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[プレーンズ2]ガナウェイ監督&製作のバロンさんに聞く「命を懸けて戦うレスキュー隊にささげる」

2014-07-25 | 先住民族関連
マイナビニュース   [2014/07/21]
 2013年に公開されたディズニーの劇場版アニメーション「プレーンズ」の続編「プレーンズ2 ファイアー&レスキュー」が全国で公開中だ。前作で高所恐怖症を克服し、空の世界一周レースでチャンピオンになった農薬散布機のダスティ。ところが今作では、ギアボックスに致命的な損傷が見つかりレースに出られなくなってしまう。ショックを受けた彼が飛び込んだのは、消防レスキュー隊という新たな世界だった……。迫力満点のレースシーンが楽しめた前作から、救助活動にハラハラドキドキさせられるディザスター(災害)ムービーに様変わりした今作だが、その製作は、前作の製作開始直後から始まっていた。ボブス・ガナウェイ監督とプロデューサーのフェレル・バロンさんに話を聞いた。
 「今回のストーリーの発端は、ダスティのモデルになっている農薬散布機が、実際に山火事の消火作業に使われていたという事実を知ったことなんだ。そこから、飛行機を見に行ったり、航空消防隊の基地を訪ねたりといったリサーチを重ね、そこで得た情報を基にストーリーを考えていった」と今作に約4年前から関わってきたガナウェイ監督は語る。
 入念なリサーチは、今作の製作総指揮を務めたジョン・ラセターさんが日ごろ唱えている「信ぴょう性のある世界」を作り出すことに不可欠であり、今作でも、そのとき仕入れた情報はストーリーに織り込まれた。たとえば、ダスティと消防レスキュー隊隊長のヘリコプターのブレードが、火で囲まれ逃げ道を失い坑道に逃げ込む場面。このときブレードは身をていしてダスティを火から守るのだが、それは米国の消防士たちの間でも伝説的逸話になっている1910年に起こった同様の出来事がヒントになっている。
 また、ダスティが訓練を受けるためにレスキュー隊基地に初めてやって来たときの様子も、リサーチでレスキュー隊基地を訪れたとき、バロンさんが目にしたことだという。当時のことを、バロンさんは「火災が起きていないときの彼らは、外でバーベキューをしたり、日光浴をしたり、大画面テレビで映画を見ていたりしていた。家庭菜園で野菜を育てている隊員もいた。実にのんびりと過ごしているんだ。でも、ひとたびサイレンが鳴り響くと、数分でパラシュートなどの複雑な装備をつけて出動していく。その切り替えの速さには、実に驚かされたよ」と振り返る。
 前作のレース中心のストーリーからディザスタームービーにジャンルを変えたことで、シリーズ作品が陥りがちな“マンネリ”の危険性は回避された。「それ相応のシチュエーションやキャラクターが必要になり、作品に新鮮味が加わるからね」とガナウェイ監督は語る。その一方で、「前作を見ていなくても、独立した作品として十分楽しめる」とバロンさんは補足する。
 今回、ダスティの新たな仲間として登場するのは、隊を率いるタフで厳しいベテランヘリコプターのブレードに始まり、アラスカ出身で水陸両用飛行艇のディッパー、先住民の知恵で自然と対話ができる重量貨物ヘリコプターのウィンドリフター、さらに、元軍用輸送機のキャビーや、そこから飛び出すパラシュート隊など、ユニークな顔ぶれだ。また今作では“火”がもう一つの重要なアイテムになっており、風速や風向き、温度、煙にいたるまでさまざまな研究と、視覚効果の新たな技術を3年の歳月をかけて開発した。結果、本物と見まがうばかりの迫力の火災のシーンを作り出すことに成功している。
 今作は、ガナウェイ監督いわく、「毎日命を懸けて戦うレスキュー隊にささげた作品」だ。「普段あまりスポットライトの当たらない、真のヒーローといえる彼ら、見ず知らずの人たちのために自らの命の危険を顧みず、毎日懸命に働いている彼らの仕事ぶりを知ってもらい、尊敬の念を感じてもらえたらうれしい」とガナウェイ監督は考えている。かたやバロンさんは「この映画は、セカンドチャンス、再出発の映画でもある」と話す。「人生には思い通りにいかないこともある。そんなときに方向転換をすることで、新たな自分の人生の目的ややりがいを見つけて前に進んでいく。その勇気を見いだしていくという大事な教訓が、ここには込められている。それは、大人ならずとも子供も共感できるメッセージだと思う。それを感じ取ってもらえたら」と期待を込める。
 ところで、消防飛行機として“フロート”を取り付けられたダスティ。次回作以降、レーサーとして再び飛ぶことはできるのか? 「いろんな可能性を秘めたエンディングになっているからね。もしかしたら、レーサーに戻るかもしれないし、戻らないかもしれない。それを選択するのはダスティ自身だ。今回の彼は、レスキュー隊の世界に飛び込み、仲間と一緒に火と戦い、それによって、大きな挫折を味わいながら新たな人生の目的を見つけて成長していく。その彼が次にどんな道を選ぶのか。それもまた、ファンが楽しみなところだと思うよ」とガナウェイ監督は力強く語った。映画は19日から全国で公開中。
 <ボブス・ガナウェイ監督プロフィル>
 1965年生まれ、米オクラホマ州出身。これまで手掛けたアニメーション作品は、アニー賞監督賞にノミネートされたテレビシリーズ「ライオン・キングのティモンとプンバァ」(95~96年)はじめ、オリジナルビデオ作品「スティッチ! ザ・ムービー」(2003年)、テレビ映画「リロイ&スティッチ」(06年)など多数。「キャッツ・ドント・ダンス」(1996年)やオリジナルビデオ「ティンカー・ベルと輝く羽の秘密」(2012年)の脚本も担当した。
 <フェレル・バロンさんのプロフィル>
 1970年生まれ、米テキサス州出身。ウォルト・ディズニー・テレビジョン・アニメ「ティガー・ムービー/プーさんの贈り物」(2000年)のプロダクション・スーパーバイザーとしてディズニーに加わり、その後、ディズニー・トゥーン・スタジオに移り、「くまのプーさん/完全保存版2 ピグレット・ムービー」(03年)、ビデオ作品「きつねと猟犬2/トッドとコッパーの大冒険」(06年)の製作に関わった。
 (インタビュー・文・撮影:りんたいこ)
本記事は「まんたんWEB」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。
http://news.mynavi.jp/news/2014/07/21/104/

