従来の 「tinySA」 が 「tinySA ULTLA」 として nanoVNA H4 と同様、液晶パネルが 4インチ化され、昨日も大幅に改善されて新発売になったようです。
一番の大きな違いは、液晶サイズ 2.4インチ ⇒ 4インチ化ですが、周波数帯域等も拡大され、一番には測定信号の解像度 ( RBW ) が 3kHZ ⇒ 200Hz と1桁以上上がっています。
従来の tinySA では、RBW が大きすぎ (3kHz)、2-Tone信号を使った SSB 出力信号の奇数高次ひずみの測定等は不可能だったが、 tinySA ULTLA は、RBW が 200Hz まで上がってきている。
との程度まで測定できるのか、非常に興味深いとことです。
ちなみに、tinySA を仕入れた際、このような測定系で IC-705 の出力信号を見てみました。
測定結果は、tinySA-APP と言う PC 上で動くアプリケーションソフトを使って表示すると以下の様に見ることが出来ました。
測定結果は、単に 7MHz / CW 信号の高調波が出ているかどうかを見れる程度で、価格数千円で出力信号を直接観ることができれば良しとしていたが、VBW が 200Hz まで上げれれるのであれば、下記のスペアナ測定画像 ( R3271 / ADVANTEST 社製 ) 程度の画像 ( およそ 20年前に測定したもの ) を映すことが出来そうです。
この R3271 では、RBWを 300 Hz にしており、tinySA ULTRA よりも大きいですが、VBW は 30Hz に設定しています。
ネットに出ている tinySA ULTRA の画像では、VBW を 200Hz に絞った画像が掲載されており、どの程度の解像度となるのか、非常に興味深いところです。
このような機能を持った測定器は従来数百万円もしていたものが数万円で購入できて、しかもコンパクトになっていることに現在の技術進歩に驚かされます。