日本裁判官ネットワークブログ
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 被告人が不遇な生い立ちであったり,恵まれない家庭環境で育ったりした場合の量刑について,アンケート結果によると,裁判官の約6割が「やや軽くする理由になる」と答え,36%がこの点の量刑に対する影響は「どちらでもない」(重くも軽くもならない)と回答した。
 これに対し,一般国民は,65.3%が「どちらでもない」と答え,「やや軽くする理由になる」と回答した人が26,8%にとどまった,とのことである。
ここにも,色々な生い立ちや苦労があっても,真面目にしっかりと生きている多くの国民の,犯罪を犯した人間に対する厳しい見方が表れているように思われる。
 しかし,国民が裁判員として,実際に被告人を目の前にして,その顔や態度を見つつ,その不遇な生い立ちを直に感じ取ったとき,それでも,裁判官との違いがでてくるかどうか。
(蕪勢)

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