火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

鳥取砂丘から火星の砂丘へ!

2016-01-25 14:32:40 | 日本

1月24日付け「YOMIURI ONLINE」で、鳥取砂丘の砂を固める技術が火星や月での建築資材のための技術研究に採択されたことが報じられています。
*これ結構大切な技術なんですよ。
 特に、火星で住むことを考えている人たちには、地表面にたくさんあるダストが資源に見えてくるわけです。
 その利用法が確かなものになれば、安心して火星へ行ける理由がひとつ増えるわけですね~ 

YOMIURI ONLINEで紹介されていた会社は、砂を固めて土産物用のモアイ像を作っている「モルタルマジック」社です。
面白そうな人たちがやっている会社な感じです。
モヤイ像とかあるし・・・でも、火星人がいないのがちょっと残念!
*火星人は、今やタコではないことがバレていますので、どんな形にするか? 
 どなたかアイデアください!
 そう言えば、2月5日公開の映画「オデッセイ」の主人公ワトニーが火星人といえるかも知れませんね。
 結構、かっこいい火星服です。
 割れたヘルメットを被ったワトニーなんて面白いかも・・・ 

これは、昨年の6月11日にJAXAが発表した
太陽系フロンティア開拓による人類の生存圏・活動領域拡大に向けたオープンイノベーションハブ」のイノベーションハブ支援事業への採択について
http://www.jaxa.jp/press/2015/06/20150611_ihub_j.html
に基づいて、65件の応募の中から採択された31件の内のひとつの研究提案です。  

その「平成27年度研究提案募集結果」は、1月14日に発表されてますね。
http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/RFP_announcement_201601.html
<以下、JAXA資料から>

採択提案一覧 <アイデア型>(平成28年1月14日更新) 

研究名企業・機関名提案者名協同機関名(予定)
⑩昆虫ロボットの研究開発 (3件)
地中・地表面探査を目的とした昆虫タイプ小型移動ロボット 学校法人中央大学 中村 太郎、山田 泰之 プログレス・テクノロジーズ株式会社
微小重力不整地を歩行・跳躍探査する昆虫型ロボットのプロトタイプ開発 株式会社ispace 袴田 武史 国立大学法人東北大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 吉田研究室
小型ロボット技術 制御技術 株式会社タカラトミー 渡辺 公貴、加藤 國彦、羽柴 健太
⑪分散協調システムの研究(群知能・制御) (2件)
複数の非駆動型探査機のフォーメーション制御による高効率・低コスト広域探査技術 国立大学法人東北大学 平田 泰久
超分散ロボット群による三角測量に基づく自己位置推定と地図生成 公立大学法人会津大学 成瀬 継太郎
⑫環境適応型ロボットの知能化研究 (2件)
環境適応型不整地自律走行プラットフォームの研究 株式会社竹中工務店 菅田 昌宏 株式会社竹中土木
RT ソリューション技術に基づく合体変形型移動ロボットの環境認識移動知能化技術の研究開発 国立大学法人東京大学 岡田 慧 THK株式会社
⑬地盤推定手法の確立 (2件)
スクリュードライビングサウンディング(SDS)による月面地盤調査技術の確立 東京都市大学 末政 直晃 ジャパンホームシールド株式会社、日東精工株式会社、東急建設株式会社
アースオーガによる地盤掘削時の施工情報を利用した地盤定数推定法 立命館大学 深川 良一 日特建設株式会社
⑭自重に依存しない締固め手法の研究 (1件)
締固め困難材料に対する振動等を用いた効果的な締固め方法と走行安定性の検証 酒井重工業株式会社 眞壁 淳
⑮資源利用プロセス技術の研究 (5件)
土砂や火山灰の形成技術 モルタルマジック株式会社 池原 正樹
火成岩あるいは粘土鉱物を主体とする土質材料からの建設材料の作製 株式会社大林組 石川 洋二
月土壌の水素還元システムの構築 -反応過程の最適化と反応炉の設計- 国立大学法人九州大学 渡辺 隆行 清水建設株式会社、公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター、 ヒロセ・ユニエンス株式会社
月土壌の水素還元システムの構築 -- 反応過程へのフレネルレンズ式太陽炉の適用 -- 公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター 篠田 佳彦
高スループットかつ高効率CO2メタン化を実現するNi/Zeolite ナノ粒子・プラズマ反応場の創成 国立大学法人九州大学 白谷 正治
⑯革新的移動機構を備えた共通台車の設計 (1件)
多目的全方向移動クローラー共通台車の設計 トピー工業株式会社 津久井 慎吾 有人宇宙システム株式会社、国立大学法人福井大学
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Sol1228:砂のサンプリング

