞られたそうです

2011-07-12 23:07:33 | MSL



7月8日のMarsDailyに拠りますとMSLの着陸地点がEberswalde craterと Gale craterの2つに絞られたとのこと。
Newsの元がどこか分かりませんが、たぶん確かだと思います。
今月中に最終候補が決まるようです。何かイベントが組まれているのでしょうか?



記事によりますと、川が湖に流れた可能性があり、粘土層があるEberswalde craterでは、石油工業の地質学者の知識が活かせるとのこと。



また、山がそばにあるGale craterでは、粘土層から硫酸塩層の変化を調査することが期待されています。



事務局は、Mawrth Vallisを期待してましたが、落ちましたか・・・
でも、Eberswalde craterだとチャンスがあればHolden Craterも距離にして150kmと近いので行くことも可能では?と思います。
MSLの最高走行スピードは、90 m/h程度とのことなので150km走るとすると1,666時間掛かります。
1日8時間走行すると仮定したら208日掛かりますね。
不可能ではない数字かなと思います。でも、Eberswalde craterが面白ければ、よそへ行く必要もありません。
一体、どちらに決まるのでしょうか?
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かくれんぼ

2011-07-07 15:22:22 | MARS on EARTH
6月29日のMarsDairyによりますとサイエンスライターのHenry Bortmanさんが Atacama砂漠で行われている生命探査に同行した第1報が紹介されています。
Jacek Wierzchos(Madridのthe National Museum of Natural Science)が率いる科学者のグループに同行したそうです。
5月8日のレポートです。

科学者達の目的は、地球の生命の乾いた限界で生きる微生物を研究することです。
Atacama砂漠はWikipediaによりますとアンデス山脈とその後の造山運動による海岸線の隆起の間に挟まれた盆地型高地砂漠とのこと。
東西に平均160km、南北に約1,000kmの細長い形をしています。
左右が山脈に囲まれている為、世界でももっとも乾燥した砂漠です。
レポートによるとこの地域では、乾燥状態が数百万年の間続いており、火星のどこに生命がいるのか研究するのに良い場所であるとのことです。
どこをどうやって捜したらいいのか?



アタカマの超乾燥地域は、年間降水量が平均1ミリメートルで、雨は、だいたい10年に一度の割合で降ります。
アタカマのいくつかの気象観測所は降雨を一度も記録したことがないとのことです。
当然ながら、植物も動物もそこでは生残ることができません。それは不毛の地であって、まさしく岩石と土の場所ということです。
それでも、過去に海であった証拠となるアタカマ塩湖(Salar de Atacama)が砂漠の中央部の低地に残されています。
今回の調査では、比較的湿った地域を選んだとのことです。
アタカマで「Wetter」ということは、1年間でおよそ20ミリメートルの降水量の場所を言うようです。
雨とは限らず、沿岸の霧そして雨と霧の組み合わせによる湿気を受ける地域だそうです。

何年間も、科学者は、微生物さえアタカマの最も乾いた地域で生き残ることができないと信じていました。
しかし、2005年、チリのYungayにおいてWierzchosさんが大きい塩の層で、バクテリアのコロニーを発見しました。
純粋な岩塩で作られた短く太くて、ノブ形をしている岩石の中に微生物が生きていたんです。

Bortmanさんは、日曜日に、以下の二人のメンバーとAntofagastaから南へ約350kmのアタカマの比較的湿った場所へドライブしました。

Jocelyne DiRuggiero(a biologist with Johns Hopkins University in Baltimore, Maryland)
Alfonso Davila(an astrobiologist with the SETI Institute who works at NASA Ames Research Center in Mountain View, California)

今回の主役は、Jocelyne DiRuggieroさんです。
従来、超乾燥地帯のアタカマの微生物の研究の多くが岩石に焦点を合わせてきました。
また、世界中の他の非常に乾いた砂漠、南極Dryバレー、およびthe Negevでも微生物群が岩石の中、または、岩石の下で見つけらています。
今まで、超乾燥地帯では、微生物は土の中にほとんど検出されていません。