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ラグビー日本代表に加わる「新戦力」 エディーHCは小瀧の成長を評価

2014-07-25 | 先住民族関連
スポーツナビ-2014年7月21日 14:25 斉藤健仁
来年のW杯に向けて競争激化
 テストマッチ(国際試合)10連勝を達成し、初めてIRB世界ランキングを10位に上げたラグビー日本代表は、7月14日から5日間の強化合宿を長野県上田市の菅平高原で敢行した。豪州出身の名将エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が就任してから恒例で、今年で3度目のことだった。
 来年のラグビーワールドカップ(W杯)を踏まえた強化であるとともに、11月に日本で対戦する、ニュージーランド(NZ)の先住民族の血を引く選手で構成されたマオリ・オールブラックスとの試合などに向けた強化合宿だった。
「マオリ・オールブラックスは、世界ランキング6〜7位に匹敵するチーム。アンストラクチャー(ターンオーバーやカウンターのような崩れた局面)からの攻撃を好むので、彼らと対戦するときはより、ストラクチャー(セットプレーからの攻撃)を重視した試合をすることです」(ジョーンズHC)
小野の復帰で「司令塔争い」が過熱
 特に時間が割かれていたのが、自陣のセットプレーからのキックによる脱出と、春シーズンの課題の一つだったキックオフだ。こうしたセットプレーからの練習の中で「BKをリードしている」とキャプテンのFLリーチ・マイケル(東芝)が言うように、声を出して引っ張っていたのはNZ育ちのSO小野晃征(サントリー)だった。過去2年、チームの中心にいた司令塔だったが、春シーズンはスコッドから名前が消えていた。
「家庭の事情」で離れていた小野は言う。「結婚など向こう(NZ)でいろいろありましたが、リフレッシュすることができました。サントリーで良いプレーをしてから再チャレンジしようと思っていました」。だが、「どのポジションも3人くらい良い選手が必要」という指揮官は、コミュニケーション力、判断力に長けた小野への信頼は変わらず、面談の機会を設けたという。
「(面談で)エディーには日本代表でもサントリーでも頑張りたいと言いましたが、今回の合宿から呼ばれるとは思っていませんでした。10番、12番ができる選手も多く層が厚い。周りをうまく動かすなど自分のできることからやっていきたい」。2度目のW杯出場へ向けて、迷いのない、すっきりとした表情で語った。
 やはり存在感を見せた小野の再加入で、春シーズン、10番と12番を務めていた立川理道(クボタ)と田村優(NEC)、WTBからSOにコンバートされた廣瀬俊朗(東芝)、若手CTB中村亮土(サントリー)、秋にはケガから復帰できる見込みのクレイグ・ウィング(神戸製鋼)と、一気に競争は激しくなった。
CTBベネット「日本代表でW杯の舞台に」
他にも今回の合宿で注目されたのはWTBカーン・ヘスケス(宗像サニックス)と、CTBティム・ベネット(キヤノン)だ。ヘスケスは他のWTBにはない力強さと決定力が武器で、ベネットはオーストラリアU20代表経験のあるスキルの高い23歳の若手CTB。残念ながら育成選手を除き、指揮官のお眼鏡にかなった日本人BKはいなかったようだ。
 ベネットは、来年で居住3年の代表加入条件をクリアするため、まだ試合には出場できないが、マレ・サウ(ヤマハ発動機)、松島幸太?(サントリー)とともにアウトサイドCTBとしての期待がかかる。「われわれの求める13番のスキルを持っている」とジョーンズHCが言うように、合宿ではレギュラー組に入ってプレーし、スキルの高さを披露。そんなベネットは母親がフィリピン人で、兄もフィリピン代表であるが、フィリピン代表入りは断った。「日本代表でW杯の舞台に立ちたい。今回の合宿は、最初のステップ」と桜のジャージに意欲を見せた。
