火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

フェアプレーは?

2011-11-30 23:45:55 | Phobos-Grunt
30日帰宅したところrussianspacewebのNovember 29に追加情報が追加されていました。

ESAによりますとCanary IslandのMaspalomasにある地上局でPerth地上局がPhobos-Gruntと交信を取ることができた "feedhorn" antennaと同様のアンテナを追加する作業をしたそうです。
また、ESA teamsにPhobos-Grunt team からPhobos-Gruntの軌道を押し上げる為のコマンドを送る試みを繰り返し続けて欲しいとの要請が来たとのことです。

一方、ESAのこのレポートによりますと、アメリカがPhobos-Gruntの追跡に協力できない理由として中国の「蛍火」が搭載されていることが原因とのことです。



アメリカは、宇宙開発に関しては徹底的に中国を排除する傾向が伺えますね。
そういえば、ISSにも絶対立ち入らせなかったです

事務局としては、国際協力の精神はどこに行ったのかと信じたくない気持ちですが・・・
カールセーガンや先人たちは、どう思うでしょうか?
コメント (3)
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延命策、失敗!

2011-11-30 00:42:36 | Phobos-Grunt
russianspacewebの続々報です。

11月28日夜から29日に掛けてNPO Lavochkinは、Phobos-Gruntの軌道を少しでも上げる為のコマンドを用意して、一方的に送信する試みを実施しました。
Phobos-Gruntの軌道を上げることで、この災禍をくぐり抜ける為の時間的猶予を獲得することを狙ったものです。
成功の確率は、全く低いものでしたがmission specialistsはこの最後のチャンスに掛けることを決断したそうです。
Perth と Baikonurがそれぞれチャレンジしました。
Baikonurの地上局は、17:00 モスクワ時間(23時 日本時間)に7-8分、それも半分の時間だけPhobos-Gruntは太陽光を浴びていない条件でした。

Perthの地上局では、28日18:21から 29日03:47 GMT(29日3時21分から12時47分 日本時間)の間にPhobos-Gruntと5回コンタクトを取るチャンスがありました。

しかしながら、全ての試みは失敗に終わったそうです。
Russian news agenciesのレポートでは、業界筋は、今後もPhobos-Gruntとコンタクトを取る試みを継続すると言ってますが・・・

それにしても残念ですが、業界筋(industry sources)ってどこのことなんでしょうか?
一方的にコマンドを送るってことは、かなり手詰まりになって自棄になっている印象を事務局としては、受けましたがどうなんでしょうか?
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優しいささやき(続報)

2011-11-27 19:02:06 | Phobos-Grunt
russianspacewebの続報です。
5.26日にもPerthからPhobos-Gruntへの呼びかけが行われましたが、全て空しいものとなったとのことです。
  次回は、28日の夜を予定しています。

この記事の「Future of the mission」と題した論評には、当初目的のPhobos着陸やサンプルリターンは、11月22日に不可能となったが、まだいろいろPhobos-Gruntのリソースを生かす可能性があるとしています。
例えば、小惑星や月などに向かわせることも可能だし、最悪でも、適切かつ安全な方法で地球大気に突入させて災禍の可能性を減らすことも選択肢としてあるということです。
しかしながら、これら全ては地上局がPhobos-Gruntをコントロールできて初めて可能なことでそれが出来ていない現在、それを言うことは「Long-Shots」だと嘆いているようです。
因みに「Long-Shots」とは辞書によりますと「大穴、大博打、当推量」という意味です。
NASAのCuriosityのようにストレートに地球軌道を離脱する方式ではなく、ロシアが宇宙開発に携わって以来採用している一度パーキング軌道に乗せてから離脱する方式なので地上局からのコントロールは、事務局のような素人からすると必須のように思えます。
伝統ある技術で得意とするところでのミスは、私事務局としては「納得いかない。責任者を出せ」と言いたい気分です。
でも、まだ希望が絶たれた訳ではないので、関係者の一層の努力を期待して見守りたいと思います。
Curiosityを追いかけて火星を目指して欲しいものです。
Phobosが君を待っている!

