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くいだおれ太郎とかぼす大使

2008年07月19日 | 瑞祥
 私が3月まで勤務していた大分地方裁判所の書記官が夏の便りを送ってくれた。その中で,大阪・道頓堀の「大阪名物くいだおれ」の看板人形「くいだおれ太郎」が,卒業旅行として大分県を訪れ,「豊の国かぼす特命大使」に任命されたというのである。また,大分県内では,別府市を始めとして,「くいだおれ太郎」を大歓迎したようである。こうした便りは,以前の職場や任地を思い出させてくれて,嬉しいものである。

 ところで,「豊の国かぼす大使」というのは,大分県の代表的な特産カボスから名をとったもので,観光,産業,文化など大分県のPR大使という位置づけである。大分県に縁のある人や,大分県内で働いた人などが数多く任命されている。私も,大分県に4年間勤務し,大分の歴史や文化がとても気に入った1人なので,転勤後に大使の1人に加えてもらっている。いろいろ調べていると,大分県は,瀬戸内海に面し,畿内や中国・四国地方との関係が深く,その歴史や過去の偉人にはとても興味深いものがある。

 書記官からの便りを見て,「くいだおれ太郎」とともに,関西で大分のPRができないかなどと頭をかすめたが,最近,大分県の教員採用をめぐる事件のニュースを毎日のように目にするので,ちょっと気分が萎え気味である。古い体質の制度や運用が,いろいろな場面で許されなくなっているが,この事件もその一場面であろう。当該事件は,これから裁判所に係属するかもしれないので,これ以上のコメントは避けるが,何かよい出来事で,大分県のイメージアップがなされることを願わずにはいられない。(瑞祥)