1980 年だったと思う。当時国産では NEC の PC-8001 やシャープの MZ-80 が販売されていたが、品薄で何ヶ月も待たなくては手に入れることができなかった。そこで、待ちきれずに選んだのがこの TRS-80 というアメリカの Tandy Radio Shack 社から販売されていた Z-80 という 8bit の CPU を使ったコンピュータである。
この頃 Apple も 初代 8bit コンピュータを出していて、人気があったが、高価で手がだせなかった。
たまたまインターネット上で TRS-80 の昔の広告写真を見つけて取り込んでいたものである。
左横に写っているのはカセットテープレコーダーであるが、パソコンと PC の組み合わせを何故だろうと思われるかもしれない。当時の PC の音はビープ音のみで、とても音楽など扱える代物ではなかった。
本来のカセットテープレコーダーを使用する目的は、プログラムをカセットテープに入れておいて、プログラムを取り出したり、保存したりするためのものだったのです。転送レートは数百bit / 秒から数kbit / 秒という現在とは比べ物にならないほどのんびりとした仕掛けでしたが、 PC のメモリーが ROM(読み出し専用メモリー) と RAM(読み書き可能メモリー)合わせても最大 64 kbit しかなかったので十分だったのです。(単位は"キロ"で、まだ"メガ"単位にはなっていません。現在の標準的な PC のメモリーのおよそ 5 万分の1 位の値です。)
この後、PC 環境にどっぷりと漬かってしまい、使っていた PC は PC-8800 → PC-9800 → DOS-V 機と変遷し、OS も CP/M → MS-DOS → Windows と使ってきましたが、使わなくなったものはどんどん忘れてしまってます。