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夢は引き継がれた

2011-11-27 01:30:18 | MSL
きれいな打上でしたね。何の不安感も無く時間通りにCuriosityは旅立ちました。
Phobos-Gruntは、残念な気持ちと希望を託す気持ちで見送ったことと思います。

Curiosityは、これから下記の通り9ケ月あまり、惑星空間を孤独な旅を続け一路火星を目指します。
火星到着は、8月6日の予定です。
旅の安全を祈ると共にいつの日か我々人類が続くことを誓いたいと思います。



今、NASATVでA post-launch news conferenceが開かれています。
陽気で力強い会見が続いてます。
情報は出来る限り公開されるべきだとの思いを再確認しました。
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打ち上げです

2011-11-27 00:02:12 | MSL
特に問題なく予定通りの打ち上げです。
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あと4分

2011-11-26 23:57:39 | MSL
いよいよ打ち上げカウントダウンに入りました。
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あと20分

2011-11-26 23:32:21 | MSL


いよいよNASATVの画面のカウントダウンは、20分を切りましたね。
打上は、26日10時2分EST(日本時間27日0時2分)の予定です。

NASATVはこちら

USTREAMはこちら

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優しいささやき

2011-11-26 01:27:43 | Phobos-Grunt

上記は、オーストラリアPerthにあるESAの15m tracking stationの勇姿です。

Phobos-Gruntへやさしく熱心に語りかけています。恋のささやきのように!
(Phobos-Gruntは、宇宙空間で弱い電波でも拾えるよう設計されている為、わざとPerthからの送信電波は抑えているとのことです。)
2度だけ、1度目は咳払い程度そして2度目ははっきりとした声で返事をくれました。
ただし、意味の無い言葉だったようです。

下記に時系列で今までの交信の試みをメモします。

1.ファーストコンタクト   22日20時25分GMT(日本時間 23日5時25分)オーストラリア・パース局がフォボス・グルントとの交信を確立。
   ただし、キャリア波のみでテレメトリーは含まれず。

2.双方向通信に成功   23日20時19分~24日4時8分GMT(日本時間 24日5時19分~13時8分)に実施。
   1回目に双方向通信を達成しテレメトリーを取得した。早速データをロシアへ送る。
   テレメトリーには、通常システムの状態の情報が含まれているはずですが、どうも意味の無い情報だったようです。
   その理由は、ESAとロシアでデータのシステムが違う為ではないかとのことです。(世界標準に統一しましょう)
   2回目のパスは、短くてコマンドを送るだけで期待した信号を受け取れずに終わった。
   そして、残りの3回も信号を受け取ることなく終わった。

3.成果なし   24日20時12分~25日4時4分GMT(日本時間 25日5時12分~13時4分)

4.次の試み
   25日20時(日本時間26日5時)頃からもう一度試みるとのことです。
   または、28日となるか・・・

russianspacewebの24日の記事は、こちら
ESAの情報と基本同じですが、プラスアルファの情報があります。
その中の「Baikonur hears from Phobos-Grunt」でBaikonurの地上局で24日16時05分モスクワ時間(日本時間22時5分)にPhobos-Gruntから信号とテレメトリーを受け取ったとの記載がありますが・・・
ESAのサイトには、載ってないです。
語学に不安あるのでスペースサイトさんを覗いたらさすが載ってました。
「☆フォボス・グルント、25日夜の報道を…」を見てください。一応、宇宙船の通信系は正常に機能していることが確認されたとのことです。
期待しましょう。

やはり、まだ、希望を捨てるのは早いと思います。
その他、良い情報として、宇宙船の姿勢と軌道が安定していることが上げられます。
その為、短時間の作業にもかかわらずコンタクト成功の確率が高くなっているとのこと。
また、通信が確立すれば、立て直しは早くできるでしょう。
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共に立つ、友達

2011-11-25 23:52:23 | Phobos-Grunt
今回活躍しているオーストラリアにあるESAのtracking stationは、世界7ケ国に10ケ所あるESTRACK(The ESA tracking station network)のひとつです。

大きい画像は、こちら


自前の施設が10ケ所
協力関係にある施設が11ケ所
さらに5ケ所
全部で26ケ所の施設で宇宙全体をカバーしている訳ですね。
それにしてもみんなの記憶に残る大活躍ですね。

ロシアは、こういう施設を持っていないのでしょうか?