豪快な走りを見せるヘスケス「目標は来年のW杯」
 NZ人のヘスケスは来日5年目で、日本代表資格を有している。「WTB藤田慶和(早稲田大3年)がケガをしているので、その代わりが必要。大きいし、強い。どれだけ早く慣れるかという伸びシロが見たかった」(ジョーンズHC)
 ヘスケス自身は来日3年目あたりから日本代表を意識し始めた。パートナーのカーラ・ホヘパは、女子のNZ代表で15人制の女子W杯でも優勝し、現在はNZの女子7人制代表でも活躍するなど世界の舞台で戦っていたことも「影響を受けましたね(笑)」。
 初の日本代表合宿に際して「うれしい!」と笑顔を見せていたヘスケスは、持ち前の腰の強さと力強いランで積極的にアピールした。「サニックスでは練習の内容も量も違うし、最初はストラクチャーの違いに戸惑った。日本代表ではもっと走って考えないといけない。目標は来年のW杯。チャンスだと思っています!」
帝京大・小瀧「W杯には出場したい」
 もう1人、エネルギッシュな若手FWがいた。LO小瀧尚弘(帝京大4年)だ。春シーズンは代表に選出されたもののケガのため、1日のみの参加だった。だが、今回の合宿は育成選手ながらフル参戦。キックオフではマイボールをキャッチし、接点で強さを見せて「フィジカルコンディションはすごく良くなっている」とジョーンズHCが目を見張るほど、他の選手とさほど遜色ないプレーを見せていた。
 スクラムコーチのマルク・ダルマゾはLOとしての組み方を教え、「(小瀧は)ハードワークするし、ポテンシャルもある」と言う元イングランド代表LOのスティーブ・ボーズウィックFWコーチがラインアウトやキャッチのスキルをマンツーマンで指導。LOはベテランが多く、一番年下でも真壁伸弥(サントリー)の27歳。若手の台頭が望まれているだけに、首脳陣の期待のも大きいようだ。
 小瀧は「得意としているラインアウトもまだまだでしたし、フィットネスでは全然、追いついていかない。自分のレベルがどのくらいか痛感し、良い刺激になりました」と言いつつも、「W杯には出場したい」と、素直に、まっすぐに来年への思いをプレーにぶつけている。
エディーHC「スペシャルな選手がいれば」
 W杯本番において、キャップ数、つまり経験値を重視しているジョーンズHCは「(実際には)言いませんが、来年のW杯のメンバーを言えます。ただWTB福岡堅樹(筑波大3年)のようなスペシャルな選手がいれば」と含みは残す。今回の合宿も「11月のマオリ・オールブラックス戦に向けての準備」と言いながらも、選手層をより厚くする意図がうかがえた。本番まで1年あまり。大きな成長を遂げて、きら星のごとく、メンバー入りを勝ち取る選手が出てくることこそが、エディー・ジャパンの強化につながる。
斉藤健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材中!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」の編集、「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。現在はタグラグビーを少々プレー。「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社新書)、「世界最強のゴールキーパー論」(出版芸術社)など著書多数。最新刊は「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版/2013年10月刊)。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/rugby/all/2014/columndtl/201407210001-spnavi

