火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

Sol82 初CheMin 指紋照合!

2012-10-31 16:00:33 | MSL

Sol82現在、Curiosityは、「Rocknest」で今だ活動中です。
(Sol82:大体10月29日4:57~30日5:35 JST)
10月31日3:30 JSTのmedia teleconferenceをまだ聞いてませんが、JPLのWhat'sNewに関連のニュースがありますので紹介します。
Sol69で採取したサンプルのCheMinでの分析結果が出て、ハワイの火山起源の玄武岩が風化された土に似ていることが分かったそうです。
CheMinはX線回折(はるかに大きな実験器具を使用する地球上の地質学者のための標準的技法)を使用します。
この方法は、以前火星上で使用されたどの方法より鉱物の正確な識別を提供します。
今回のサンプルは、表面の土を採取したわけですが、分析の結果この土は、Galeクレーター地域で最近変化を受けたものの様です。
最近と言っても、「modern」とあるだけですが・・・
Curiosityが数週間前に調査した礫岩質の岩((Goulburn、Link、Hottah)は、数十億前のものでしたが、この土は、それより新しいものです。
礫岩質の岩については、当ブログ「水が流れていた!絶対に!」にて確認ください。

CheMinによる分析の結果、今、それが長石、輝石およびかんらん石を伴う、玄武岩質の物質に鉱物学上似ていることが分かりました。(それは、予期しないわけではなかったとのことです。)
およそ半分の土は、黒曜石のようなものかあるいはその黒曜石の風化による生成物のような非晶質の物質です。

今までのところ、Curiosityが分析した物質は、Galeクレーターでの水の存在の推移の記録を残す堆積物に関するCuriosityチームの予想通りの展開だそうですね。
今回Sol69で採取した土のサンプルは、水が少ない環境での鉱物への作用を教えてくれそうです。一方、数週間前の礫岩質の岩は、水が多量に流れていた環境を示唆しています。

下図は、CheMinのX線回折による最初の分析の結果です。同心円状の縞模様のパターンによってどういう物質をどのように含んでいるか結晶形も分かる優れものです。
地球には、膨大な鉱物のX線解析データーがあり、そのデーターベースをCuriosityも利用しています。

下図は、地球で取れた大きさ数ミリメートルのかんらん石です。

下図は、MastCamによるものです。
左が火星での実際に見えるであろう無修正の画像です。右は、地球上の光で見たようにホワイトバランスを調節したものです。
火星の大気中の赤みを帯びたダストの影響でしょうね。

下図は、ハワイのマウナ・ケア山です。一瞬、GaleクレーターのSharp山と思ったほど似てますね~


下図は、、「Rocknest」のCuriosityの左前輪付近にある岩で "Et-Then"と命名されています。
MAHLIで撮影されたもので、MAHLIから40cmの距離です。画像の大きさは、縦 24cm、横 18cmです。

下図は、"Burwash." と名付けられた岩で、Curiosityの左前輪付近にあります。
MAHLIによる画像で、11.5cmの距離で撮影されました。
画像の大きさは、縦 5.7cm、横 7.6cmです。

今後ますます、いろいろな情報が増えてくるものと期待しています。

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SAM 火星と暮らす

2012-10-28 23:30:53 | MSL

Astrobiology Magazineの10月18日付けのJen EigenbrodeさんのSAMに関するインタビュー記事です。
Jen Eigenbrodeさんは、SAMを用いて火星の生命探査をする科学者のうちの1人です。
火星時間に合わせて活動しているそうです。
地球上でも時差はありますが、1日の長さは地球上ではどこでも24時間です。
しかしながら、火星では、1日が24時間37分なので、やりにくいと言ってますね。
地球時間で過ごしている同僚とのやり取り、そして日光浴をする場合などスケジュール管理が大変だそうですが、日光浴を愉しんでいるそうです。

