火星への道

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NOは、イエスのサイン!

2015-03-26 18:16:38 | MSL

3月24日のWhat'sNewによりますと、SAMで過熱して生じたガスの中にNO(一酸化窒素)を確認したとのことです。
Yellowknife Bayで採取した3ケ所のサンプルすべてからです。
"Rocknest"で風成堆積物を、"John Klein"と"Cumberland"で泥岩の堆積物を採取しています。
分析結果は、以下の通りです。(酸化窒素の由来となる硝酸塩の濃度:Curiosityによる汚染を差し引いた。)
・"Rocknest"      110~  300ppm
・"John Klein"      70~  260ppm
・"Cumberland"   330~1,100ppm

この一酸化窒素は、硝酸塩(NO3)の加熱によって生成したものであり、硝酸塩は、生命由来物質と考えられ、生命が存在していたことの証拠となるということです。

ただし、地球上の硝酸塩のほとんどは、生命活動によるものですが、火星では、隕石の衝突や落雷などの熱衝撃でも生成されると考えらます。
しかしながら、今回得られた硝酸塩の濃度は、上記の熱衝撃による生成量に追加して、何らかの生命活動による生成があったことを示唆しているようです。
研究チームは、硝酸塩の生成が現在も火星で行われているのか、過去においてのみ行われていたのかを今後、調べたいということです。

ネタ元は、Jennifer Sternさんが主筆の「a paper on this research published online in the Proceedings of the National Academy of Science March 23.」です。アブストラクトは、こちら。関連資料は、こちら
*Jennifer Sternさん:NASA's Goddard Space Flight Center in Greenbelt, Maryland 

火星の大気中の窒素は、2.5%程度ですが、2013年3月14日の当ブログ「ドンピシャ 大当たり!」でお伝えしてますように "John Klein"と"Rocknest"で窒素を確認しています。
でも、その時は、SAMの加熱による分析に一酸化窒素は、引っかかっていなかったようです。

この辺は、かなり専門的なので、事務局には、ついて行けない面がありますが、NOの確認と存在量のデーターは、上記の「ドンピシャ 大当たり!」で報じた、生命の構成要素である硫黄、窒素、水素、酸素、リン、炭素の6元素を確認したことと、2014年12月18日の当ブログ「確信を得ました!」で報じた、有機物とメタンを確認したことに繋がる、生命が存在していたことの証拠になりますね。 

下図は、"Rocknest"、"John Klein"と"Cumberland"の位置を示しています。

下図は、"John Klein"と"Cumberland"の画像です。

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オーロラ発見!なぜ、北極側だけ?ダストの雲の写真は?

2015-03-20 11:14:28 | MAVEN

3月18日のMAVENのNewsによりますと、現在開催されているLPSC 2015(the 46th Lunar and Planetary Science Conference)でMAVENが謎の塵の雲と鮮やかに光るオーロラを観測したとのこと。
謎の塵の雲は、150km~300kmの高度でLPW(Langmuir Probe and Waves instrument)によって観測されました。
塵の発生源や組成は不明ですが、Mavenと他の周回機への危険はないようです。
発生源として考えられるのは、以下の4つですが、どの物質だとしても今回観測された場所での雲の出現を説明できません。
①大気中の塵が巻き上げられた/②PhobosやDeimosが由来/③彗星からのダスト/④太陽から太陽風に乗って来たダスト
また、雲の密度は低い高度で最大です。しかしながら、最も密な領域でもまだ非常に薄いとのことです。
*関連の写真が見つかりません。
 また、この記事だけでは、どの地域の上空に何時?出現したかも発表されていませんね。
 (MAVENが観測している間はずっと見えていたとのことですが・・・)

下図は、今回観測されたオーロラとMAVENのイラストです。(画像クレジット: University of Colorado)