DiRuggieroさんは、岩石と岩石にいる微生物は、土を経由して繁殖しているという仮説のもとに必ず土の中に微生物が隠れていると考えています。
DNAの検出感度を上げて、多くの人が歩き回った痕跡に影響されないよう注意深くサンプルを採取する必要があります。
アタカマは、人跡未踏の地と言うにはかけ離れています。
銅、銀、ニッケル、リチウムなどの資源が豊富にあり、なんといってもチリ硝石の最大産出地で1940年までは、大規模に採掘されていたとのこと。
また、アンデス山脈に近い地域は、雪解け水の地下水脈が形成されており、それに沿って集落がありアタカマ砂漠横断の交通の要衝となっているとのことです。
そのため、インカ帝国の時代からアタカマ道とも呼ばれて現在は、国道が整備されているところもあるようだ。
また、多くの科学者が岩石中の微生物をしらみつぶしに調べた後でもあります。

それでも彼女は、人為的汚染を防ぐ為に慎重に行動して目的に迫っています。
まず、彼女のツールを消毒して、ニトリル手袋を身につけて、一連の3つの穴を掘ります。
それぞれ5cm、10cm、および20cmの深さで各穴から土のサンプルを集めて。
いくつかのサンプルが小さい丸い防水の金属スズ(軟膏に通常使用されるタイプ)に入れられる。これらは、土の含水量を決定するために分析される。
他のサンプルは、無菌ポリ袋に置かれて、慎重に封をされました。 これらは、DNAを抽出するのに使用される。

DiRuggieroさんは、サンプル採取に集中するあまりその日の曇り空の夕景を見逃してしまったとのこと。
Bortmanさんは、アタカマで曇りの日はめったに無いことなのに・・・と同情的です。
でも、目的が明確で、やることが決まっていて、信念に揺るぎが無い・・・「微生物!覚悟!」
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シャトルの最終フライトに向けて・・・

2011-07-06 22:48:32 | NASA
7月1日にNASA長官のCharles Boldenさんが今後の宇宙政策について語ったことが報告されています。
スペースシャトル最後の任務を果たす為、7月9日0時26分(日本時間)打上を予定しているアトランティスへのはなむけのメッセージですね。



内容的には、ISSの成果に触れていますが、今後の展望では少し寂しい印象です。
AstroArtsで日本語で読めます。
従来から言われていた内容と変わりは無いです。
全文は、こちらです。
ISSの役割に触れ、民間の参入を活性化させて政府は、更に先を目指すシナリオです。
でも、火星有人探査を長期的目標としてと触れていますが、今一迫力を感じ取れないですね。
オライオン等で有人飛行に戻ってくるということですが、コンステレーションの焼き直し程度だとどうなんでしょうか?



やはり、経済が良くないので資金面での問題含みですかね・・・
後は、当面の活動を紹介してます。

7月16日:「ドーン」ベスタに到着
8月:木星探査機「ジュノー」打ち上げ
9月:地球観測衛星「NPP」打ち上げ
10月:月探査衛星「グレイル」打ち上げ
11月:火星探査車「キュリオシティー」打ち上げ
2012年2月:X線宇宙望遠鏡「NuSTAR」打ち上げ

オバマさんは、元々宇宙開発には消極的な感じでしたが、2010年4月17日の当ブログにオバマさんが2010年4月15日にKennedy Space Centerで演説した内容には、下記の計画が謳われていました。
このシナリオは生きているが、確定したものでもないのでしょうか?
計画は、以下のとおりです。
①ISS(the International Space Station)の運用を5年以上延ばして2020年以降も運用する。
ISSへの人間と物資の輸送を民間に任せる。
②2020年までに月を越えていくためのロケット等の技術を確立。
③2025年までに有人ロケットで月を越えての長旅に出る。小惑星などの探査・研究。
④2030年台半ばに有人ロケットを火星の周回軌道に乗せて、無事に地球に帰還させる。
⑤その後、有人で火星への着陸を実行する。

火星への有人飛行は、まだ技術的に確立していないのでBoldenさんは、はっきりとは触れられなかったのでしょうか?
でも、期待してます。火星への有人飛行は国際的協調の下に人類の総力を傾注する必要があると思います。
アメリカはもちろんロシアやESA等もその方向で動いています。
中国は、独自に動く傾向があり、アメリカは警戒しているようですが・・・

個人的意見ですが、火星への入植を目指すことが新しい活力と人材を生み出すと思ってます。
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