Q:あなたは、一般にどんな種類の科学を行いますか?
A:私の主な興味は、地球での生物圏の進化とその進化が我々の惑星の地質学的進化とどのように絡み合っているかということです。
私のほとんどの経歴は、地球科学です。
最近、私は、生命の進化の把握を実際に地球で得るのと同様に、他の惑星を理解することが非常に有益だということを理解しました。
それが、私が火星に興味を持った理由です。
私は、火星が生命圏を生み出したか、生み出すことが出来たかどうかを知りたいと思います。
私は有機的生命地球化学者です。
私は、岩、堆積物および氷の中に閉じ込められた有機分子を研究してます。
私の研究は、地質年代に亘るそれらの出所および保存物だけでなく、それらを保持する材料から分子を回復するための技術に焦点を当てました。
少なくとも、地球では、しばしば、岩、堆積物および氷の中の有機分子は微生物生態学の記録です。
火星においては、私たちは、まだその記録を見ていません。

Q:それが、あなたがMSLで特に行うことですか?
A:私はMSLに関して2、3の役割を持っています。
第1に、私は、火星での堆積物中の有機材料を発見するためにSAMチームと取り組んでいます。これは容易な任務ではありません。
成功は、種々の専門知識、チーム努力および多くの大変な仕事の献身を要求します。
私はこの努力を引き受けるSAMチームの一部で光栄です。
私は、更に有機材料の堆積物に対する高エネルギーのプロトン照射による影響を検討する、共同科学者です。
私が取り組もうと努力する問題は、「宇宙線放射がGaleクレーターでの有機分子の捜索にどのように影響するか?」です。
この研究について説明するために仮定の状況を使用させてください。
*Galeクレーターで沈殿した堆積物が地質学のプロセスによって恐らく生命からの有機材料を含んだと仮定してください。
 地質年代に亘って、それらの沈殿物は、埋もれて、そしてそれから岩露頭として火星の表面に再露出されました。
 そこへやってきたCuriosityは、その岩露頭に5センチメートルの穴を開けて、サンプルを集めて、それを分析するためにSAMを使用します。
 その化学組成にかかわらず火星の有機物質の発見は、火星で生物圏を発生するべき先行条件が完全だったことを示唆するでしょう。
 有機的な検知の不足はより多くの問題を提起するでしょう。
 その観察を完全に解釈する為に、宇宙線放射がその露出した岩の中のオリジナル有機物質を破壊したか、著しく変更したかを知る必要があります。
 私たちは、火星での放射線環境用の地球アナログを持っていません。
 したがって、私たちができる最善のことは実証研究です。
 私がその時に行うことは、CuriosityがGaleクレーターで見つけるかもしれないと私たちが予想する材料の人工類似物(アナログ)をとり、ハイ・レベルの放射線にアナログ沈殿物を露出し、何が有機分子に起こるか見ることです。
 結果は、観察を解釈する方法としてSAM科学者に通知されるでしょう。

私は、ミッション中でのいくつかのSAMとMSLの運用上の役割を持っています。
この内のいくらかは、グループで私たちがどのタイプの科学観察を達成したいか毎日決定するために働くことを要します。
その他のいくらかは、衛星から来るデータを評価し、かつ私たちが期待していたデータを得たことを確かめるためにそれをチェックすることです。
更に、私は、SAM実験のうちのいくつかから来たデータの最初のセットの解釈のために他の科学者と仕事をします。
私たちが研究所でできる仕事の多く(SAMがまだこの地球であった時、集めた初期のデータに私たちができる多くの分析)があります。
私たちはそれをすべて評価しています。私たちはデータを待つ座席の端にいます。
また、私たちは、そのデータを調査することができ、かつ最初の固体試料を分析する場合、私たちが火星から得るものを解釈するための準備を完全にしていたい。
上手く行けば、私たちは、火星の有機物を見つけるでしょう。
MSLミッションは、10年以上準備にかかりました。私は5年前にNASAに加わりました。
そして、その時以来、私は活動的に様々なレベルでSAMに関係しました。
SAMは、私がかつて見た中で最多のユニークで複雑な機器セットです。
もし、あなたがSAMと同等の従来の商用セットを比較するなら、それは私の全研究所を占めるでしょう。
私たちは、どうにかその機能をすべて押し込み、打上と着陸の衝撃および火星の環境に耐えるように構築し、大きな電子レンジサイズとしました。
火星上でSAMを使用して科学を如何に行うかと考えることは、歓迎すべき挑戦です。

