火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

打上げ成功を祈ります

2011-10-30 23:20:54 | Phobos-Grunt
旧聞となりますが、スペースサイトさんの10月22日付けのCoffeeRoom「フォボス・グルント」RecordChinaの10月20日の記事でPhobos-Gruntが11月9日に打上げられることが紹介されていましたので当ブログでもメモしておきます。

CoffeeRoomの「フォボス・グルント」には、ロスコスモスのロシア語のサイトも紹介されています。
CoffeeRoomの記事によりますと、11月9日 00:16(MSK) (日本時間で9日午前5時16分)打上となっています。
かなり具体的に決まっているのですね。楽しみです。

打上げに使用されるロケットは、ゼニット-2SBとのことです。
YouTubeを見るとゼニット-2SBが射場まで運ばれる様子が紹介されています。
なんとも牧歌的な印象を受けます。
他に打上げの様子もありました。迫力ありますね。

下図は、ロシアの声で紹介されたゼニット-2SBの画像です。
7月18日の打上げの勇姿で、天文観測衛星「スペクトルP」を無事軌道に投入しました。
・「スペクトルP」:太陽風、惑星間磁場、銀河、クエーサー、ブラックホール、中性子星の研究に用いられる。重量は3,850kg。

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証拠は、アルゴン

2011-10-24 23:24:46 | 水と生命

10月20日のMarsTodayにSyracuse 大学の科学者が地球や火星で水が何時存在したかを決定する為の新しい方法を発見したということが載っていました。
ネタ元は、Syracuse 大学のサイトです。
「Earth and Planetary Science Letters」の10月号(310巻)にSuzanne Baldwin(Syracuse 大学の科学と技術学部の教授)とJoseph Kula(研究者)が共同で発表したそうです。
Syracuse 大学は、ニューヨークのマンハッタンにあります。



ジャロサイト(jarosite)は、鉄の硫酸塩鉱物で酸性の水の存在で形成される岩石です。
酸素、鉄、硫黄、カリウムおよび水の適度な混合が存在する場合、鉱物は生じます。
ジャロサイトの形成には、水が必須ですが、湿潤な環境下では急速に分解する為、ジャロサイトの保存には乾燥しているほうが良いのです。
ジャロサイトを調査することで、火星の水がいつ頃そしてどの期間、存在したかを知ることが出来るというのです。
その鍵は、アルゴンにあるとのことです。
ジャロサイトが一旦形成されたならば、結晶の中でカリウム同位体の崩壊によってアルゴンを蓄積し始めます。
カリウムの崩壊は、既知の割合で生じる放射性のプロセスですので、結晶内に閉じ込められているアルゴンの同位体の測定によって、科学者は、結晶の年代を決定することができる訳です。
研究陣は、ジャロサイトにアルゴンがどの位の期間、閉じ込められているかを実験とコンピューターでのシュミレーションによって調べ、火星の表面温度の範囲で十分に長期間に亘って結晶の中にアルゴンが閉じ込められていることが予測されました。
この結果によって、火星の40億年前のジャロサイトが手に入れば、その中にアルゴンを発見できるし、40億年間の気象条件が記録されていることが期待できるとのことです。

ジャロサイトは、Oppotunityが火星で既に発見しており、2004年にNatureでレポートされていますね。
それによりますと、ジャロサイトは鉄ミョウバン石というもので、地球上のジャロサイトは、地質学的な時間(長期間ということですね)でみれば乾燥環境にしか存在しないとのことです。
その理由は、より湿潤な気候では、ジャロサイトは急速に分解してオキシ水酸化鉄になってしまうとのことですね。

現在、Syracuse 大学の科学者は、5000万年未満前にワイオミングのBig Horn盆地に生じたジャロサイトの詳細な検討を行なっています。この研究で、鉱物はいつ、形成されたか?そして、湿潤な環境が乾燥した環境へどう変化したかを明らかにしようとしてます。
この結果は、当然火星での探査に生かされるでしょう。

下記は、スペインのRio Tintoにあるジャロサイトだそうです。

コメント (1)
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あと残り3%です

2011-10-24 00:02:05 | 520MARS
MARS500のサイトの10月20日(505日目)の発表によりますと、6人のクルーが閉鎖施設から出てくる様子は、衛星放送で配信されるとのことです。
記者会見は、閉鎖開始から524日目の11月8日12時からロシアの“RIA-Novosti”(Russian news and information agency)の会見場で開催されます。メディアの受付は、10月31日から開始されるそうです。
10月10日の当ブログの内容より、具体的になってます。

それにしても、初めから考えると14日間→105日間→520日間の長い挑戦でした。
14日間のテストには、1名女性がいましたが、後は、男所帯でしたね。

14日間閉鎖実験(2007年11月)


105日間閉鎖実験(2009年3月31日から6月14日)