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政府系企業、70億リンギのビジネス機会創出へ

2014-07-25 | 先住民族関連
アジア エックス-2014年07月21日 13:00 マレーシア
〈クアラルンプール〉
ナジブ・ラザク首相(兼財務相)は7月17日、ブミプトラ(マレー人と先住民族の総称)経済委員会の会合後、政府系企業(GLC)および政府系投資会社(GLIC)が今年、70億リンギ(約2,230億円)相当のビジネス機会を提供することになるとの見通しを示した。
GLCとGLICの主要業績指標(KPI)に基づく試算。ナジブ首相はKPIについて、ブミプトラ全体の競争力強化に繋がり、市場に優しく排他的ではないと指摘。今年のイニシアティブでは、ベンダー開発プログラムを通じて50社のベンダーを新たに創出し、他にも大学卒業者の雇用可能性を高めるためのプログラムやブミプトラ向けの奨学金貸与などの取り組みを行っていると述べた。
GLCとGLICのKPIに基づき、商業向け、住宅向け不動産の建設プロジェクトに13億リンギ(約410億円)の追加投資が割り当てられる予定だ。GLCはまた、デジタルサービスセクターに関わるブミプトラに対する1億リンギ(約32億円)の割り当てを行っている。既存の人材や能力の育成を行う計画だ。
政府はサバ・サラワク州出身者を中心に、若い世代のブミプトラがビジネスに関するアイデアを売り込むことができるよう、支援を行う計画だ。
http://www.asiax.biz/news/2014/07/21-130009.php

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田村厚労相迎え「車座ふるさとトーク」 平取で町民と懇談

2014-07-22 | アイヌ民族関連
苫小牧民報- (2014年 7/21)
 田村憲久厚生労働相が19日、産業振興と雇用拡大を目的に、平取町内で実施されている厚労省の「実践型地域雇用対策事業」を視察した。同事業に携わる関係者や町民との懇談会「車座ふるさとトーク」にも臨み、地域振興をめぐって意見を交わした。
 同町は2012年度から14年度を期間とした同事業を活用し、就労支援などの取り組みを展開している。田村厚労相は、その成果を視察するため、伝統工芸製作や観光ガイドなどの人材育成に携わる同町アイヌ文化情報センターなどを訪問した。
 この後、町内の温泉施設を会場としたトークに参加し、地域活性化などについて住民と懇談。「平取のトマトは全国的に知られているが、そればかり追い掛けていては先がない。新しい魅力を見つけ、取り組まなければ」といった町民の意見に耳を傾けた。
 川上満町長は「豊かな食とアイヌ文化、自然環境を連携させながら、今後も雇用につなげる取り組みを展開していきたい」と話し、田村厚労相は「皆さんの声を地域の雇用や活性化につなげていきたい」と語った。
 車座ふるさとトークは、各府省庁の大臣が全国各地に足を運び、地域の声を政策に生かす安倍政権の取り組み。
http://www.tomamin.co.jp/20140715024