2016-01-23 22:28:14 | MSL

1月21日のWhat'sNew"Namib Dune"から砂のサンプルを採取したことが報告されています。
初めに掬った日は、1月14日です。記念すべき初めの掬った痕は、Curiosityの車輪で擦って消されたようです。
上図には、2番目(1月19日)と3番目に掬った痕が2箇所見えています。周りの轍は、車輪で擦った痕です。
掬ったサンプルは、ふるいに掛けて150μmから1mmの間の大きさのものを集めました。

下図は、採取したサンプルを処理するCHIMRA(the Collection and Handling for In-Situ Martian Rock Analysis) です。 

下図は、CHIMRAの在る位置と内部構造です。

*分析結果が楽しみですね。

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オタクら・・・劇場で見てね!

2016-01-18 22:41:10 | 「オデッセイ」映画

映画「オデッセイ」の公開が迫ってきました。
その原作の「火星の人」の書評は、けっこう多くありますね。
原作と映画との関係には、いろいろ議論があると思いますが、「オデッセイ」に関して言えば、どちらも面白いです。
原作と映画では、いくつか違っているところがあったりしますが、それも納得の出来栄えといって良いと思います。
どちらも楽しめますし、どちらも良く出来ていると思います。
原作を読んだ方は、ぜひ、読んでいない方も映画を劇場でご覧になることを強くお勧めします。 

ところで、ふと、原作を読んで、ワトニーのログを詳細に記載しているような人は、日本人でいるのかと思いググッタところ、3名いました。
*他も見つけられないだけかもしれませんが・・・ 

1.まずは、下記のサイト
的確にまとめてあり、さすが専門家と言う印象です。
「オタク」と言っては、失礼かもしれません。

Sol 6-42 生命維持と食料生産 
http://mylab360.net/blog-entry-222.html

Sol 61-96 遠征 
http://mylab360.net/blog-entry-223.html

Sol 97-98 通信手段確保
http://mylab360.net/blog-entry-224.html

Sol114-122 新たな危機
http://mylab360.net/blog-entry-225.html

食料サプライミッション失敗、そして新たな救出ミッション
http://mylab360.net/blog-entry-226.html 

Sol 192-211 長距離遠征用にローバ改造、通信手段再びロスト
http://mylab360.net/blog-entry-228.html

Sol 376-449 遠征準備完了、ついに出発
http://mylab360.net/blog-entry-229.html

Sol 458-504 アレス4 MAVまでの長い道のり 
http://mylab360.net/blog-entry-230.html

Sol 505-549 ついに捕獲
http://mylab360.net/blog-entry-231.html 

 

2.やまざきさんのホームページから

http://yamazaki05.web.fc2.com/martian.txt

 

3.実は、私もやってました。

Sol6~191 遭難からエルメスの反乱まで

Sol192~444 ヘルメスの反乱からアキダリア出発準備

Sol449から505 アキダリア出発からスキャパレリのMAV到着

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火星の出入り 1月ー2月

2016-01-15 21:14:28 | 火星画像

日本火星協会では、「2016年の火星接近をみんなで楽しもう!」と考えています。
ぜひ、火星を見つけて写真をとってみてください。
これから、ますます接近してきますので、赤く輝く火星が探しやすくなります。
火星画像の投稿をお待ちしてます。
Facebook、Twitter、Instagramにて、「#火星接近#日本火星協会」をつけて投稿してください
*「#日本火星協会」の部分は、ご自分たちのグループ名でもかまいません。 