また、アメリカがほとんど沈黙しているのも印象的です。
Curiosity打上で、それどころではないのでしょうか?
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応答あり~

2011-11-23 22:28:00 | Phobos-Grunt
2011年11月23日のスペースサイトさんの記事によりますとESAがPhobos-Gruntとコンタクトを取る事に成功したそうです。
その記事によりますと「パースで受信できたというシグナルはキャリア波のみであり、テレメトリーは含まれていなかったという。地上からコマンドを送信すると、探査機はそれに反応したと。」のことです。

ESAの記事は、こちらです。日が経つと別なニュースで埋まると思いますので2011年11月23日を探してくださいね。

11月22日 20:25 UTに ESAの tracking station(Perth, Australia)がコンタクトを確立したとのことですね。
みずもとさんのTwitter rus_spaceは要注目です。

russianspaceweb.comの記事は、まだ更新されていないですね。

いや~楽しみになってきましたね。
最低でも火星軌道まではたどり着く可能性が出てきました。
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いよいよですね~

2011-11-22 22:39:23 | MSL
11月21日にJPLのCuriosityのサイトで新しいスケジュールが発表されています。

NASAのサイトで打上げまでのスケジュールが下記の通り更新されています。
ただし、更に変更あるかもしれませんのでチェックを怠らないようにとのことです。

11月21日 13時EST(日本時間 22日3時): "What Do We Know About Mars?"

11月22日 11時EST(日本時間 23日1時): "Looking for Signs of Life in the Universe"

11月22日 13時EST(日本時間 23日3時):Curiosity Mission Science Briefing

11月23日 13時EST(日本時間 24日3時): Mars Science Laboratory/Curiosity Prelaunch News Conference
(NASA's Kennedy Space Center, Fla.,)

11月23日 14時EST(日本時間 24日4時): "Missions to Mars: Robotics and Humans Together"
(NASA’s Johnson Space Center, Houston)

11月25日 13時EST(日本時間 26日3時): Why Mars Excites and Inspires Us
(NASA’s Johnson Space Center, Houston)

11月26日  8時EST(日本時間 26日22時): Live Mars Science Laboratory/Curiosity launch coverage.
(NASA’s Johnson Space Center, Houston)

NASA Television Launch Coverageは、11月26日7時30分EST(日本時間 21時30分)に開始されます。

打上は、26日10時2分EST(日本時間27日0時2分)の予定です。

打上後2~3時間後にA post-launch news conferenceが開かれるとのことです。

打上時は、Mars Science Laboratory Curiosity Launch Blog をチェックするよう推奨しています。

press kitはこちらです。

Curiosityの頼もしい顔です。火星の地に降り立つことを期待してます。


下は、the remote microimagerで3メートルの距離から1ドル紙幣を撮影したものです。
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中国は、余裕を持って受け止めているようです

2011-11-21 22:28:28 | Phobos-Grunt


Phobos-Gruntに相乗りの蛍火を失いそうな中国からの記事を主にメモしておきます。

人民網10月20日の記事
・打上の予告

人民網11月10日の記事
・火星遷移軌道への投入失敗の報道

SciencePortalChina 11月10日の記事
・中国は2013年に火星探査衛星を単独で打ち上げ

人民網11月11日の記事
①ロシアから賠償金が出る可能性は低い
②ロシアの保険会社「ロシア・インシュランス・センター」の副理事長がかつてPhobos-Gruntにロシアと外国市場で計12億ルーブルの保険がかけられていると語った。
③中国は、長征5号の1回目の打上げをを2014年ごろ行う予定だ。

KinbricksNow新華網の記事の紹介
・ロシアをおちょくっているかのような内容

ChinaNewsServices 11月9日の記事
・失敗の第1報

打上後、11日くらいまでの記事しか見つかりませんんでした。
ロシアからの情報が乏しいので仕方ないですが、早々と関心を失っているようです。
天宮が順調に進んでいるので、余裕なのでしょうか?
「中国の宇宙技術は、主要宇宙開発国よりも15年から20年ほど遅れをとっている」などと謙虚です。
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延期~と言っても1日だけですが・・・