520日間閉鎖実験(2010年6月3日から2011年11月8日)


10月7日時点で地球から72,700kmでした。
10月13日に地球のスパイラル軌道へ入り、11月4日着陸です。
そして、4日間の検疫を受けてから11月8日閉鎖実験から開放される予定です。
本当にお疲れ様です。
記者会見を楽しみにしてます。
11月8日12時からと言うことは、日本時間で8日18時となりますね。
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地球軌道の約2倍まで

2011-10-23 17:56:54 | 520MARS


MARS500のサイトが更新されないと思っていましたら、木曜日に8月22日以降から10月20日まで一気に更新されました。
9月24日に地球軌道到着予定でしたので事務局は、ほぼ毎日確認していましたが・・・
以下、新しい順にメモしておきます。

以下は、各日毎に宇宙船と地球及び火星との距離をメモします。
また、そのときに行われているテストもメモします。
テストは、「Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)」が時々入っているだけで他は同じ項目を続けていますね。

10月7日(地球の静止軌道が36,000kmなので、約2倍の位置です。)
地球との距離 72,700km、火星との距離 399,939,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)
•Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)

9月30日
地球との距離 209,000km、火星との距離 400,201,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

9月23日
地球との距離 694,000km、火星との距離 399,489,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

9月16日
地球との距離 1,756,000km、火星との距離 398,196,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

9月5日
地球との距離 7,486,000km、火星との距離 389,690,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

8月26日
地球との距離 17,226,000km、火星との距離 373,331,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)
•Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)

8月22日
地球との距離 27,708,000km、火星との距離 357,622,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)
•Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)
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いろいろ繋がっている~

2011-10-22 23:49:50 | MSL
10月20日のMSLのサイトで、DAN(The Dynamic Albedo of Neutrons instrument)が紹介されています。
DANは、中性子を測定することで水の存在を探し当てる装置です。
Curiosity搭載のDANには、自然界の中性子の反射を利用する受動モードとpulsing neutron generatorを使って中性子を地面に打ち込むアクティブモードがあります。
中性子は、水素と衝突すると特有の速度の減少を伴って跳ね返ってくるとのことです。それを測定することで水を探すことが出来るようです。
地表から50センチメートル地下まで検知可能だとのことです。
中性子の検知器は、下記の赤枠で囲ってあるものです。



pulsing neutron generatorは、下記の通りCuriosityの右側(赤枠)に付いています。
generatorは、1μ秒持続するパルスを1秒間に10回発射でき、トータル1千万回のパルスを発射できるとのことです。
1パルス当たり1千万個の中性子が飛び出るとのことです。
そう言われてもピンと来ませんが、とにかく凄い!期待できますね。



DANは、The Russian Federal Space Agency(ロシア連邦宇宙局)がNASAに提供したものだそうです。
ロシアの連邦宇宙機関長官代理のSergey Savelievさんは、火星の調査および研究の成果・進歩のためにこのプロジェクト上の協力が役立つと話しています。
国境を超えて人類一丸となって火星を目指しましょう!

DANの主任研究員はロシアの宇宙研究研究所のIgor Mitrofanovさんです。
また、Igor Mitrofanovさんは、Mars Odyssey 搭載のHEND(the high-energy neutron detector)の主任研究員でもあります。
2002年にMars Odyssey搭載のHENDとその他の機器で高緯度の表面に近い場所に豊富な地下水氷と考えられる水素を検知しました。
その発見は、2008年のPhoenixの水の氷の発見に繋がった訳です。
そして、いよいよCuriosityの出番となります。
繋がっていますね~

因みに、石油を探す場合も石油中の水素を検知する為にこの方法が使われているようです。
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仲間が増えそう!

2011-10-20 22:25:50 | EXOMARS
10月18日のMarsDailyによりますと先日のESAの事務局長のJean-Jacques Dordainさんのロシアへの呼びかけが実を結びそうです。
Oleg Korablyov(ロシア科学アカデミーの宇宙研究研究所の本部長補佐)さんがロシアにとってもExoMars計画に参加することが大変意義のあることだとえらく乗り気です。
将来的には、ESAとロシアで火星の気象観測のネットワークを構築できると期待しています。
ESAは、プロトンロケットの使用に関してロシアと話し合いを開始する意向です。
この記事では、ロシアの発言にアメリカに対しての対抗意識がある様に伺えますが、アメリカも巻き込めれば、欧米ロの協力関係が進む可能性が大です。
更に日本や中国も参加した人類による人類の為の火星探査そして入植計画が・・・構築され、実行される日が~待ちどうしいです。
夢を見過ぎでしょうか・・・
それにしてもESAのサイトでは、この件について確認できていません。







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ピンチをチャンスに!仲間を増やそう!