Q:あなたの仕事は、どのようにして宇宙生物学の質問に答えるのを支援することができますか?
A:生命は、地球に唯一のものでしょうか?そうならば、なぜ?そうでなければ、なぜそうでないのですか?
これらは宇宙生物学の基礎を構築する大きな質問です。
地球上の生命は、ほぼ35億年間、主として微生物でした。
また、今日さえ、微生物はまだ私たちの惑星の生物圏を支配してます。私たちはそれらを見ません。
しかし、それらはどこでもあります。したがって、万一生命が別の惑星にあったら、それは恐らく微生物の形であるでしょう。
火星は地球に接近しています。それは到着するのに容易で、地球に似ている初期の歴史を持つように見えます。
火星は、私たちが地球外生物の証拠を捜す為の最高の場所です。
宇宙生物学者が行ったのは、特に微生物の生命について、すべての生命の必要条件を明確にしようとすることです。
基礎的なもののうちの1つは水です。
生命はすべて水を必要とします。
それは、細胞構造の一部です。それは、適度な環境条件を形成し提供することを支援します。
また、それは、栄養素をまわりに輸送し、廃棄物を取り除くための媒体です。
私たちは、マールスが「水史」を持っていることを今知っています。水は、非常に長い時の惑星の表面を活動的に形作りました。
生命は、エネルギー源が必要です。
私たちは、岩がそれ自体その種のエネルギーを提供するので、エネルギー源があることを知っています。
日光もそうです。ほとんどの環境は、既に利用可能なエネルギー源を持っています。
別の要求は、炭素です。
有機体は、それらの生物学的構造を構築し、エネルギーを転送し、生化学的反応を行なうために有機分子を必要とします。
従って、それは、火星での居住適正のなぞのポイントが有機体炭素がどこにいるかを理解することであるように思われます。
火星が生命を発生していなかったとしても、地質学のプロセス、あるいは表面に雨のように降る隕石からも、そこには、有機分子があるべきです。
それらは、そこにあるに違いありません。私たちは、Galeクレーターには、それらを保存するための適切な岩があると思います。
まだ、私たちは実際にそれらを検知するほどは、十分注意深く見ていません。でも、Curiosityがやってくれるでしょう。
もしGaleクレーターで岩に有機分子を見つけるなら、突然、私たちは、Galeクレーターの古代の環境が生命を維持することができたというに認識に達するでしょう。
今ちょうど、私たちは、地球以外の如何なる他の場所のことをも知らないので、それはかなりたいしたものです。
宇宙生物学総括的な展望の赤ん坊の歩みのように聞こえます。
しかし、それは、「地球を越えて生命が向こうにありますか。」と取り組む際に実際に基本の前進です。
私たちがGaleクレーターで有機分子を見つけなければ、それは、なぜ見つけられないのかという質問となります。
私たちが理解する必要があります。
岩の化学、現代の表面の環境の性質、また私たちが表面の環境に関して思うこと。岩は、数千万年露出され、それらの中の有機分子に起こったかもしれないこと、それらが失われたかもしれませんでしたか?
歴史上初めて、私たちは、赤い惑星を調査するためにモバイルの宇宙生物学研究所及び観察を研究する400人の科学者の学際的チームを持っています。
火星の居住適性可能性、およびなぜ火星が地球とはそれほど異なって発展したかに関して私たちが多くを学ぶだろうという疑問はありません。

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Sol77-78 SAMへの投入は延期か?

2012-10-26 10:20:11 | MSL

JPLのWhat'sNewに4回目のスクープのサンプルを観察している様子が発表されました。
Sol78にNavCamでの画像です。少しピンボケのような感じですが・・・
Sol77に、他の画像もありますが、なぜこの写真を使用したのでしょうか?
4回目のスクープは、Sol74に実施したのですが、結構時間がかかるものですね。
4回目のサンプルは、CheMinで2回目の分析を実施しているとのことです。
しかし、SAMへの投入は、まだ行わないようです。

Sol77では、ChemCamのRMIによる下記の様な画像が有りますが、今のところ詳しい情報は有りませんね。

  