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〜 映画 『コタンの口笛』 〜

2014-07-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (ブログ)-2014年07月21日
千歳発のアイヌ文化の集いで映画『コタンの口笛』を観た。1959年東宝なので小学校の3年の時以来ということになる。多分、講堂の「校内映画」か、先生の「引率映画」の何れかで観たのだと思う。
アイヌの少女が教室で盗みの犯人として疑われるシーンはずっと鮮明に覚えていたが、この国に厳然としてあった民族差別をまだ残っていたであろう50年以上も前の小学校の教育現場で正面から取り上げていたことに今、ある種の驚きを覚える。
最近、講演会などアイヌ民族の歴史・文化に触れる機会が増えてきた。だが、彼らに比べれば〝つい最近〟と言って良い時間軸に乗っている北海道に生まれ育った者として、出来るだけ読んだり、聴いたり、見たり、を心がけていても知らないことの多さに気づく。
民族のルーツ自体にも諸説があって自分なりに頭の整理をしなくてはならない難しさがあるからかもしれない。『コタンの口笛』のような動機づけとともに、系統立って学ぶ手ほどきとなるような機会があれば、と満席の会場で思った。
映画のロケ地は隣の千歳市。支笏湖からの豊かで清冽な川の映像が登場するアイヌ一家の生き方と重なり、子役の久保(後に山内)賢の名演技とともに印象的だった。(音楽;伊福部昭)
http://blog.hokkaido-np.co.jp/endaen/2014/07/post-91.html

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手仕事で気持ちいい暮らし 刺し子作家・萩原久子さん

2014-07-22 | アイヌ民族関連
中日新聞 2014年7月21日
 「作品は、暮らしから生まれる。だから、衣食住でもできるだけ手作りをして楽しむ」-。刺し子作家の萩原久子さん(67)は手仕事での生活を実践し、四十年来、創作活動を続けている。
 横浜市戸塚区の自宅は、五十年前の木造家屋に改築を重ねた。庭には草木が生い茂り、アジサイが色を添える。「住まいは毎日過ごす空間。自然を感じて心豊かに暮らしたい」。夏は蚊帳、冬はまきストーブを使い「工業製品はなるべく置かない」。食でも姿勢は同じ。土鍋や七輪(しちりん)で煮炊きし、知り合いの農家が作った野菜を味わう。スーパーで買い物はほとんどしないという。
 刺し子に出合ったのは、約四十年前。何げなく訪れた展示会で、素朴な藍の木綿と直線的な糸に魅せられた。「針を持ったこともない不器用な私にできるのか心配でしたが、自分の着る物を自分で作る喜びがあった」
 前衛書道の経験を生かし、手本をまねるのではなく、自分なりの表現を追求。アフリカやアイヌ民族の衣装からひらめきを得て作った斬新で自由な模様が、支持を集めた。国内での個展のほか、昨年十月には招待を受けてスウェーデンの博物館で新作を展示。今年六月には故郷の静岡県藤枝市でも披露した。
 自宅の玄関先に設けた客間は「小さな美術館」と呼ぶ。刺し子の服や小物、絵が趣味の夫、卓(たかし)さん(74)と合作した竹かごやうちわなどが、至る所に飾られている。「手仕事は手加減できる面白さがあり、自分の味が生まれる。手作りの良さ、好きなものに囲まれた暮らしの気持ちよさを伝えたい」 (発知恵理子)
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2014072102000007.html