オーロラは、MAVENのIUVS(Imaging Ultraviolet Spectrograph)で昨年の12月25日前の5日間観測されました。
そのため、「クリスマスの光」と呼ばれています。
MAVENは、北半球に広がる明るい紫色のオーロラの輝きを見ました。
コロラド大学紫外線撮像分光計チームの研究者は、次のように言ってます。
「今回観測されたこのオーロラに関して、とりわけ驚かされたのは、大気中の如何に深いところ(低空)で発生しているかということです。地球や火星の他の地域に比べて、はるかに低い高度で発生しています。また、このオーロラを発生させている電子は、実に高エネルギーであるに違いありません。」
*ただ、どの程度の高度に発生したのかは、明記されていません。因みに地球上では、100kmから500kmの範囲で観測されています。
 地球の場合は、オーロラの発生範囲は、オーロラオーバルと呼ばれ緯度60°から70°の範囲です。 
 火星の場合は、下図のとおり北緯60°以南で発生しています。 
 発生した時間帯などもこの記事では、分かりません。 (画像クレジット: University of Colorado)

MAVENやりましたね!
でも、現時点でのニュースによる発表だけだと詳細が分からないですね。
北極側だけにしか観測されないのは、なぜでしょうか?
オーロラの出現する高度との関係があるかもしれません。
続報を期待しています。

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MOMの近況

2015-03-16 00:34:14 | インド

3月4日のEmillyさんのブログにMOM(Mars Orbiter Mission)の最近の活動が紹介されていました。
まずは、沈黙に等しいここ数ヶ月のあとにfacebookで発表されたMethane Sensorによる画像に触れています。
「まだ、メタンを測定したわけではないので慌てないで下さい。」と言ってます。
下図は、Methane Sensorを使ってメタンを感知しない波長による火星表面の反射率を測定したものです。
これが、このあとppb(part-per-billion)レベルでメタンを測定するためにメタンに吸収される波長と比較されるわけです。
 

下図は、Phobosのcolor cameraの画像です。Emillyさんは、大気の細い線が好きだと言ってます。

下図は、マリネリス峡谷です。24,000kmからのcolor cameraの画像です。

下図は、タルシス三山の一番南にあるアルシア山です。10,707kmからの画像です。
この画像は、 color cameraと高度計を用いて加工されたものです。
しかし、Emillyさんは、高度データがMOMからの情報か他からのものかが公開されていないので、より詳しい情報開示を求めたいと言ってますね。

とにかく、ISROは、順調にMOMを運用しているようです。
メタンの発生源を見つけてほしいものですね。

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"Pahrump Hills" は、調べつくした!

2015-03-15 00:11:00 | MSL

3月12日のWhat'sNewによりますと気を揉ませる2週間でしたが、ショートの原因を把握したようです。
ドリルのパーカッションのモーターでの一過性のショートであるとのことです。
*この辺、全く詳しくないので良くわかりません。
とりあえずは、解決したので"Telegraph Peak."で採取したサンプルの一部をCheMinへ投入しました。
残りは、アームのサンプル処理装置内に保持されていて、後日SAMでの分析に使用されます。
今後は、Sharp山へ登るために"Artist's Drive,"へ向かうことになります。 
Sharp山の麓に到着したのが2014年9月18日(Sol753)でしたから、この辺をうろつくこと約半年ということになりますね・・・ 

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Enceladusで、生命がいま生きて活動している可能性!

2015-03-13 22:41:00 | 水と生命

日米欧の科学者の連携によって土星の衛星Enceladusの南極周辺の地下海に、いままさに生命が存在しうる環境があることが発見されました。
NASAのCassini による探査データーから欧米の研究陣が詳細な解析を行い、そして日本の研究陣が裏づけの試験を実施した結果、Enceladusに液体の水、有機物、エネルギーという、生命に必須の3大要素が現時点で存在していることが分かりました。 
Nature(3月12日発売)に論文「Ongoing hydrothermal activities with Enceladus 」が発表されています。

詳しくは、日本の発表NASAの発表をご覧下さい。

凄いことです!
火星に前進基地を作る必要がありますね!
早速取り掛からねば・・・

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Sol911 ショート発生によりサンプル投入停止中

2015-03-06 22:14:44 | MSL

3月3日のWhat'sNewによりますと、Sol911(2月27日)にCuriosityでショートが発生してロボットアーム内でのサンプルの受け渡しが止まっています。
Sol908(2月24日)にドリルでサンプルを採取しましたが、トラブル発生でサンプルを分析器まで供給できていないようです。 
ショートが発生したのがサンプルをローバー内部の分析器に移す直前だったそうです。
過去のドリルによるサンプリングでは、このようなショートは、発生していません。
早期の原因究明が待たれるところです。
山登りの本番に備える良いチャンスでもありますね。

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