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韓国法曹の資格デフレ

2006年12月12日 | Weblog
こんな書き込みをHP(http://anonymity.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_1fa3.html)で見つけました。日本でもこうした情報が若い法曹の不安を刺激しないかと心配です。

韓国では資格取得者が就職難
 東亜日報サイトは11月23日に「国税庁の公開採用、会計・税理士ら専門職110人が志願」を掲出。

 記事は、国税庁が9級税務職公務員661人を公募したところ、かつては「高卒の職」というイメージだった9級公務員の採用試験に、公認会計士や税理士など専門職の資格所持者が110人も応募したと報じる。しかも、科目当り、5点(100点満点)ずつの加算点を受けた彼らのうち、最終合格した人は33人にすぎないとか。国税庁の昨年の7級の新人職員は、全体の90人のうち、40人が公認会計士(22人)や税理士(18人)だったとのこと。国税庁の関係者は、「4、5年前までは、公認会計士や税理士の資格所持者が7級の採用試験に合格して入ってきたら、『どうして、給料も少ない公務員になろうとしているのか』と冗談半分で言ったが、最近は9級採用試験に大勢応募していて、到底信じられない」と語ったとのこと。年間それぞれ1000人の弁護士や公認会計士、700人の税理士などの専門職資格の所持者が市場に放り出されている上、深刻な大卒の就職難まで重なり、資格証の「デフレ」現象が加速していると記事は伝える。韓国社会の最高のエリートだと思われてきた司法研修院の修了者たちも、同様に民間企業の代理級に就職することが相次いでおり、待遇も年々悪くなっているとか。三星(サムスン)グループは昨年はじめて、司法研修院出身の5人を公開採用したが、150人も志願して、競争率が30対1にまで上ったとか。彼らへの待遇は、初任の課長級だったが、三星は今年からは代理級で、司法研修院の修了者を募集しているとのこと。LG化学や(株)SKなどに就職する司法研修院出身も代理級とか。さらにウリィ銀行の今年上半期(1~6月)の新入行員の採用には公認会計士や税理士が103人も応募したが、最終合格者はわずか4人で、彼ら同士の競争率だけでも約26対1に上っているとか。その4人にはすべて第一線の支店に辞令が出たとのこと。LG化学副社長(HR部門長)は、「資格証を持っていることと、業務をうまくこなすこととは別の問題」とし、「彼らに所定の資格証手当てを支払う以外は、同じ職級の一般社員と同様の線上で業務能力を評価している」述べたと記事は伝える。