2011-10-17 22:35:38 | EXOMARS
10月13日のSpaceNewsによりますとExoMarsの計画が危機的状態となっているようです。
ピンチをチャンスに変えるべくESAの事務局長のJean-Jacques Dordainさんが必死の綱渡りを始めています。



ExoMarsは、2016年に周回機と着陸機。2018年には、着陸機2機の構成となってます。
いずれも打上げは、NASAが担当していましたが、昨今の経済情勢の中、2016年のNASAの打上げが怪しくなっているようです。
実際には、来年の2月にNASAは最終決定するとのことですが・・・
Dordainさんは、当然NASAの決定を待つといってますが、急遽ExoMarsの正式なメンバーとしてロシアに声を掛けた次第です。
2016年の打上をロシアに依頼したい思惑ですが、NASAも引き止めておきたい・・・
でも、ロシアを単なる助っ人としてではなく、正式メンバーとして招請している訳なので、ひょっとすると願っても無い素晴らしい国際協力のプロジェクトになるかもしれません!

ESAとしては、2016年と2018年の2つが連動することでより良い成果を期待しているので、片方だけにする訳には行かないのです。
また、ESAの18の加盟国のうち13国がExoMars プログラムに参加していますが、それぞれどこかを分担することで費用を出し合っている状態です。
そのため、2つの計画の一部でも中止すると脱落する国が出てくるのは、必然で、そうなると資金はますます減ることとなります。
全体計画には、約10億ユーロ(13億5000万ドル)が予算として必要ですが、19か国の機関は今までで8億5000万ユーロしか確保できていないのです。約85%ですね。
当ブログの2009年12月23日では、予算が8億5000万ユーロでしたので、増えたんでしょうか?
それにしても、15%足らないだけで、安易な対応をするとExoMarsプログラムそのものが無くなってしまう可能性がある訳です。
ESAのDordainさんが必死になるのは、理解できますね。
ロシアに来年1月末までに回答をくれるよう要請してます。
今のところ、事務局としてロシアの情報は掴めておりません。
ぜひ、参加して欲しいものです。
日本のMELOSも丸ごと参加したらどうでしょうか?研究者としては、難しい面もありますかね・・・
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お帰りなさい!お疲れ様!

2011-10-10 22:38:51 | 520MARS
事務局の持っているMARS500のスケジュールに拠れば、9月24日に地球軌道に到着しているはずですが、ロシアのMARS500のサイトは8月14日の植物工場から更新されていません。
どうなってるのかと思っていたところ、ESAのMARS500のサイトが10月10日に更新されました。
いきなり11月8日の記者会見のお知らせです。
11月4日に着陸して、4日間の検疫を済ませてからいよいよ6人のクルーがハッチを開けて出てくるそうです。


改めてクルーを紹介します。
ESAから Diego Urbina (Italian/Colombian)と Romain Charles (French)
ロシアから Sukhrob Kamolov、Alexei Sitevそして Alexandr Smoleevski
中国からWang Yue

Mars500は、無重力状態、放射線および実際の惑星間の宇宙飛行を除いて、実際の宇宙飛行の様相をほとんどすべて正確にシュミレーションした火星への有人探査のための最初のそして完璧な実験です。
約1年半の閉鎖実験は、今後そう遠くない未来に、実際に人類が地球の低軌道を超えて深宇宙へと旅立つ時に必要な情報を数多く集めてきました。
MARS500の目的は、技術的な問題ではなく長期間の密室での人間の振る舞い及び適応力をテストすることでした。
現時点では、事務局は実験結果の情報は全く掴めていませんが、特に問題なく地球-火星間を往復できる力が人間にはあることが証明されたようです。
詳しい報告がレポートなり論文で公表されることを期待して待ってます。
とにかく6人のクルーに「お帰りなさい!お疲れ様!」と言いたいですね。

記者会見は、11月8日11時から登録受付が始まり、12時から会見が開始されるとのこと。
詳細は、10月17日に発表されるとのことです。

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ぴったり収まったようです

2011-10-08 12:15:11 | MSL
10月7日のMarsTodayによりますとCuriosityがいよいよ heat shield と back shellの間に収まったとのことです。
ネタ元は、こちら

いよいよ11月25日に打上げの窓が開くまで秒読み段階となりました。
ここまでくれば、打上げは確実でしょう。
来年8月の着陸が楽しみですね。クレーン方式の成功を祈ります。

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やっとカタチになりました

2011-10-07 21:54:03 | MAVEN
旧聞ですが、9月27日のMarsTodayにMAVENのコア構造が完成したとの報道がありました。

元ネタはこちらです。



大きさは、2.3meters x 2.3 meters x 2 meters高さで、重量が125kgです。
中心に、ヒドラジン推進剤タンクがあり、それを囲んで直径1.3メーターの中核シリンダがあります。燃料タンクには、約1640kgの燃料を積めます。