2011-11-20 22:59:31 | MSL
JPLのCuriosityのサイトによりますと25日の打上予定が1日ずれて26日10:02 a.m. EST(日本時間 27日0時2分)となるようです。
打上の窓は、10:02 a.m. EST(日本時間 27日0時2分)から1時間43分(日本時間 27日1時45分)あるとのこと。
原因は、flight termination system batteryの交換とのことです。
flight termination system batteryとは、どういうものか分かりません。
どなたか、教えてください。
しかし、今になってbatteryの交換とは、何か不安な感じもしますが・・・
念には念を入れてということでしょうか?
それだけ十分チェックを受けている証拠ともいえます。
もう既にSpace Launch Complex 41でAtlas V rocketに積み込まれているのにbatteryの交換か~
詳細なスケジュールは、明日21日に発表されるそうです。
それにしても、土日も働いているんですね。



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こちらは、準備中

2011-11-16 23:00:49 | MSL
Phobos-Gruntの動向気になりますが、現時点ではスペースサイトさんで若干紹介されているPhobos-Gruntの軌道についてとゼニットロケットが今月の24日~27日辺りで大気圏突入となりそうとの情報以外目新しい情報は無いようです。
Phobos-Gruntの軌道は、「近地点高度が更に上昇、209.2キロへ。一方、遠地点高度は当初より10キロ高度を落として331.8キロへ。この挙動からしてエンジン噴射など非重力が関わっていると考えられると。」のことです。



そうこうしている内にCuriosityの打上げの予定日11月25日が近づいてきましたので、今後のNASAの予定をメモしておきます。

NASAは11月10日に打上までのイベントスケジュールを以下の通り発表しています。

Science Briefings and Prelaunch News Conference

11月21日 13時EST(日本時間 22日3時): "What Do We Know About Mars?"

11月22日 11時EST(日本時間 23日1時): "Looking for Signs of Life in the Universe"

11月22日 13時EST(日本時間 23日3時): Prelaunch News Conference

Curiosity Mission Science Briefing: This briefing will immediately follow the prelaunch news conference.

11月23日 13時EST(日本時間 24日3時): "Why Mars Excites and Inspires Us"

11月23日 14時EST(日本時間 24日4時): "Missions to Mars: Robotics and Humans Together"
(Originating from NASA’s Johnson Space Center, Houston)

NASA Television Launch Coverageは、11月25日8時EST(日本時間 22時)に開始されます。

打上後30分にA post-launch news conferenceが開かれる。

NASA Televisionは、こちら

Ustreamは、こちら

打上の窓は11月25日から12月18日までありますが、11月25日の窓は10:25から12:08 EST(日本時間 26日0:25から2:08)となるとのことです。
25日は、金曜日なのでゆっくりNASA TVを見ましょう。もちろんお湯割を用意するのを忘れずに!
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一生懸命太陽の光を浴びようとしているようです

2011-11-15 22:20:03 | Phobos-Grunt
11月14日のrussianspacewebの続報では、RoskosmosのPopovkin長官のマスコミとの会見での発言が紹介されています。
それによりますと、今だPhobos-Gruntと通信連絡が取れていないが、12月初旬までこの努力を継続するとのことです。
当初、11月21日がPhobos-Gruntが火星へ飛び立つ為の期限と言っていましたが、12月初旬まで伸びた訳です。
恐らく、火星へ行ってからのどれかのミッションに使用する予定の燃料を使うことで火星へ行くための猶予期間が伸ばせるということのようです。
せめて中国の蛍火を火星軌道に届けて、そして米惑星協会のLIFEを火星軌道上からでも地球へ返してあげて欲しいものです。
今は、考えたくないですが、少なくともPhobos-Gruntとの通信を回復することは、地球へ再突入する場合の災害を防ぐ助けになるという意味もあります。
Phobos-Gruntは、現在は下記の形になっていると思います。
太陽パネルを一生懸命太陽に向けているようです。泣けてきますね。
頑張って欲しいものです。

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