下表は、国立天文台の「こよみの計算」を利用した表です。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi
火星の観測にお役立てください。

1月15日現在、火星は、まだ0時以降にしか顔を出してくれません。
寒さが厳しくなっているので、寒さ対策を万全にしましょう。

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砂丘の砂の分析開始です。

2016-01-15 11:48:15 | MSL

Emillyさんのブログで1月8日にCuriosityの活動(Sol1166~1217(1月8日)のまとめ)が更新されていました。
ちょうど良いタイミングなので、Emillyさんのブログ情報とCuriosityの情報を併せて、最新情報とします。

いよいよ火星のバルハン(移動する三日月型の砂丘)の調査の準備が整いましたね。
MissionUpdateによりますと、本日(1月15日)には、すでにサンプリングが実施されてSAMでの分析が始まっていると思われます。

下図が、Curiosityの移動状況です。
NASA / JPL / UA / Phil Stooke

下図は、sol1214(1月5日)での位置です。

NASA / JPL / UA / Phil Stooke

Curiosityは、上記の位置でサンプリングを予定していましたが、変更されました。
もと来た道を少し戻って、下図のsol1221(1月12日)での位置あたりでサンプリングしたようです。

This map is periodically updated by the mission team as Curiosity drives on its way to the base of Mount Sharp

Emillyさんのブログからの写真をいくつか紹介します。
 

NASA / JPL / MSSS / Emily Lakdawalla

Emillyさんのブログには、他の画像もあり、より詳しく書かれてますのでぜひご覧ください。

*砂の分析結果が楽しみですね~

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3D ど迫力! 風景いいです。音楽いいです。

2016-01-13 01:14:44 | 「オデッセイ」映画

昨日、「オデッセイ」の試写会に行ってきました。やったー!フーーー!
私は、小説「火星の人」を読んでいました。小説、面白かった。
でも、映画もメチャ面白かったです。
3Dで、ど迫力です。ロケットなんか自分の後ろまで飛んでいく勢いでした。
結局、後に座っている人は、何事もなく無事でしたが・・・

映像もきれいでした。
火星の景色は、赤茶けた地表がただ広がっているだけですが、きれいでした。
その風景の中を一人でローバーに乗って移動しているんです。
いいなー行きたいなーって思いました。
やはり、小説と映画の違いは、映像と音があるという点ですね。
変に映像や音楽があると想像力を阻害する場合があると思いますが、
この映画は、違います。キッパリ!!

音楽も良かったです。特にデビット・ボウイのStarmanがかかったときは、最高のシチュエイションでした。
音楽に関しては、下記サイトが詳しいです。

町山智浩 映画『オデッセイ』を語る
http://miyearnzzlabo.com/archives/30854

一緒に見た人が「誰も死なないSF映画は、初めてじゃないですか?」と言ってました。
大変な状況なんだけど、何か明るい印象が全体的に流れているのは、このことが影響しているのかもしれませんね。

とにかく、小説を読んじゃった人も
まだ、読んでいない人も
大丈夫です!安心してください!面白いんですから~ 

*最後に個人的なことですが、今日、この試写会に出かける前に学生時代の友人のお姉さんから葉書をいただきました。
その葉書は、友人が昨年の9月24日に亡くなったことのお知らせでした。 
2年間の闘病生活だったそうです。糖尿病でインシュリンを使っているのは、知ってましたが・・・
献杯!
今飲んでいます。悔しい思いで飲んでいます。

ワトニーが仲間と連絡が取れるたびに泣けました。

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ゴールデングローブ賞! 受賞おめでとう!