(Sol77:24日 JST、Sol78:25日 JST)

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谷底でキャンプをしてみたい

2012-10-24 09:49:45 | 火星地形

10月22日付けのMarsTodayにESAのMars Expressが撮影したマリネリス峡谷の画像です。
じっくり見ていると谷底をオートバイかランドクルーザーで走りたいものだと思いました。
火星でもお酒は、必須ですね。

この画像は、Mars Expressが20回に亘って撮影したものを合成したとのことです。
ほぼ実際に見える色になっているようです。画像をクリックしていただいて拡大画像にて火星の風景に浸りましょう。

マリネリス峡谷は、概略で長さが4,000km、幅が200km、深さが10kmとなっています。(画像では、深さを4倍に誇張しています。)
マリネリス峡谷の形成は、火星形成後の10億年間にタルシス3山の活動によるタルシス高地の隆起によって地表が割れて出来たと考えられています。
その後、更に外的な力によって大きくなりました。
最近の変動は、画像の中間部分と下方境界に沿って明らかに分かるようです。
地すべりの跡や風化の様子も見られます。
そして、数億年前にマリネリス峡谷を多量の水が流れた可能性があります。(ほぼ確実だ思いますが・・・)
Mars Express他の軌道船の鉱物学的観測により、ここが水の影響を受けたことが分かっているのです。

ネタ元は、ESADLR(Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt:German Aerospace Center)です。

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Sol74-75 初SAM

2012-10-23 10:44:48 | MSL

JPLのWhat'sNewによりますと、Sol74にCuriosityは、4回目のサンプルをスクープしたとのことです。
4回目のサンプルは、SAMで分析される予定です。いよいよSAMの出番ですね。
(Sol74:21日 JST、Sol75:22日 JST)

また、Sol74には、"Rocknest" の中の "Crestaurum" と名付けられた場所をChemCamにて分析しました。
その様子が下記の画像です。

30連射したようです。穴の大きさは、約0.38mm程度。ChemCamからの距離は、2.7mでした。

Sol75では、新しいサンプルで分析用サンプルの通路や処理をする内部を洗いました。
CheMinでも分析するとのことです。(前回の分析結果は、まだ発表されていないです。)
いろいろやってくれますね。結果が楽しみです。

Sol74の気象情報:
 Sunny Oct 20, 2012 UTC on Earth
気温:-5 oC、-72 oC
気圧:790 Pa

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5百万年~2千万年前の気候変動をピタリと

2012-10-20 12:28:10 | 気候・天気

10月17日のMarsDailyに地球の気候変動予測の為に開発された「global climate computerized models」が火星の気候変動にも対応することが分かったとのことです。
事務局としては、十分理解できませんが、興味深いのでメモしておきます。
SpaceRefのニュースは、画像つきです。



"Science of Global Climate Modeling: Confirmation from Discoveries on Mars," という題目でネバダ州Renoで行われたthe American Astronomical Societyの惑星科学部門の会議で16日に論文が公表されました。
発表者は、the Planetary Science Institute(PSI、Tucson)の研究者とフランスの研究者の国際研究チームです。
主要なメンバーは、以下の通りです。(彼らのすべてが火星の氷河に関するMROの測定を分析したとのこと。)
・William K. Hartmannさん(PSI研究主幹)がリーダー。
・Francois Forgetさん (Universite Paris:火星気候のモデリングをした)
・Veronique Ansanさん(Universite de Nantes)
・Nicolas Mangoldさん (Universite de Nantes)
・Daniel Bermanさん (PSI)

話せば長いことながら・・・
1)1993年に、天文学者が火星の回転軸の傾斜の変動を分析し、過去に回転軸の傾斜が45度超となったことを予測しました。

2)火星での回転軸の傾斜変動は、ごく最近としては5百万年から2千万年前に起こったことが分かっています。
(回転軸が45°超ずれることによって、夏半球と冬半球と極端な気候変動が起こります。)

3)2001-2006の間、フランス・アメリカの様々な研究者がこの結果を検討するために地球の気候コンピューターモデルを適用しました。
(コンピュータ・プログラムは、地球のCO2地球温暖化へ気候変化を評価するために開発されました。)

