前回に続き,弁護士関連の書き込みですが,今回は,弁護士の相談者の満足度調査についてです。このアンケートを弁護士会がするのは,弁護士の自助努力といえるのかもしれません。どういうアンケート結果がでるか楽しみです。以下は産経新聞からです。
法律相談 初の満足度調査 来月から日弁連 大量増員時代に備え「質」分析
弁護士の大量増員に伴い「質が低下する」との指摘が出る中、日本弁護士連合会(日弁連)などは7月から、各弁護士会の法律相談に訪れた市民に弁護士の応対ぶりを評価してもらい、「相談者の満足度」を検証する初の全国調査を行う。2万3000人の弁護士全員の自己評価、経験5年未満の若手弁護士に対するベテラン弁護士の評価の調査も実施する。
市民を対象にした調査は、各弁護士会が開催する法律相談に来た市民にアンケートに回答してもらう形式。応対した弁護士について「話を親身に聞いてくれたか」「気持ちを理解してくれたか」「威張っている感じを受けたか」「知識に不安を感じたか」などの質問を列挙。「そう思う」「どちらともいえない」などの選択肢を選んでもらう。
また、全国の弁護士には質問票を送付。「高い倫理観」「相手方との交渉能力」「顧客獲得能力」などの項目ごとに、全弁護士中どれくらいに位置すると思うかを自己評価してもらう。
日弁連と学者らで構成される研究会が、市民と弁護士の回答を集計。法的知識▽実務能力▽人格▽経営能力▽公益活動-などの観点から「弁護士の質」を分析し今年度末までに調査結果をまとめる。英米両国では同様の調査があるが、日本では初めてで、平成22年度まで毎年継続する。
22年から新司法試験の合格者数は3000人となり、日弁連は29年には弁護士数が現在の2倍を超えると予測している。
調査に携わる菊地裕太郎弁護士は「数の増加で弁護士の質が低下するかどうかは検証しないと分からない。調査を通じ、各弁護士が自分を見詰め、弁護士全体の質の維持に努める必要がある」と話している。
| Trackback ( 0 )
|