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「健康雑論」(その6)

2012年10月22日 | ムサシ

1 先日NHKのテレビで,「秋鮭」の話を少し見た。面白そうだったので録画しておいた。不老長寿論の見地からとても参考になった。主たる内容は鮭が健康によい理由と秋鮭の料理法であるが,不老,ガン防止に効果が大である上に,とても美味しそうである。これまでにも放送内容をレジュメにして,事務員に配布したことが何度もあるが,今回もそうすることになり,起床後毎朝約20分を,テレビの前に設置してあるノートパソコンに向かい,ビデオを見ながら1週間かけてA4で3ページの レジュメを完成した。
2 このテレビの内容は私の食生活にも大きく影響を与えた。私の健康論とトレーニング一覧表の食生活部分を一部改訂した。現代医学は活性酸素対策の重要性を主張しているが,私の健康論も概ね現代医学のとおり実践することを基本としている。といっても本屋で健康法の本を衝動買いすることを趣味にしているに過ぎないが,購入した健康の本は100冊を遙かに超えている。にも関わらずこのテレビは,私に大きなショックを与えた。それは抗酸化力の比較された強さについて,私が全く無知であったことによる。
3 抗酸化力についてのテレビの結果を纏めると,ビタミンCを1として,コエンザイムQ7・5,カテキン(茶シブ)11,βカロティン 1224,リコピン(トマト,スイカの赤色色素)3750,アスタキサンチン(鮭,イクラ,エビの赤色色素)6000(史上最強物質)というのである。ビタミンEとアントシアニン(ブルーベリー,ナスの紫色色素)については触れていなかった。
4 この数値は,私の漠然とした認識とは全く異なるものであった。私はビタミンCとアスタキサンチンの抗酸化力はほぼ同じ位と思っていた。そこで手抜かりのないように不明な数値は調査することにしたが,とにかく当面アスタキサンチンとリコピンを意識して多く摂取する努力をすることになった。といっても鮭とトマトを沢山食べようという甚だ単純な発想である。
5 私は先頃のトマトブームの影響で,この数値を知らないままに,この数ヶ月「トマト野菜ジュース」なるものを,毎日朝と夜コップ1杯ずつ飲むことにして実行してきたので,リコピン対策はこれでよかろう。
 アスタキサンチンについては1日6mg摂取するのがお勧めのようで,市販の錠剤を調べてみると1粒で6mgを含んでいるものが販売されている。安売り店でも1錠50円を超えるので高価である。100グラムの鮭の切り身に約2mg含まれているらしい。この物質は脳保護の厳重な関所を通り抜けて脳内にも入ることができるそうで,脳のアンチエイジングも期待でき,脳卒中の予防や記憶力の改善の効果もあるという。
6 テレビを見た後の,時間に余裕のある土,日には,台所で秋鮭の調理をすることが多くなった。テレビのレシピでは食べてみたい料理が10種類くらいあるので,順次挑戦することにした。最初瓶詰め鮭フレークと海苔の佃煮を買って来て,「鮭海苔納豆ご飯」を作ってみた。これはお勧めである。「焼鮭の秘伝醤油タレ漬け」は既に免許皆伝の域に達した。泣きたくなるほど美味しい。生鮭を塩で揉み,5分ほどゆでたもの(万能ゆで鮭)を使って,「鮭じゃが」や「鮭餃子」,「鮭サンドイッチ」にも挑戦する予定である。「鮭の粕汁」なども作ってみたい。私より仕事が忙しい妻は,今は私のすることを横目で見ているが,頬が落ちそうな満面の笑みの私を見て,その内味見をするに違いない。
7 この冬は各種鮭料理の免許皆伝を目指すほか,何年か前に「大根を食べつくす」という本を買ったまま放置していたので,「おでん」「ブリ大根」などに挑戦しようと思っている。「鮭大根」は無理なのであろうか。またやや旧式の電動大根おろし器も余り使っていないので,今年は毎週末にドンブリ1杯の大根おろしを食べるという計画もある。
8 かくして私の「不老長寿大作戦」は更に進化したので,理論的には見事な成功を収める筈である。先日事務所の昼食時に,わが夫婦が裁判官であった約15年前の 司法大観の写真を見る機会があり,事務員の判定ではこの15年間の私の風貌に全く変化がないということになり,私が「エヘヘ」と言って頭を掻く場面があった。健康オタクは早死にすると相場は決まっているようなものだが,所詮は遊びの世界の話なので,気楽で無責任にあれこれ楽しめばよいということにした。(ムサシ)