今後は、下記のように進められる予定です。
1.スケジュール
①10月中旬に、コア構造はLockheed Martin社の構造テスト研究所に移動される。
②静的荷重テスト(static load testing)
このあとクリーンルームに移され、各種のテストが実施され、組立てが始まる予定です。
③動的荷重テスト(tests the many dynamic loads) ← 打上げ時に掛かる荷重のテスト
④組立て、テストおよび発射オペレーション(ATLO:The Assembly, Test and Launch Operations)過程は、2012年7月に始まることでしょう。
⑤2013年11月打上げ予定。

2.担当は?
・宇宙船の製造は、Lockheed Martin社が担当しています。
・NASA Goddardがプロジェクトを管理しています。
・大学は、科学オペレーションを提供し、機器を作成し、教育/社会の出先機関を務める事となってます。
カリフォルニア-バークレー宇宙科学研究所大学(The University of California-Berkeley Space Sciences Laboratory)は、さらにミッションのために機器を建造しています。
・NASAのジェット推進研究所(JPL:カリフォルニア、パサデナ)は、操縦支援、遠距離宇宙通信網、およびエーレクトラー・テレコミュニケーション中継ハードウェアおよびオペレーションをします。

とにかく、順調のようです。
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淡水炭酸塩岩を探そう!

2011-10-02 17:41:16 | Weblog
2010年6月30日の当ブログで紹介したPavilion湖(カナダのBritish Columbiaにある)で行われているPavilion Lake Research Project (PLRP)teamが我々の参加を呼びかけています。



詳しくは、9月24日のMarsTodayで紹介されています。
PLRPは、Pavilion湖に多く見られる淡水炭酸塩岩(microbialite)構成の起源を調査研究することを目的としています。
MAPPERに登録して、PLRP Team が集めた多量の画像をチェックすることでNASAの研究者の手助けが出来るとのことです。

<PLRP Teamの呼びかけ>
「MAPPERで遠隔科学チームに参加して、Pavilion and Kelly Lakeを探査しよう!写真にTAGを付けて、ポイントを稼ごう!みんなに自慢する権利が得られるよ!」

事務局もやってみましたが、同じような写真も多いので少し退屈な感じもしますが、microbialiteを見つけると結構楽しいです。
MAPPERには、Identification Lab、Algae Lab、Microbialite Labの3つのステージがあります。
Identification Labは、簡単です。
Algae Labは、少し馴れないと駄目ですね。
Microbialite Labは、事務局のPCのブラウザーを Apple Safari、Google Chromeか Mozilla Firefoxなどにアップグレードしなくては駄目らしいので、とりあえず最初の2つをやっていこうと思ってます。

現時点でのLeaderboardによる上位者は、以下の通りです。
(事務局は、650 ptsで152位です。)
1.40,075 pts  Kay Jay:
2.28,370 pts  Mister Mushu:
3.11,625 pts  Andrew Lewis:
4.11,400 pts  Jim Steven:
5.10,910 pts  Malden Barisic:

皆さん参加してみてください。
実際の探査の体験が出来ます。退屈な作業の繰り返しの中に新しい発見が隠れているようです。











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過飽和か~

2011-10-01 22:35:28 | ESA
9月30日のMarsTodayによりますとESAのMars Express搭載のSPICAM(Ultraviolet and Infrared Atmospheric Spectrometer)による測定の結果、火星の大気が水蒸気で過飽和されていることが分かったそうです。



これは、今までの探査の中でも初めての驚くべき発見です。
このことによって、火星の全球的な水循環と大気の進化の歴史を理解するうえで重要な意味を持つとのことです。
以前の大気モデルでは、高度20-50kmでの水蒸気量を10-100倍低く見積もっていたことになります。
高高度では、太陽からの放射線によって水蒸気は、水素と酸素に分解されて宇宙空間へと散逸していくこととなり、水が火星から失われた割合、および火星の表面および大気の長期的な進化を知る手がかりとなります。

NASAのMROも垂直方向での大気の測定をしています。
MROの気象探測機は、水平線方向の大気中の気温、気圧、ダスト、水蒸気を高さ5kmの垂直のカラムとして立体的的に測定しています。
MROは低高度の地表面に近いところを測定しています。目的が違うということですね。

火星の大気情報(Wikipediaによる)
・大気圧 0.7-0.9 kPa
・平均気温 -43℃
(-130℃ + 0℃にも満たない)
・二酸化炭素 95.32%
・窒素 2.7%
・アルゴン 1.6%
・酸素 0.13%
・一酸化炭素 0.07%
・水蒸気 0.03%

地球大気組成 (体積比,地表)(Wikipediaによる)
・窒素 78.088%
・酸素 20.949%
・アルゴン 0.93%
・二酸化炭素 約0.04%
・一酸化炭素 1×10-5%
・水蒸気 0.0~4.0%
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