4)コンピューターによる計算結果とMROによる観測結果が一致したそうです。
(特に、Hellas盆地の東に位置するGregクレーターでの氷河の状態が一致したとのことです。)

関係者は、他の惑星で実証されているのだからこのモデルは、地球気候変動予測に使用可能だと発言しています。
どうも、誰か分かりませんが、何人かの有名人が地球の全球気候変動のモデリングは、'junk science’であると批判しているようです。

Gregクレーター のGoogleMarsの画像です。
Gregクレーターは、南緯38.59°、東経112.89°に位置してます。

Gregクレーター内の氷河の流れた状態を示すMROのHIRISEの画像です。

  

更に詳しい情報は、こちらにて

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Sol69 CheMinへサンプル初投入

2012-10-19 11:41:52 | MSL

10月18日のJPLからの発表によりますと"Rocknest" で3回目のスクープを実施し、CheMinでの分析を開始したとのことです。
"Rocknest." で光る物質を2つ見つけたわけですが、詳細に観察した結果、1番目の物質は、Curiosity由来で2番目の物質は、Curiosity由来ではなく火星の物質であるとの結論に到ったようです。
3回目のスクープは、下図の一番右側のスクープ跡で実施されました。
真ん中が1回目のスクープ跡、一番左側が2回目のスクープ跡です。

下図は、3回目のサンプルを観察トレーに載せたところです。
表面の色とは違って白い部分が多いですね。CheMinでの分析結果が楽しみです。
日本時間の19日午前4時のTeleconferenceで話題になっていることと思いましたが、資料をチェックしたところCheMinの分析結果は出ていないようですね。
事務局は、まだTeleconferenceを見てませんので、近いうちに確認しますノダ。

下図は、Curiosity由来とされた光る物質火星由来とされた光る物質です。
外観を観察するだけで、科学チームが判断したのですが、Richard Cookマネージャー( Curiosity Project Manager)が今後の分析に禍根を残さないように更に調査をする計画をすると言ってます。
何度も言いますが、出来る限り科学的な裏付けのある手法で判断して欲しいものです。
外観だけでの判断って、先入観を持って探査していることにならないのでしょうか?
事務局も得られた画像を見る限り、Curiosityチームの判断に間違いないと思いますが・・・
出来れば、地球でCuriosityに使用されている材質の全てのChemCamとAPXSの分析データと、この2つの物質の分析を実施してその結果とを照合すべきではないかと考えています。

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Sol69 分析用サンプル採取開始か・・・

2012-10-16 10:48:56 | MSL

Sol66で2回目のスクープを実施しましたが、スクープ跡に光る物質が認められたため、廃棄しました。
2回目のスクープ跡で、確認された光る物質は、下図のとおりです。
下図は、MAHLIによる画像でさし渡し約5cmです。

今回の光る物質は、土に埋まっているので、火星の物質であると判断したようです。
更に画像で確認してから、3回目のスクープでこの物質を採取するようですね。
いよいよ、CheMinとSAMの分析を実施するとのこと。

Sol62で発見されたプラスティック様物質は、どう見てもCuriosity由来でしょうが、もう少し科学的な判定は出来ないものでしょうか?
Curiosityを着陸時に覆っていたプラスティックのサンプルを地球でChemCamとAPXSにて分析した結果と火星での分析結果を照合したほうが科学的だと思いますが・・・

関連の画像を下記に

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ChemCamとAPXSで共同作業

2012-10-15 23:48:31 | MSL

10月11日PDT(12日3時 JST)のNASAによるTeleconferenceでは、"Jake Matijevic" を上記の通り、ChemCam(赤い点)とAPXS(紫の円)で分析した結果が話し合われていました。
上記の画像は、MastCamによってSol46に撮影されたものです。岩の表面を強調する為にホワイトバランスを調整しているとのことです。
10月11日のJPLのWhat'sNewに詳しいですね。
この岩は、長石と多くの成分が一致したとのことです。
高圧の水に富んだマグマから、惑星の地殻の下のマントル中で結晶したものであろうとのことです。

今回の"Jake Matijevic"の分析が、火星において ChemCamとAPXSとで同じサンプルを分析した初めての例となります。
相互の結果を比較することで、今後より正確な分析へと繋がります。

2回目のサンプリングを実施する前に異物の確認を続けています。
下図は、Sol65のMAHLIによる画像です。

ChemCamでもAPXSでもフッ素は、確認できないので厄介ですね。

 

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うーむ、スカイクレーンのワイヤー?