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ビルの谷、アイヌの祈り…芸術祭開幕

2014-07-22 | アイヌ民族関連
読売新聞 2014年07月20日 18時08分
 「都市と自然」をテーマに、国内外の現代アート作品を一堂に集めた札幌国際芸術祭が19日、札幌市内で開幕した。
 この日オープンした「北3条広場」(中央区)では、自然界に感謝をささげるアイヌ民族の伝統儀式「カムイノミ」が執り行われ、成功を祈願して歌や踊りなどが奉納された。
 続いて、出品している現代美術家島袋道浩さんとアーティスト日比野克彦さんによるトークショーが行われ、見所などを紹介。同市清田区の教員(24)は、「街中で行われた儀式は都市と自然が融合したようだった」と話した。
 同芸術祭は、北海道立近代美術館(中央区)などメインの7会場に120点以上の作品が展示されるほか、来場者が参加できるイベントも多数ある。9月28日まで。
2014年07月20日 18時08分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140720-OYT1T50053.html?from=ytop_ylist

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室蘭はアイヌ語地名の宝庫~港立市民大学講座開催

2014-07-22 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2014年7月20日(日)朝刊】
 室蘭港立市民大学(松岡健一学長)の2014年度(平成26年度)第4回講座が19日、室蘭市入江町の室蘭海上保安部で開かれ、市民学生60人がアイヌ語に由来する室蘭の名勝などを学んだ。
 最初に海上保安庁の歴史や業務内容などを紹介するDVDを観賞。続いて市教育委員会の学芸員、松田宏介さんが「アイヌ文化に由来する自然名勝」をテーマに講演を行った。
 松田さんは「アイヌ文化では山、川などあらゆる自然物に命があると考えた。だから和人のように抽象的でなく、直接見た状態を表す地名を付けた」と説明。「室蘭は他地域に比べてアイヌ語の地名が豊富で、100以上もある。地名の研究も盛んに行われた」とアイヌ語地名の宝庫であることを指摘した。
 室蘭の名勝の由来について「ハルカラモイは『食料・捕る・入江』で魚が多く捕れる場所であることを示している。増市浜は『海猫の家』で、浜全体ではなく岬突端の岩の名称だった」と解説。「室蘭の景勝地をアイヌ文化由来の名勝としてPRする新たな位置付けが必要」と呼び掛けた。
 この後は室蘭港西埠(ふ)頭へ移動し、係船中の巡視艇「りゅうせい」を見学。学生たちは郷土の海を守る室蘭海保の任務に理解を深めた。
(山田晃司)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/07/20/20140720m_02.html

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成功祈りアイヌ民族儀式「カムイノミ」 札幌国際芸術祭

2014-07-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞(07/20 07:00)
 現代アートの祭典「札幌国際芸術祭」が開幕した19日、アイヌ民族の伝統儀式「カムイノミ」(神への祈り)が、同日オープンとなった札幌市中央区の北3条広場で行われ、関係者が成功を祈願した。
 北海道の土地や人、生き物に対し、芸術祭開催を受け入れてもらう象徴にしようと、芸術祭の総合芸術監督を務める音楽家の坂本龍一さんが企画した。
 カムイノミ伝承者の八重清敏さん(釧路管内鶴居村)が祭司を務め、上田文雄札幌市長や参加アーティストの島袋(しまぶく)道浩さんら約20人が参列。数百人の市民が見守るなか、民族衣装を着た参列者が用意されたいろりを囲み、トノト(お神酒)をつけたへら状の祭具イクパスイを手に火の神に祈りをささげた。続いて、先祖供養を行い、歌に合わせて伝統舞踊の「剣の舞」が演じられた。<北海道新聞7月20日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/entertainment/552269.html

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札幌国際芸術祭の成功願い 都心でカムイノミ

2014-07-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 動画 (2014/07/20)
 初開催となる現代アートの祭典「札幌国際芸術祭」の開幕日となった19日、この日にオープンした北3条広場(札幌市中央区)で、アイヌ民族の伝統儀式「カムイノミ」(神への祈り)が、開幕プログラムとして行われ、関係者が成功を祈願した。(7月20日朝刊掲載)
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/video/?c=event&v=833257444002

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阿里山で科子林橋が開通 新しいランドマークに/台湾・嘉義

