火星への道

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宇宙資源開発の先駆け

2016-09-14 22:04:14 | 宇宙資源調査

OSIRIS-RExを乗せたAtlas V ロケットが9月8日7:05 p.m. EDT(9月9日8:05JST) にCape Canaveral Air Force Stationから打上げられました。
NASAのニュースリリースは、こちら
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-s-osiris-rex-speeds-toward-asteroid-rendezvous
OSIRIS-RExは、2018年に小惑星「
Bennu」に到着する計画です。 
そして、長期間の観測を行い、サンプル採取をして、サンプルを地球に持ち帰ってきます。 
*上記の記事では、「アポロ時代後、初のサンプルリターンだ」と言ってます。もちろん、日本の記事では、「アメリカ版はやぶさ」の表現ですね。 

Osirisとは古代エジプト神話に登場する生産の神です。
それに因んだ名前としてのOSIRIS-RExには、以下の言葉が込められています。
O:Origins/SI:Spectral Interpretation/RI:Resource Identification/S:Security/REx:Regolith Explorer

下図がBennuの姿と大きさです。

OSIRIS-RExは、次のようなスケジュールで計画されています。
・2018年、Bennuに接近 → マッピングとサンプル採取のための調査を開始。
2020年7月には、OSIRIS-RExがその335.28cm(11フィート)の腕を使ってサンプルを60グラム以上収集します。 
 *ユニークなサンプル採取方法です。
  こちらを見てください。 http://www.asteroidmission.org/mission/#sample
2023年9月に地球にサンプルを届ける。

*詳しくは、「月探査情報ステーション」のこちらをご覧ください。
http://moonstation.jp/challenge/pex/osiris-rex 

下図は、OSIRIS-RExの勇姿です。


 
*一方、わが「はやぶさ2」は 小惑星「リュウグウ」を目指して飛行中で2020年には、サンプルを地球に持ち帰る予定です。

9月12日配信の朝日新聞デジタルでは、「NASA、火星探査へ一歩 米国版はやぶさ打上」という記事の中で、OSIRIS-RExの目的が有人火星探査を見据えた取り組みとする一方、米国民間企業による希少金属採取計画も具体化すると言ってます。
その1社「ディープスペース・インダストリーズ」(米宇宙ベンチャー)が宇宙資源開発を目指す探査機の打ち上げを来年にも独自に行う計画が有るとのことです。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9946DNJ99UHBI01N.html?_requesturl=articles%2FASJ9946DNJ99UHBI01N.html&rm=448

まさに宇宙資源開発時代の幕開けですね。 
オバマさんが昨年11月25日に署名した「2015年宇宙法」が動き出しているようです。
*上記の記事は、こちら:http://newsalt.jp/science/%E3%80%8C2015%E5%B9%B4%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%B3%95%E3%80%8D%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%8C%E7%BD%B2%E5%90%8D%E3%80%80%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%B3%87%E6%BA%90%E3%81%AE

「2015年宇宙法」では、小惑星や宇宙空間で見つけられた水や鉱物と言った非生物的資源について個人や企業が所有、輸送、利用、販売することを認めています。 
多くの国が批准している「宇宙条約」では、国家の占有を禁止しているのですが、民間による占有は想定外だったのを上手く利用した印象です。
今は、民間による宇宙開発が現実のものになる時代となってきている訳で、1967年10月10日に発効した「宇宙条約」を根本的に見直す時期に来ているのかもしれませんね。 

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