2012-10-11 18:57:21 | MSL

10月10日のJPLのWhat'sNewによりますと、Sol62で発見された小さな光るプラスティック様のものが何かは、結論が出ていないようです。
しかしながら、形状から推察するところスカイクレーンで使用したワイヤーを覆っていた物の様だとのこと。
Curiosityが軟着陸した際、そのカバーが落ちてCuriosityのデッキなどに載っていたのでしょうか。
今回のスクープによるサンプル採取の際のバイブレーション等で落ちたのですかね?
そうすると、着陸地点から現在まで約484m移動しているわけですが、その間Curiosityは、いくつかの落し物をした可能性もありますね。
とにかく、12日3時(JST)のNASAによるTeleconferenceで詳細が発表されることでしょう。

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Sol62 ビックリな落し物

2012-10-10 10:24:33 | MSL

10月9日付けでJPLのWhat'sNewに「光るもの」の画像が出ました。Sol62にCHEMCAM_RMIで撮影されたものです。
画像の中心の少し左側にありますね。
火星のものではなく、Curiosityからの物質であると言ってます。驚きですね。
物質は、プラスチックの断片のように見えるとも言ってます。
「likely benign:良性の可能性が高い」とは、どういうことでしょうか?理解しかねます。
ただ、もっと良く調べないと確定できないと言うことです。
更に、もう1日掛けて、Mastcamでの周辺の撮影等を含む調査をするとのことです。

ビックリですし、いろいろありますが、冷静に待ちましょう。
Galeクレーターでは、そろそろSol63の日が暮れている頃ですね。

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Sol61-62 何か光っている

2012-10-09 11:25:43 | MSL

Sol61(10月7日-8日JST)に、Curiosityは、「Rocknest」からサンプル採取をしました。
サンプルを採取された跡が見えます。幅が約4.5cmです。

サンプル採取 成功!と言うところでしたが、下のMastCamからの画像の下の方に地表面に光るものが発見されたので、続けてのサンプル採取が中断しています。
事務局は、良く見たのですが、これだと言う確信が持てませんでした。
Sol62に、カメラを使用してその光るものが何かを調査するとのことです。

ビデオは、こちらです。

Sol61でのRawImageは、下記の通りです。
詳しい説明が無いので、ChemCamの画像が何を意味しているのか分かりません。待ちましょう。

ChemCam              MastCam           

何でしょうか?ドリルを使用していないので、テフロンではないと思いますが・・・
サンプルが通過した内部に何かが付着していたものでしょうか?
調査が待たれます。

火星人の落し物では、無いと・・・

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RAD 害にも益にもなる放射線

2012-10-08 21:04:38 | MSL

Astrobiology Magazineに9月24日付けのDavid GrinspoonさんのRADに関するインタビュー記事です。
David Grinspoonさんは、the Denver Museum of Nature & Scienceの宇宙生物学の学芸員です。
Curiosityの科学チームの一員で、RADを使用して、表面あるいは地表下で存在しただろう生命に放射線がどのように影響したか調査します。
下図で横たわっているのが、David Grinspoonさんで後ろにはPathfinderが展示されてますね。

Q:通常どんな種類の研究を行いますか?
A:私は宇宙生物学者です。また、私は惑星学の出身です。したがって、まさに広い意味で、私は、惑星の環境の進化を研究します。
他のいくつかの種類の惑星にも道楽半分に手を出しますが、私は、地球上か地球に似た惑星に最も興味を持っています。
私は、気候進化の比較研究、および惑星大気および地表面での放射線環境との相互作用による惑星の生命存在適性への影響や、その環境要因、およびそれらが時間とともにどのように変わるかを理解しようとします。
結局、私は、他の惑星の潜在的な生命存在適性に焦点を当てることで、惑星の進化を理解しようとしています。