2014-07-22 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾  2014/07/19 13:29【観光】
(嘉義 19日 中央社)台湾南部・嘉義県の阿里山郷で18日、科子林橋が開通。台風災害の復旧がひと段落したことを示すとともに、整った美しい形の橋が地元のシンボルとなりそうだ。
この日の開通式では張花冠・嘉義県長、陳明利・阿里山郷長など関係者を招いてテープカットが行われ、台湾南部で深刻な被害をもたらした2009年8月の台風8号(モーラコット)による災害の復旧が段階的に終了へ向かいつつあることを示した。
科子林橋は阿里山の原住民族(先住民)ツォウ族が村落を出入りする際に通る地域の重要交通路、嘉155線に位置する。本来架かっていた橋は2009年の台風水害で流され、災害直後、嘉義県では仮設道路の建設など応急的な措置で地元の通行を何とか維持。しかし、この道路も2011年7月の大雨で寸断された。
このため同県では予算を確保した上で元の橋があった場所より下流に新たな橋を建設することに。この一帯は山間部の遠隔地で機材の運搬が難しく工事が難航したものの、ツォウ族など地元住民らの協力もあり、1年余りを経て先月中旬にようやく科子林橋が竣工した。この橋の完成により、村落の外部への交通問題が解決するだけでなく、その美しいフォルムが阿里山地方の新しいランドマークとなりそうだ。
(黄国芳/編集:谷口一康)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201407190002.aspx

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政府系企業、70億リンギのビジネス機会創出へ…マレーシア

2014-07-22 | 先住民族関連
レスポンス-2014年07月19日(土) 20時45分
ナジブ・ラザク首相(兼財務相)は17日、ブミプトラ(マレー人と先住民族の総称)経済委員会の会合後、政府系企業(GLC)および政府系投資会社(GLIC)が今年、70億リンギ相当のビジネス機会を提供することになるとの見通しを示した。
ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サンが伝えた。
この指数は、GLCとGLICの主要業績指標(KPI)に基づく試算。ナジブ首相はKPIについて、ブミプトラ全体の競争力強化に繋がり、市場に優しく排他的ではないと指摘。今年のイニシアティブでは、ベンダー開発プログラムを通じて50社のベンダーを新たに創出し、他にも大学卒業者の雇用可能性を高めるためのプログラムやブミプトラ向けの奨学金貸与などの取り組みを行っていると述べた。
今回のKPIに基づき、商業向け、住宅向け不動産の建設プロジェクトに13億リンギの追加投資が割り当てられる予定だ。GLCはまた、デジタルサービスセクターに関わるブミプトラに対する1億リンギの割り当てを行っている。既存の人材や能力の育成を行う計画だ。
政府はサバ・サラワク州出身者を中心に、若い世代のブミプトラがビジネスに関するアイデアを売り込むことができるよう、支援を行う計画だ。 《千田真理子》
http://response.jp/article/2014/07/19/228090.html

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歌や踊り 釧路の元気、台湾でみせる キッズロケット 来月、芸術フェス出演

2014-07-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (07/19 16:00)
 【釧路】釧路管内の小中学生14人で活動する「釧路子どもミュージカル キッズロケット」(金安潤子代表)が台湾北東部の宣蘭県で開催中の「宜蘭国際子ども芸術フェスティバル」に8月5日から出演する。2012年に続き2度目。
 同フェスは7月5日に開幕し、8月24日まで17カ国の子どもたちが歌や郷土芸能などを発表する。日本からの出演は2組で、キッズロケットは8月5~9日、鳥取傘踊りやアイヌ民族の歌、ソーラン節など30曲の歌や踊りを毎日披露する。
 宣蘭県知事と交流のあった蝦名大也釧路市長が出演を推薦したのが縁。8月10日には、釧路市からタンチョウが無償貸与されている台北市立動物園の開園百周年記念イベントにも出演する。釧路市立鶴野小5年の伊藤綾香さん(11)は「釧路の元気を、私たちの歌でしっかり届けたい」と張り切っている。
 台湾で上演するプログラムを一足先に市民に披露するコンサートが21日午後2時から道立釧路芸術館アートホールで開かれる。前売り券は高校生以上700円(当日千円)、中学生以下500円(当日700円)。問い合わせはキッズロケット(電)090・8270・8760へ。(佐竹直子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/552186.html

