火星への道

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バナール球が実現する!!

2017-03-18 14:08:17 | 火星への入植

英国の「The Independent」紙によりますと、英国惑星間協会(British Interplanetary Society、BIS)のJerry Stoneさんがスペースコロニーの建設に関する発表をしたとのことです。
この発言は、イギリス科学週間の中で行われたものです。
・今から取り組めば、20年後には、地球を周回するスペースコロニーが完成できる。
・大元の研究は、既に40年前(1970年代)に行われたプリンストン大学のジェラルド・オニール博士の業績を参考にしている。
・月や小惑星から原料を調達する。
・数千人が居住する。
・もっと大きな円筒形の物(直径4マイル、長さ20マイル)を作れば、1千万人収容可能。 

元ネタの「The Independent」紙の記事はこちら
http://www.independent.co.uk/news/science/space-colonies-orbiting-earth-20-years-expert-prediction-a7623726.html

TOCANAさんの日本語の記事は、こちら
http://tocana.jp/2017/03/post_12621_entry.html  

スペースコロニーは、1969年にアメリカのプリンストン大学にて、ジェラルド・オニール博士と学生たちのセミナーの中での、惑星表面ではなく宇宙空間に巨大な人工の居住地を作成するというアイデアから誕生しました。1974年にニューヨーク・タイムズ誌に掲載されたことから広く一般に知られるようになったとのこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%BC

 Exterior view of a double cylinder colony. Art work: Rick Guidice/NASA

「NASAが1970年代に構想していたスペースコロニー」に付いては、
DNAさん(dailynewsagency.com)の記事が詳しいです。
http://dailynewsagency.com/2014/04/22/space-colony-artwork-1970s-lb9/ 

上記の記事中のイラストは、以下のお二人のサイトとNASAのサイトに載っています。
Don Davis 氏の公式サイト:http://www.donaldedavis.com/
Rick Guidice 氏の公式サイト:http://www.rickguidice.com/nasaart/nasaarti.html
NASAのサイトでは、Toroidal colonies、Barnal Spheres、Cylindrical coloniesの3形態に分類して分かりやすいですね。
https://settlement.arc.nasa.gov/70sArtHiRes/70sArt/art.html 

英国惑星間協会British Interplanetary Society、BIS)については、こちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E5%9B%BD%E6%83%91%E6%98%9F%E9%96%93%E5%8D%94%E4%BC%9A

バナール球も載っていました。
宇宙空間に巨大な人工の居住地を作成するというアイデアは、イギリスの物理学者J.D.バナールが1929年に出版した「宇宙・肉体・悪魔」という著書の中で宇宙島として考察されています。
この宇宙島が球体をしているため、バナール球と呼ばれています。
なんと!約90年前!
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%90%83

----バナール球について--------
まず、人類は、宇宙へ出ようとする人と地球に閉じこもる人とに2分されるだろうと予測してます。
そして、宇宙に出る人は、探検の時代を経て、宇宙空間に恒久的な家を作ろうとする。
その家は、太陽の周りを公転しており、必要な時に移動できる機能を持つとされています。
何故なら、そうすれば、太陽から得られるエネルギー量の増大、重力からの解放、惑星間飛行の容易さ(重力圏や大気圏の束縛がなくなる)という自由を手に入れることが出来ます。
構造は、直径十マイル程度の球体で内部は空洞となっています。
この球体の建設材料は、一部を地球から持って来て、大部分は小惑星、月、土星の環等から調達します。
イメージとしては、ものすごく複雑な単細胞植物に似たものになるとのこと。
外部からの危険(例えば、隕石など)については、大きなものは、バナール球の移動によって避け、小さなものは、地球の大気の働きを参考に隕石に向かって高速の気体か電子を噴射することで防ぐとしてます。
また、外壁の損傷に関しては、自動修復の機能が必要だとしてますね。
(まさに「機動戦艦ナデシコ」の世界です。ナデシコは、ナノテクで外壁の修理等をしていることになってました。)
*「機動戦艦ナデシコ」:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%8A%E3%83%87%E3%82%B7%E3%82%B3

このバナール球は、一つだけではなく、どんどん増殖していきます。
さらに続いて、太陽系からの脱出も想定していますが、後は「宇宙・肉体・悪魔」を読んでください。

Exterior view. Art work: Rick Guidice/NASA

Interior including human powered flight. Art work: Rick Guidice/NASA

すごい構想です。それにしても、すでに90年前に発想され、40年前には、かなり具体的に検討されていたんですね。
惑星に拘らず、宇宙空間に居住区を建設するとは・・・
実現に動き出すことを期待しましょう!

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惑星資源探査 × ICT

2017-03-15 15:18:11 | 日本

3月13日の朝日デジタルに驚きのニュースが出ました。
http://www.asahi.com/articles/ASK3F4TH3K3FULBJ00D.html
上記の記事によりますと「総務省の専門家会議は13日、火星を周回する超小型衛星を2020年に打ち上げる方針を確認した。」とのことです。 
火星探査用衛星を情報通信研究機構(NICT)や東大が開発すると言うことです。
・打上時期は、2020年
・衛星の大きさは、100kg以下
・費用は、数億から数十億円
・衛星は、水分を検出するセンサーを搭載し、今後、月や火星の地表下数十センチに眠る資源探査を実施するための技術にも繋げるとのこと
・打上ロケットは、未定

ネタ元を探しましたが、見つけることが出来ませんでした。
見つかる限りの関連情報は、朝日デジの引用ばかりでした。(泣;
*日本の場合、この種の情報の正式発表が遅いように感じてます。

しかしながら、月探査情報ステーションでは、独自の分析とコメントがされていました。(流石!!)
http://moonstation.jp/blog/marsexp/the-asahi-shimbun-says-nict-and-university-of-tokyo-estimating-mars-orbiting-satellite-in-2020

月探査情報ステーションでもネタ元の情報は、確認できないとのことですが、以下のことからそれなりに納得がいくとのことです。
・UAEの火星探査機が2020年にHⅡAで打上予定であり、それと相乗りではないか?
・東大は、小型衛星に実績がある。
・NICTは、搭載予定のセンサーを開発する。 

2015年6月9日にJAXAが宇宙委員会の小委員会で承認を得た火星の衛星の探査とは関連がなさそうです。
*当ブログ「フォボスか、ダイモスか?」をご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/74bdb975f71f31fa04cb5e7950f8006f

総務省の「宇宙×ICT に関する懇談会」の資料を見つけました。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000471096.pdf

ICT(情報通信技術)が宇宙ビジネスをけん引するとしています。
・産業の基盤を作り
・人材育成を図り
・日本の強みを生かす

同じく総務省の資料
http://www.soumu.go.jp/main_content/000458381.pdf 

*最近のFB等での情報でも宇宙開発が具体的にビジネスになって行く実感がありますね。

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