Q:特にMSLで何を行いますか?
A:私はRADチームの共同調査者です。RADは放射線測定器です。初めて火星の地表面で直接、生命に有害な高エネルギー放射を測定することとなります。
しかし、いくつかの実例に寄れば、高エネルギー放射線は、害ばかりではなく生命に有益な場合もあるかもしれません。
RADチームの私の役割は宇宙生物学のための暗示されるものを考慮することです。

生命に結びつくか、生命の存在を表わすことができる複雑な有機分子に対する高エネルギー放射線の影響を見ることも含んでいます。
更に、火星の現在の生きている可能性のある潜在的生命及び過去の生命に対する高エネルギー放射線の影響を調査します。
そして、最終的に生物の個体数への放射線の影響。
放射線は進化の重要な要因のうちの1つです。それは変化を引き起こします。また、あるレベルの変化は発展に実際に良いことがあります。

私たちは、高エネルギー放射線を地表面で測定しています。更に地表下の土壌へどのように伝わるか理解しようと試みます。
火星では、地球とは異なる大気を通過した放射線があり、火星での過去の放射線をモデル化することに、私たちがよりよい仕事をする為の助けとして、現在の放射フラックス、あるいは火星の放射線量を理解しようとしています。

Curiosityの運用期間がいくつかの理由で変わることを期待してます。
主な理由は、放射線の主な源のうちの1つが太陽で、その太陽は、変動しており、太陽のフレアおよび太陽風などの変化があります。
また、太陽表面上で起こる出来事があり、それは高エネルギーの粒子を放出します。それらのいくつかは、火星を襲います。
従って、私たちは、Curiosityが地表面上にいる時に、太陽の変動が起こることを期待してます。
それらが太陽の変動に応じて起こるとともに、私たちはそれらの変動を直接測定することができるに違いありません。

更に、他の種類のより微妙な変化があります。
11年毎の太陽活動周期は、太陽系外から来る銀河宇宙線高エネルギー粒子の流入を変更します。
それらの変更が数年にわたって生じるので、長寿命のCuriosityが手助けしてくれます。
従いまして、多くの理由で、私たちは、Curiosityとその搭載機器の長く健全な運用を望んでいます。

その後、更に、Curiosityが主任務終了後の2-3年に亘ってSharp山を登るとすると、私たちは、異なる高所での放射線の微妙な変化を測定することができるでしょう。

Q:あなたの仕事は、どのようにして宇宙生物学質問に答えるのを支援しますか?
A:私たちは、惑星間空間および火星軌道で放射線を以前に測定したことがあります。
しかし、地表面では、初めてです。
私たちは、放射フラックスの地表面での存在を予想してモデル化しましたが、それは、放射線が大気を通して実際にどのように地表面に到達するかということに依存します。
Curiosityは、私たちが一般に惑星の表面上の放射線を予想する為の方法を学習するのを助けくれるでしょう。特に火星について。

一旦それが出来れば、私たちは、放射線が土の中の異なる深さで行っていることを理解する為のよりよい仕事をすることができます。
火星においては、今日生命がある場合それが恐らく地下にあるので、それは、大きい意味があります。
放射線は、火星の地表近くの潜在的な生命に対する2つあるいは3つの主な脅威のうちの1つです。
したがって、私たちは、有機物を破壊することができる土の中の過酸化水素および他の強いオキシダントの存在のと放射線の脅威を比較研究することができます。
そして、問題は、「複合体有機物がこれらの異なるプロセスによって破壊されない深さは、どのくらいか?」です。

実際的な方法で、私たちは、サンプリング戦略を手伝うことで、Curiosityのミッションを手助けします。
ミッションの主なゴールのひとつは、火星の過去の有機物の進化の痕跡を探すことです。
そして、我々の測定によって地表面下どの位の深さまたは、地表面のどんな種類の場所で複雑な有機物を見つけることが出来るかと言うことに最も有望な情報を与えることができます。

宇宙生物学コミュニティーは、放射線に関して、現在および過去の火星の土の異なる深さの環境を理解することでよりよい仕事をすることができます。
それは、恐らく火星のような惑星上の生物学上の主な限定因子のうちの1つだったでしょう。
火星は、現在、地球のような大気及び磁気圏が無いので、放射線から保護するような機能を持っていません。