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弓の的当てに夢中、笛吹きも 千歳末広小でアイヌの子どもの遊び体験

2014-07-22 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2014年 7/19)
 千歳末広小学校(山口輝校長)で18日、アイヌ文化学習が行われ、2年生(在籍87人)が昔の子どもたちの遊びを体験した。同校が全校的に取り組んでいる教育プログラムの一環。弓で的当てを楽しんだり、笛を吹き鳴らしたりしながら、自然と共生してきた人たちの暮らしに現代っ子が想像力を膨らませた。
 体育館で行われた同学年3クラス合同の授業。児童はイタドリやヨブスマソウで作った笛「チレクテトプ」、マユミやオンコを材料とする弓「ク」を初めて目にした様子で、ツルで作った輪を投げて二股の木「カリプ」で受け止める遊びが紹介されて興味津々といった観。
 ゲスト講師は同小勤務当時に文化学習を担当し、退職後も協力してきた元教員餌取弘明さん(69)=安平町=。道内の山野に生えている草木を使った道具それぞれを説明し、「弓矢の遊びは獲物の狩り、輪投げ遊びもサケをもりで突いて捕る漁につながる。すべて大人になってから役立つことでした」と解説した。
 文化学習担当の杉森卓也教諭が続けて「昔のアイヌの子供たちは、みんながボールで遊ぶように自分たちで作った物を使って、森や川を遊び場にしました」。この後、児童お待ちかねの体験タイムが始まった。
 体育館には遊び場が三つできた。舞台上に山にいる動物を描いた的が据えられ、児童は子供向けの矢尻のないポン・ク(小さな弓)の的当て遊びに夢中だった。
 頬を膨らませてから長いパイプのような笛を吹いて音を鳴らそうと懸命の表情が見えた。一方では空中に放られたり、転がされたりしたツルの輪を先が二股の枝で捕まえようと一心不乱の光景と歓声が広がった。
 2年1組担任の佐藤学登教諭は「子供たちが楽しみながら段階を踏んで文化について学んでいます」と話した。今回の教室にわくわくしながら臨んでいた古屋洋平君は「弓矢の遊びが一番面白かった」と笑顔で感想を語った。
 アイヌ文化学習は同小で1996年から市内の先駆けとしてスタートし、実践が続く全学年対象の年間通じた教育プログラム。口承文芸や遊び、命、食、暮らし、人権と段階を踏みながら本道の自然に敬意を払いながら暮らしてきた人たちについて児童が学んでいる。
http://www.tomamin.co.jp/20140714998

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アイヌの魅力一堂に 県立博物館 きょう工芸品展開幕

2014-07-22 | アイヌ民族関連
福島民報  2014/07/19 09:14
 県立博物館の企画展「アイヌの工芸-東北のコレクションを中心に-」は19日、会津若松市の同博物館で開幕する。東日本大震災からの復興の願いを込め、自然とともに育まれた素朴で機能的な衣類や工芸品、会津藩ゆかりの品など約160点を展示する。9月15日まで。
 アイヌ文化振興・研究推進機構と県立博物館の主催。北海道・東北の博物館などの収蔵資料を通してアイヌ文化の魅力を伝える。樹皮繊維の服「アットゥシ」、独特の文様を縫い付けた木綿の服「カパラミプ」、個性豊かな彫刻を施した儀礼具「イクパスイ」などが並ぶ。会津藩が北方警備に出兵した際の絵巻やびょうぶも展示。初日は午前9時40分から開会式を行い、展覧会の成功を願う「カムイノミ」(神への祈り)をする。期間中、多彩な体験行事もある。
 観覧料は一般・大学生300円、高校生100円、小中学生80円。時間は午前9時半から午後5時。問い合わせは同博物館 電話0242(28)6000へ。
 開幕に先立ち、18日に県立博物館友の会と報道機関向けの説明会が開かれた。
http://www.minpo.jp/news/detail/2014071916950

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