2016-01-12 00:08:02 | 「オデッセイ」映画

第73回ゴールデングローブ賞の授賞式が開催されました。

その結果、「オデッセイ」は、ミュージカル・コメディ部門で「作品賞」と「主演男優賞」を獲得しました!
http://www.goldenglobes.com/winners-nominees 

やったー!でも、「ミュージカル・コメディ部門」なんだ~

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なんか・・・泣ける・・・

2016-01-08 18:02:44 | 「オデッセイ」映画

小説では、マーク・ワトニーが食糧確保のためにいろいろチャレンジする姿とともに「宇宙飛行士で良かった」と思うところがありますが、この部分が映画でどう表現されているか?
興味深いです。
私は、一人で砂や岩石のサンプルを楽しそうに集めている姿に泣けました。
2月5日の公開が楽しみです。

でも、その前にいろいろ出ていますね。下記を参照してください。
来週は、映画賞の受賞などの話が出てくるかも知れませんね!

1.GIZMODEさんから「じゃがいも、火星でも栽培可能に!」と言う記事がアップされています。

http://www.gizmodo.jp/2016/01/nasacip.html

2.CinemaCafe.netさんから「・・・スーパーポジティブ・・・」と言う記事がアップされています。

http://www.cinemacafe.net/article/2016/01/07/36863.html

それによりますと、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞のノミネート間違いなしとの事。

 

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砂丘は、生きている!

2016-01-06 11:56:12 | MSL

1月4日のWhat'sNewは、Sol1196(12月18日 JST)に"Namib Dune"に到着した時の写真を紹介してます。
上図は、Sharp山の北西側面の"Bagnold Dunes" の中にある"Namib Dune"のパノラマ画像です。
MastCamにてSol1197(12月19日 JST)に撮影されました。
砂丘底部の一番近いところまで7mの距離です。
こちらを向いている面が風下だそうで、高さ約5m、傾斜が約28°です。

確認したところ、Curiosityは、sol1215(2016年1月6日)時点でも"Namib Dune"で仕事をしていますね。 

下図は、Sol1196にNavCamにて撮影されました。

下図は、MastCamにてSol1200に撮影されたものです。

"Namib Dune"での調査の目的は、地球より重力が少なく、大気が薄い火星環境で、砂丘が風によってどのように動くのかと砂の粒子の調査を行うことです。

下図は、Sol1196でのCuriosityの位置です。 

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トホホな三日月ですが

2016-01-04 15:44:01 | 火星画像

三が日が終わり、やっと酔いからさめて早起きをしました。
国立天文台の「今日の星空」によりますと下記のように月のそばに火星が居ると言うので、ラブラブなところを激写に及びました。 
火星=等級1.2、視半径2.8"

その結果は、下記のとおりでお月様がきれいに撮れませんでした。残念!
やはり、ちゃんとした三脚が必要なようです。(三脚にカメラが取り付けられず、載せて撮影してます: これっていい訳?)
それ以外にもカメラの設定にも問題があるのではないかと、取説を見てますが・・・ 

下図は、1月4日5時37分、Canon PowerShot A1400(3m~∞) にて
下の方で明るいのは、金星です。 

下図は、1月4日5時39分、Xperia J1 Compactにて
上の方で明るいのが木星です。 

まだまだ、5月の本番に向けて実践あるのみ!
今年は、暖かいので助かりますね。
雪掻きもないし・・・

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明けましておめでとうございます!

2016-01-01 22:44:21 | 出る月を待つべし

今年もよろしくお願いいたします。

今年の楽しみ

1.2月5日 火星のロビンソンクルーソー 映画「オデッセイ」が封切られます。
http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/ 

2.ユタ州のMDRSに日本の若き4名の研究者がCrew165(Team_NIPPON)として参加します。(3月5日から20日)
 http://mdrs.marssociety.org/

3.ESAのExoMarsが3月14日から25日に打ち上げられます。

4.火星が5月31日に中接近となります。

その他、今年は、アメリカの民間活力を活用する宇宙開発が日本を含む多くの国に広がることが期待されます。

いろいろ、忙しいけれども楽しい一年となりそうです。

皆様が実り多き1年を過ごされますことを祈念いたしております。

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