Q:私の最後の質問です。あなたがRADチームに入っていることを人々に伝えることは、どの位クールなことですか?
A:私は、この仕事を愛しています。それは、文字通りに楽しい。それは、比喩的に文字的に「rad(かっこいい)」です。
それは、実行し、提案してそして作動してCuriosityの機器から学習するのを支援する為の根源的なことです。
私は、これ以上「rad」でエキサイティングなことを思いつきません。
イェー、私たちは、もっと情報を絞りとる必要がありますね。

下図は、RADによって火星地表面で初めて測定された結果です。

 

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ドライアイスが銀色に・・・

2012-10-07 10:25:35 | 火星地形

ESAのMarsExpressがArgyre basin(アルギュレ盆地)の中のHookeクレーターの画像を10月5日に発表しました。
上の画像で左側が濡れて光って見えますが、ドライアイスに覆われているとのことです。
Argyre basinは、幅1,800km、深さ5kmの火星で2番目に大きいクレーターです。
Argyre は、ギリシャ語で「銀の島」と言う意味だそうです。Giovanni Schiaparelli(スキャパレッリ、1835年-1910年)が名付けました。

Argyre Planitia(平原)の大部分は、風や氷河そして湖が存在したことによる作用によって形作られたと考えられています。
従って、Hooke クレーターの周囲の地形は、滑らかな外観を見せています。
Hooke クレーターの内部では、風の活動による砂丘が形成されており、風によって作られた線形の模様を見ることが出来ます。

場所は、Argyre Planitiaのはずれにあります。

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Sol58 スクープ開始

2012-10-06 14:10:33 | MSL

あらら!"Rocknest" の中の波状の部分を踏み付けましたね。
Sol57の出来事です。
サンプルを掬う前にどんな状態かを確認したそうです。ホイールの幅は、約40cmです。

次は、スクープによるサンプル採取の練習です。
サンプルを2度掬いますが、それはサンプルの通路や処理をする内部を洗う為です。
なぜなら、地球からの物質が付いているかもしれないので、すすぎを行うということで、確実に火星のサンプルのみを分析機器に供給する為です。
このことは、地球化学の研究所分析としての一般的やり方と同様で、品質保証の目的にかなうやり方です。

3番めのサンプルは、Curiosityのマスト上に取り付けられたカメラによる検査用の観察トレーに置かれるでしょう。
(Observation Trayは、こちらの画像でデッキ上を見てください。)
その後、3番目のサンプルの一部は、CheMinに送られる予定です。
4番めから、サンプルはCheMinとSAMへ送られ分析されます。

"Rocknest"の広さは、約2.5m × 5mです。サンプルを掬う為の十分な広さがあります。このテストに数週間かかるとのことです。
結構、時間かける感じですが、何かを発見する期待があるのでしょうか?
でも、そのエリアは、近くにいろいろな岩があり、数週間の間、Curiosityの機器に調査目標を提供しますので無駄ではないですね。

スクープは、長さ、7cm、幅4.5cmで、3.5cmの深さまでサンプリングすることができます。
それは、CHIMRAの一部です。CHIMRAは、さらにスクープ、あるいはドリルによって集められたサンプルを選別し、篩にかけて、分配するための一連の容器および迷路のような通路を含んでいます。
下図がその概要です。

Sol58には、早速サンプル採取の練習をしました。

Sol58のその他の画像の一部を下記に、詳しくはこちら
MAHLIによる画像です。(現時点で詳細な情報なし)

下図は、Sol52の時点で見た"Rocknest"です。
右のMastcamによる画像です。少し傾いていますので、何かが流れた跡のようにも見えますが・・・

Sol56で総移動距離が484mとなり、下図の位置にいるわけです。
(Sol55で総移動距離480mで、Sol56で6m移動したのに、なぜか?細かいことは気にしない・・・)
白い線が移動実績で、緑色は、これからのGlenelgを目指すルートです。

遅ればせながら、Sol55でのGlenelgを望むパノラマ写真です。(NavCamによるものです。)

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